tanayukiさんの映画レビュー・感想・評価

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リスペクト(2021年製作の映画)

4.4

クイーン・オブ・ソウル、存在自体がジャンルとなるレジェンド、アレサ・フランクリンの圧倒的な歌声とパフォーマンスを誰が演じるのか。誰がやっても迫力不足とならざるを得ない、その恐ろしい役を引き受けたジェニ>>続きを読む

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

2.9

デヴィッド・フィンチャーはどうしてこんなぬるい作品を撮ってしまったのかなあ、とついついあらぬ詮索をしたくなるほど、しまりのない作品。ジュディ・フォスターでもジャレド・レトでもフォレスト・ウィテカーでも>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

オンラインVRゲーム「フリーシティ」内のモブキャラ(Non Player Character)にすぎなかった銀行員がブルーシャツガイとして自らの意志(?)でレベルアップを始めたとき、そのAIは目的をも>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.6

オレたちのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が期待に違わずやってくれましたよ!「ボーダーライン」「メッセージ」「ブレードランナー2049」はこの作品を撮るためにあったと思わせるほどの圧倒的な映像美。生命を拒絶す>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

うすうす気づいてたのだけど、これは見る人が見ると、かなりキツい作品で、「お前には才能がない」と宣告されたエレーヌが自死をはかった時点で一時停止してしまった。

クリエイティブにはいくつもの段階があって
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.6

武装強盗がウヨウヨする危険な街に放たれる現金輸送車はハンターに狙い撃ちにされる獲物そのものだから、死にたくなかったら、こちらも重武装して対抗するしかない。だが、相手が元軍人の精鋭部隊だったら? どうせ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

ああ終わっちまったよ。シリーズ最長の2時間44分。最後までたっぷり味わい尽くした。ダニエル・クレイグのボンド、最高でした。ありがとうありがとう。

日系人のキャリー・フクナガ監督が持ち込んだ日本趣味。
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ツーリスト(2010年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「ある画家の数奇な運命」と同じ監督とは思えないくらい締まりのないゆるふわな作品で逆にビックリした。フランス映画「アントニー・ジマー」のリメイクらしいが、きっとそっちはもっとおもしろかったんだろうなあ。>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.5

全体主義国家や社会主義国家において、芸術家が、個人がどういう生き方を強いられるか。そうした束縛が取り除かれたとき、人間はどこまで自由になれるか。3時間を超える作品だが、長さは少しも気にならない。

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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.3

いやあ、これはすごい。自分がこんな復讐されたら、絶望して死んじゃうかも。かつて自分の才能を信じてくれた人にお前には才能がない(人を見る目がない、人の才能を見極めるのが仕事のアートギャラリーのオーナーな>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.2

孤狼の血つながりで。原作者にも監督にも影響を与えたとされる本作を鑑賞。

腐ってるのは警察かヤクザか。現場か上層部か。下級国民か上級国民か。たぶん問題設定のしかたがそもそも間違ってて、どんな組織にもど
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ロックンローラ(2008年製作の映画)

3.5

ワンツーとハンサムボブの一連のやりとり、バカなボスをもったために苦労するできすぎアーチーの造形など、ところどころに見どころはあるものの、どこか消化不良な感じが否めないのはなぜか。言い方をかえると、同じ>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.2

ボスニア紛争中の1995年7月、8000人以上の死者を出し、第二次大戦後ヨーロッパ最悪の大量虐殺事件とされた「スレブレニツァ・ジェノサイド」の緊迫した数日間を、国連の通訳という立場を利用して家族(夫と>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

アル中おじさんたちの「あと一杯」の言い訳を見せられると思うとげんなりするが、トマス・ヴィンターベア監督とマッツ・ミケルセンがタッグを組むのは「偽りなき者」以来と聞くと、がぜん興味がわいてくる。

お酒
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ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.5

テキサスレンジャーつながりで、ネトフリオリジナル、その名も「ザ・テキサス・レンジャーズ」を見る。ただし当時のテキサス州知事により法執行官としてのテキサス・レンジャーズは解散していて、引退した元レンジャ>>続きを読む

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.7

ジェフ・ブリッジスとテキサスレンジャーと西部劇つながりで、「最後の追跡」に続けて鑑賞。

父親を殺された14歳の生意気盛りの少女マティの復讐劇。口達者に正論をかざすだけの煙たい存在でありながら、大の大
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

親殺しの過去をもつ根っからの銀行強盗の兄タナーと、訳ありの弟トビー。対するは、引退間近でクチの悪いロートル・テキサスレンジャーのマーカスと、ネイティブアメリカンとメキシコ人の血を引く相棒アルベルト。リ>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.5

原作の続編は無理やり引き伸ばした感が抜けなくて尻すぼみになってしまって残念だったが、映画版はオリジナルな脚本で、上林というアントン・シガーばりの極悪キャラを造形して、軽〜く原作を超えてきた。ちなみにタ>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.6

ファン・ゴッホの視点を通して見た世界。というのだけど、それはあくまで監督のジュリアン・シュナーベルや主演のウィレム・デフォーが思うファン・ゴッホの視点であって、ここで描かれるファン・ゴッホは彼らの解釈>>続きを読む

ベケット(2021年製作の映画)

3.5

異国の地で旅行者が突然事件に巻き込まれるサスペンスってよくあるパターンな気がするけど、タイトルが思い出せない。大使館に駆け込んで一件落着、とならないところが新規軸なのかな。ところで、ベケットはエンジニ>>続きを読む

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

4.0

ボロボロの軍旗をめぐって殺し合う空疎な戦争と、スパイや裏切り、復讐劇、逃亡兵など悲喜交交を描いた戦争映画。岡本喜八らしいピリリとスパイスの効いたエンタメ作品でもある。

戦場で潔く散ったはずの部隊の生
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血と砂(1965年製作の映画)

3.7

従軍慰安婦を知るための一作。自分には神様に見えたよ。

「小杉さん、みんな死んじまったよ。どうして死んじまったのかなあ」

△2021/08/08 ネトフリ鑑賞3.7

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.3

暴力が渦巻く世界で非暴力のユートピアをつくりたかったら異質な人を排除してゲーテッドシティ化する(≒外の現実はなかったことにする)しかない、というのは、なんとも人を食った話で皮肉が効いてる。人間が生存競>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

リン=マニュエル・ミランダ作詞・作曲・主演のブロードウェイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」の映画化。ミランダは本作でもピラグア(カキ氷)売りの男ピラグエロ役で登場する。監督は「クレイジー・リッチ」も手>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.3

妹ができて赤ちゃん返りしたくんちゃん目線で見た夢うつつの現在・過去・未来。そこに一貫性や整合性を求めるのはそもそも間違ってるし、腹落ち感がなかったからといってとやかく文句を言われる筋合いのものではない>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.5

熊徹(と書いて気づいたけど熊哲こと熊川哲也と同じだね)と九太(17歳で十七太と呼ばれてたから、椿三十郎もうすぐ四十郎と同じだね)は2人で1組、バラバラだと半人前だけど、2人いっしょなら十人力。親子とい>>続きを読む

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.2

親はなくとも子は育つかもしれないけど、親の全肯定があれば子は迷わず一本立ちできる。おれはいい親になれたのだろうか。

△2021/07/17 ネトフリ鑑賞。スコア4.2

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.5

ダンスシーンは見応えがある。うん。ダンスシーンはね……。あとは胸糞シーンの連続なので、怖いもの見たさで見る人は心の準備が必要かも。

△2021/07/13 ネトフリ鑑賞。スコア3.5

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.9

恒星の中でひと際大きなスーパーノヴァ(超新星)は星の一生の最後の輝き。花火のように膨張して爆発するが、ぶくぶくと膨らんで周囲の惑星をも飲み込み、生命が生存可能なハビタブルゾーンにいたかもしれない生命を>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.2

船乗りの守護聖人聖エルモの火(セント・エルモス・ファイアー)は雷雨のときに船のマストの先端が発光するコロナ放電で、落雷が近いサインなんだけど、分厚い積乱雲の下で青白く光る炎は嵐に怯える船乗りにとっては>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.2

マッドマックスやんw ところでゾンビってなにをエネルギー源として生きてる(死んでる)の?

△2021/07/04 ネトフリ鑑賞。スコア3.2

追記: 不老不死をテーマとした「Arc アーク」を見た
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.9

B級バイオレンスアクションムービーの雄ロバート・ロドリゲス監督の「超」B級バイオレンスアクションムービー😎 頭空っぽにして楽しむべし。

匂い立つようなアントニオ・バンデラスの男前っぷりと相変わらず胡
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.8

プラスティネーションと不老不死を扱ったケン・リュウの中編「円弧(アーク)」が原作。不老不死という古くて新しいテーマに対してケン・リュウは、過渡期の人間を、①人類ではじめて経験する第一世代(=手術できる>>続きを読む

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.7

ハードボイルドでエロくてちょっぴりリアルでオトナなLUPIN THE IIIRDのスピンオフシリーズ第3弾。不二子が使うのは「愛という名の媚薬」じゃなくて「エロスという名の媚薬」だよね。

△2021
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

3.8

ハードボイルドでエロくてちょっぴりリアルでオトナなLUPIN THE IIIRDのスピンオフシリーズ第2弾。腕を切り落とす斬鉄剣の切れ味は相変わらずだが、血飛沫の演出が黒澤明を思わせる。とっつぁんがト>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.7

ハードボイルドでエロくてちょっぴりリアルでオトナなLUPIN THE IIIRDのスピンオフシリーズ第1弾。あれ? マモーどこ行った?

△2021/07/02 ネトフリ鑑賞。スコア3.7

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