Heroさんの映画レビュー・感想・評価

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ランキングは2019年初見

映画(842)
ドラマ(0)

白昼の女狩り(1984年製作の映画)

3.9

モノマネでしか認識していなかったなぎら健壱の独壇場アナーキーバイオレンスポルノ。妻子持ちの不倫野郎その事実を知りながらもというか知っているからこそ男を求める不純な女、近親相姦の匂い漂わせる仲睦まじげな>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

5.0

領主の大きな嘘に守られた汚れなき無垢な土地、地主に搾取される小作人、その小作人に更に搾取される聖人ラザロ、この世の汚れを一手に引き受ける彼の捌け口はどこにあるのか?それでもなお微笑み続ける彼のどこが幸>>続きを読む

瞼の母(1962年製作の映画)

4.0

母を訪ねて三千里どころではなく、母を訪ねて二十年。悪事に悪事を重ね、とうの昔に堅気を捨てた忠太郎のもとに江戸に母がいるかもしれないと風の知らせ。大切に想ってくれる母や妹がありながらやくざにかぶれる弟分>>続きを読む

怒りのキューバ(1964年製作の映画)

4.5

その有り余る怒りのエネルギーを変換し罪なき犠牲者に捧げるレクイエムを聞かされた僕は、HIP HOP RFGGAEは置いといて資本主義VS共産主義やらも置いといて邪魔なロシア語置いといてこの際全部置いと>>続きを読む

赤い暴行(1980年製作の映画)

3.7

“DEVILS”なる実在したバンドメンバーの酒と女と音楽と諸々の話。主演兼ボーカルが使う漫才時のアイシュタイン稲ちゃんみたいな関西弁に慣れることから始まるこの映画から得られるものはそうないが、出てくる>>続きを読む

新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

4.0

無造作に干されている使い古されたブラジャー、カメラは左斜めにパンダウンし撒き散らされたタバコ粗雑に置かれたウィスキーの瓶机の下に散らばったシナリオ集を捉える、更に右手にパンすると行為のまま眠りについた>>続きを読む

死者からの手紙(1986年製作の映画)

3.7

もしボタンを押し間違えていたらこうなってたかもよ、な終末ディストピア映画。この系統の作品を観るたびに、自分の中のというかこの世に蔓延る倫理観や道徳観なるものが180度回転するような内からの自爆もしくは>>続きを読む

エンジェル・アット・マイ・テーブル(1990年製作の映画)

4.0

赤毛の天パがデブで不潔と苛められそうな要素を兼ね備えた人生ハードモードを選択した実在の作家ジャネットフレイムの伝記映画。ニュージーランドの大自然に囲まれた片田舎で双子として生を受けた彼女の片割れは生後>>続きを読む

わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)

3.6

80%葵つかさの淫乱採血係三井マリアは松潤ではなく野球のできない西岡剛似の弟に近親相姦を仕掛けるがあっさりかわされ、その溢れ出る性をエロ写真片手におなにーで処理する毎日。『青春残酷物語』桑原みゆきが堕>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

緩やかな導入部から一気にアクセルを踏み込むバーでのショパン木枯らしのエチュードは黒人としての品位と誇りを保つ為に自らの中で消化する差別と偏見その見返りに生成される怒りのメタとしてすごくいい選択だし、白>>続きを読む

フェリーニのローマ(1972年製作の映画)

4.0

なんやこれ、が正直な感想だが不思議と最後まで観れてしまった。情緒不安定な校長が率いるやんちゃ学級、明らかに変な奴しか住んでいない地獄のアパート、見るだけでお腹いっぱいなカロリー高めの食事を囲んだディナ>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.6

人生という長い暇潰しを強要された僕たち人類に付き纏う孤独という不治の病、たとえ医療が発達したとて完治は不可能だが症状を緩和させてくれる愛なる魔法の薬があるらしい。人は皆平等にその愛なるものを受け取る権>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

1.0

すべての流れに必然性がないドラマパートが鬼畜過ぎて待望のアクションパートでさえ楽しめない拷問映画。この種の映画にドラマ性を求めてる自分が100悪いのだが、にしてもな部分はある。“家族との時間はプライス>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

3.3

すべてを兼ね備えたイップ師匠は美人な奥さんにちゃっかり子種を仕込み、すました顔してやることはやっていたのです。前作同様もはやアクションシーン以外に見所はなく、なかなか本気を出さない師匠は仲間の死をガソ>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.5

武を極め美を手にし財を成す、すべてを手に入れた男の余裕たるやもはや仏の佇まい。来るもの拒まず去る者追わず、北斗百裂拳をお見舞いした相手にお前はもう死んでいるとくさい台詞を吐き捨てないイップマンスマイル>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

3.7

イベント毎にやってくるニューカマーを戦々恐々と待つしかない彼らの姿は、レギュラー当落線上のプロ野球選手が未来のスター駒取り合戦であるドラフト会議を待つ心境とダブる。特別だったはずの自分がごく普通のあり>>続きを読む

驟雨(1956年製作の映画)

5.0

小田急線梅ヶ丘駅、南武線との合流地点登戸から井の頭線との合流地点下北沢までの約10分は言わずと知れた地獄のすし詰め区間だが、その関門を乗り越えた先に待つのは大手企業に買収され肩身の狭い子会社の窓際の一>>続きを読む

十代の夏/新学期(1956年製作の映画)

4.5

労働とは対極にあるロジエの映画はもはやマイナスイオンが出てるし、長編だとお腹いっぱいな部分もあるが短編だとそれもない。揺れる木々と木漏れ日、川のせせらぎと「夜の女王のアリア」、癒しの3段重ねが劇場を暖>>続きを読む

いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.5

なんてつまらない映画なんだと一言で片付けるにはもったいない、汗と血と銃と時折石井隆の香りを漂わせ、なだぎ武似のひたすら足を引っ張り続ける弟分にスコセッシ映画のジョー・ペシがダブる。久しぶりの再会ののち>>続きを読む

グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

3.3

精気のない佐藤隆太と丸くなった鳥居みゆきのマンネリカップルが妊娠を機に同棲からの結婚、超日常型ゆるふわ日曜日ムービーな当分縁のなさそうな主題は置いといて、お昼はお洒落なイタリアンで働き夜は何とも言えな>>続きを読む

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

5.0

女が曝け出す性で生を受ける男、死するものがあれば生まれてくるものもいる、喜ぶやつを見て怒る人もいれば、哀しむ者を見て楽しむ客もいる、+を生むのは決まって−だし、凹めば凸って、飯食って穴に竿挿して寝る、>>続きを読む

硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962年製作の映画)

4.2

風呂場での対面座位の最中「熱いのが入ってきちゃう」なんて言わせちゃう荒井晴彦がジュークボックスから流す忌野清志郎の「上を向いて歩こう」の破壊力を世に知らしめたアントニオーニ『情事』の傑作リメイクが『闇>>続きを読む

スキマスキ(2015年製作の映画)

4.0

男なら誰しも目指すものはただ一つでありそれは生命の入り口であり胎内からの出口である秘密のスキマ、未だ見ぬ世界を感じるために必死に這い出てきたはずなのに、矛盾だらけの混沌としたこの世なのかあの世なのか言>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

4.1

失われた幼少期の記憶、異常なまでに過保護な両親、サタンキリストによる救済と見せかけた抑圧、自らが気付かぬまま内に内に閉じ込めた、いや意図的に閉じ込められたもう一人の自分の認識と解放。“baby boy>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.4

7年おきに来る太陰年に新月の13回巡る年が重なると為す術もなく破滅するものが幾人も現れる………愛した男に言われた一言が男を女へ、生を繋ぐための性は抑制が効かず暴走を繰り返し、持て余した愛は無作為に選ば>>続きを読む

基礎訓練(1971年製作の映画)

4.0

丸刈りモンタージュからは“Hello Vietnam”が聞こえてくるし、Yes sir or No sirのみのPL学園野球部ばりの理不尽な二択に笑い、歌いながらのランニングに思わずニヤけ、微笑みデブ>>続きを読む

エッセネ派(1972年製作の映画)

3.6

不毛な神様ごっこに耽る職業聖職者様たちを捉える嫌味なまでのクロースアップはドライヤー以外の何者でもないし、敬称を省いて名前で個人を呼ぶことは軽蔑だなどとほざき倒す自称親友5人持ちのオッサンを黙らせるた>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

平和の時代は不信の時代と僕が敬愛する作家は言っていたが、グローバル化が進み続けるワールドワイドな世界、個人と世界の距離は近づき続けその副作用として個人と個人の距離が離れていく矛盾の世界、監督はあくまで>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

4.0

『永遠に君を愛す』とこの世に存在しない“永遠”と“愛”の2つを孕んだ歪な、いやもはやマイナスとマイナスを掛け合わせるとプラスになるような美麗なタイトルから想像に易い喜劇的な悲劇。この子の父親は宮本なの>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.4

決して具体的なことを言わない抽象の塊それらしいことをそれらしい間でそれらしく言う天才宮本亜門先生が御教授下さるコンテンポラリーダンスの真意は自己と他者の関係。絶えず流れる水とそこに沈殿する泥、可変なも>>続きを読む

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

3.5

冒頭とラスト、いかしたタイトルで観客を強引に納得させるB級アクションノワールSFコメディ。私立探偵濱マイクならぬハマーマイクが精神病院から抜け出した破廉恥ヒッチハイカーを車に乗せたことにより巻き込まれ>>続きを読む

ビッグ・リーガー Big Leaguer(1953年製作の映画)

4.1

「Take Me Out to the Ball Game」で始まり“最後のジェダイ/受け継がれる意志”で幕を閉じる、どう見てもデビュー作とは思えない圧巻の青春群像劇。四番サード典型的な華型Aロッド>>続きを読む

あなたの微笑みはどこに隠れたの?(2001年製作の映画)

4.2

チアゴシウバでもなくダヴィドルイスでもなくペドロコスタ、名前から溢れ出る圧倒的ファンタジスタ感を捉えたのは僕のミーハーセンサーだけなのだろうか。この人の映画を観るのは初めてだが、最近酒の席で盛り上がる>>続きを読む

ある女の愛(1953年製作の映画)

4.3

銀の龍の背に乗って都会からやって来た女医さんが村八分に遭いながらも一人の男と出会い恋に堕ち、一方その確かな腕で村民の信頼を勝ち取っていく地域医療活性化フェミニズム万歳映画。って逆Dr.コトーやないかい>>続きを読む

明日はない(1939年製作の映画)

3.9

この映画を観ていて真っ先に思い浮かんだのが銀杏BOYZ「恋は永遠」のPV、矢沢ようこさんが如何にしてそのステージに辿り着いたのかそれにフォーカスし背ビレ尾ヒレをくっ付け塩胡椒で味付けしたものがオフュル>>続きを読む

青い芽(1956年製作の映画)

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成瀬の『まごころ』との併映、まさかこんな短いスパンで投石映画を観るとは思いもしなかった、見所としては宝田明と司葉子の豪華すぎるカメオ出演と線路を逃げる男女の超絶俯瞰ショット、あと座布団みたいな昔のグロ>>続きを読む

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