TKSDさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

TKSD

TKSD

映画(212)
ドラマ(24)
アニメ(0)

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.0

クリスマス映画にハズレは少ないことを再確認した一作。

そんなに特別な事件が起きるわけでもないのに、叶ったり叶わなかったりする思いの洪水にいつのまにか心打たれておりました。
キャラクターひとりひとりに
>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.7

意外と手堅く仕上げた一作。

予告の感じから、チェイニー氏と当時の共和党をディスり倒す内容かと思いきや、そうでもありませんでした。クリスチャンベイルが役に深みを与えた結果、そんなに悪い人には見えなくな
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症の方への理解が進むかもしれない一作。
生きてるだけでサスペンスな一作でもあります。

ほぼ認知症本人の目線で描かれたものは初めて見たので新鮮でした。メメント感あり。
その瞬間の本人の中ではきちん
>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

薬物は罪と罰の均衡など何も考えない残酷な存在であることをまざまざと見せつけられる一作。ダメ、ゼッタイ。

終盤のたたみかけるような地獄絵図は、負の爽快感すら感じるパワーがありました。アロノフスキー節全
>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

3.8

80年代のファンシーな雰囲気が懐かしく楽しい一作。
小さい町のクリスマスなのでなお良しでした🎄🎅
今はなきマットペインティングの美しさもチラッと見られて満足でした。

ホームアローンといい、クリスコロ
>>続きを読む

ライムライト(1952年製作の映画)

3.5

痛みの強すぎる一作。観ていてつらかった。

つらい所でどう足掻くかってテーマは好きなんですが、これはちょっと残酷すぎませんか…。
ラストの舞台をどう解釈するかで変わりそうですが。

主人公がヒロインを
>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.7

アルパチーノのキャラが強すぎて本来のキャラ造形と違ったような気がする一作。

実際の事件をベースに、アルパチーノが強盗と直接関係のないあれやこれやに翻弄されてしまう強盗を好演しています。が、ぬぐいがた
>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

地上波で流れる日は訪れないであろう一作。
強固な信念を持つことの危うさと羨ましさを同時に感じました。

個性的すぎる自家用車と仲人挨拶に驚愕。
しかし、戦死した仲間の母を訪ね、共に涙を流しながら供養す
>>続きを読む

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.9

アンジー圧巻。オスカー納得の一作。

正直にいうと、アンジェリーナジョリーは何かとメディアを賑わす変わった人というイメージが強く、何となく敬遠していました。しかし本作は凄かった。圧倒的なスター性と表現
>>続きを読む

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.4

ポールヴァーホーヴェンとエドワードニューマイヤーのロボコップコンビによる圧倒的なパワーにあふれた一作。

原作は国威高揚ものとして書かれた作品だそうですが、ヴァーホーヴェンは本作をナチスのプロパガンダ
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

お花がキレイでした🌷🌹🌼💐
そして、パートナーを大切にしないとバチがあたりますね🔥

個人的にホラーは苦手なのですが、本作は直接的なグロ描写はごくわずかなので(それも陰惨な印象はない)、ホラーが苦手な
>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.4

映像表現を頑張った結果、人物描写の甘さが強調されることになってしまった皮肉な一作。

原作を最近読んでとても面白く、上手く実写化できているなら面白いのだろうなと思い鑑賞しました。
映像は結構頑張ってお
>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.8

役者の高い力量とそれをフルに活かした構成で見せきった一作。

ラッセルクロウ、ケビンスペイシー、ガイピアースと出演者がやたらと豪華。ダニーデビートまで…。

ベースとなるストーリーラインはシンプルで、
>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8

実話ベースであることを痛感させられる一作。

失われた時間を思うとつらいですね。デニーロの入り込みっぷりと相まって、後半はかなり胸が痛みました。それだけに、とある場面がとてもジーンときます。おそらく創
>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

極上のアイドル映画…と言ったら怒られるかもしれないが、そんな感じの一作。

オードリーヘップバーンがとにかく可憐。
この人ほど王女が似合う人は後にも先にもいないかもしれません。この役で永遠のアイコンに
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

タブーなし、出し惜しみなし、映画の醍醐味がたっぷり詰まった一作。

普通の映画ならここがハイライトだろうというシークエンスが序盤からいくつもあって飽きませんでした。何より、原爆作成シーンの緊張感は圧倒
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

ノーランパーティー大炸裂の一作。

正直言うと、あまり期待してませんでした。ノーランは合うものと合わないものが分かれるし、難解であるほど合わなかったので、特に難解と言われていた本作はちょっとムリかもと
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.6

洗練されて食べやすくなっていたが、魅力的なアクまで洗い流してしまったような一作。

この世界観を産み出した本シリーズの意義は大きいのだと思います。が、本シリーズにインスパイアされたアクの強い漫画・ゲー
>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

3.8

フレッシュなトムハンクスを見られる一作。クスッと笑えてほんのりしんみり。
無垢な大人(本当は子供)という役どころは,フォレストガンプの原型のように感じました。
社長との交流が白眉。やっぱり現場が大切で
>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.6

世にも奇妙な物語90分スペシャルといった趣の一作。
ジョン・カーペンター作品ながら、ビジュアル的なホラー要素はなし。
マトリックスの原点ともいえそうな発想は割と面白いですが、今となっては新しさを感
>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

3.9

久々鑑賞。孤独な一作。無人島にいるよりも、社会に自分だけ馴染めないことの方がつらい。

今回は字幕で鑑賞しましたが、吹き替えの方が終盤の思いの丈をぶちまけるシーンのドラマ性が高いような気がしました。声
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

鑑賞前の思い込みを一蹴するかのような爽やかな一作。

障がいを売りにした感動ポルノかと思い敬遠していましたが、全然違いました(機能的に問題があるわけではないので、障がいという表現自体が不適切かもしれま
>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

スピルバーグの圧倒的力量を感じた一作。

実話ものは評価が難しい。
どこまでが本当か分からないし、完全に本当かどうか確かめる術がないからです。
それはさておいても、本作は(語弊があるかもしれないが)面
>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.9

オンラインゲームの一番ポジティブな使い方を教わった一作。

やっぱり父子ものは良いです。
なかなかジーンときました。
父親というのは、なんであんなに話しにくい存在なんだろう。まったく嫌いではないのに。
>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.6

ソツのないヒーロー映画という印象。
アイアンマンの製作過程とコメディ要素は面白かった。悪役は物足りない(俳優がということではなく)。

許されざる者(1992年製作の映画)

3.8

当時は衝撃的だったであろう一作。

勧善懲悪の代表というべき西部劇をぶち壊すかのような本作が登場し、高く評価されたことにより、80年代的な明るい空気感はついにトドメをさされてしまったようにも感じます(
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

優しくて頼もしいデニーロを堪能できる一作。デニーロらしからぬクセのなさなので、少し戸惑いました。ひょっとしたらデニーロでない方がもっと素直に楽しめたかも…。

イマドキの社会に適応しつつ、イマドキの人
>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.7

虚飾を廃した誠実さを感じる一作。廃しすぎている感もありますが。

前半は日常が侵食されていく感じが生々しく伝わってきます。
ただ、なぜか非道な描写の悲惨さがすっと入ってきませんでした。何かこうこれは本
>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.6

ネタバレなしに感想を書きづらい一作。ただ言えるのはジェフリーラッシュのムダ遣い。

オチが予想できなかったわけではないけど、ジェフリーラッシュのキャラクターが魅力的だったので、変にサスペンス的な作りに
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

ナチス側の少年から見たナチスと戦争を描いた一作。新鮮でした。そして自分の感性を鈍さのようなものを感じた一作でもありました。

強烈な皮肉とはいえ、ヒトラーユーゲントを楽しげに描く映画を作れること自体が
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

どうやって撮ったのか全然わからない一作。

本作はごくわずかの人物にずっとフォーカスしており、セリフも少な目なので、後半若干の間延び感があったのは事実です。
とはいえ、クライマックスは熱くなるものがあ
>>続きを読む

クロコダイル・ダンディー(1986年製作の映画)

3.9

これぞダンディな一作。僕はこの時代のこういう映画を面白いと感じるように人格形成されていることがよく分かりました。

小さい頃に見たきりで、印象的なラストシーン以外はすっかり忘れていました。

モロにカ
>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

天国に一番近い人のありようがじんわりと沁みる一作。

最期の時がなんとなく近づき、特にやり残した事があるわけでもなく、ただ、その時を待つしかない。
そこがリアルに感じて、共感できました。
中西部の穏や
>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.8

教皇であっても、親しくなるきっかけは身の上話と趣味の話であることがわかる一作。

アンソニーホプキンスは保守派の教皇がハマりすぎ。ジョナサンプライスはまさしく葛藤に苦しむ枢機卿。

引用でしたが、「な
>>続きを読む

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.7

ブレイキングバッドファン向けの一作。

ドラマの後日談。
トッドが別人…。
スキニーピートがいい奴すぎて涙。

ドラマの間合いに慣れてしまっていたせいか、2時間では物足りなく感じてしまいます。2時間で
>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.7

絶妙なバランスでマクドナルド帝国誕生秘話を描いた一作。

「スポットライト」や「バードマン」を先に観ていたせいで、マイケルキートン演じるレイクロックがそんなに悪い人に見えませんでした。キャステングの妙
>>続きを読む