GATSさんの映画レビュー・感想・評価

GATS

GATS

https://filmaga.filmarks.com/writers/108
一応ライタア。

映画(844)
ドラマ(8)

ラッキー(2017年製作の映画)

3.3

皺を刻ませた偏屈なハリー・ディーン・スタントン。
セリフに頼りって、ドヤって顔でアップ、こっちもアァソウカってなる映画。

近松物語(1954年製作の映画)

4.5

「お前の今の一言で、死ねんようになった。」

家の梁や、縦横に並べられた扉の線。これらがうまいこと空間を作り、奥行きを作る。
日本における家族観、禁断の恋、ロードムービーかよって逃亡劇。

長谷川一夫
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砂漠のシモン(1965年製作の映画)

3.6

残念なのが、このシモンという男や、それにまつわる宗教的な話を全く存じない。

が、ブニュエルの無宗教的なアプローチからみた、キリスト教を小馬鹿にし、信徒さえ変な目で見るような、彼らの気まぐれな性格をわ
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.6

やっとみたブニュエルの代表作。

部屋から出られないののは何故か、というとサスペンスだが、そうではなく、部屋から出られないのということがもう当然のよう仕向けられ、配置され、動かされるチェスの駒たちの不
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ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

1.8

原作は面白いんだろうが、全く理解できない映画だった。

いらないストーリーや説明のつかないカットが多すぎるし、このカオスを資本主義の否定と象徴を意図した映画なら、もう結局最悪。

音楽の入れ方、曲と画
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.2

皮肉なハネケが考えそうなタイトルで、一体どんなハッピーエンドを魅せてくれるのか、割と時代に向き合った作品だった。

ハネケは、生と死、若者と老人の対比を好むように思うが、これもそういった類と言ってまず
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

2.3

シビルウォー下、南部の女子学校に戦争を逃げ出した北部の白人がやってくる。
外部からの侵入によって、孤独化していた女たちの好奇心が爆発する、らしいのだが、なんかその割に孤独が説明不足だし、その好奇心がも
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男性・女性(1965年製作の映画)

3.8

映画と哲学。表面と内面。

カメラはジャン=ピエール・レオを追い続けているようだが、このインタビュウ形式の映画では、当時の人々の考える政治や恋愛、哲学の本質をついているようにも思う。

ミス19歳にイ
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ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.4

無垢なキリスト乙女が侵され、イバラの王冠は燃やされ、ホームレスが"最後の晩餐"を食す、中心のイエスは目の見えないやつに取って代わってみせる。

キリストの赦しや優しさなど微塵もない。
人間の根悪など、
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早春(1970年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

危ない映画、泣かす、演出もわかりやすい、芸術じゃん、映画芸術じゃんよ。

そもそも大衆風呂場ってのがエロい、しかもやはりその職場では暗黙のうちにエロ館になってるのだからやっぱり。

とは言っても、直接
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

2.8

ゴダールの"ウイークエンド"に出てきた並木道のようなロケーションで、序盤五分は面白そうだなと思ったが、それ以降はまさに最近のダサい映画という仕上がり。

カニバリズム的な要素を、姉妹や家族、または"少
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.2

序盤の"この世界"が始まるとともに映し出されるカメラの目、それはこちらを示しており、またカメラを映している、というなんとも二重映画的な始まりから、なんかカッコいい風の映画が始まる。

そこからストーリ
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楢山節考(1958年製作の映画)

4.7

やばい傑作。
映画って根本主義的なそういうのは置いとくと、こういうアイデアの繰り返し。

どの長さで撮るか、どの近さで撮るか、どのアングルで撮るか、どの色を使うか、どの程度の光を用いるか。

暗転と照
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

コーエン兄弟でお馴染み、フランシス・マクドーマンド大活躍。
もう最初の方は、ドストライクの悪態吐きまくってて、しかもそれにアメリカ南部のサウンドが効いて何言ってるかまるでわからない。

根悪のないこの
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坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async(2017年製作の映画)

-

坂本龍一には、静物や、物体の移動の音が聞こえるのかもしれない。
彼によれば、音楽を製作するうちの50%は、音楽を聞いている、ということだ。

彼が世の中に出したくなかったアルバムのライブ、彼が生活で収
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.8

こんなに見せ場が多いはずのアクション映画に、ここまでかってクソみたいなアッサイ内容は、逆にすごい。
本気出したらここまで金出せるぞ?っていう意地のような映画。

前作はあまり好きではなかったが、ここま
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ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

2.6

内容は誰でも考えれそうで、アイデアがないない、まるっきりない。

確かに見れないことはないけど、結局終始"え、これって本で読ましてくれない?"ってなる。
何これ、日記の朗読劇?

湯船に浸かって顔を浮
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夜の女たち(1948年製作の映画)

4.5

女をここまで堕として、堕落した社会や生活の一部を冷徹に見送りながら、それは社会のせいだと投げかける。

初めて犯されリンチされる女のシーン、収容所、ラストのロングカットと照明。
落ちきった女たちに待ち
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.4

個人的には、多くの人が否定するように、死ぬほどつまらない、とまでは言わない。

しかしこの映画には、他の映画にあるアイデアや見どころが皆無、そう言ってほぼ間違い無い。

レイア姫の無理した帰還、ルーク
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めし(1951年製作の映画)

4.5

女性目線、ということを意識していると思う。首筋やうなじに光を当てたり、ふしだらな女は、主人公の夫との貞操を守りながらも、しかし何か想像してしまう。
そして我々は、子猫を子どもと見立ててしまう。

確か
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リキッド・スカイ(1983年製作の映画)

4.2

すぐ後の"未来世紀ブラジル"みたいな広角レンズの使用や、見事なセット、衣装を使いこなす、"80's SF meets drugs"。

特に冒頭とラストのセリフを省いた、トリッピング、謎のエイリアンの
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.3

とてもわかりやすい黒沢清。
ザラザラした質感に、時々監視カメラ的な画。

父親の期待とは裏腹に、メンタルもフィジカルも交わらない家族、または会社の上司部下。
ゲバラTシャツを着、何を目的に今を生きるの
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.6

控えめに言って傑作。
静謐と喧騒。

空間の取り方が異様。そして一瞬間の捉え方が異質。この時間の間(ま)が映画的。

存在しないカメラの目線。車を隔てたり、時に人を消し超え、または俯瞰しているそれは映
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.1

花、葉、海、雪山、蛍、いずれも時間の映像化によって表現されるモチーフはどれもわかりやすく、旅の会話を最低限に抑えている。

タケシの"ケーキを買ってきたよ"という優しさは、岸本加世子の"イチゴだけあげ
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.3

道の合流点でよく会う親子や、家庭に寄り続ける母親、そしてあまり帰ってこない息子たちの絶妙な調和がとても気持ち悪い。

そして割と序盤からじわじわと浸透していく虚構や破壊。

"君は俺を無視していい、俺
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羅生門(1950年製作の映画)

4.3

確かに語りすぎ感はあるし、セリフ過多でもある、が映画。

木の隙間から漏れる陰陽や、喋り相手を映さずに語らすショットや、アクションシーンのアイラインの目線のあったショットなんかはとても魅力がある。
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グリンチ(2000年製作の映画)

2.8

ストーリーは子ども向けです。
ジム・キャリーはしっかり彼らしい仕事してますが、ナレーターはうるさいですし、あまりこれと言って特筆することもない。
クリスマスなので、そのくらいです。
だからって、めちゃ
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ドリームボート(2017年製作の映画)

3.4

なんてことのないドキュメンタリーではあるが、あまり日本で触れられることのないゲイクルージングに乗っているやつらの話は結構わかるわかるなんて思ったり思わなかったり。

非日常(ドリーム)的リアル。甲板、
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リュミエール!(2016年製作の映画)

-

最初であり、最後。

この映画にアイデアとかはない。
ドキュメンタリーでなければ、オマージュでもない。マジで、ただただ流して、また言葉で説明する。

"映画好きなんでしょ?108本用意したから一緒に劇
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.0

どうせエル・ファニングありきの映画かと思ったが、割とそうでもなかったりする。

とりあえず異星人ロマンスやりましょう、から始まったのか知らんが、内容入れ過ぎた感はある。が、個人的に許容範囲。
異星人の
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カリスマ(1999年製作の映画)

4.3

バス停、木の燃焼または爆発、街の炎炎上、とても惹きつけられるショットと、森の噺、メタファーの魅力。

引きとロングカット、俯瞰。あまりに可笑しい、優れてる。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.0

めっちゃいい。
謎に流れるジャズはやたらめったらキモいし、インダストリアルな音楽やセットはイライラするくらい気持ちいい。
「大概のことには驚かないから!」のアレとかは面白すぎるわけで、何回も繰り返して
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.2

なんやかんやホラー映画ホラー映画しているが、夜に1人で見ても怖くなく、むしろ『ローズマリーの赤ちゃん』を意識しまくって、むしろパクったということにしか気が向かない。

言ってみれば、モノマネお笑い芸人
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死霊館(2013年製作の映画)

3.0

大学時代、ヨーロッパ史かなんかの授業のフランス人講師に何故か個人的にオススメされて、ネットで観た覚えたがある。
怖いのに、めちゃめちゃ激しいラストだった覚えがあります。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.7

面白い。
謎に吹く風、窓、凝った建築や、同構図の連続で、アホみたいな怖さと、不気味さが入り混じっている。

流行りのサスペンス的などんでん返しというよりは、いかに巧みに話を持っていくか、経緯を説明する
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.3

正気では見ていられない、ヴァンパイアの生活をドキュメンタリーで見てみるっていう試み。
嫌いではない。可笑しい。

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