このレビューはネタバレを含みます
とにかく思わせぶりに話が展開していく。時系列のシャッフルも雑で、最後の方はとっ散らかっててよく分からんかった。で、観ているあいだ終始思っていたのは、「そもそも村主塔子(夏帆)という人は、何故この昭和の>>続きを読む
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いわゆる「毒親もの」かと思いきや、グレン・クローズ演じる婆さんが、死にかけた病床で点滴の針を引きちぎって家に戻っていくシーンで一気に物語がドライブしていく。そうか、エイミー・アダムスのDVが警察沙汰に>>続きを読む
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戦争映画や歴史映画を観るのにある程度の予備知識は必要なのと同じで、この映画もオーソン・ウェルズの『市民ケーン』が制作された背景は知っておかないと理解するのはまず無理。映画『市民ケーン』そのものというよ>>続きを読む
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御多分にもれず『マンク』の予習に見ました。
オーソン・ウェルズやチャーリー・チャップリン、ヒッチコック、モンローの一連のコメディ映画など、小学生の頃に「名画キャンペーン」と銘打って母親から往年の名画を>>続きを読む
公開当時に観て、それから時々思い出したように観ている映画。終始不穏な空気が流れる文字通りの「サイコホラー」。97年って、神戸連続児童殺傷事件やオウム真理教の一連の事件、阪神大震災など陰惨な事件・事故が>>続きを読む
ここで描かれている世界は「この世の地獄」。共依存の行き着く先を見せられた気がして非常にしんどかったです。
長澤まさみはおそらくシャーリーズ・セロンの『モンスター』とか、藤山直美の『顔』とかの役作りを意>>続きを読む
一生に一度しか経験できない「初見の驚き」を得るために、全く予備知識なく(IMAXで)観ました。相当「難解」だと聞いていたので、最悪「全くついていけずに途中から居眠りする」こともあると思っていたのですが>>続きを読む
これ、プロモーションの仕方が詐欺でしょう。
「悪」とはなんぞや?的な、ダークナイト3部作的な内容であるかのように散々予告で煽っておきながら、中身はいわゆるポップコーンムービーでした。映画館で観てたら「>>続きを読む
ジョナ・ヒル節炸裂だった。
ミッドナインティーンズの頃はアラサーだった自分にとって、この時代の文化は知識として押さえていた程度でドンズバではないのだけど、小学生の頃に近所の不良の家でたむろって色々悪い>>続きを読む
IMAXで鑑賞。もうすでに10回は観ていると思う。CGを極力排した映像だからこそ、今なお全く古びないのだと思う。『シャイニング』オマージュが随所にあって(水浸しになる部屋、ホテルの廊下、雪の中チェイス>>続きを読む
IMAXで鑑賞。
劇場で1回、サブスクやDVDなどで5回くらい観ている作品ですが、内容をよく知っているからこそIMAX効果がよく分かりました。「え、俺は今同じ映画を観てるの?」というくらいもう全く違う>>続きを読む
身も蓋もないことを言うと、Reframe本編の凄さは正直映像では伝わらない。完全着席スタイルで、アートのインスタレーションを鑑賞しているような(でも音響はバキバキ)、あの特別な体験は生でしか味わえない>>続きを読む
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これほどの知的興奮を味わったのは久しぶり!『ゴッドファーザー』の音響がケージにインスパイアされたとかビートルズが切り拓いた録音技術がアメリカン・ニューシネマに多大な貢献をしたとかたまらん逸話ばかり。古>>続きを読む
こちらにレビューを書きました。
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/26192
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初見では正直、前作でありデビュー作『シングル・マン』の世界観を期待してしまい「良かったんだけど、思ってたのと違う……」という戸惑いの気持ちが入り混じっていたのだが、今回3年ぶりに見返してみたらあまりに>>続きを読む
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過去は誰にも変える事はできない。今の自分は過去の選択の積み重ねによって作られているし、「あの時ああしておけば」といくら悔やんだところでもう一度やり直す事は不可能だ。さらに家庭環境ともなれば、自分自身で>>続きを読む
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「政府は日本のダグウェイを作ろうとしているのか?」で壮大にお茶を吹いた。「ダグウェイ実験場」とは、60年代にアメリカが生物実験を行なっていた軍事施設。日本のどこかで生物化学兵器を作り得る大学が創立され>>続きを読む
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まだ遺体も発見されてないうちに、犯人(と思しき人物)の証言(しかも動画サイトにアップされた自白映像)だけを根拠に死亡認定し、葬儀まで早々にあげてしまうってことアメリカは普通なのだろうか。そこが引っかか>>続きを読む
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身も蓋もないことをいうけど、姪っ子のガブリエラが「実の父をひと目見にメキシコへ行きたい」と言ったとき、「じゃあ俺がボディガードで同伴してやる」と言えばこんなことにならなかったんじゃ……?
自分が住む>>続きを読む
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アレンにまつわる一連の騒動をもってして色眼鏡で見るつもりもなかったし、ポリコレ棒で重箱の隅をつつくような真似をする気もさらさらなかったけど、まあアレン作品としては「中の下」と言ったところでしょうか。『>>続きを読む
こ、これは……とんでもない珍作だw
前作に引き続き執拗なお尻のアップ(ぷりん!)とか、無意味なアイスホッケーやバイクレースの挿入とか、アルフレッドが弟を探すという、単にバットガール誕生のため無意味なこ>>続きを読む
誰からも「存在しない人」扱いされてきた孤独な男が、微かな記憶をもとに妄想を膨らませていく……というストーリーは、どこか『ジョーカー』にも通じるところがあって興味深く、先の見えない展開に最後まで見入って>>続きを読む
ヴィランの屈折した描き方はやはりバートンに軍配が上がる。ただ、ニコール・キッドマンの美しさやバットマンスーツの造形などはこちらの方が眼福という感じでした。
トミーリージョーンズのトゥーフェイス……『ノ>>続きを読む
ティム・バートン、おそらく前作『バットマン』で色んな横槍が飛んできてやりにくかったのでしょう。今回はプロデュースも務めることで、もうやりたい放題という感じで最狂でした。ペンギンマンやキャットウーマンの>>続きを読む
バットマンとティム・バートンとプリンスって一体どんな組み合わせだよ……と当時は思ったけれども、ノーラン3部作やホアキン・フェニックス版『ジョーカー』を経て観ると、ジョーカー誕生のエピソードやゴッサムシ>>続きを読む
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『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』2回目の鑑賞前に見直してみた。こちらも2回目。
やはりクライマックスのシーンがとても印象的だ。退屈で、今すぐにでも逃げ出したいと思っているサクラメントについて書いた>>続きを読む
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https://note.com/takanorikudoda/n/nb7d50188d20e
ぶっちぎりで年間ベスト確定。
長編映画を監督するのはこれで3作目? 『レディ・バード』でいきなり才覚>>続きを読む
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「この世界は完璧だ。細部まで味わえ」
というセリフが出てくるように「完璧なジム・ジャームッシュ世界」を細部まで味わい尽くしたくなる内容だった。
主題歌『デッド・ドント・ダイ』のかぶせ、ダイナーでゾン>>続きを読む
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出典はどこだか失念したが「陰鬱映画の傑作」との触れ込みだったから観たのだけど、思わず吹き出しそうになるセリフやオーバーアクト、胸糞エピソードのオンパレードは初期の野島伸司ドラマ(『高校教師』とか)や大>>続きを読む