ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

予定は未定(2018年製作の映画)

2.8

独身アラフォー女性
結婚したいわけでも、したくないわけでもないが年齢が焦らせる
そんなんだから婚姻届が紙飛行機として自分の所に飛んできて、ありえないのに運命感じちゃう

薄い哀愁と弱めの爽やかさ

A2(2001年製作の映画)

3.6

2000年
コンテナの中に大量に詰め込まれた新聞や週刊誌、ビデオテープ
デジタル化以前の情報の圧が時の経過を感じさせる

少人数ずつまとまり全国に散らばるオウム信者を記録
移住先の住民、マスコミ、警察
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

地方議員の不正、議会の腐敗を暴くドキュメンタリーだが、ナレーションやBGM、編集の仕方でヘタなコントより笑える
笑えるのだが、あくまでも他県の事だからで自分の所であったらまったくもって笑えず、道ですれ
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「A」(1998年製作の映画)

3.5

98年の作品
地下鉄サリン事件が95年なので、当時の空気感がリアル
事件の被害者や、オウムに近い所にいる人達の気持ちは穏やかじゃなかっただろうと想像できる
2023年に鑑賞し、私自身が直接被害にあって
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

六条河原に架かる橋の上から始まる犬王と友有のライブ
琵琶と、弦で弾く大きい琵琶、巨大な太鼓で編成された友有のバンドはもはやロック
一方の犬王は派手な衣装とキレのあるダンスでキングオブポップを彷彿とさせ
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フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い(2005年製作の映画)

3.5

肌の色の違う義兄弟の復讐劇
殺された義母が理由だが、街の世話好きというかもう二段くらい上の人物で、不良を説教して更生に導く
そんなかつての不良義兄弟四人は葬式で久しぶりに全員が顔を合わせる事に

構図
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

ストーリー自体は古典的かなと思うが、時系列がトんだり、主観、想像(?)、またスマホの録音や翻訳等、意欲的な演出だった
一向に進展しない二人の関係もラストありきなのかなと思うと都合がよく、ファムファター
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.8

岡田准一主演の同名タイトルのリメイク元だと言う情報をラジオで知ったが、以前観たフランスの『レストレス』と同じだと思い調べると、こちらが本家らしい

フランス版ではなんとなく設定に違和感があったが、本家
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

3.0

20年描き続けたゴッホの複製画
初めて観たオランダの街並みとホンモノの『ひまわり』で知る現実と自分の立ち位置
帰国後描いた母と育った土地の路地の画には心が動かされた

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

あの頃の俺たちは冗談抜きにチャリさえあれば無限にどこまでも行けると思ってた節がある
と言ってもせいぜい片道二時間くらいで、隣町のゲーセンとか、ビックリマンチョコを求めてとか、たいした目的があったワケじ
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.8

「うるせぇ、うるせぇ、あああああああうるせぇ!」

純粋で真っ直ぐで、心に修羅を持つ息子・賢治
質屋の長男だが、家業を否定し、やれ人工宝石だ、やれ日蓮宗だとコロコロ変わる息子の行く末を厳しくも向き合う
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.7

武田討伐の労いとして安土城に徳川家康を招き酒席をもうける
饗応役の光秀が腐った魚を出したからと叱責
叱責を受けた光秀の近より耳元で家康が一言
「見事じゃ」
ここがこの映画で一番カッコいいシーン
この後
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

「JUST DO IT」

政治、カルチャー、映画、音楽等々
当時の映像と当時のナイキオフィスを映したオープニング
ツカミとしては効果バツグンだ

全体的に80年代の音楽をBGMに進むストーリー
その
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.4

安定のシリーズクオリティ
兄弟喧嘩して仲間は宇宙行って、人体への影響が心配になるクラスの超強力磁石搭載車でチェイスしてガッシャンガッシャン
みんなで飯食って大団円
おれならドミニクのハグで何本かイっち
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

1860年辺りの南北戦争時代
プランテーションでコキ使われる黒人という見たことがある様な場面から始まる。不穏なBGM、カットがジョーダン・ピール作品を思わせるが違う監督
後でプロデューサーが同じと知る
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

「そこは『恋はデジャ・ブ』でしょ」

愛でも過去の傷でも謎の外敵でもない理由で起きるサラリーマンの一週間のタイムループ
タイトル通り原因は上司にあるらしい…

この身近なトコとループの原因が主人公以外
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狂熱の季節(1960年製作の映画)

3.5

良い悪いや面白い面白くないではなく、時代の空気をパッケージした作品は観てるだけで存在感を発揮する

レコードでかかるジャズ
排気ガスを撒き散らす車
道徳や犯罪
ワルとインテリ
日本人と外国人
男と女
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.0

「何故ロープ無しで(登るの)?」
「野暮な事を聞くね」

有名なクライマー達が驚く実績を持つカナダのクライマー、マーク・アンドレ・ルクレール
SNS全盛期の現代で、ほとんど知られる事無く活動していた彼
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

「泥棒です」

序盤のフィアット500でのチェイスシーン
79年でこの迫力
侵入したルパンをライオンの口の中から覗く水の描写
棟を飛び越えたり、空を泳ぐファンタジックなシーン
カップラーメンを食うのは
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.5

「チックタックM.F」

「私の歳を言ってみな」

「『潮風のいたずら』を観てないと?
隠れた名作だ」

短い間隔で笑いがやってきて、ラスト付近まで今回の目的を忘れていた
それくらいストーリーに意味は
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.9

ここ二週間、ふとした瞬間にモヤモヤが訪れる
ラジオから岡本孝子の『夢をあきらめないで』がかかった時、失礼ながら「違う!」と思ってしまったからだ
別に童貞をこじらせたワケでもないし、未だに見えないナニカ
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ペット2(2019年製作の映画)

3.3

「犬には譲れないものが二つ。一つは水のボウル、そして品格だ」

キャプテンスノーボール可愛い
フリーザ様が転生して頑張っていると思うといとおしい

ZZトップの『ラ・グランジェ』をBGMに猫おばあちゃ
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プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

1.5

「キンタマ、BOMB」

いろんな作品や作風、監督や脚本のニオイやカケラが随所に垣間見れる
そしてしっかりオスベリ散らかしてる

爆弾付きのジャンプスーツを着たニコラス・ケイジの左睾丸が爆発するシーン
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

4.1

劇場版サイコパス(SEAUn)の後

放浪中狡噛が立ち寄ったアジアの小国でのストーリー
テーマは復讐
一人の少女を介し進む"殺す"という事
普段は口数を含めた意思表示の乏しい狡噛の心・意志へフォーカス
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.6

イヤミス、胸糞、ある意味ホラー…
Amazonが薦めてきたんだけど、おれってこんなの好きだって教えましたっけ?

序盤の雰囲気が所謂ジャパニーズホラーの佇まい
押し入れ、天井、庭先と、どこかに現れても
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

4.0

アニメ一期の前

柾陸、須郷のフューチャー作

まずは懐かしい面子が嬉しい

サイコパスシリーズはシステムや色相、潜在犯等、ある意味お約束が多くて水戸黄門的な作風になってしまったが、そこが薄く陰謀強め
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

3.6

アニメ二期の後

潜在犯収容施設サンクチュアリの闇

終盤、収容された潜在犯が真相に直面し色相が変わる様子がナウシカのオーム的
霜月を少し好きになる

インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.8

ナチスの影をチラつかせ、人種差別をスパイスにワケ有りの銀行強盗を描く、監督らしさが垣間見れる作品
ドンパチバゴーンのエンタメ系ではなく、間や会話、善行悪行とシブめな作風

服を脱ぐのをシブったおばちゃ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.4

原作のジョー・ヒルはスティーヴン・キングの息子の様
なるほど。アメリカの誘拐の多い社会的な要素を下地に、『IT』を想起させる味付け、兄妹のアレは父を彷彿とさせる
殺人鬼に当たるスポットライトは薄く、残
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【推しの子】Mother and Children(2023年製作の映画)

4.1

アニメ3~4話分をエピローグとして1話にして放送する戦略は見事にハマったと思う
原作を読んでいたが、従来通りだったら2話くらいで少し飽きがきたはず
サスペンス?転生?不遇なアイドルの成り上がり?と様々
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君に届け(2010年製作の映画)

3.2

友達から"貞子"なんてあだ名付けられて、仲良くなった後も呼ばれ続けられたら私だったらいつか爆発しそう
そんなことからも多部ちゃんの爽子は良いヤツの説得力が高い
おじさんでもキュンキュンできるんだ
当時
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

人生の瞬間瞬間でふと自分の方向性や、ざっくりとした"これから"なんかを考えてみたりはするけれど、結局答えなんて出ないから日々を頑張ったり、だらだらしたりして過ごす
一人になってしまった時の事よりも、ま
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かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

4.0

学園祭のキッスは実は…とゆー流れから、かぐや様のロマンティックの定義を知れる

レアかぐや、頭脳(内)戦、お弁当、ハーサカとのシミュレーション等々、やっていることはくだらないし、いつもと変わらないのに
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

わりと空いているはずなのに、少し息苦しく感じる劇場
画面比率、巨躯の男、そのせいで狭く見える部屋が効果的にキマったせいだろう

アパートの一室で繰り広げられる会話劇
たった五日間の話だが、まるで彼の半
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名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン(2023年製作の映画)

3.6

「ミラクルキュートなサイエンティスト」

黒の組織のコードネーム:シェリーこと宮野志保
現在は灰原哀と名乗る

『オリエント急行殺人事件』をオマージュしたコナンの人気エピソード
車内にはイツメンに黒の
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劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

4.0

αでもβでもシュタインズゲートでもないr世界線
そこは岡部のいない世界線
だが、
酔っぱらい紅莉栖
シャワー紅莉栖
"凶"化紅莉栖
が見られるレアな世界線
フェイリス特製世紀末ヤキソバもあるよ

公開
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