畑にはゲータレードが撒かれ、巨大なゴミの山脈が雪崩を起こし、威勢だけはいい馬鹿丸出しの大統領(テリー•クルーズ)が公衆の面前で機関銃をぶっ放す。本作で描かれている'出産を躊躇い続けたインテリ層が絶滅し>>続きを読む
鑑賞者の'不安'と'恐怖'を掻き立てる演出に背筋を冷やし、不謹慎極まりないギャグシーンの数々で大爆笑。「恐怖」と「笑い」は紙一重、 『ゲット•アウト』(17年)で華々しいデビューを飾ったジョーダン•ピ>>続きを読む
この映画には'緩急'など一切存在しない。『ボレロ』(28年)の旋律が聴こえたが最後、アクション.サスペンス.コメディ.ホラー.ロマンス.バイオレンス.エロティシズムとあらゆる要素をこれでもかと取り入れ>>続きを読む
肉片の転がる病院で、マスクを被った筋肉質な男の頭が激しく回転し、目のない包帯人間が注射で主人公をブスッと一突‼︎本作で炸裂する悪夢的なヴィジュアルと世界観はあまりにも強烈で、世界的な人気を誇るホラー>>続きを読む
『ロッキー•ホラー•ショー』(75年)と並び、今なおカルト映画史に燦然と輝くロック•ミュージカル映画の金字塔。『オペラ座の怪人』(09年)や『ドリアン•グレイの肖像』(80年)をはじめとした古典のエッ>>続きを読む
シャロン•テート(マーゴット•ロビー)が映画館で『サイレンサー第4弾/破壊部隊』(68年)を満面の笑みを浮かべながら鑑賞するシーンで、劇中のスクリーンにはシャロン•テート本人の映像が映し出されるのだが>>続きを読む
爆発、おっぱい、ブラック•ジョーク‼︎ 『デス•レース2000年』(75年)は、バカバカしくもアナーキーな魅力がギュウギュウに詰まった正に夢のような作品だ。西暦2000年、全体主義国家と化したアメリ>>続きを読む
『そして父になる』(13年)に『海風diary』(15年)と、これまで是枝裕和監督は「真の家族とは何か?」というテーマに対して真摯に向き合い続けてきたが、本作はその「集大成」と呼ぶに相応しい作品といえ>>続きを読む
アメリカのだだっ広い風景の中、地平線まで続く長い道路を白いダッジ•チャレンジャーが駆け抜けていく。追跡する警官、声援を送る盲目の黒人DJ、群がる野次馬たち。本作の淡々とした語り口や乾いた空気感は、「ア>>続きを読む
女の足と尻を舐め回すイカれたカメラワークに、猛スピードで全てを吹っ飛ばすイカしたマッスル•カー。タランティーノの「変態性」と「猟奇性」が遺憾なく発揮された本作は、監督の「自己満足映画」として極限の域に>>続きを読む
「子供向け作品」のような雰囲気を醸し出してはいるが、この作品は間違いなく「大人向け作品」だ。本作で主人公ベイリー(ジョシュ•ギャッド)が体験するのは、どれも過酷で残酷なものばかり。何度も何度も転生をし>>続きを読む
「全編クライマックス」の謳い文句に偽りなし。3匹のゴリラ(と、添え物美女)が、下品なジョークを飛ばしつつ「撃って」「殴って」バンバン車を「クラッシュ」させまくるという、本気でどうかしちゃってる<至福>>>続きを読む
綺麗事だけを並べたような『君の名は。』(16年)とは違い、社会から断絶された弱者たちの剥き出しの「愛」と「自由意志」が描かれていたため、個人的には断然本作の方が好みである。だが、演技、演出、音楽、台詞>>続きを読む
スペイン人による侵略直前のユカタン半島で繰り広げられる’狩猟民族'と'マヤ民族'の追走劇を描いた本作は、近年稀に見る突出した「バイオレンス」と怒涛の「スピード感」で歴史的正確さすら無視して猛進する<最>>続きを読む
オモチャの「個の尊厳」はどこにあるのか?あまりにも完璧だった『トイストーリー3』(10年)の'対'となるテーマゆえ、本作の結末を受け入れられない鑑賞者も多いかと思う。確かに『トイストーリー』シリーズ(>>続きを読む
愚かで醜く薄情な人間の化けの皮を、真の化け物が引っ剥がす。桁違いの「生理的嫌悪感」と圧倒的な「カタルシス」が鑑賞者の理性を刺激する、中島哲也による衝撃のホラー•エンターテインメント‼︎
本作は2部構>>続きを読む
「ボスの幸せこそが僕らの幸せ!」
そんな社畜の鏡ミニオンたちが怪盗グルーと出会うまでの姿を『フォレスト•ガンプ』(94年)のように実際の歴史を交えながら描いた本作は、子供向け作品であるのと同時に「権>>続きを読む
物事の「本質」を見抜くにはどうすればいいのだろうか。答えは簡単、全て奪ってしまえばいいのである。何もかもを奪い取り、それでもそこに残るもの、それこそが真の「本質」だ。
孤独に育った本作の主人公グリン>>続きを読む
題名を読んで字の如く「ペット(原題: The Secret Life of Pets)」という根深い問題を抱えたテーマを扱いながらも、本作は終始「かわいい〜」なんていう薄っぺらい言葉で片付けられるよう>>続きを読む
『怪盗グルー』シリーズ(10〜17年)の最高傑作は間違いなく本作『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17年)だ。何故なら、他キャラクターの存在感が霞むほどに、ヴィランのバルタザール•ブラッド(トレイ•パー>>続きを読む
華やかな仮面舞踏会の真ん中で、仮面を身につけず素顔のまま踊るバットマン(マイケル•キートン)とキャットウーマン(ミシェル•ファイファー)。2人はなぜ仮面をつけていないのか?それは、ブルース•ウェインや>>続きを読む
トム•ホランド版『スパイダーマン』シリーズ(17〜19年)の監督として知られるジョン•ワッツのデビュー作となる本作は、ワッツ監督が学生時代に友人クリス•フォードと共にジョークで制作した偽の予告編を'タ>>続きを読む
本作の題名は、ジョン•レノンがオノ•ヨーコとの間に生まれた息子ショーンの為に歌った『Beautiful Boy』(81年)からとられている。いつかは巣立って行く我が子を温かく見守る父親の心情が表現され>>続きを読む
「不運は考えても無駄。不運なときはこれはどん底やスタート地点やと思って、今よりも一歩前に出る方法を考えるようにします」とは、水泳指導者 井村雅代の言葉である。彼女の熱いスパルタレッスンの元、数多くの選>>続きを読む
イケメンな「天使」の兄弟が「神」に代わって悪人どもに'天誅'を下す、電波系バイオレンス•アクション‼︎
構成の歪さや御都合主義な展開が目立つとはいえ、主人公兄弟のスタイリッシュなバカアクションや、女>>続きを読む
投資銀行に務めるデイヴィス(ジェイク•ギレンホール)は、妻を事故で亡くしたにも関わらず悲しみや苦痛を一切感じることができない。何があった、俺の心は壊れてしまったのか?精神的に不安定になったデイヴィスは>>続きを読む
哲学者ゴットフリート•ライプニッツが主張した楽天主義(オプティミズム)を、哲学者ヴォルテールは『ガンディード、あるいは楽天主義説』(59年)で「そんな訳ないだろバ〜カ‼︎」と徹底的に風刺した。そんな悲>>続きを読む
両親を目の前で殺されたトラウマから全身コスプレ姿で自警活動を行う大富豪って、「ヒーロー」というよりは「狂人」じゃないか🤔
そんなティム•バートンの「バットマン」に対する斬新な解釈は多くの人々に受け入>>続きを読む
英国を代表するロック•バンド「レディオヘッド」のメンバー トム•ヨークによるソロ•アルバム『ANIMA』(19年)の世界観を、『マグノリア』(99年)や『ゼア•ウィル•ビー•ブラッド』(07年)で知ら>>続きを読む
サミュエル•L•ジャクソン主演でリメイクされた『シャフト』(00年)の続編となる本作は、華麗なアクションやイケイケな音楽などの「娯楽エンターテインメント」としての魅力には溢れているが、「シャフト」とし>>続きを読む
ラスベガス近郊のモハーヴェ砂漠にあるモーテル「バグダッド•カフェ」で繰り広げられる人間模様を描いた本作は、ジェヴェッタ•スティールによるテーマ曲『コーリング•ユー』(87年)が第61回アカデミー賞で主>>続きを読む
カメラマンのジェフ(ジェームズ•スチュアート)は事故で足を骨折してしまい、しばらくの車椅子生活を余儀なくされる。部屋から出ることもできず、暇つぶしに毎日カメラの望遠レンズで向かいのアパートの住人を観察>>続きを読む
公衆浴場の色褪せた青や緑のペンキ、黄色のレインコートを纏ったスーザン(ジェーン•アッシャー)の美しい赤毛、プールで漂う美女の看板——。爆発寸前の性欲に狂うマイク(ジョン•モルダー=ブラウン)の青春譚を>>続きを読む
菅官房長官の定例会見で「加計学園問題」や「伊藤詩織準強姦事件」に関する質問を23回繰り返すなど、その攻撃的な姿勢が賛否両論を呼んだ新聞記者 望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』(17年)を原案として制>>続きを読む
『ガーディアンズ•オブ•ギャラクシー』シリーズ(14〜17年)や『ウォーキング•デッド』シリーズ(10年〜)で今やすっかり人気者のマイケル•ルーカーだが、本作を鑑賞すると「良い俳優だな〜」と改めて痛感>>続きを読む
「市民権」を得るには軍に入隊しなければならない近未来を舞台に、昆虫型宇宙生物(アラクニド•バグズ)との闘いに挑む地球連邦軍の姿を描いたSF戦争巨編‼︎‼︎
頭がすっ飛び臓器が飛び散るゴア描写に情緒に>>続きを読む