Heroさんの映画レビュー・感想・評価

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ランキングは2018年初見

映画(812)
ドラマ(0)

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

3.5

冒頭とラスト、いかしたタイトルで観客を強引に納得させるB級アクションノワールSFコメディ。私立探偵濱マイクならぬハマーマイクが精神病院から抜け出した破廉恥ヒッチハイカーを車に乗せたことにより巻き込まれ>>続きを読む

ビッグ・リーガー Big Leaguer(1953年製作の映画)

4.1

「Take Me Out to the Ball Game」で始まり“最後のジェダイ/受け継がれる意志”で幕を閉じる、どう見てもデビュー作とは思えない圧巻の青春群像劇。四番サード典型的な華型Aロッド>>続きを読む

あなたの微笑みはどこに隠れたの?(2001年製作の映画)

4.2

チアゴシウバでもなくダヴィドルイスでもなくペドロコスタ、名前から溢れ出る圧倒的ファンタジスタ感を捉えたのは僕のミーハーセンサーだけなのだろうか。この人の映画を観るのは初めてだが、最近酒の席で盛り上がる>>続きを読む

ある女の愛(1953年製作の映画)

4.3

銀の龍の背に乗って都会からやって来た女医さんが村八分に遭いながらも一人の男と出会い恋に堕ち、一方その確かな腕で村民の信頼を勝ち取っていく地域医療活性化フェミニズム万歳映画。って逆Dr.コトーやないかい>>続きを読む

明日はない(1939年製作の映画)

3.9

この映画を観ていて真っ先に思い浮かんだのが銀杏BOYZ「恋は永遠」のPV、矢沢ようこさんが如何にしてそのステージに辿り着いたのかそれにフォーカスし背ビレ尾ヒレをくっ付け塩胡椒で味付けしたものがオフュル>>続きを読む

青い芽(1956年製作の映画)

-

成瀬の『まごころ』との併映、まさかこんな短いスパンで投石映画を観るとは思いもしなかった、見所としては宝田明と司葉子の豪華すぎるカメオ出演と線路を逃げる男女の超絶俯瞰ショット、あと座布団みたいな昔のグロ>>続きを読む

まごころ(1939年製作の映画)

4.5

豊もビックリ勇のあいらぶゆーは無いが小津で言うところの『お早よう』であることは間違いないし、成瀬が悪意を以って形式的にプロパガンダを採り入れるとこうも見事に且つ逆説的に反戦色をフィルムに染み込ませるこ>>続きを読む

ヨシワラ(1936年製作の映画)

3.5

吉原をほぼ外人で構成した“ヨシワラ”に対する違和感に植え付けられたモヤモヤした感情を未だに拭いきれていないのだが、時代を超え国境を超えそこに根津甚八がいた事実には素直に号泣するし、そろそろ某人気アイド>>続きを読む

この手紙を読むときは(1953年製作の映画)

3.5

『海の沈黙』『サムライ』ぐらいしか観てない自分が言うのもなんだが、メルヴィルらしくない映画。まぁ正直全体として観れば面白くはないのだが、糞男が盗んだ金貨を手に海へと逃げるまでのロングショット、その流れ>>続きを読む

パリ横断(1956年製作の映画)

3.8

クロード・オータン=ララ、ぱっとみ新種のオラウータンみたいな名前してるこの監督ですが、マルセル・カルネ ジャン・ルノワール ジャック・フェデー ジュリアン・デュヴィヴィエらに代表される30年代フ>>続きを読む

女の防波堤(1958年製作の映画)

1.0

不幸不幸不幸の押し売り、もはやそこに感情を移入させる余地はなくただただ事象の羅列に成り下がった想像の範囲内の戦後を見せつけられる。すべては戦争のせいよって、自らRAAに参加してますやん、2、3回結婚し>>続きを読む

赤線基地(1953年製作の映画)

4.3

一年半ほど前口コミで広がり爆発的大ヒットを記録した『この世界の片隅に』をクソミソに批判し一時期ネットでバズってた日本シナリオ協会に居座る重鎮が勧める戦争モノ御三家、蔵原惟繕『執炎』鈴木清順『春婦伝』谷>>続きを読む

モダン・ラブ(2017年製作の映画)

1.0

この世に対してニヒリズム、急に美術がシュルレアリズム、おかまに人権フェミニズム、川瀬陽太はテロリズム、死者と会話シャーマニズム、国境超えてグローバリズム、我に帰ろうナショナリズム、なぜかラストはセンチ>>続きを読む

罪の天使たち(1943年製作の映画)

4.4

役者に感情がある!!!
カットバック超うめぇ〜!!!
これが“ブレッソン以前のブレッソン”かと文字で認識していたモノを初めて目の当たりにし感動している、身を以て百聞は一見に如かずを体験した。でもやはり
>>続きを読む

大地の子守歌(1976年製作の映画)

4.3

ドラゴンボール悟空のキャラ設定の元ネタであることは間違いないし、涼子先生が宇宙人と交信できるに至った前日譚であることも多分に確定した。17歳の瑞々しく神々しいまでの身体に宿るダイナミズムの解放その副作>>続きを読む

アフリカの光(1975年製作の映画)

5.0

アル中なジゴロ黒と黄色の斑点を身に纏い亡き父を追う夢なかばアメリカ兵にぶっ殺された“虎”はいない、在日であるが故の被害妄想混じりの強烈な社会からの疎外感と対峙するためオナニイの魔となり怪物となり女子高>>続きを読む

傀儡(2017年製作の映画)

1.5

基本を疎かにしてアヴァンギャルドに走ればこうなるよねっていう見本というか標本。普通の着地をためらってそもそもからして何もないプロットを切り刻んで並べ替えたところでそこには結局何も生まれない。大事な台詞>>続きを読む

軍中楽園(2014年製作の映画)

3.5

この映画の最高到達点は『吉原炎上』だと思うし、生粋の特攻顔台湾のあばれる君が愛する女を抱けず二番煎じを抱き狂う姿に根津甚八をダブらせずにはいられなかったが、総じて男の映画になっている時点で失敗してる。>>続きを読む

不滅の物語 オーソン・ウェルズ(1968年製作の映画)

3.5

下界と断絶された閉鎖的な室内で行われる暇を持て余した貴婦人の遊びとくればソクーロフの『痛ましき無関心』を想起せずにはいられないし、ファムファタルなJモローといえばジョセフロージーの『エヴァの匂い』にて>>続きを読む

呼吸 友情と破壊(2014年製作の映画)

2.0

軽い、とにかく軽い、どれぐらいかというと中村文則の小説に出てくる登場人物が孤児や被ネグレクトであるが故に当然としてニヒルな設定ぐらい軽い。“吸う人”と“吐く人”吸わなければ吐けない吐かなければ吸えない>>続きを読む

アタラント号(1934年製作の映画)

4.7

前作『新学期 操行ゼロ』であれだけ社会に反発していたヴィゴが他人の持ち込み企画とはいえ最期に撮った題材が愛の物語ってもうそれだけで泣ける。『ニースについて』の前衛的モンタージュと『競泳選手ジャンタリス>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.8

スパイ容疑で投獄され拷問の末に死んでいったアナキストの父親の救済、その事件のせいで偽名を名乗り寄宿学校を転々とする『旅立ちの時』のリヴァーフェニックス顔負けの少年時代から蓄積された社会への反逆精神、子>>続きを読む

H story(2001年製作の映画)

3.7

戦争ダメゼッタイ、一時期禁書と化した「はだしのゲン」を初めて読んだ小2のあの忘れ難い衝撃から始まり、初等教育の段階から徐々に徐々に皆平等に刷り込まれているのは周知の事実。映画や本やテレビなど様々な媒体>>続きを読む

M/OTHER(1999年製作の映画)

4.8

otherがmotherに成ろうとしたが故に気付いてしまった差異、歪と自覚していない者が正常を装ったことによる哀しき認識、母親に近づいていくにつれ女でなくなっていく不条理、「 other、mを付ければ>>続きを読む

椿なきシニョーラ(1953年製作の映画)

3.7

よくある映画内映画モノ、如何にして芸術が商業に喰われるのか?如何にして芸術の精神と世論の奴隷が衝突するのか?な映画の裏側は本当に笑えないがそこは割り切って笑い飛ばして、結局行き着く先は愛の伝道師アント>>続きを読む

愛と殺意(1950年製作の映画)

3.4

愛と殺意は表裏一体、かの大江健三郎は“肉親に抱く感情は愛と殺意しかない”と初期の傑作「叫び声」で綴っているが全くもってその通りだと思う。自分のものにならないのならばいっそ殺して永遠に自分のものにしてし>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

母親の生活能力は皆無、一時の性欲に身を任せ子供を産み、夢の国の近くのモーテルでその日暮らし、そこで暮らす人々はビハインド時の阪神ファンよりも民度が低い、それに伴う生活水準は言うまでもなく、でもムーニー>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

実家では今年18になる生命力強め食欲旺盛体臭激烈なワンコがいるし、生まれつき鼻はいい方だと自覚している、今年は戌年、年男と来て厄年それ故か生まれ持ってかしっかりきっかり運気は巡って来ない、が全秒眼福の>>続きを読む

紙の花(1959年製作の映画)

4.7

名声を得れば蜜のように甘い世界、それを失えば毒のように苦い世界、虚言と贋物で飾り付けられた華のある映画界、いや栄華界。その儚さ故の美しさをたったの三文字『紙の花』というタイトルで表現してしまうセンス。>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

4.6

先日ちあきなおみテレサテン五輪真弓と来てAKBを流してくる天才DJが幅を利かす焼き鳥屋で友人と飲んでいたときに、今作『GONIN』でちあきなおみの「紅い花」が流れるという情報を仕入れ、そのためだけに鑑>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

人が人を殺し人が人に殺される人が作った法律に則り人が人を裁く、平和な時代は不信の時代、傲慢と侮蔑、不信や疑惑に塗れたこの世から真実を掴み取り白日のもとに晒す、断言するそんなことは100%不可能である。>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

岩に波がぶち当たり飛沫撒き散らすその奥からにじり寄る東映マークからの養豚場での極悪リンチの流れ、そしてMEGUMIの谷間でアタリを確信した。ミイラ取りがミイラになる自称Sの女を圧倒的なドSで叩き潰す©>>続きを読む

聖なるもの(2017年製作の映画)

2.0

早稲田に入学しそのまま映画サークルに入部、胡散臭いにもほどがある天才みたいな雰囲気醸し出す金持ちイケメンが吐いた“映画の始まりって自分の生活を撮ることだから”みたいな使い古されまくってる名台詞に感銘を>>続きを読む

スーパーシチズン 超級大国民(1995年製作の映画)

3.7

二・二八事件を発端として始まった蒋介石率いる国民党政府による反体制派の政治的弾圧白色テロの被害者であるお爺さんの贖罪の旅を描いた作品なのだが、回想シーンに出てくる世界仰天やアンビリーバボー辺りの安っぽ>>続きを読む

コスモス(2015年製作の映画)

4.2

先週の『シルバーグローブ』での失敗を経てズラウスキー対策は万全。核なるものに装飾を施しながら膨らましていく内から外への増殖がベーシックな映画づくりだと思うが、この監督の作品ではその鑑賞法は望ましくない>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

3.7

1980年5月に全羅南道光州市で起きた民主化を求める市民軍と軍事独裁政権の衝突、韓国民主化の原点である光州事件をいち早く全世界に発信したドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の友情と勇気を描いた意欲作。と>>続きを読む

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