ヒロさんの映画レビュー・感想・評価

ヒロ

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映画(934)
ドラマ(52)

咲 Saki(2016年製作の映画)

3.0

とりあえずあのちゃんのステルス特性についてしっかり納得するまで説明して欲しいが、一線を超えない絶妙な百合描写や短めのスカートから覗く太腿をしっかり抑えてくるあたりやはりセンスを感じる。ラスボスに敢えて>>続きを読む

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.7

これぞテレビ映画の極地。
若手俳優陣の拙い芝居を編集でカバーするためのあらゆる回線でのマスター撮り、パイレーツオブカリビアン引いてはハンスジマー御大の変調丸パクリ劇盤、『あさひなぐ』で手に入れたある一
>>続きを読む

Dillinger è morto(原題)(1969年製作の映画)

3.6

冒頭、一方が投げ続けるがもう一方からは決して返ってこない会話の壁当てと言葉としての存在を放棄した論文の朗読によりこの映画から速やかに言語は消滅する。そこから始まる俳優ミシェルピコリによる無言無表情の薄>>続きを読む

ベルリン特急(1948年製作の映画)

3.6

米英仏露からなる即席連合軍によるナチス残党から独要人を守るんだ大作戦。見所は廃墟と化した戦後間もないドイツの世紀末的風景と、ほぼほぼフライシャーな鉄道シーンなのだが、物語の起点となる死んだ鳩を埋葬しよ>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.8

足が退化しているため高速で羽ばたき空中で静止するようにホバリング飛翔を続けるハチドリはまさに主人公ユニそのものである、下に着地したくてもできずかといって上に上昇しようものなら鳥籠の柵が待ち受ける。そん>>続きを読む

愛と哀しみのエリザベス(1975年製作の映画)

3.9

売れっ子小説家兼映画脚本家の夫の稼いだ金で高そうな靴や服を買い揃え、勿論しばらく公共交通機関は使ってない、家事全般をやってくれる住み込みの女中もいて特にやることのない単調な生活に飽き飽きしている専業主>>続きを読む

殺しのダンディー(1968年製作の映画)

3.3

ミアファローかわいい以外に特に感想はないのだが、言いたいのは〝二兎追うものは一兎をも得ず〟であり説明台詞なしに二重スパイものを語っていく演出はいいがなんせ地味で陰惨。糸が絡まるマリオネットっていうあま>>続きを読む

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

短編より毛量減ってないか?と思ったらあれから2年経ってたやはりハゲは始まると早いのかとぼんやり眺めていたら深夜に上裸でWiiスポーツかましてて爆笑した、ヴァカンスでやってきた母娘を前に下心をひた隠して>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

3.6

M字にせり上がった頭皮、若干黄ばんでる歯、たぶん臭いTシャツ、いい奴なんだけどあんまりこっちに来て欲しくないやつに捕まる遭難者。他人の善意はその先の悪意が怖くてなかなか受け取りづらいのはよくわかるし大>>続きを読む

芙蓉鎮(1987年製作の映画)

-

「豚になっても生きろ、牛馬になっても生きろ」という圧倒的理不尽の下、人間としての尊厳を失いながらもその負の時代を生き抜いた女の一生。ステレオタイプな悪役と絵に描いたような悲劇はちとテレビ的で安っぽいが>>続きを読む

パンと植木鉢(1996年製作の映画)

4.5

フィクションの裏側であるノンフィクションをフィクションとして撮るというキアロスタミの『クローズ・アップ』的手法を用いて撮られた今作は虚実を行ったり来たりなそのシームレスな感じが心地良く、オマージュとは>>続きを読む

爛(ただれ)(1962年製作の映画)

4.3

人間上っ面はいくら替えがきいても奥底はなかなか変わらないし、メンヘラは先天性でなく男が生産するものだということにそろそろ気付くべき、藤原礼子の生霊が取り憑いてからのあややはこの世の何よりも怖かったが、>>続きを読む

UNloved(2002年製作の映画)

4.1

ゆえに他人である。。。
とゆう結論に至らせるための計算され尽くした付け入る隙のない動線と視線、襖の直線、天井の格子、アパートの外観、フレーム内のありとあらゆる直線がまるですべてこの映画のために存在する
>>続きを読む

太陽の少年(1994年製作の映画)

4.5

文化大革命を孕む時代の闇と確かにそこにあった輝かしい青春との相性の良さ、望遠鏡でやっとその姿を捉えるほどに高嶺の花な年上のお姉さんに少ない手札でなんとか擦り寄ろうとする少年の純な可愛らしさ、部屋に忍び>>続きを読む

雨のなかの女(1969年製作の映画)

3.7

冒頭2〜3分の雨の撮り方で当たりを確信できるゴッドファーザー・シリーズ以前の初期コッポラのロードムービー。こちらが掴みに行くとそれそのものが消えてなくなってしまいそうに繊細で儚い情景の切り取り方と、観>>続きを読む

妻二人(1967年製作の映画)

3.5

右手に文子左手に茉莉子という両手に華どころの騒ぎではない贅沢な悩み、言うなれば動物園で人間に愛想振り撒き見返りとして朝昼晩の餌で飼育されるか、常に天敵の脅威に晒されながらも自由に駆け回り弱者に喰らいつ>>続きを読む

彼女の時間割(1984年製作の映画)

4.0

思春期の少女の性への目覚めと興奮材料となる周りにチラつく性の群像、兄の子を孕んだ猫は神の御身元へと幽閉され、火遊びがバレた父は怒る母の口元をキスで塞ぐ、現実を受け入れられない少女は幻想世界へとトリップ>>続きを読む

キツツキはいない(1983年製作の映画)

-

ヨガセックス
ドキドキしてる?西野さん
騒音おばさん
オゾンもどき
クリーピー偽りの隣人
空耳アワー
生ハムおっぱい
過去の栄光
綿埃と天使
紙と神

2020-S9

ピール(1982年製作の映画)

3.5

ハイウェイの路肩が孕む危険性と近親相姦の匂いオレンジが刻む不穏なビートに乗せて、親の正義は子の猜疑心を育む。妙に怖い。

2020-S8

ライフ・イズ・スイート(1991年製作の映画)

4.2

いつかは自らの店を持ちたいと夢見るコックの父、貧しいながらも一家を支える太陽のような母、人付き合いもよく手の掛からないボーイッシュな姉、捻じ曲がったフェミニズム思想とアブノーマルな性癖ボサボサな癖毛と>>続きを読む

喜劇 女は男のふるさとヨ(1971年製作の映画)

5.0

聞き馴染みのあるノスタルジックな山本直純の音楽と軽快で大胆それでいて繊細な杉原よ志のリズミカルなカッティングで語られる今作は「港町ブルース」がよく似合うまさに”女もつらいよ”であり、歯の生え揃わない赤>>続きを読む

恋狂い(1971年製作の映画)

3.8

遠洋漁業だか海上自衛隊だか船で長旅を続ける旦那を悶々とひたすら待つ色情狂の新婚妻が夫婦の継続を犠牲に自らの性を解放していくニンフォマニアックパートと、久しぶりの陸に降り立ち再び円満な性生活が送れると意>>続きを読む

さすらいの恋人 眩暈(1978年製作の映画)

3.9

死にたい女と追われる男の堕落的な行きずりの恋、冒頭のシーンそのままに薄氷の上を歩くようなその行方は言わずとも知れているがなんか中途半端な感じがしてしまうあの終わり方、中島みゆきをフルコーラスで使わせて>>続きを読む

現代娼婦考 制服の下のうずき(1974年製作の映画)

5.0

”父さん博奕ですっちゃって、母さん男と逃げちゃって、当てもないのに汽車に乗り、どこか遠くへ行きたいな、子守唄替わりの汽笛の音とともに”と壮絶すぎる歌謡曲を見事に映像に落とし込んだ傑作ロマンポルノ。無邪>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 黄金計画(1996年製作の映画)

3.7

いざとなると頼り甲斐がある父性の哀川翔、それを横目に面倒見の良い母性の前田耕陽、凸凹夫婦のもとにストーリーを引っ提げてやってくる無邪気な子供たち、所謂このシリーズは期間限定里親体験珍道中ということが3>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 脱出計画(1995年製作の映画)

3.5

好かれた女と好いた女はヤクザの組長の姉妹でして追われる羽目になりましたどうかお助け申しますと、やってることはほぼ吉本新喜劇な訳だがこちらには必殺のズッコケがない。ズッコケの代替として人物は動き回り、そ>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

3.2

すげぇくだらないけど愛すべきVシネ。喧嘩のシーンになると都合よく配置される空の段ボールと尖り物が入っていないゴミ袋、この存在を許容できるかどうかがこの作品を楽しめるかのボーダーライン。かと思えば急に挟>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

3.8

不規則に揺れるライターの火、コップからこぼれ落ちた水の行方、回り続けるカラの洗濯機、ぼくたちわたしたちの近くに潜む日常のフリをした小さな不穏へのクローズアップと観客の体内に反響する何でもない言葉の波紋>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

3.4

不在の存在をチラつかせながら徐々に忍び寄る前半は結構怖かったが、悪魔が降臨されなんでもありでオカルトな後半はひたすらに笑えた。何気に一番怖かったのはメインタイトルのJのハネ残しだったりするがこれ実話っ>>続きを読む

少女暴行事件 赤い靴(1983年製作の映画)

3.5

行くんじゃなくて帰るのよと東京行きの最終列車に乗り込む芋女の都会に染まり切らないどっち付かずで曖昧な危うさは、完全に根岸吉太郎の『狂った果実』の逆位置で完全なる好物のはずなのだがイマイチ嵌りきれず。夕>>続きを読む

冷たい水(1994年製作の映画)

4.7

手持ちでブレの荒い人物しか映らないタイトなフレームは紛れも無く彼彼女の生きづらさの表象であり、その後も続く何かを傷つけているつもりが回り回って自らが傷ついてしまってるという形を変えた自傷行為の羅列に完>>続きを読む

幽霊屋敷の蛇淫(1964年製作の映画)

3.6

「おばけなんていねぇし見たことねぇもん」というリアリストな記者の青年がゴリゴリの心霊スポットに置き去りにされ、恐れ慄きながらも恋に落ちた幽霊と屋敷からの脱出を試みるホラーラブストーリー。って説明しなが>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.7

結構完璧なリメイクで想像の10倍ぐらいよかったけど、憧れの先輩役の三浦春馬が完全にロンバケのキムタクを意識しすぎた狩野英孝にしか見えないので大爆笑は必須。まぁ差がついたとしたら狩野英孝とカリスマ同級生>>続きを読む

カモ(1949年製作の映画)

3.3

まぁ一番のカモはあの女ということで全会一致、敵対してるふたつがひとつにまとまるのは共通の敵が現れるときってのは真理だし、ラストの列車のシーンには『その女を殺せ』に繋がっていく片鱗が大いに垣間見えるが、>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

3.5

この映画は言葉で説明すればするほど陳腐になっていくが、『裁かるゝジャンヌ』と比較すると面白い。サイレント映画のジャンヌでは徹底したクローズアップの直後に字幕が入り文字がスッと入ってくるのに対し、トーキ>>続きを読む

その女を殺せ(1952年製作の映画)

4.6

真珠のネックレスが千切れる不吉の暗示はチープ過ぎるが嫌いじゃないし、カメラが蹴られるアクロバティックな喧嘩のシーンは速攻で巻き戻した、うるせぇガキが点と点を軽やかに結び、汗臭そうな使えねぇデブが微笑み>>続きを読む

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