Moominさんの映画レビュー・感想・評価

Moomin

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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

5.0

社会を知らなく考えも幼稚、それでいて他人を無意識に傷付ける
救いのない間違いなくイタい奴
そんな彼を大人が愛さず誰が愛そうか

映画が人生の高校生
進路という人生の岐路に立つと、今までの人間関係に亀裂
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あなたの瞳に話せたら(2019年製作の映画)

4.5

大川小学校を残す為に動いた卒業生の生徒たちによる想い

被災によって亡くなった大切な人へ向け
手紙をナレーションベースで語り紡ぐ
斬新でいて新しいドキュメンタリー

映画の作りは言わずもがな
幼さが目
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春をかさねて(2019年製作の映画)

4.0

もうこれ以上嫌な思いをしなくていい

東日本大震災 被災者の目線で描く震災後の物語

学生映画の延長線上にある
若くして被災した監督自身の経験を元に、当時の言葉にならない思いをフィクションに乗せて
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陪審員2番(2024年製作の映画)

5.0

What about justice
今年も映画を愛する皆様よろしくお願い致します

陪審員制度
何ともない事件が、自分が関わっていたとしたら

クリント・イーストウッド
彼ほど自分の映画癖をぶっ刺し
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.9

これでもかという愛を魅せてくれた

雄大な自然を背に男2人のロードムービーが始まる
しかしどこか雲行きの怪しい顔を時より見せる2人

刺さったあ
2人の余韻を楽しむ映画
言葉にはしない、できない事の重
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シリアにて(2017年製作の映画)

3.5

?が少し

シリア内戦真っ只中
戦地に住む家族の集まりが狭い空間で共に過ごす
命と隣合わせの生活

やりたいことも意味も分かるけど
脚本の穴というか
どうして?の演出、演技が気になる
作品として評価さ
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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

5.0

初めての一人神戸旅行
初めて訪れる映画館
2本立て作品の後半
広い客席に観客は3人ほど
座席のど真ん中でこの作品を集中して観れたこと。幸せな経験でした

ナチスによるユダヤ人大量虐殺の渦中
ある一人の
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.8

ふわっとした優しい幸せを感じられた

日々の生活に孤独を感じ、ロボットの友達を作る
何があってもふたりの暮らした過去は変わらずに心に

セリフなしアニメーション
前情報ほぼなし
入場と共に渡された特典
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大きな家(2024年製作の映画)

5.0

嫉妬を通り越して羨んだ
子供を撮ったら日本一だと思う

養護施設の日常にカメラがこんにちは
彼らへのインタビューとか、お話とか、聞きたい事とかそんなことでなく
日常をとにかく面白く、丁寧に

配信等を
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きみはなにも悪くないよ(2017年製作の映画)

4.5

今作を語る上でまず‥
個人的には映画の出来の良し悪しは、作品で何が伝えたくてそれがどれほど伝わって考えさせられるか
そこに重きを置いてあるので
余程の演技の良し悪しや意味のない演出とかなければ、1つの
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.7

もう戦争を、やめませんか

日常のほんの些細な揉め事が、国家を揺るがす裁判になる
レバノン、パレスチナの背景が重なり…

淡々とした作りだが、その背景の重さがこれでもかと 観客に当てるメッセージがとて
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

-

ほんのつい先日、鹿児島・知覧特攻平和会館を訪れたワイ 無事5分で涙腺爆発

今回に限り、あらすじ無しで

持論の思いの丈を語りまくるので、見苦しい人はご撤退を…すみません


全然違うベクトルで観てし
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パリタクシー(2022年製作の映画)

5.0

自分にまだこんな綺麗な涙が残っていたのかと

46歳のタクシードライバーと92歳で施設に向かうマダム
たった一時のタクシーの時間、出会いが大きく2人の人生を変える

なんて美しい映画なんだろう
パリの
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

4.8

世界一美味しそうなすき焼き

親友の死とどうやって向き合うのか
彼の遺した絵を頼りに、旅に出る

ファーストカットを抜いて
過去のフッテージから始まる
ある男が地元を離れるって皆で騒いで飲む
恒例であ
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

4.2

豊かさとは

アダマン号に集まる精神疾患を持つ人々のお話

ただその姿は明るい
冒頭のセッションから彼らの表情が良い
そして彼らの言葉が突き刺さる
意味のないようで意味のあるシーンが続いて、変化を上手
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

描き続けろ

学年新聞の4コマ漫画を並べ合った
人気者の藤野と不登校の京本
関わりのない2人がやがて交わることに

『セッション』を観たときのあの脅威を思い出す
好きなことを夢にすること
その脅威的決
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江里はみんなと生きていく(2024年製作の映画)

4.6

クライマックスで観客から「わぁ〜〜…」と歓声が上がる

江里さん
幼少の頃から重い障がいを持ちながらも、支えてくれる周りの人と共に生きる
悩んで、決断して、実行して、後悔はしないように 共に生きる為に
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.8

この監督ほんと好き

トリとロキタ
まだそんな歳もいってない姉と弟が二人で
いつかちゃんと生きられるようにと今日という1日を必死に生きる

ダルデンヌ兄弟
相変わらずワンカットに見せる情報量の多いこと
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そばかす(2022年製作の映画)

4.7

フェアリーズラブって何だよクソダッセェな!!!

物心ついた頃から恋愛感情が分からないという佳純
母親からは結婚のプレッシャー
挙げ句の果てにお見合いまで設定され
そこで感覚の合う男性と出会うが‥
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

4.6

この作品のクライマックスのすれ違いとラストの締め方はとてつもなく上手い

あの頃、〜と伝えられていたら
何かが違っていたのだろうか
青春に翻弄される男女七人の物語

台湾版は5年以上前のガキンチョの時
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.9

とんでもなかった

母親からのDVによって小学生の頃から身体を売りに出た杏
やがて薬物で逮捕され、そこで出会う大人と更生の道へ

『ダンサーインザダーク』と似たような感覚
腐った大人によって尊い命が弄
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楽園(2019年製作の映画)

4.1

この情緒が映画によって揺られる感じ、すき

ある村で起きた少女失踪事件
そこに移民問題、村八分、帰郷問題、等々が被害者目線で織り成す物語

この作品ってこんな評価低いんだ…
っていうのも深く頷ける
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対峙(2021年製作の映画)

4.2

惹き付けられた

高校銃乱射事件によって息子を失った加害者、被害者の両親
事件から6年が経ち4人きりで対峙する

圧倒的な会話劇
フィックスで落ち着いた前半20分
後は少し揺れる手持ちカメラで会話劇へ
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

山形国際ドキュメンタリー映画祭
3日間で短編長編合わせて15本近く観た中でダントツの衝撃を残した作品
何十作品と連日上映のある中、たった一夜の1枠きりの上映 会場は最後方の席の周りに立ち見客が並び、秋
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

おっも…。

介護士による大量殺人
それは、救いなのか殺しなのか

現実にこのような事件があったことを聞いたことがある
検察が泣いた事件…としてSNSでも一時話題になった
この作品の残酷さは最終的に何
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

演技力の大渋滞
特に杉咲花ちゃんの顔と雰囲気といったら何よあれ 演技で震える

夫の蒸発により銭湯休業中
そんな母が急な余命宣告
銭湯の再開 娘の成長 夫への託しなど様々な問題へ向き合う

賛否両論映
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.6

脚本もさることながら演出も凄し

消えた大量の薬物と大金を乗せた密輸爆破事件
ある一人の男の尋問によってその事件は真相を明らかにする

最後の最後まで気持良いほど振り回された
まず設定が面白い
爆破事
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.4

偶然オレンジジュース飲んでた自分に鳥肌が…

快楽殺人犯(大和)に拘置所に来て欲しいと頼まれた主人公雅也
「立件された数ある中1つの事件だけは免罪であると調べて欲しい」
と言われ。

昨今溢れるそこら
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

4.8

よみがえる少年時代の記憶

周りの家庭からはカリスマの母親
しかし家庭内になるとその様相は変わり…

似て非なるこの感じが頭から離れない
全然違うけども、子供ながらに我慢したあの記憶を蘇らせてくる
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.4

圧倒的ロードムービー

42歳、無気力になって暮らす陽子に父の訃報の連絡
20年近くも会ってない父に漠然と会いに行くことになるが…

陽子の演技が凄い
作中ではコミュ症という言葉を使って罵られていたが
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

夢と理想と現実と家族と

映画監督を夢見る女性と
夢を諦めた空気の読めない男性とが出会って
お互いのある死をきっかけに…

想像以上に良かった
前半では夢見ることと現実の風刺を時代背景を上手く使って表
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

この作品に出会えて良かった

実話をベースとした物語
33歳にして不治の病にかかったシングルファザーとたった4歳の男の子との終活
死をも理解していない素朴で純粋な男の子に向き合う父の姿が全編を通して描
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エリート・スクワッド(2007年製作の映画)

4.3

ハチャメチャに次ぐハチャメチャ

ブラジルの武装スラムに立ち向かう
特殊部隊BOPE
麻薬の闇売買、恨み恨まれの世界で…

BOPEの指揮をとるナシメント
彼のナレーションから物語は始まる
主人公であ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

高度なコメディが詰まってる

ある広告代理店
仕事に打ち込むスタッフを苦しめる代わり映えない1週間
やがてそれがループしている事に気付くが…

『14歳の栞』の監督
前作と打って変わって大人の世界のユ
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宝島(2018年製作の映画)

4.9

どうやってこれ撮ったん…の連続

パリにあるレジャー・アイランドの
ひと夏のヴァカンスを記録する

年齢制限で苦戦する少年たちの夏の冒険
チケット売り場のお姉さんにナチュラルにナンパし始める青年達
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.9

なんて美しい映画なんだろう

父と娘の週末バカンスをしっとりと
かと言ってどこか漂う侘しさ

限られたロケーションと人物と要素と
その中での魅せ方が美しすぎて
コテージの一室であれ程まで画角を変えて鏡
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