このレビューはネタバレを含みます
シャンテで『フォロウィング』見たあと続けて鑑賞して、1人クリストファー・ノーラン祭りを決行した。IMAXじゃないのは上映時間の関係でしかたないけど、ひと言だけ言わせて。IMAXのデカい画面でベタ塗りの>>続きを読む
先週1人で「クリストファー・ノーラン祭り」を決行したままレビューを書き忘れたので、思い出しながら書いてみる。
クリストファー・ノーランの長編デビュー作。といっても、上映時間は70分とコンパクトで、予>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原題「Hypnotic」にすべての答えがある。そう、これは催眠術の話なのだ。つまり、ロバート・ロドリゲス監督ら制作陣は観客に、いまから流れるのは催眠術の映像です、ということをあらかじめわかってもらった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とハンス・ジマーが生み出す至福の映像&音楽体験。言葉はいらない。全身で味わってほしい。以上。
というわけで、あとはすべて余録というか自分用の備忘録です。
砂の惑星アラミス(>>続きを読む
少し前に、Audibleで遠藤周作『深い河』を聴いていたとき、輪廻転生したはずの亡き妻を探してインドを訪れる磯辺の物語は、この映画を彷彿させるなあと思って見返したまま、感想を書くのを忘れてた。
博士>>続きを読む
リュック・ベッソン監督『ドッグマン』で怪演ぶりを見せつけたケイレブ・ランドリー・ジョーンズに興味をもち、彼がカンヌで男優賞を獲ったというオーストラリア映画『ニトラム/NITRAM』を見てみた。いやあ、>>続きを読む
リュック・ベッソン監督『ドッグマン』でドラァグクイーンとなった主人公ダグラスがステージで熱唱したエディット・ピアフの「水に流して」の原題は「Non, je ne regrette rien(私は何ひと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
人里離れて雪に覆われた山腹の家で夫が転落死したのは、事故か、自殺か、それとも妻による殺害が原因か。現場にいたのは死んだ夫と妻と、その時間、盲導犬とともに散歩していた視覚障害をもつ息子だけ。物的証拠が限>>続きを読む
得体の知れぬ宗教にとち狂い、闘犬にもハマったDVクソ親父は、空腹で闘争本能をむき出しにした状態を保つように、イヌたちにエサを与えることを禁じる。そんなイヌをかばった息子ダグラスは親父に目の敵にされ、殴>>続きを読む
フィラデルフィアでレンガ製造業を営み、一代で財を成したアイルランド系カトリックの家に生まれた3人姉妹の次女グレースはハリウッドで大成功をおさめるが、人気絶頂のときにカンヌ映画祭で出会ったモナコ大公レー>>続きを読む
何らかの事情で親に捨てられた孤児が親を探すストーリーは、古今東西、泣ける話と相場は決まっているわけだけど、この作品もまた、涙腺崩壊必至のハートフルストーリー。
原題の「August Rush」は孤児>>続きを読む
クエンティン・タランティーノの西部劇と『ジョン・ウィック』とロシア戦争映画の傑作『T-34』を足して3で割ったような痛快娯楽活劇。ラップランドの荒野を舞台に、たった一人で300人のソ連兵を葬った伝説の>>続きを読む
『Poor Things(哀れなるものたち)』を見て、調子っぱずれの不協和音と魚眼レンズが生み出す独特の世界観に興味をもち、ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組んだ過去作『The F>>続きを読む
子どもの肉体に大人の頭脳をもたせた作品というと『名探偵コナン』のほかにもありそうな気がするし、女と男の肉体と心が入れ替わる映画も『転校生』をはじめ、いくつかあったと思うんだけど、大人の肉体に赤ん坊の心>>続きを読む
ならず者に食い物を出せと迫られ、村の生活を守るために、村で採れた食い物だけを報酬に、それぞれ特徴のある腕の立つ連中を7人集めて撃退するというストーリーが、まんま「七人の侍」で笑った。そこにユダをまぜた>>続きを読む
全体的におもちゃみたいな設定の中で、安藤サクラの半径5m以内だけ、オトナの世界が繰り広げられるという摩訶不思議な作品。安藤サクラがそこにいる画と、安藤サクラが不在の画で、こんなにも空気感が違って見える>>続きを読む
1933年に明るみに出た、アメリカで実際にあったらしいファシストによるクーデター計画「ビジネスプロット(Business Plot)」の顛末を、史実を織り交ぜながらシニカルに描いたコメディタッチの作品>>続きを読む
認知症を患う元精神科医の母と、心臓に持病がある映画評論家の父。離れて暮らす息子は情緒不安定のドラッグ中毒&売人で、精神病院への入退院をくり返す妻と幼い息子を抱えて、生活費を親に無心せざるを得ないほど困>>続きを読む
金持ちの虚栄心を満足させることにうんざりし、かつ、みずからの虚栄心を妙な方向にこじらせてしまったシェフの、迷惑千万な復讐劇。
つくり手と受け手のすれ違いは、どんなジャンルでも避けられないどころか日常>>続きを読む
ロバート・マッコールが一度だけLyftで乗せた客の年金を奪い返すためにシチリアに渡り、マフィアが牛耳るワイナリーに乗り込んで皆殺しにするという、いくらなんでもトンデモすぎる設定で幕を開ける3作目。>>続きを読む
イコライザーは不均衡状態を均して均衡のとれた状態にすること。同点打や同点ゴールをイコライザーというのはそのためだ。悪いヤツらだけが得してるなら、それを正して相応の罰を受けさせるのがイコライザーたるロバ>>続きを読む
街中を文字どおり縦横無尽に駆けめぐるパルクールとか、危険なチャレンジを楽しそうにこなすエクストリーム系スポーツの動画を見てると勘違いしそうになるけれど、あれ、失敗して打ちどころが悪かったら、死ぬよね。>>続きを読む
例のごとく邦題がまぎらわしいが、原作は『アラビアン・ナイト』そのものではなく、A.S.バイアットの短編小説「ナイチンゲールの瞳の中のジン(The Djinn in the Nightingale's >>続きを読む
前作の出来があまりにもよかったので、かえって見るのをためらっていた作品。前作で監督+脚本を担当した2人は今回はプロデュースにまわり、前作で編集を担当したウィル・メリックとニック・ジョンソンが新たに監督>>続きを読む
世の中の金持ちは他人を見下すロクでもない人間ばかりで、クソみたいな商品(劇中では文字通りのクソ=肥料と、武器が出てきた。対人地雷が禁止されて売上が減ったと嘆く武器商人とか、皮肉が効きすぎて笑うしかない>>続きを読む
女の子の理想を実現したはずのバービーランドが、なぜティーンエイジャーに響かないのか。それまでバービー人形で遊んでいた子たちがある年齢になると一様に離れていってしまうのはなぜか。
「なりたいものには何>>続きを読む
優生思想丸出しのネオナチの医師クアト・ヴァズは、原作ではヨーロッパで支持率を伸ばす極右政党の党首であり、同じ北欧の「ミレニアム」シリーズもそうだったように、女性差別のマッチョなミソジニーや移民排斥のレ>>続きを読む
原作をオーディブルで聞くと、受ける印象がまるで違う。原作はまさに「宗教2世」の逃れられない境遇と、世代を超えて受け継がれる負の連鎖を暴き出した作品だったが、映画では、カルト宗教の異常性と閉鎖性は大きく>>続きを読む
ユッシ・エーズラ・オールスンによる原作小説はオーディブルで視聴済み。原作のキミーはもっと淫乱で、もっと凶暴で、もっと感情の起伏が激しく、もっとずっと孤独で、ディトリウなんか足元にも及ばないくらい頭のキ>>続きを読む
ユッシ・エーズラ・オールスンによる原作小説はオーディブルで視聴済み。最初に見たときは原作を読んでなかったので、思い入れがない分、評価も低かったみたい。いまは、アサドがイケメンすぎるきらいはあるけど、原>>続きを読む
BBC版「SHERLOCK」のシーズン4の最終話に出てきたホームズ家の末っ子ユーラスは、24時間監視付きのガラス張りの部屋に監禁されていたが、ああいう人権無視の極端な監視システムは、『羊たちの沈黙』の>>続きを読む
BBC版『SHERLOCK』のスペシャル版。この作品だけ切り出されて劇場公開されたので、filmarksでの扱いも「映画」になってるみたい。原題「The Abominable Bride」は、コナン・>>続きを読む
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトと、その妻ジョゼフィーヌの年代記。史上まれに見る波乱万丈な人生を送った2人のなれそめから永久の別れまでを、わずか2時間半の尺におさめようと思ったら、つぎはぎだらけのエ>>続きを読む
クーリエ・ジャポンの記事で知ったのだけど、『MERU』と『フリーソロ』で見るものの度肝を抜いたエリザベス・チャイ・バサルへリィとジミー・チン監督夫妻の最新作、と聞いただけで、「絶対見なくちゃ!」と思っ>>続きを読む
2015年11月13日に発生したパリ同時多発テロ事件の舞台の1つとなったパリ11区のバタクラン劇場。テロリストの襲撃で89名が惨殺されたライヴ会場にいた妻エレーヌは、夫アントワーヌと幼い息子メルヴィル>>続きを読む
白人入植者に居住地を追われ、流れ流れてオクラホマ州オーセージ郡の居留地に辿り着いたオーセージ族に降ってわいた天の恵み、いや大地の恵み(石油)は、彼らの懐を大いに潤し、オーセージ族を全米でも有数の富裕層>>続きを読む