タキさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ロマンチックコメディの傑作。
恋愛ものは敬遠しがちだけどこれは楽しい!見てよかった!ジュリア・ロバーツがキラキラのハリウッドスターの役でヒュー・グラントがハンサムなんだけどちょっとダメな雰囲気ただよう
>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

誰にも心を開かずに田舎暮らしをしていた迅のもとにかつての恋人、渚が子連れで転がり込んでくるのだが、ある出来事がきっかけでふたりの関係が村人に知られしまう。とまどいながらもみな優しく笑い者にしたり除け者>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.6

booksmartとは「世間知らず」ぐらいの意味だろうか。
パリピでおバカだと思っていた同級生がいい大学に受かっているのを知りショックを受け、ひたすら真面目に勉強して生徒会活動をやってきて(しかもクラ
>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

10年後、AIという最先端の技術が浸透した世界はどうなるのかを可視化してみせてくれる。主要インフラにAIのぞみも肩を並べるという世界だ。完全なSFとは言い切れないすぐそこにある未来として説得力がある。>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中国産アニメを初めて見た。
座席はほぼ満席(座席は半分潰してはいるが)で若い女性が多め。
前知識を全然いれてなかったので吹き替えなのも知らなかった。エンドクレジットを見れば私でも知ってる有名な声優ばか
>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

3.8

衰退してゆく炭鉱、沢山の炭坑夫の解雇がでる中で新しい雇用を生むにはどうすればいいか考えてハワイアンセンターを作ろうという発想はどこから生まれたのか、どのように周囲を説得して行ったのか興味がある。岸部一>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

4.2

物語のパッケージのように初めと最後に昔話のような語り(文字)がある。なぜそんな構成にしたのかとても不思議だったが、私の数少ない西部劇鑑賞体験から思うに、従来の西部劇の虚構性をより強く見せているのではな>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.3

レビューを書こうにもなかなか考えがまとまらない。立場の違う3人の唯一の共通点がグレートハンガーだったということだろうか。魂がひとつに収斂していく様を見ていたような気がする。
この映画は見た人の数だけ解
>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.0

アキとカナとバンドメンバーの繋がりをめぐる時とともに軽やかに鮮やかに描き出す冒頭の5分間が秀逸。
カセットテープを媒体に物語は展開していくのだが、そこにあるのは「音楽」だけではなく積み重なった「記憶」
>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.3

オリジナルでは描かれていたジュロとマチュレットがでてくるパピヨンの夢や逃亡中に出会う人々との交流など大好きなシーンが軒並みなくなっていてどうもワタシはこちらの監督と趣味があわないらしい。
観念的でわか
>>続きを読む

ガス燈(1944年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

元は舞台劇らしい。なるほど場面はほとんど室内だし舞台映えしそうなストーリーだ。
ジワジワと真綿でクビをしめるがごとく妻の正気を失わせるためのステップアップをしてゆくグレゴリーと見事に策略に嵌ってマイン
>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主役はシックでお洒落な花屋を経営する若くハンサムな癒し系の男性と父から譲り受けた煤けたラーメン屋をきりもりしてはいるが自分の夢を捨てきれない若くて美しい女性。昭和の時代なら男女が逆だっただろうなぁと思>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.9

1996年の映画だけど24年を経てみても全然古くはない。それどころか円をかせぐためにやってくる外国人労働者は増え続け、もはやどこかの国の物語ではなくなってしまった。円盗(イェンタウン)2世の少女はある>>続きを読む

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.7

ゴールデンラズベリー賞にノミネートされるぐらいアメリカでは評価が高くないようだけどそんなに言うほど悪くない。時代を中世に設定しているのにすべてにおいて現代風なのがダメだったのだろうか。確かにロビンのダ>>続きを読む

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.4

実話ベースなのは知ってたけど、1960年の監獄のユルさにちょいちょい笑い、お手製の人形に至っては声出して笑ってたんだけどまさか本当にあの生首人形を作って脱獄に使ってたとは…!いやービックリした。実物の>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

みなさん低評価だけどけっこう面白かった。そもそもの設定、人類は10%しか脳を使っていないというのもいまやフィクションだしヤクの運び方の粗雑さとか気になるところはいっぱいあるけど、エンタメに定説はこうで>>続きを読む

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)

4.0

ジャケットの煙草を吸う侍姿のミフネ、カッコイイなぁほれぼれする。
内容はただの三船敏郎の懐古映画ではなく日本の侍映画の誕生からの栄枯盛衰を描いており興味深い映像がたくさん見られて面白かった。三船敏郎の
>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを何かで読んでてっきり警察に逮捕された息子の冤罪を晴らす母の愛みたいな映画かと思ってた。よく考えたらポンジュノ監督だしそんなわけない。
オープニング、一面の草っ原でゆるゆるとよくわらないフシギ
>>続きを読む

ザ・シークレット・サービス(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題のIn the Line of Fireは“銃に身を晒して”の意。邦題はそのものズバリ、ザ・シークレット・サービス。この邦題のおかげでアメリカ大統領にはそういう名前の警護隊がついているのを初めて知>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

とても可愛らしく慕わしいホワンと幸せになる映画だった。
原作は伊坂幸太郎の短編集らしい。
短編の登場人物たちがクロスしてゆく仕立てになっていてバラバラの場所で生活している登場人物たちがパチパチとジグソ
>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

2.9

マジックミラーを使ったカメラワークや沈黙から饒舌に至る展開とか映画を撮る側の人たちには面白いところがたくさんあるのはわかる。ただちいさな息子を捨てて自分勝手に4年間生きてきた夫婦の言い訳を延々聞くのは>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実は「間違ってるけど正しい」母親というのは普通にいる。こはるの特異さはそれがちゃんと理解できていて自分が迷うと子どもたちが迷うと言い切ってしまう覚悟なのだと思う。しかしその覚悟が果たしてこどもたちに伝>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.6

実話ベースだけどうまく映画作品として昇華できていてとても面白かった。
「永遠に僕のもの」という邦題タイトル、最後まで見ると意味が二重にかかっているのがわかる。これは上手い。天才的。
なんといってもカル
>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

2.9

安楽死を扱う難しいテーマだったが内容は浅い。要となる腎臓病の娘を持つ犬養刑事の葛藤の描き方がイマイチ。それに娘の病状がドクターデスの手にかかって死んだ人たちに比べて家族が死を望むほどに差し迫っていない>>続きを読む

ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

3.5

強盗犯グループが爆死するところから物語は始まる。彼らが盗んだ大金は市議会議員選挙にうってでようとしているマニングの選挙資金だったのだが、その金が行方不明となり残された妻のヴェロニカはその落とし前をつけ>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.4

実話ベースなのが驚き。
どうみても小物四人組が天下取れるとか言ってカニ食べてるのがほほえましくてすきだった。
綾野剛は体重増やしてたらしいけどビジュアル的に柔道やってて餃子耳っていうのやっぱりしっくり
>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

5.0

『本作における視点を変えて同じ出来事を繰り返して描くという物語手法は、海外で「ラショーモン・アプローチ」と呼ばれ、非線形アプローチや多視点のテクニックによる映画が作られるきっかけとなった。』
(Wik
>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題は「Sorcerer」
(悪霊の力を借りた)魔法使い、魔術師という意味らしい。
確かに人間の技では成功は限りなく不可能に近い危険すぎるミッションだった。少しの衝撃で爆発するニトログリセリンをジャン
>>続きを読む

グリーン・カード(1990年製作の映画)

4.2

ハンサムというにはそのカテゴリーにあてははまらないワイルドな体躯と特徴的な容貌のジョージ役、ジェラール・ドパルデューのキャスティングが大成功。ふたりでキャッキャしながら偽造写真の撮影に興じているシーン>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.3

ポンジュノ監督長編映画デビュー作。
団地に年上の妻と住む犬嫌いの大学講師がキャンキャン吠えてうるさい隣家の犬を団地地下の物置に放置されているタンスに閉じ込めるところから物語ははじまる。しばらく見てもこ
>>続きを読む

ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

すっかり忘れてたけど見たことあった。
エドワードファーロングのあとに成人したジョン・コナーをやるのハードル高かっただろうなと思う。しかもまったく見せ場のない役で気の毒というしかない。審判の日は不可避だ
>>続きを読む

ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

Hasta la vista,baby!
ゾンビランドを見てからまた見たくなった。何度見たかわからないし何度見てもいい。二項対立の前作から機械は使う人間によって善にも悪にもなるという華麗なるステップア
>>続きを読む

昼下りの情事(1957年製作の映画)

2.8

タイトルに内容が完全に負けている。冒頭に探偵がでてきたのでサスペンスっぽいものを期待してしまったのもいけなかった。女たらしの中年のアメリカ人富豪が恋の百戦錬磨を気取る(実際は初恋)若いパリジェンヌに振>>続きを読む

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

4.4

アメリカがそうであるように銃があればあるだけ銃による死亡率は跳ね上がるのかと思っていた。カナダの銃の所持率の高さと銃による死亡率の低さに驚く。そしてトロントのような都会で住んでいる人ですら玄関に鍵をか>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

バスツアーに参加した7人のおばさんがバスガイドの不手際で滝を見に行く途中で道に迷い、一晩を山中で過ごすハメになり、次の日滝を見てからなんとか人里まで降りてくるというだけの話なのだが、おばさんの生態が身>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.3

実際に韓国で1980年代後半に起こった強姦殺人事件をベースにしているようだ。(公開当時は未解決事件だが2019年に犯人逮捕)
拷問や証拠捏造もいとわない地元警察のパク刑事(ソン・ガンホ)とソウル市か
>>続きを読む