岡田拓朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

岡田拓朗

岡田拓朗

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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.5

海辺の映画館 キネマの玉手箱

映画は未来を変えることができるのか。
果敢にそこに挑む気概をとても強く感じられた映画。

自らが一生をかけて育んできたものを、一生残り続ける形で昇華することができる。
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

アルプススタンドのはしの方

そこは、輝けない私たちのちょっとだけ輝かしい特等席。

とにかく熱くて感極まっていく傑作。
アルプススタンドのはしの方から同級生の高校野球予選1回戦を観戦すると
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.1

聲の形

君に生きるのを手伝って欲しい。

金曜ロードショーで2回目の鑑賞。
改めて観ると、この作品の物凄さがよりわかった気がする。
アニメーションだからこそ映し出せるものや幻想の使い方が
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.2

コンフィデンスマンJP プリンセス編

本物も偽物もない。信じればそれが真実。

シリーズの中でも最高傑作だった!
誰も不幸にならない嘘からの大逆転劇。
真実を変えることで、人生をも
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.1

のぼる小寺さん

乗り越える壁は人それぞれ。
一生懸命も、悪くないかも。

何かに対して夢中になり、一生懸命に頑張る。
頑張る対象は人それぞれであり、きっかけは何でもいい。
とにかく一生懸命になること
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劇場(2020年製作の映画)

4.5

劇場

一番会いたい人に会いに行く。
こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう。

夢を追いかけるが、他人や現実と相対する/されることを避け続けている永田。
夢を追いかけると言うと聞こえはよい
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はちどり(2018年製作の映画)

4.4

はちどり(House of Hummingbird)

この世界が、気になった。

14歳の少女を軸に、思春期があらゆる角度から描かれている。
人間の複雑性に切り込みながら、それをしっかりと描き切り、
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

MOTHER マザー

こんな母親でも僕にとって世界。

実際に起こった「少年による祖父母殺害事件」がモチーフとなった映画。

内容的には終始重たくて、想像を何回も超えてくる形で、人間が闇堕ちしていく
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.5

許された子どもたち

あなたの子どもが人を殺したらどうしますか?

2020年上半期ベストが揺るがされる大傑作。
ドキュメンタリー以外で、こんなにも人間と向き合い切った作品を観たのは初めてだ。

人の
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(Little Women)

今日も「自分らしく」を連れて行く。

誰もが「こう生きたい」と自分の意思で生きていけるように…そんな人生に対しての人生賛歌
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

パターソン(Paterson)

毎日が、新しい。

物凄くよかった。
見方や捉え方次第で日常は全然違ったように見えることが、パターソンを軸に優しく温かみのある形で描かれていて愛おしい。
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.0

天使にラブ・ソングを…(SISTER ACT)

金曜ロードショーにて鑑賞。

おもしろかったー!
宗教をテーマに、異なった価値観が入ることによって変わっていく聖歌隊を描く。
組織にとって異質
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青の帰り道(2018年製作の映画)

4.2

青の帰り道

もしも僕が天才だったら。

ずっと鑑賞したいと思っていて、大阪で再上映されることを知り、満を持してその初日である監督の舞台挨拶付きで鑑賞。(だいぶ前に観ました)

群馬県前橋市と東京のど
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

物凄く見応えがあってよかった。
テーマ的にも自分が考えたいテーマで議論が成されていたこともあり、彼らの熱量を体感しながら自らも色々と考え、思考を前に進めるこ
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人間の時間(2018年製作の映画)

-

人間の時間

善悪の境界線が揺らぐ。

点数はなかなかつけられない。

壮絶すぎるディストピア。
2020年、まさか出会うと思ってなかった『ミッドサマー』より受け入れ難い世界観を映し出す映画に出会って
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.0

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(The Death and Life of John F. Donovan)

少年との"秘密の文通"によって明かされる美しきスターの死の真相。

美しきスターの「死」
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.2

レ・ミゼラブル(Les Misérables)

悲劇は終わらない。
この街は今も燃えている。

3月鑑賞分の記録です。
これまた社会派映画の傑作に出会えた。

パリ郊外に位置するヴィクトル・ユゴーの
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.5

とりあえず記録。

描写がえぐすぎて、かなりのトラウマ映画。
もう観たくない。

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

4.0

覚えてるかどうかではなく、好きかどうかが全てだった。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.5

スウィング・キッズ

大傑作。ファッキンイデオロギー!
救われずに辛すぎるシーンも多々あったけど、作品としてはよすぎて何回も泣いた。

戦争下での様々な対立の中で、それぞれがそれぞれの形で奮闘しながら
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(The Peanut Butter Falcon)

孤独な漁師と夢を追う青年。
人生で一度きりの特別な旅。

この10年で最も愛すべき映画とポスターでも称されている
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音楽(2019年製作の映画)

4.2

音楽

せーの、で始まるオレたちの音楽

ゆらゆら帝国のボーカル坂本慎太郎が主演の研二の声を演じ、主題歌にドレスコーズと来たら観ないわけにはいかない。

音楽の原点が詰まったただただ純粋に「音」を「楽
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Red(2020年製作の映画)

4.1

Red

愛することが、生きることだった。

原作未読。

人は本当の意味で誰かとともに人生を歩むことができるのか。
本当の意味で誰かと生きるとはどういうことなのか。
そしてその先に塔子は何を選ぶのか
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初恋(2020年製作の映画)

4.1

初恋

最期に出会った、最初の恋。

三池崇史監督作品ついにデビュー!
色々と気にはなっていたけど、鑑賞できてなかった監督の一人で、今回完全にオリジナルの新作ということでやっと鑑賞。

最高におもしろ
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.1

マスコミやメディアという切り口から、どこにでもある社会格差にまで切り込んだ秀逸な作品だった。
志を持つ者が救われないあまりにも悲しい現実に打ちひしがれるだけでなく、そこに問題提起をしていく人がいること
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

ミッドサマー

祝祭がはじまる。

人が絶望から希望へ変貌を遂げる強烈な楽園がそこには広がっていた。

ただし誰かにとっての楽園は、誰かにとっては地獄でしかない。
それほどに極地にいるということは、正
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.3

静かな雨

忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない。

4:3で小さな世界を切り取り、何気ない日常を写実的かつ寓話的に、かけがえのない光として映し出している本作。
中川龍太郎監督にとっても初の原作
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

1917 命をかけた伝令

TCXで鑑賞。

アカデミー賞で視覚効果賞、撮影賞、録音賞を受賞、ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞した映画。
それらの納得感をとても感じる。

若きイギリス兵の2人が、最
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.5

37セカンズ(37seconds)

私の「時間」が刻みはじめる。

2月公開作品の中で最も心待ちにしていた映画。
物凄くよかった。
まだ序盤ですが、現時点では今年ベスト級の傑作。

誰にとってもある
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転がるビー玉(2019年製作の映画)

4.0

転がるビー玉

どこにも行けない、私たちへ

宇賀那健一監督、吉川愛、萩原みのり、今泉佑唯のトークショー付きで鑑賞。

序盤から中盤にかけては、俳優陣の魅力で何とか保ってるくらいに捻りがなく、夢を追い
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.9

Fukushima50

奇跡は起きると、信じたからこそ。

試写会にて鑑賞。

門田隆将のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作に、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原
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AI崩壊(2020年製作の映画)

4.0

AI崩壊

その日、AIが命の選別を始めた。

2030年の日本を舞台に、突如として暴走を始めたAIとそれを阻止しようと奔走する天才科学者の攻防を描いた作品。

なかなかにおもしろかった!
映画ならで
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.0

ロマンスドール

誰かを愛することは、やっかいで、幸せだ。

映画『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』を監督として手がけたタナダユキ監督の最新作。
どちらも好きな作品であり、前者で主演を務めた
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mellow(2020年製作の映画)

4.1

mellow

その想い、この花とまれ。

街で一番おしゃれな花屋と廃業寸前のラーメン屋を舞台に巻き起こる恋愛群像エンターテイメント。

これまた優しさに溢れている映画。
今泉力哉監督が大切にしたいと
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his(2020年製作の映画)

4.3

his

好きだけではどうしようもない。

このキャッチコピーとポスターを見たとき、同性愛者の恋愛に対して、また厳しい現実を見せられ、そこから何かを訴え感じ取るような作品ではないかと思った。

題材と
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.2

サヨナラまでの30分

脚本は『1リットルの涙』『凪のお暇』を手がけた大島里美、監督は初見である萩原健太郎監督。

今世紀最高の幽霊に出会えた。
珠玉の音楽×青春映画でありながら、人間と幽霊の最高のバ
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