Moominさんの映画レビュー・感想・評価

Moomin

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ナイトフラワー(2025年製作の映画)

4.7

「まま、仕事クビになってもうたわ
地球6個壊してもうた」
「惜しいなあ、あと1つでラッキーセブンや」

母親の愛
シングルマザーの母親が世間から揶揄われ、苦しみ、稼げず、行き着いた先はドラッグの売人
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そして彼女たちは(2025年製作の映画)

4.8

「私を産んだことを後悔してる?」
こんな感情の揺さぶりをダルデンヌが描くのは珍しく
メッセージ性が年々強くなっているかのよう
こんな作品を作れたらと、いつも思う監督

若い母親の子育て支援をする施設
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.7

坂元裕二でいちばん好きかも

15年共に生きた夫が事故で突然のお別れ
しかし夫婦暮らしは良かったとも言えず
そんな彼と出会った15年前にタイムトラベル
もう一度会いたい、と

タイムトラベルというファ
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ホールディング・リアット(2025年製作の映画)

4.8

ハマスに拉致された娘を救うドキュメンタリー

ハマスによりイスラエルのある地域の住民が襲撃された
殺された者、誘拐された者
そこで両親はアメリカのバイデン政権に協力を求め渡米するも
その扱いに疑問を抱
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

4.4

歴史資料的なドキュメント

沖縄の地上戦において
本土の北部で行われた若干10代の少年たちと米兵の戦い
また、波照間島における山下(偽名)という軍人の影を追うドキュメンタリー

膨大な取材量、情報
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遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

5.0

2011年3月11日 震災発生から間もなく
そこには悲しむ間もなく働く人々がいた

東日本大震災からの10日間を描く
釜石市の遺体安置所は体育館で
そこに従事した医者、ボランティア、役所の人、警察…と
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

4.5

ヨコハマのメリーさん

横浜の風景の一部として馴染んだメリーさん
真っ白な厚化粧に気品な振る舞い、しかし口を開くことはそうそうになかったという
彼女の足跡を追うドキュメント

彼女の不在を追うことで
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風の電話(2020年製作の映画)

4.5

傷付いた少女が東北へ向かい歩み出すロードムービー

震災で両親と弟を失くした主人公
日々感情を顕にせず生きていたものの、溢れてしまう出来事が起きてしまい
歩く力の無くなった彼女を様々な人が支え、見送り
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リンダとイリナ(2023年製作の映画)

4.0

ひと夏の思い出

リンダとイリナの学生生活
この夏で引っ越しをするリンダ
夏休み前からの2人のひと時をカメラに収める

ドキュメンタリーとされているが相変わらずどこまでが演出でどこまでがリアルなのかが
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.7

どっちつかずがリアリティを無くす

早くして妻を亡くし山奥で過ごす陶器職人の元に 世界を飛び回る息子が異国の女性と婚約し帰郷してくる
ブラジル人が多く住むその街にはドラッグ、半グレ、ヤクザが蔓延る
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でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男(2025年製作の映画)

4.6

綾野剛の鑑賞会

生徒をいじめ、自殺教唆したとされ
「殺人教師」とまで呼ばれた男の物語

実際に福岡であった事件をモチーフにしている
教師を綾野剛、被害に遭ったとされる生徒の母を柴咲コウが演じる

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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

4.0

コロナ禍で起きた、誰にでも起こり得た悲劇

居酒屋でバイトする主人公
コロナ禍が襲い突然の解雇に
家族と不仲な彼女は、東京の街にキャリーケースとハンドバッグを持ち彷徨うことに…

幡ヶ谷バス停 ホーム
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ひゃくえむ。(2025年製作の映画)

4.8

哲学

生まれつきの才能から何もかも得てきたトガシと、生きるために走り狂う小宮と
彼らにとっての走ること、その深さ
二人を軸とした100m走の物語

「100mを人より早く走れれば大抵のことはどうにで
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

突然我が子が亡くなる喪失を描く

アメリカのショートフィルム
僅か12分という尺
父と母の実像と、娘との影を上手く使い
セリフ無しで見せきる
テンポは鉄拳さんのによく似ている

銃社会でない我々と、ア
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愚か者の身分(2025年製作の映画)

4.6

おっもしろい

歌舞伎町にて悪い仕事に手を付けた三人の男の末路をそれぞれの目線で描く
「この街から、この仕事から、抜け出したい… 生まれ変わるんだ」

白石和彌監督かと疑ってしまう程深い裏の世界
原作
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.7

奇跡の記録

韓国の牧師を軸に北朝鮮からの脱北者の状況を記録するドキュメンタリー
正に命がけの脱北を試みる2つの家族に密着
現代だからこそ記録できた決死の脱北の緊張感漂う作品

筋書きでもあるのかと疑
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ぼくの名前はラワン(2022年製作の映画)

4.3

監督の強い眼差しが伝わってきた

生まれつき耳の聞こえないラワンは
難民としてイギリスに移住する
そこで手話を学ぶも様々な壁に立ち塞がれ…

ラワンの成長物語
成長過程から、手話を通しての社会問題が見
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.4

新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します

新年一発目
ルールから落っこちる人がいるんだよ!!

高齢者風俗斡旋
その業者で働く若者と高齢者に着目し
出産・育児、孤独死、毒親等
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.7

歴史に残る作品に価値あることを
この作品が教えてくれる

底辺ユーチューバーであるユリを善意で協力することになった田母神
しかし売れる毎に豹変していくユリに田母神は取り残され、居場所が失われ…

パッ
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.8

アニエスヴァルダ 観賞2作目

病気を抱え、医師に結果を聞く前の濃密な2時間を翻弄する女性のお話

とんでものないものを観た
こんなワクワクする作りを1960年代初期から…恐ろしや
映画へのアイディア
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.4

ヌーヴェルヴァーグの祖母
アニエスヴァルダ
ベルリン受賞作品

幸せで満ち足りた家庭が
男の行動によって変化してしまう

まだ監督一作目なので比較対象がないが
冒頭から優雅な音楽と映像美を駆使し、花や
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渇水(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

是枝さんのような着眼点だな〜と前半観てたら後半の展開にはて?ってなって、開けてみたら白石和彌プロデュース作って分かって更にはて??ってなった

枯れ果てた群馬が舞台
水道局による未払者への取り立て
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

5.0

映画を撮るんだよ

高校での寄せ集め集団が
キラキラカースト上位勢の映画に、時代劇で勝負を挑む

やっとのこさ観れた
青春の金字塔
映画好きの観客に勝負を挑むような作品
勝新太郎好きな女子高生を軸に、
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旅と日々(2025年製作の映画)

4.7

ああ、三宅唱ってそうよなあ…っていう醍醐味が詰まっている

書くことにつまった脚本家が旅に出る
そこで出会い、気付くものとは、
作品が観客を引っ張るというより、作品と共に観客が歩む作品

ああイイなあ
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ぼくらの居場所(2021年製作の映画)

5.0

こんな涙腺の緩み方は久しぶりだ

貧困、差別、ネグレクト…
それぞれ事情ある子供たちが集まった教育センター
それは子どもたちだけでなく、親をも巻き込み自立の道を目指す教室
ドラッグ、病気、無償の愛、ネ
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ミーツ・ザ・ワールド(2025年製作の映画)

4.9

とんでもない映画に出会ったのか
とんでもない杉咲花を観たのか
整理に時間がいる

いわゆる腐女子である27歳にして婚活を始めた主人公が
顔は整っているが希死念慮のある女性と、いつも陽気なホストに出会う
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.7

自分の存在を確かめる旅へ

台湾、日本の合作
台湾の高校生ジミーが日本から来た4つ歳上のバックパッカーにひと夏の恋をする
順風満帆とはいかぬ恋の行方は18年後へと…

物語冒頭、台湾舞台の描かれ方がと
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.9

本当に最後まで行ってもうてた

年の瀬に事故を起こした刑事と
挙式を迎えた監察官との狂乱バトル

韓国作品未見
近年この手のサスペンスクライムを撮ったら間違いない藤井道人監督
洋風なタッチに、闇深い問
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.7

全体的にちょっと惜しい作品

福井の田舎が舞台
少年時代を共に生きた友達4人組の1人が街中心の川にて遺体で見つかる
残された3人は復讐を考えるも…
誰にも言えない秘密を抱えた3人の20年後を描く

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秒速5センチメートル(2025年製作の映画)

5.0

10年も前中学生の頃
好きな子にオススメしてもらったこの作品
それからずっと大切な作品で

あの頃出会ったもの、見た景色、好きな匂い、言葉 それが思い出せなくて、ただずっと胸の奥にあって
そんな男女の
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ハキシュカ(2024年製作の映画)

4.4

3年の月日を経て撮影した女性だけの儀式

金曜日になると女性だけが丘の上に招集され始まる、踊りの儀式
そんな村の男性、女性の在り方を通して
現代社会のジェンダー問題をさらけ出す

村の雑感から皆が『ハ
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標的までの時間(2025年製作の映画)

4.6

およそ3時間の大作ドキュメント

ウクライナの前線の戦地から離れた監督の生まれ故郷の惨状
離れてるとはいえ日々戦士達の亡骸が届く
そんな街を見つめる

無言の帰宅となった戦士達を迎える街の人々
見たこ
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ガザにてハサンと(2025年製作の映画)

3.6

2001年に撮ったテープを編集なしで

ガザの20年前の姿
目的は違えどガザを旅した記憶と共に
今のガザの状況と重ねて

大人に反しての子どもたちの表情がとても魅力的に撮られている
ただそんな彼らも大
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彷徨う者たち(2024年製作の映画)

4.2

抜群に良かったシーンあり

フランスのとある地域
廃墟化されている街の3人の男にフォーカスする
ドラッグ中毒者、老人とそれぞれの視点で街の背景が顕になる

老人とのひげ剃りのシーンがとても良かった
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アパラチアン・レンズ(2024年製作の映画)

4.2

カメラが主観になるということ

アメリカのとある地域で続く映画ワークショップ
若者たちが集まりフィルムから学び
ゆくゆく作品の公開へと進むのだが、ある事が原因で発表会ができなくなり

監督も挨拶で言っ
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こんなにも美しい街(2019年製作の映画)

3.3

発狂する女性のアニメーション

男の浮気現場を発見したことで発狂
街に繰り出された女性の歩みをアニメーションで

分からない!
分からない芸術を見たときの分からなさ!
深さはあるんだろうけど読み取れな
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