藤田武彦さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

藤田武彦

藤田武彦

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ミルク(2008年製作の映画)

3.4

マイノリティがカミングアウトして生きる強さ。

日本は同調社会で、あまりマイノリティを意識することはないかもしれないが、それだけに見習うものがありそう。

トランス(2013年製作の映画)

4.5

ゴヤの名画を盗んだ男が、記憶喪失となり、絵の隠し場所を忘れてしまう。心理セラピストの催眠術を受けて、思い出そうとしていくが。。。

人の心を操るという映像化の難しいテーマを、スピーディでスリリングなエ
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.2

アップルの創業者スティーブ・ジョブスの会話劇。

新型機のプレゼンテーション。
NEXTという黒い箱に隠れた秘密。
立方体は90度ではなく、90.1度でなくてはならない!
ジョブスならではの美意識、問
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.2

激しくダイナミックな戦闘シーンが続きます。

ユアン・マクレガー演じるグリムス下司官も、駒の一つ。

ただ、どこか距離感を感じるシーンもあり、一つ上のメタレベルで観ている印象も。

戦争映画としてだけ
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.2

ディカプリオ演じるCIA局員が、対テロで中東に潜入。

ボーンシリーズのようなアクションエンタメ大作を予想しましたが、
諜報活動の虚実入り乱れる世界(Body of Lies)を描く。

汚れ仕事を一
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.4

6才から18才までの成長を、同じ役者陣のまま、12年間かけて撮られた映画。

正直、年代別に別の役者に切り替えても大差ないのでは、と感じながら観ていましたが、、、ラストでは、あの子役がこんな立派な青年
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.4

ポルノ誌Hustlerを創刊した、ラリー・フリントの伝記映画。

聖職者の性を風刺の題材にし、裁判に。
風刺表現の自由はどこまで認められるのか、下半身不随となりながらも闘った。
助演エドワード・ノート
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.3

詐欺師のもとに、別れた妻の娘が現れて。
レオンは草食系の殺し屋と小娘でしたが、こちらは潔癖症の詐欺師と娘のコンビ。

娘役が瑞々しいですね。
ニコラス・ケイジも温かみのある存在感。

ハートウォーミン
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アマデウス(1984年製作の映画)

3.7

天才モーツァルトと、同時代の作曲家サリエリ。
年老いたサリエリが、凡人の守護者として、モーツァルトとの人生を振り返る。

愛憎2面性のある心を持ちながら、神の授けた才能、人類に与えられた力、のためにサ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.5

女2人の旅が、ふとしたことから逃亡劇に変わって。

2人のアップから、ブラッド・ピット好演の軽い男が加わり。
後半盛り上がっていきますね。

トラックをぶっ放すシーンは痛快。
ブルースブラザーズばりの
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.6

水蒸気とネオンの光。
大阪の街が、無国籍の街として現れる。
ブレードランナーや未来世紀ブラジルのように。

デコトラや製鉄工場も、美しさと迫力をもって立ち上がる。
見慣れた日本ではないかのよう。
当時
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

「フランク、列に並べ。俺を殺したい奴はたくさん居る。」
ラッセル・クロウのセリフが渋い。
デンゼル・ワシントンも色気がある。

これが実話とは。

2007年作だが、映画の王道の雰囲気。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.4

リチャード・リンクレイター監督。
「スキャナー・ダークリー」から入りましたが、だいぶ異なる作風。

冒頭の水晶玉のイメージから、これからどうなるんだろう、と。
旅先での一日の出会い、ローマの休日のよう
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宮廷画家ゴヤは見た(2006年製作の映画)

4.1

ゴヤは何を見たのか?

多くの人に観てほしい。


「カッコーの巣の上で」、のミロス・フォアマン監督。
ナポレオン前後のスペインの混乱を舞台に、宗教権力の腐敗を描く。
物語ではあるが、類似のことが起こ
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.7

芳しくない評判もあるので心配したが、意外と面白い。
小ネタのメタファーにもニヤリとする。
ブラッド・ピットのおバカっぷりも、観ているだけで楽しい。

整形に邁進する女や、Venezeraに逃げるセクシ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

列車の壁紙の実家から出て、20年後の4人。

コミカルなハイテンポのシーンは控えめに、
美しいイメージ・映像が換わる。

変わらないものと変わるもの。
人はいつまでたっても少年のよう。

HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)

3.6

それでも夜は明ける、のスティーブ・マックイーン監督。

壮絶な抵抗の記録。
人間は、ここまで過酷な状況に耐えられるのか。
これが、イギリスの実話だとは。

刑務所の破れた金網ごしに触れる、一匹の虫。
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.3

ビッグ・リボウスキ、オー・ブラザー、のコーエン兄弟監督。

主人公のたくましさ、どこかビッグ・リボウスキのジェフ・ブリッジズを思い出します。
猫のユリシーズや、荒野の3兄弟のポスター。ユリシーズ原作の
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.5

コーエン兄弟の西部劇。

ジェフ・ブリッジズ、マット・デイモン、ジョシュ・フローリンと、好きな俳優のため鑑賞。
ジェフ・ブリッジズは、唇を動かさないくぐもった話し方。字幕無しでアメリカ人は聞き取れるの
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.4

「ノリの良さ 第1位」

コミカルなコメディかと思いきや、スケールの大きなカーチェイスや、ぶっ飛んだ演出も交えた、ミュージカル。

"ドラムの裏"ならぬ、ドラマの裏に、反権威の風刺も効いている。

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48時間(1982年製作の映画)

3.5

30年ほど前に観た金曜ロードショーのような、懐かしい雰囲気。
チャック・ノルティの存在感がありますね。
夜のチャイナタウンなど、趣があります。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.3

ウェス・アンダーソン監督のストップモーション・アニメ。

犬と話せる翻訳機が発明された近未来のメガ崎。
犬の廃棄島に、少年が助けにやってきて。

人間のセリフは日本語、スタッフロールもカタカナ。
不思
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バーバー(2001年製作の映画)

3.7

主人公は、アメリカ人には珍しい無口な男。
ちょっと不気味ともいえる妙な存在感。
こいつが人を脅迫してしまったりする奴なのだが、刑事コロンボの犯人役のように、共感してしまう。

不思議な味の映画でした。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

日本を舞台にしただけでなく、日本の映画のよう。

アメリカ人にも、こんな口数の少ない人たちって居るんだ、と新鮮な感覚。

じっくり、ゆったりと、純愛ですね。

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.6

旅芸人の一座に、記憶を失った男が参加して。
座長の持つ鏡は、中に入った人の心を映し出すと言われているが。。。

不思議な音波を出して、周囲の人の口を閉ざしてしまう、悪魔Nickも現れて。
CG技術を活
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アノマリサ(2015年製作の映画)

3.8

ストップモーションアニメ。
ウェス・アンダーソン監督のファンタスティックMr. Foxのような。
こちらはR15指定、4文字言葉が連発する、ちょっとシュールなドラマ。

人形の可愛さよりも、音響がユニ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.4

町田康の小説に、演技会社、なるものが登場しますが、この映画の舞台は、自分以外の全員が俳優で演技している、演技シティ。奥さんや親友まで俳優、という面白さ。

スクリーンサイズまで、テレビサイズより一回り
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

主人公の意志の強さを感じさせる、表情と演技が印象的。
負けるものか、という気持ちなってくる。

自由黒人として自由を知っていただけに、奴隷となった後の不自由さは辛いのでは。
それでも他人を信じること、
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