Takayukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Takayuki

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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.4

生きていることに対する虚無感から気を逸らす為か、その実感が感じられるからなのか喧嘩に明け暮れる18歳の少年を主人公に、様々な若者の衝動的行動にフォーカスした群像劇。なぜそんなことをするのか、おそらく彼>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.1

ドラマの作り方が素晴らしい。
ロードムービーらしくドライブのシーンが多々あるが、どれも綺麗な映像で爽快感もあり、車の中ならではの視点や雰囲気も盛り込まれていて非常にエンターテイメント性も感じられる作品
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僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

3.5

映画監督を目指す藤井は脚本を描いてプロデューサーに見せるが、「理想を書くな、現実にある希望を書け。じゃないと響かない。」と檄を受ける。結婚を意識した元カノ寧々から結婚報告を受けた時に、サラッと受け流し>>続きを読む

パラレルワールド(2017年製作の映画)

2.8

山田孝之やけど、山田孝之じゃない。でも、17歳と32歳をどっちもやるならやっぱり山田孝之か。そんな短編作品。モノローグって難しいな。映像はいい。

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.4

金属加工業を営む家族の中に前科者のある男が入り込む。父親とその男との過去が引き起こしたのか、人間の善悪の二面性が引き起こしたのか、ある日突然事件が起こる。人間のもつ狂気や無関心、無意識が絡まり合い精神>>続きを読む

青い、森(2020年製作の映画)

2.8

生涯孤独になってしまった波と彼が心を許した2人の友人との少し切ない青春群像劇。うーーん。映像は綺麗だし、基本的に物語は面白いと思うけど消化不良というか、ショーフィルム用の脚本じゃなかったんじゃないかな>>続きを読む

溶ける(2015年製作の映画)

2.8

都会との物理的な距離間に追いつかないとと精神的な虚無感を感じ、そんなこと何も気にせず生きていく周りに憤る、そんな自分に酔い痴れる。東京から来た従兄弟がウザい、だけど夜空に見えた星たちはキレイ。結局のと>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.7

男子高校生の瀬戸と内海、2人のなんてことない会話を小気味良いテンポで展開していく日常を淡々と描いた作品。漫画原作ということもあり、キャラクターははっきりしており非常に楽しい作品である。ドラマ仕立てなの>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.9

終戦後のドイツ、愛する婚約者の墓の前で涙を流すフランス人の男。彼を亡き婚約者との戦争を越えた友人だと信じた彼女に告げられた真実は。
モノクロとカラーの切り替わり、カットの移り変わりやカメラワークが非常
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ATEOTD(2020年製作の映画)

2.0

コロナ禍における閉塞感のなか感じる希望とその歓びを描きたかったんだろうけど、全体的にチープに見える演出だったなぁ。もっとリアルに想像した100年後で描けれれば見え方はもう少しちがったんだろうけど、全体>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.8

元カレに似た人を好きになって、結婚間際で元カレに再会し逃避行。という至極シンプルな構造の恋愛物の作品かと思いきや、一人二役の東出昌大さんの醸し出す雰囲気たるやおそろしい。映像の合成もほとんどわからない>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.4

高校受験を控えた成績不振の次男に家庭教師が充てがわれることで始まる家族の違和感。父も母も介入できない次男の懐にグイグイと入っていく家庭教師のヨシモト。ヨシモトのおかげで次男は第一志望の高校に合格し、家>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.6

正しいとは何か。
人間が常に考え続けて来たことを主題にしつつ、家族の在り方を副題に添えた作品。
率直な感想は映像が綺麗。
芸術的な美しさというより、解像度。鮮明なところは鮮明に、生っぽいところは触感を
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春なれや(2016年製作の映画)

3.6

吉行和子さんのおばあちゃん感、村上虹郎さんの若者感。ソメイヨシノの話、過去へのアンサー。

逢いたい、を直接的ではなく間接的に表現した品のある作品。多少悲愴感のある雰囲気から、ひとつの約束を果たすこと
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わさび(2016年製作の映画)

3.4

芳根京子さんを観たくて。かたちは違えど、高校生によくある家庭の事情と子どもの葛藤を描いた短編作品。主題は繊細で好きだけど、映像表現は割と普通で行間を読ませる物語だと思うと物足りない。リアリティを追求し>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

3.2

キャストが凄くて観てみた。
言わんとすることはなんとなくわかるけど、描き方、物語の使い方はイマイチかな。演技派揃いで役者の画力で持ってる感は否めない。もったいない。あ、シリアスの中にクスッとポイントが
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世田谷ラブストーリー(2015年製作の映画)

3.5

楽曲をもとにした作品。
世界観は作りやすかっただろうなぁ。
清野菜々がめちゃくちゃかわいいちょっぴり切ないラブコメです。

息をするように(2021年製作の映画)

3.4

内容はイマイチだけど、主演の伊藤さんの雰囲気と映像、カット割りはバランスがいいなと思った。細い芯にしっかりと肉付けできている。そんな印象。

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.4

女子学生が数人いたらこんな勢いやろうなぁと思いながら、挑戦的な映像のギミックや編集を面白く見せてもらいました。長編の作品も興味でました。

百円の恋(2014年製作の映画)

3.8

32歳無職、男性経験なしの冴えない女性がふと見かけたボクサーに恋心を抱き、失恋し、ボクシングを始め、ヨリを戻す。そんなちょっと遅めな大人の青春ラブコメディ。なんだけど、個性豊かな登場人物たちにツッコミ>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.6

石橋静河と池松壮亮、ぶっきらぼうな2人のポエティックな恋愛ストーリー。内容から映像から展開からずっと詩的な表現だと感じた。主演の2人の演技はまさにそれで、いちいち感傷に浸る。しかし、わからない人には何>>続きを読む

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.7

脳に腫瘍が見つかり、余命1週間と宣告された母親とその家族の物語。家族ひとりひとりに大変な時期があり、乗り越えてきて今がある。母親の病気を機に、改めて家族の有り難みやそれぞれの課題に気づいていくことで少>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

綺麗な作品。一貫して感情を抑えたような台詞の言い回しがラストに活きてくる。表面的にならず、深い意識での感情を表現する。キャストもさることながら、脚本、カメラワーク、映像の美しさ、音や音楽の効果的な使用>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

人生は他者だ。

愛している、はずの妻が事故で死んだにも関わらず悲しみがない偏屈な作家のサチオ。同じ事故で亡くなった妻の友人の遺族との交流を通して自分自身を見つめ直さざるを得ないサチオを主に人間関係の
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きばいやんせ!私(2019年製作の映画)

3.4

不倫騒動で人気番組を降板させられ、地方ロケばかりの仕事に辟易している元人気女子アナウンサーの貴子は、またまた次の企画の取材で数年ぶりに地元である鹿児島県南大隈へ。企画のテーマである祭りの取材を始めるが>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

美しい愛の物語に飽きた貴方に、宮本から君へ。
最高に血生臭い愛のエンターテイメント。

細かいことはどうだっていい。
全部ひっくるめていききってみよう。

ストーリーはもちろん、キャスト、映像、脚本
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.7

フェンスを越えれば、あなたが知っている世界ばかりとは限らない。フェンスの内側から見た世界とフェンスを越えて見た世界とのギャップに動物は歓び、ヒトはショックを受けるかもしれない。勢いで越えてみるもの、そ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

James Bond will return...

ストーリーはさることながら、カーアクションの迫力は凄い!キュートなパルマとボンドのタッグも魅力的!

僕の目だ。

ナイス翻訳だと思います。
今回
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

TVアニメも鼻で笑いながら見始めたら1話で号泣。炭治郎の心の清らかさや愛に溢れた誠実な姿に心の打たれまくりました。内容やキャラクターデザインなどは正直、アニメとして楽しめる及第点といった感じでそれほど>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

小説家に転職しようとするハリウッドの脚本家ギルは、義理の両親と婚約者と4人でパリへ訪れる。憧れの1920年代に生きるアーティストや作家たちが過ごしたパリに舞い上がるギルだったが、婚約者の友人夫妻や婚約>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

4.0

娘がおさない頃に妻を亡くしたシングルファーザーの物語。仕事と育児、義理の親との関係、再婚など父子家庭における様々な問題が盛り込まれながらも、純粋な家族愛に大きく包まれる作品。父子家庭の平凡な日常を描い>>続きを読む

ジゴロ・イン・ニューヨーク(2013年製作の映画)

3.4

ウディアレン扮するマレーは3世代続いた書店を閉店することになり、何かいい商売はないかと思索していたところ、かかりつけの皮膚科医の女医からレズビアンの友人と3Pをしてくれる男性はいないかと話を持ちかけら>>続きを読む

シーサイドモーテル(2010年製作の映画)

3.2

シーサイドとは程遠い山間にあるモーテル、その名もシーサイドモーテル。その奇妙なモーテルに偶然宿泊した人間ドラマを時にシリアスに時にコメディに交錯させた作品。特徴しかないキャラクターばかりだかストーリー>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.3

出会い、様々な人のその瞬間を切り取り描いた恋愛オムニバス。伊坂幸太郎原作のため、少しずつひとつひとつの物語を紡いでいくことでその出会いに対する感情が大きくなっていくように構成されているが、三浦春馬と多>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.4

田舎で起きた少女失踪事件の容疑者になった男、当時その少女の最期を共にしていた少女、妻を失い帰省して村おこしをしようしたがちょっとしたことで村八分にされてしまった男。それぞれがいきついた場所はどこか息苦>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

人間は生まれつき血中アルコール濃度0.05%不足している、というノルウェーの哲学者フィン・スコルデュールの説の実証実験を試みたマーティンら同じ高校の教師4人。かつての偉人たちも飲酒が常であり、アルコー>>続きを読む