Takaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

4.4

「神との間は平和だ。人間と戦ったのだ」
「一人を殺せば殺人者だが、100万人を殺せば英雄。数によって神聖化される」

不況であっさりクビを切られた元・銀行員が、脚の悪い妻と幼い息子の生活を守る為、有閑
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.9

ロックンロールの寓話
ロックンロールなウェスタン
熱い。

線の細い マイケル・パレ は「そんなに強くないだろ、おまえ」という印象だったが、
観ている内に忘れる孤高のヒーローっぷり。

ファッションセ
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ザ・モンスター(1982年製作の映画)

3.2

娼婦 × 凶暴凶悪ポン引き × 風俗取締班 の命がけの鬼ごっこのLAの一夜。
80年代を考えれば中々熱い。
夜の風俗も印象深い。

ライムライト(1952年製作の映画)

4.4

血生臭い作品を見過ぎたり、筋肉脳みそ作品を見過ぎたり、自分の映画を観る目が荒れてきたな、と思った時はチャップリン作品でリセットするのが良いのですよ。

笑いを取れなくなった老コメディアンと踊れなくなっ
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くたばれ!ハリウッド(2002年製作の映画)

3.8

「どんな話にも3つの側面がある。自分の言い分。相手の言い分。そして真実。誰も嘘はついていない。共通の記憶は微妙に異なる。」
「みんな仕事を持っているが、楽しんでいる人は少ない。」

元・売れない役者で
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

デヴィッド・リンチ版は大して面白いとは思わなかったが、グロテスク趣味とキャラが立っていた印象深い作品ではあった。

ヴィルヌーヴ版は知った顔がゾロゾロ出てくる豪華ぶりと、監督独特の空気感というか雰囲気
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.9

ストーリー的には特に取り立てるようなものはないが、アクションシーンは充分以上に見応え有り。
お金も大分掛かっていそうな。

殊更無表情を装うわざとらしさではないクールさが、プロらしいリアルさを感じる。
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

こういう捻くれた話は好き。
男がいきなり「私が少女だった頃…」とか話し出して驚く。

察しの良い人なら初っ端の「整形」でオチに気付くだろうし、中盤の「矛盾から産まれた子」の台詞で確信を持つだろうけど、
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

ハイスペックな逆関節の悪魔…怖い…気色悪い…良い意味で…

何となくネタは透けて見えてたりするが、映像センスとカメラワークが気に入り、飽きずに観られた。

超常かサイコか、と思っていたらバトルアクショ
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死霊のはらわた(2013年製作の映画)

3.0

血みどろで痛々しくて気色悪い。
ソレが悪いわけではないが、ユーモアが欠如している分、
オリジナルシリーズよりも印象が薄く、その他のスプラッターの中に埋もれる。

モービウス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

エコーロケーションや、高速移動(?)の時の滲むようなエフェクトが面白い。

脚本的にはオーソドックスで特に目新しい要素があるわけで無いが、過剰な期待をしなければそこそこ楽しめる。

とはいえ、
ポスト
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.2

予備知識なしで観たので、前半はスリラーなのかホラーなのかミステリーなのかオカルトなのか判らず楽しめた。
オープニングのおどろおどろしさは最高 (悪趣味ではあるが)。

ムードは好きなのだが、虚仮威しの
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レックス - REX -(2004年製作の映画)

2.0

人の皮を被った恐竜の私立探偵物。
原作とは全くストーリーが違う。
まぁ、原作は映像映えしにくそうだし、こちらのストーリーの方が一般受けしやすいだろうね。
とは言え、探偵っぽい要素も少ないし、恐竜らしい
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

才能の無駄遣いとか
芸は身を滅ぼすとか
年長者の言葉には耳を傾けろとか
因果応報とか宿命とか
そういったお話。

セットが素敵。

いつも通り感情を面に出せない(出さない?) ブラッドリー・クーパー
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「きみを愛している。すべてのマルチバースで」

やはりライミ監督、そこかしこ演出がホラー。

別バースとは言え、X-MEN、ファンタスティック・フォー、インヒューマンズ、キャプテン・カーターの合流は楽
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東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.8

社会主義の監視社会での生き様だろうか?
直接の監視対象である主人公だけでなく、誰もが感情を抑えての希薄な表情なのが怖い。
それ故、主人公の発露的な笑顔がとても印象的。

ヒッチコック(2012年製作の映画)

3.5

「その言葉を30年待ったわ」
「だから私はサスペンスの巨匠と呼ばれているんだよ」

『サイコ』制作の裏側。

シルエットがソックリっぽくて笑う。

女性の見方が曇っている御大の目を開かせるのが奥さんの
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オールド(2021年製作の映画)

3.3

腫瘍の辺りから(ブラックコメディ?)との疑念が。

低カルシウム血症の凄絶過ぎる最期に変な笑いが込み上げてくる。

「驚き」とは無縁だが、ラストに明かされる想像の及ばなかった「動機」は流石シャマランと
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

前作をキッチリ踏襲しつつ、王道中の王道だった前作を更なる王道にパワーアップ。
前作では味の薄かった「実戦での緊張感」も遙かに上乗せしてきた。

男同士の友情・KAWASAKI・ドッグファイト・不可能任
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ラスト・ミニッツ(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スリランカを舞台に爆弾を5ヶ所(4ヶ所?)に爆弾を仕掛けたテロリストと警察との攻防戦。

2013年の作品としても台詞作りが大雑把で古臭い。
スピーカーフォンで犯人と繋がっている時に警察内部の会話が筒
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スクリーム(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

時代の流れか、血なまぐさい。
刺したり撃ったり殴ったり殴られたり撃たれたり刺されたり。
それでも死ななかったヤツは意外に元気だったり。

にしても、シリーズ一番の愛されキャラ=デューイ を中盤で殺して
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.1

もはやスプラッターホラー!
前作の終わらせ方でキレイで終わったのに…

トップガン(1986年製作の映画)

3.2

ちょっと恥ずかしいくらいの王道中の王道。
何の意外性も無いが、出来は悪くない。
MTV風作品の走りと言っていいのかな?
ノリとスピード感とヤンチャ時々マジメ。

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーって難しいよね。
隠せばアンフェアと言われるし、隠さなければ読まれてしまうし。

ジャッキーが目立てば目立つほど、根拠も無しに「財産狙いの旦那との共犯」を考えてしまう。
(この辺りを省き過ぎ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.9

いつの間にか仕事もプライベートも惰性化していた平凡で退屈な教師4人。
人にとってベストな状態は血中アルコール濃度 0.05% と聞き、「…じゃあ、仕事前に飲んでみる?」というお話。

マッツ・ミケルセ
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.9

置いてきぼりったー!

心を病んだ帰還兵と新興宗教教祖との出会い。

単に熱心な信者を増やしたかったのか? 判らない。
この難しそうな若者に挑戦したかったのか? 判らない。
純粋に傷つき病んだ精神を救
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

高い評価を築いていた双子の兄弟婦人科医。
自然に役割が分担されていた完璧な双子だったが、双子である事を隠して一人の女性を共有した時から、二人の差異が表面化し、徐々に自己同一性が破壊されてゆく…

まる
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

追憶のSFハードボイルド。
もしくは、令和の『ある日どこかで』

設定も雰囲気も好きだし、ヤツの記憶の中の彼女との会話など、グッとくるシーンもある。
が、全体的に展開が些か御都合的かつ強引で、ちょっと
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

2.3

ルーミス先生そっくりやないかぃ!

いきなり哲学とか群像劇とか、根源的な悪とか暴走する正義とか、
色々試してみたかったんだろう感。

バルジ大作戦(1965年製作の映画)

3.3

第二次大戦末期、ドイツ軍起死回生の奇襲突出作戦に翻弄される米軍のお話。

今観ると倒れゆく兵士の大袈裟っぷりがちょっと笑えたりする。
かなり大味ではあるが3時間弱を飽きさせないパワーはある。
多数の戦
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反撥(1964年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

狂気の発露と進行。
エロスへの嫌悪と恐怖心と妄想。

家族写真の彼女は何を視ているのか?
ラストに明かされた、その視線の先にある彼女の心を破壊した物の正体に戦慄。

兎とジャガイモと目。

クリフハンガー フォールアウト(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

崖っぷちで崖っぷち。
敵男が見事な クズ田クズ男 でカタルシスを期待させられる。
蛇とかGPSとかオチを軽々と想像させるが、それなりに緊張感のあるシーンもある。

キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

まぁ、ネタなんだけど、振り切れていないなぁ。
終盤のシリアスな展開も、何の意味も無く終わらせてしまうし、
インフルエンサーと店長のキャラ設定も笑いに繋がっていないし。

4番目の男(1979年製作の映画)

3.8

「サスペンス」というよりも「オカルト」に近いかな?
ジェローン・クラッベの怪しげな演技が嵌っている。
脚本もきっちり出来ているようで、幻想一つもちゃんと伏線になっているのは、なかなか気持ち良い。

2ドアーズ(2010年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

よくある「お前は既に死んでいる」系。
モーテルが三途の川らしい。
雰囲気も悪くないし、それなりに頑張ってはいるが、やっぱりそれなり。

忌み嫌われる家(2003年製作の映画)

1.7

やたらと勿体つけているが、それが怖さや不気味さには繋がっていない。