まみかしさんの映画レビュー・感想・評価

まみかし

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デリシュ!(2021年製作の映画)

1.8

なんとも中途半端な。料理人としての凄さも感じることができないし、ロマンスもあるような無いような。何よりも料理の美味しさが伝わってこない。四季折々の風景は美しい。

劇場版 パヴァロッティ ハイドパーク コンサート デジタルリマスター(1991年製作の映画)

3.5

パバロッティが気迫を持って歌っている。「甦る三大テノール」よりもパバロッティの魅力が十分に詰まっている。それに観客の熱量も凄い。歌曲に対して、これほど熱くなれるものなのか。日本では静かに堪能する姿勢で>>続きを読む

ウィーン国立歌劇場2020 in CINEMA〈トスカ〉(2020年製作の映画)

4.2

映像が美しい。
さらに迫力を間近に感ずることができる。このトスカに限って言えば、舞台を観るよりは、この映画を観る方が自分が舞台に中に入りこんで、トスカの呼吸も熱量も感動も与えてくれた。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

コメントを残すのをやめようと思っていた。それほど、この映画は言葉で表現できない映画であると感じた。確かに最初は全然違う方向を向いていた家福とみさきの心の澱みが、車で走れば走るほど、そしてそれに伴う時間>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

痴呆になるってどういうことなんだろう?認知症って単に忘れてしまうことなのだろうか?周囲の人々が見る認知症は一元的に一括りにしてしまい勝ちだが、当人にとってはこの映画のように、人や物事を忘れてしまう、人>>続きを読む

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

長い前段からいよいよアレサが登場し、そしていきなり歌い出すと、その歌声に、その音感に、そして声量に一瞬にして虜になってしまった。映像は古いし、音質も良くないけれど、それを上回るリズムと歌声に、音質なん>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

2.5

ケイラの気持ちが痛い程わかる。自分はあまりに年を重ねすぎてしまったし、最新のSNSも分からないけれども、中学から高校へ上がる時の不安感と期待感は今でもくっきりと思い出す。その思いを呼び起こしてくれる映>>続きを読む

甦る三大テノール 永遠の歌声(2020年製作の映画)

3.8

素晴らしい!の一言。遺跡での野外コンサートは、音響など大きな障害があった思われるが、3人の個性がお互いに良いところを引き出して、あのような歴史に残るコンサートとなったのだろう。また、W杯で高揚している>>続きを読む

考えてもムダさ(2007年製作の映画)

3.2

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。この映画もイタリア映画の醍醐味であるfamigli>>続きを読む

君が望むものはすべて(2017年製作の映画)

3.2

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。半グレと思った仲間たちも全然悪党でなく、皆心優しい>>続きを読む

きっと大丈夫(2020年製作の映画)

3.0

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。家族とは、妻とは、そして兄弟とは、といろいろな場面>>続きを読む

イタリアの父(2017年製作の映画)

2.7

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。また、LGBTが基調になっている映画が多い気がする>>続きを読む

ラ・パッショーネ(2010年製作の映画)

3.0

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。この映画はカテゴリー的にはコメディになっているが、>>続きを読む

幸運の女神(2019年製作の映画)

3.0

今年はコロナ禍で劇場に行けず、オンライン視聴で楽しんだイタリア映画祭。近年の傾向として、派手さはないけれど、じっくり魅せる映画作りになっていると思う。また、LGBTが背景になっている映画が多い気がする>>続きを読む

甘い生活(1959年製作の映画)

4.2

悩ましい映画である。何回観ても、このシーンは何かの寓話なのか?この台詞は何かの伏線なのか?そう思っても、残念ながら、「そうだったのか」、「そうきたか」という感慨に至ったことがない。いつもいつも消化不良>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.2

初めて観たのが、当時の教育テレビ「世界名画劇場」だった。それから何度も観ているが、毎回、毎回異なった想いに打ちのめされる。決して感動したとか、気持ちが洗われたと言った爽快感があるわけでなく、むしろ心>>続きを読む

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

3.0

イタリア映画の「トスカーナ 幸せのレシピ」と言う映画を観たばかりだったので、バスケットボールと料理の違いはあれど、似たような映画かなと思って観たけれど、ドタバタコメディと決めつけるには、予想以上に面>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

韓流映画らしいジェットコースターのような映画である。めまぐるしく変わるシーン。一癖も二癖もある登場人物。定番の血みどろ。そして、緻密な脚本と思いきや強引なストーリー展開。観てるときは、ハラハラ、ドキ>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

戦争は平穏に暮らしていた市井の人々を傷つけ、どん底に突き落とす行為であると、この映画が改めて教えてくれた。恐ろしいのは、何も知らぬまま、いつの間にか戦争に巻き込まれてしまうことだ。利き腕を無くし、大>>続きを読む

アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール(2018年製作の映画)

3.5

テレビでヨーロッパなどの旅行番組でBGMに"Time To Say Good-bye"が流れるくらいしか馴染みがなかったが、このような過去があったのか。このような過去とその人自身を知ると、更に曲の入り>>続きを読む

トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

2.0

残念ながらトスカーナの美しさは控えめに、あくまでもコンテストを主題にしている。ただ、あまりに各人の心の内面や変心の描写が少なく、困惑する事もしばしば。なぜ、パーティーの重責と将来を放り出して、コンテス>>続きを読む

パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

2.0

突っ込みどころ満載だけど、ピアノの選曲が良かったから敢えて云いません。ただ、ラフマニノフのピアノ協奏曲を3ヶ月でコンクール演奏は、どんな天才でも無理でしょう。主人公の言動が粗いので、最期まで感情移入で>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

3.8

観てショックを受けた。一部の富裕層のためにどれだけの国民が犠牲になっていることか。いや、それ以上にショックなのは、フリントの水道事件も教師のストライキも銃乱射事件で高校生が立ち上がったことも、何も知ら>>続きを読む

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.5

当時の社会問題が、現在もそのままに残されている。いや、もっと悪い方向に進んでいると思う。干ばつ、大雨の極端な異常気象。広がるばかりの貧富の差。名ばかりの民主主義と資本主義、頻発する掠奪・強盗。この映画>>続きを読む

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.0

美しい景観、人々の暮らし、そしてそこにある課題を知ることができた。今まで、余りにも遠い世界で想像もできなかったが、東洋系それも日本人と似た顔付きの人々がいること自体驚きだった。映画はドキュメンタリのよ>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.0

ナチスに侵略され、ソ連に占拠されたボーランドだからこその雰囲気が秀逸である。雪が残った泥濘道、爆撃を受けた教会、かつての貴族屋敷の廃墟などモノクロの美しさが遺憾なく発揮される。ストーリー的には、もっと>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

老人が旅しながら、人との出会いで、頑な心を開いて行くロードムービーかと思いきや、そんな単純な映画ではなかった。やはりユダヤ人へのホロコーストが陰を落としているからか。人種、言語を問わず、人と接するにつ>>続きを読む

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

4.0

数週間前に、東京都美術館のクリムト展で感動したので、改めて映画を鑑賞し感動を新たに呼び起こされた。テレビ番組のぶらぶら美術館や日曜美術館でもクリムト展を紹介していたが、映画は作品以上にクリムトの人物像>>続きを読む

12か月の未来図(2017年製作の映画)

2.5

同じフランス映画で、「オーケストラ・クラス」と近い映画だ。内容的には、もう少し心理的な描写を丁寧に表して欲しかったな。フランソワ先生がセドゥを救おうとした人としての気持ち。セドゥが不良グループから学校>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.5

限られた時間の中で、人物像を掘り下げて描写するのは非常に難しいと思うが、ましてはミステリーの謎解き映画で、さらにはアガサ・クリスティが原作となると、人物のキャラクターを如何にして伝えるかが、その映画の>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

4.0

イタリアが統一を果たす前後のシチリア貴族の栄枯盛衰模様を、一部分だけ切り取って表している。革命軍も国の正規軍となり、舞踏会も貴族だけのものから軍人や町議員など市井の人が参加するようになり、世の中が大き>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.5

胸が塞がる思いで、映画を見終えた。戦争に翻弄され、死が日常当たり前となる子ども達。イェペソのギターとミシェル、ポレットの無邪気さが相まって、より哀しみを深めていく。全シーンを覆う戦争には、どこをどう探>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.2

王室を描くも面白おかしく、かつ批判的なところもあり、惹きつけられた。身分を超えて、人種を超えて、さらには宗教も超えて、二人が寄り添うところは美しくも儚い。脚本的には実話のせいもあり、あまり伏線的なこと>>続きを読む

ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~(2018年製作の映画)

3.5

悲しみが沸々と湧き上がって来る映画。マイケル・ジャクソンの姿と重ね合わせた方も多いと思う。あのホイットニーがこのような無限地獄に陥っていたなんて。親子の葛藤、夫婦のすれ違い、薬物依存、性的虐待などなど>>続きを読む

エリック・クラプトン~12小節の人生~(2017年製作の映画)

4.0

高校生の頃から憧れの存在。自称ファンを自認して来たが、これほどまでに苦悩の人生を歩んでいたとは。ファン失格でした。レイラを聴いて涙し、ティアーズ イン ヘブンを聴いて涙した。それでも彼は不屈の精神で、>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

2.5

訪問先ひとつひとつのストーリーとしては、面白いと思う。でも笑ったり、涙流したりと映画進行と同期して、感情移入ができなかった。ドキュメンタリーだから仕方ないと云われられれば、それまでだけれど。やはり映画>>続きを読む

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