たなかさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

たなか

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スコルピオンの恋まじない(2001年製作の映画)

5.0

コンスタンティノープルとマダガスカル

催眠術ネタですがエンディングはとにかく秀逸
ゲラッゲラ笑わせてもらいました◎

葛城事件(2016年製作の映画)

5.0

だいぶしんどい作品でした

団欒なんて美しいものはなくて、コンビニ飯を貪るだけ
家族の風景なんて美しいものもなく、家で起きる全てが地獄の諸行
そんな地獄を産み出した当人には自覚もなく、罰として生きて苦
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来る(2018年製作の映画)

4.4

中島監督作は松子ぶりだったので楽しみにしていたんですが、己をストレートに込めきってて感心しました笑

派手で娯楽で中二でホラーで胃もたれ起こしそうでしたが松たか子登場でもうダメでした笑

この灰汁の強
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居酒屋兆治(1983年製作の映画)

4.8

脇役ミュージシャン率が妙に高いキャストでしたね
伊丹十三が役者してるのもみたことなかったので妙な感じでした

このレベルのメンヘラって存在するんすか…てレベルの粘着力でしたが大原麗子さんお綺麗でした、
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.8

ドニーイェンの歯並びの良さにちょっと狂気を感じなくもないが縁あって観ました

詠春拳の達人葉問さんがならず者道場破りや日本軍と訳あって闘うんですが、基本的にスマートでいざ闘う時やスイッチ入ったときとの
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裸の島(1960年製作の映画)

4.5

朝イチ向きの映画ではないかもしれないがせっかくなので映画館で

ひたすら水をくみ染み込むばかりの土地に撒き僅かな作物で生活を営む
山羊も草を食みアヒルも餌を食べ人もモノを食べる
環境音ごとは録ってはお
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海街diary(2015年製作の映画)

5.0

華やかなキャストで~ってところでちょっと敬遠してたんですが、むしろそのキャストらが全員持ち味全開で結果大満足しちゃいました

広瀬すずは役者人生を今後どう進んでいくかは分かりませんが、彼女の十代の瑞々
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スモーク(1995年製作の映画)

5.0

前回観たときレビューしてなかったのか!

年末が近づくと何故か無性に観たくなる、たまたまCSで放映されていたので勿論観賞

良くないところがないんだけど、今回はウィテカーのパートがグッときました、あの
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3-4x10月(1990年製作の映画)

5.0

仮設トイレの暗闇の中、主人公の弛緩した表情が全てなのか

あのモヤーンとした空がずーっと張り付いてる感じが堪らない
緩いところはホントに緩みきってて笑っちゃうんだけど突然の暴力で一気にサーっと感情の波
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男の出発(たびだち)(1972年製作の映画)

4.7

町山撰ということで

実際のカウボーイの経験談からこの作品は着想を得て作られたらしく、小綺麗さは皆無(主人公だけは若く綺麗)で砂嵐にまみれながら大量の牛を引き連れて北へ進む
スタンピートで踏み殺され、
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戦後最大の賭場(1969年製作の映画)

5.0

任侠モノにしては妙なエモさがあり中々のヒット、人物の描写が多かったからかな

健さんの目が恐ろしいのと鶴田浩二の顎の演技はいつもイイですね
指詰めのシーンが唐突にカッコよかったりラストの鏡がトンでもな
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夏の嵐(1954年製作の映画)

4.8

タイトルで観るの決めたんですけどヴィスコンティは初かな、イタリア語の耳馴染みが最近良い

とにかく1855年?というものを生で見てるような気分になれるくらいセットも街も田舎も美しくて単純に感動しちゃう
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近松物語(1954年製作の映画)

5.0

溝口作品鑑賞はニ作目

いつも4kリマスターの鮮やかさには度肝を抜かれますが今作も60年以上前の作品とは思えぬクッキリスッキリヌルヌル具合でした、見やすくてありがたい

悲恋であり逃走劇でもあり結構盛
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どぶろくの辰(1962年製作の映画)

5.0

三船がにゃあにゃあワンワンいう

にしても三橋さんがギラギラのブリブリで笑ってしまった
淡島さんのチャキチャキぷりも良い

おらあ飛びっちょするぜ!とどぶろく三升!が頭にこびりつきます
劇画漫画をまん
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EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)

4.7

ちょっとゴツい仲代さんの勝海舟にまずテンションが上がったんですがチョイ役だったのが残念笑

竹中直人ってか東洋人てやっぱ顔デカイんだなと思いつつ喜八との相性は想像通りでした笑
にしても真田さんがやっぱ
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

5.0

序盤の寅さんはいつになくむちゃくちゃでなんとなく不穏な感じがしつつも要所でやっぱり笑かせてくれます

寅さんの話を大人しくみんな聞く風景が本当に好き
葬式もいつものダブルなのか寅さん
柴又駅でのさくら
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青春群像(1953年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主要キャラを画面内に配置させたらフェリーニに勝る構図みせてくれる人はそういないと思う

モラルドはいつもどこか面白くなさそうで良い
最後、乗った電車からグイドと簡単なお別れをししゃがみこむ

見送る列
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

5.0

あれをあれしてのように会話に「あれ」が執拗に出てきます、監督はそこに何を込めていたのか

そんなことは抜きにしても終盤のやりとりがどれも秀逸、一対一のやりとりが抜群だった

観察する阿部ちゃんと池松さ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.3

ミュージカル映画と謳われてる割にミュージカル部も想定値を下回り、ストーリー的にもイマイチ入り込めず、ただ「映える」映像をみせられただけな印象
エンディング部が特に釈然としない
これは受け手の偏りに起因
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

5.0

シャープでキレッキレなたけしさんだけでも満足
テレビで見る芸人ビートたけしからこの凶暴凶悪なたけしさんを観た当時の人らは自分が受けた衝撃より強いものだったんじゃなかろうか(これより前から役者業もやって
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ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

こんなに青い夜が沖縄にはあるのか?なら行ってみたい

まったく眼の笑ってない武さんがおどけてるのが歪だし、漣さんの恫喝も良い
海辺でのやりとりは基本的に秀逸でエンドロール明けとの対比が刺さる
高橋との
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望郷(1937年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

旧フランス領アルジェリアのカスバを舞台に遠いパリのことを思う作品

ジャンギャバン男前です、スリマンと堂々とやりあうが序盤に言われた通りになってしまった、ニクい
瀕死で戻ったピエロの復讐シーンとエンデ
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雨あがる(1999年製作の映画)

4.8

天皇亡き後の黒澤組作品

自然や景観の美しさがまず良い
で宿屋の大部屋である、貧しい流浪の人たちが長雨で足止めをくらいゴタゴタと寄せ集まるあのカンジ、たまらんですね

振る舞いがとても気持ち良くはある
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点と線(1958年製作の映画)

4.7

志村喬の若者を制しつつのイビりが良いです笑、良い上司

50年代の映画だからなのかは不明ですが画の質感が厚塗りというか軽薄さがない

松本清張モノとしては余り評価される内容ではないみたいですが、なかな
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

4.3

緊張感はあるしスリの技巧をフォーカスした撮影など面白い点も多いが80分でやりきってるかといわれると話の部分はやや弱く感じた
エンディング、男女の話なんて案外そんなもんだったりするがなんだか釈然としない
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

カナダの画家モードルイスの半生を描いた作品

邦題しあわせの絵の具ってほんわかなタイトルになっちゃってるけど、そんな生易しい映画でもないかと笑

モードやエベレットに対する世間の目はあまり優しいモノで
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

5.0

豊島区の一角に居た熊谷守一の一日を描いた作品
希林さんが亡くなったのもあり観てきました、山崎さんも希林さんとほぼ同期らしく長生きしてほしいなと思ったり

ゆっくりとしていて静かな映画なんですけどばか騒
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サボタージュ(1936年製作の映画)

4.3

一時間弱で映画として成立させるあたりは流石と思いました

こちらの集中力のせいか台詞がイマイチ入ってこなかったんですがヒッチコック的な演出はある程度堪能出来たかと

終盤がね…なんかぐしゃっとしてしま
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女優と詩人(1935年製作の映画)

5.0

タイトルがまず良い

若かりし頃の釜足さんみれるだけでもありがてえ…って感じですが成瀬的喜劇、ここでもやっぱり金の話笑

サイレントの手法をまだ引きずってる所も込みでほのぼのとして良いです
話としては
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影武者(1980年製作の映画)

4.5

冗長に感じてしまう部分が多く感じた、編集により時間をかけることのできた海外版の方が上映時間が短いらしくなんとなく納得

それでもやはり黒澤天皇、画力の説得力は他の追随を許さずオープニングから思わず唸ら
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.8

サリーホーキンスにオールデンエアエンライクと良い役者を見抜く才もあるんだなあと

ウディアレンご本人登場しないのでイマイチしっくりこない部分もあったんですがケイトブランシェットの堕ちっぷりは見事

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博奕打ち外伝(1972年製作の映画)

4.9

昭和のスタアは顔面の濃度から何から何までとにかく全てが濃いのでオールスター出演となると、こちらが要求するような出演時間になりようもなくああ!もう退場かよ!となってしまうのが惜しいところですね笑

とは
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

5.0

冒頭の夢こと茶番には毎度爆笑してしまいがちですが今作も中々の傑作です笑、寅やの面々が次々とあの有名な巨大鮫に…笑

肝心の本編は宇野重吉扮する日本画家と太地喜和子演ずる龍野の芸者とのお話
これもいつも
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恋は緑の風の中(1974年製作の映画)

4.3

原田美枝子のデビュー作で家城巳代治の遺作

十代半ばの暴走気味な無垢さが目に痛いのだが今時分はこんな直球な感性の子供も少ないのかもしれないなと思ったり(それでも何かとオカシイ主人公なんだが)
にしても
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この二人に幸あれ(1957年製作の映画)

5.0

優しい世界を地でいくといいますか、若い夫婦が大人たちに励まされ諭され成長しながら生きていく、そんな時代の作品

三船にほら元気出せよって酒ダバダバ注がれたら元気でるよなと笑
津島恵子が妙に出来た姉であ
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海底軍艦(1963年製作の映画)

4.0

老いても美しい上原謙

郵送で届く脅迫フィルムなどツッコミたくなる要素は多々ありますがイマイチ緊張感に欠ける世界をかけた闘い笑
海底軍艦の僕の考えた最強の戦艦感も強烈です
人物への迫りかたとか意外な手
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