忘れ物を取りに戻ったオールドレーサー、ソニー・ヘイズの物語。ソニーは新人ドライバーのジョシュアを勝たせるためにレースの残り9戦をフル活用して、あの手この手を繰り出していく。
みずから悪役を買って出て>>続きを読む
ブクログで確認したら原作は15年前に読了済み。まだ紙の文庫を買ってた時代だった。当時の感情を思い出すのはむずかしいが、もしこの映画を見て、マスコミ許さん、校長許さん、教育委員会許さんと怒りをたぎらせ、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あれから28年。レイジウイルスのアウトブレイクで汚染された英国は、これ以上ただの一人の保菌者も出国させないように国連軍?の海上封鎖によって隔離され、孤立無援状態で事実上放置された。都市機能はとうの昔に>>続きを読む
2020年1月20日に横浜港を出港したダイヤモンド・プリンセス号がアジア周遊を終え、横浜港に戻る途中で那覇港に寄港したのが2月1日。同日、すでに1月25日に香港で下船していた男性乗客のコロナ陽性が判明>>続きを読む
碁盤斬りという題名に偽りなしの碁盤を斬る話だった。逆にビックリした。
△2025/06/15 U-NEXTレンタル鑑賞。スコア3.8
歌舞伎はほぼ未体験なので、玄人の方にどう見えるかは全然わからないけど、女形の色気と妖しい美しさ、舞台の華やかさと迫力に、最初から最後まで圧倒されっぱなし。大画面で見てよかった。というか、いまオーディブ>>続きを読む
最近オーディブルでエド・マクベイン『キングの身代金』を聴いたので、あらためて見た。原作のキングは、最後まで理不尽な身代金の支払いを拒否するが、ただ冷たいだけの男ではなかった。どう考えても納得ができない>>続きを読む
いやあ、見てきましたよ。還暦を越えたトム様が全力疾走するだけでもすごいのに、氷で閉ざされたベーリング海の海中を素っ裸で(!)泳ぐわ(数秒で死ぬよね)、深海から酸素ボンベ無しで一気に浮上するわ(減圧症で>>続きを読む
『ファイナル・レコニング』鑑賞前の復習として見直してみたら、どうやら映画館で見たときは、前半で何度か寝落ちしてたみたいで(毎朝4時起きして走ったりしてるので夜は弱いんです、すみません)、重大な勘違いを>>続きを読む
スピルバーグ作品は未見です。
この手の黒人の一代記(歴史上の人物やミュージシャンの伝記であれ、フィクション作品であれ)を見ていて時折感じるのは、「正義の圧」が強すぎて、こちらは黙って頷くしかないとい>>続きを読む
テレビ業界を牛耳る汚いおっさんどもが、女に若さしか求めていないから、若さに異様に執着した女たちがみずからの身体にメスを入れ、やがて歯止めが効かなくなるほど人体改造に邁進してしまうことに警鐘を鳴らす作品>>続きを読む
東村アキコさん本人が脚本を書き、製作にも名を連ねていて、現場にも入り浸っていたというから、本人も納得の出来なのだろう。原作を読んで号泣した人も、「違う、そうじゃない」などと余計なことを感じることなく、>>続きを読む
「泰史から山をとったら何も残らない」
ギャチュンカン登頂後に雪崩に巻き込まれ、妻の妙子とともに命からがら生還したものの、手足の指を10本失った息子に対して、毎日病院に見舞いに来ていた母親は「泰史はま>>続きを読む
インド版ジョン・ウィック(ただし歌と踊りなし。キャストはインド人中心だが製作はアメリカなので)という噂に違わぬハイテンションアクションムービーで、とにかくデヴ・パテルがカッコよすぎてしびれた。ジョン・>>続きを読む
タイトルの「フォールガイ」は直訳すると「落ちる人」だが、もともと「真犯人の代わりに罪を着せられる人」「(無実なのに)犯人にでっちあげられる人」という意味があり、本物の役者に「代わって」身体を危険に晒す>>続きを読む
原作のマイケル・ルイスの傑作ノンフィクションはとっくの昔に読んでいたけど、しばらく前にオーディブルで聞き直して、あらためてその語り口に魅了された。映画では尺の問題もあって、かつて5拍子そろった天才とう>>続きを読む
物流のラスト1マイルを支えるのは末端の配送業者。本来は、アマゾンなどの大手小売から荷物を引き取った物流業者のネットワークの最終集配所からエンドユーザーまでの配送を指すはずだが、映画のおもな舞台は、日本>>続きを読む
時速100キロ以下で走行すると爆発する。どこかで見た設定だと思ったら、『スピード』だった。その『スピード』も実は、本作のオリジナル版に影響を受けたと知って二度びっくり。高速走行中の車両でノンストップで>>続きを読む
なぜかわからないけど、てっきりディズニー作品だと思い込んでいて、マーケティングに頼りすぎて何が出てくるかわからない創作の楽しさを自ら放棄したポリコレディズニーのミュージカルなんて興味ないな〜と思ってた>>続きを読む
『28日後』のダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランド脚本はこの続編では製作総指揮に引っ込み、スペイン人監督が後を継ぐ。レイジウイルスによる最初のアウトブレイクから18週後には英国でパンデミックが終>>続きを読む
ダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランド脚本のコンビが復活して、『28年後』という続々編が公開されるというので、その前に復習。動物愛護団体が研究所を襲撃して実験動物を救い出そうとするものの、そこにい>>続きを読む
テロリストに妻を殺された男の復讐劇。といっても、男は特殊な技能をもつスパイでも凄腕のヒットマンでもなく、知能は高いが格闘には不向きなコンピュータオタクにすぎず、CIAで暗号解読に従事していた。ならばな>>続きを読む
ニューヨーク州オシニング(ハドソン川を遡った右岸)にあるSing Sing刑務所は、元々その地で暮らしていたインディアンの部族Sintsinkに由来するというその軽快な名前とは裏腹に、かつては囚人を独>>続きを読む
それが仕事だとはいえ、妻殺害の罪を犯した夫の弁護を引き受け、妻はじつは自殺だったと申し立て、無罪を勝ち取った手腕を見込まれ、悪名高きメキシコの麻薬カルテルのボス・マニタスから「女性になりたい」という驚>>続きを読む
ポン・ジュノ監督のSF作品というから、てっきり『スノーピアサー』的な作品かと思って見てみたら、なんと、『グエムル』『オクジャ』路線でしたか……。
人体を3Dプリンタで生成して、そこに記憶データをイン>>続きを読む
コンクラーベは根比べ。一度始まったら、多数の支持によって次の教皇が選出されるまで何度でも繰り返し投票がおこなわれ、その間、システィーナ礼拝堂に閉じ込められた枢機卿たちは一歩も外に出ることを許されないし>>続きを読む
『ボヘミアン・ラプソディ』の大成功のあと、二匹目のドジョウを狙った作品が立て続けにつくられ、ちょっとマンネリ化した感のある音楽伝記映画だが、話をフォークの貴公子からロックへの転向をはかった時期のディラ>>続きを読む
ロアルド・ダールの児童小説とは相性がよくないようで、『チャーリーとチョコレート工場』は増殖するウンパルンパの気味の悪さに辟易したし、『マチルダ』も『魔女がいっぱい』も、ちょっとかじっただけですぐに退散>>続きを読む
ロシアの成金オリガルヒのドラ息子イヴァン・”ヴァーニャ”・ザハロフは、バカ正直だけが取り柄の「イワンのバカ(Ivan the Fool)」と違って平気で嘘をつくし、甘いマスクとうわべのやさしさの裏側に>>続きを読む
ホロコーストサバイバーであるハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の、米国移住後の決して順風満帆とはいかなかった半生を描く。モダンで無機質だがどこか思索的なブルータリズ>>続きを読む
キリスト教世界で長らく迫害されてきた悲劇の民ユダヤ人と、いままさにパレスチナ人を迫害中の極右国家イスラエルは、切り離して考えないといけない。それを強く感じさせるドキュメンタリー作品。
パレスチナ人活>>続きを読む
このご時世に、ユダヤ人(イスラエル)の被害者性を打ち出した映画を立て続けに見たわけだけど、なぜいまなのか。いや、そもそもなぜ、毎年のようにホロコースト映画が何本も何本もつくられてきたのか。アメリカの映>>続きを読む
ずっと忙しかったのもあるけれど、見たい映画(洋画)が全然なくて、映画館からずいぶん足が遠のいてしまった。全米の興行収入ランキングを見ても、アメリカの状況もあまり変わらないみたいだから、これは間違いなく>>続きを読む
勧善懲悪の復讐劇(歌と踊り付き)なんだけど、なんというか、お涙頂戴の設定が安直すぎるし、アクションシーンでいちいち決め顔、決めポーズでストップモーションかけるのも、これだけしつこくくり返されると暑苦し>>続きを読む
2次元アニメをほとんど見ない自分には、この作品を語るための言葉がない気がするが、人間の創造力+想像力には無限の可能性があると信じる一方、人間にできることでAIにできないことはほぼなくなるだろうと考えて>>続きを読む
帝政ローマの五賢帝時代のラストを飾った哲人皇帝マルクス・アウレリウスは思慮深い男だったかもしれないが、映画のように息子コンモドゥスに帝位を譲ることを拒否したわけではなく、実際には、わずか5歳のときにカ>>続きを読む