tanayukiさんの映画レビュー・感想・評価

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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.6

戦争の大義の前では、個々の兵士の来歴も人間性も生き様も希望も、絶望さえも意味を持たず、使い捨てのソルジャーにならざるを得ない。全体の中に個が埋没し、不死身の人間もいなければ、敵を薙ぎ倒すヒーローもいな>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

4.8

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』見る前の復習として。もう10回以上見たと思うけど、再度鑑賞。

伝説のリーダー、トゥルーク・マクトが彼らのもとに降り立ったとき、バラバラに暮らしていたナヴィたちは
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

原作はオーディブルでだいぶ前に視聴済み。朝に聴きながらランニングしてたとき、カイヤに対する評決が出たところで感極まって涙がドバーッとあふれ出て、たいへん弱ったことを、そのとき走ってた周囲の景色と合わせ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.3

こういうのは、お約束をどこまで受け入れるかで見え方が全然違ってくるんだろうな。自分は、怪獣はなぜかこの国だけにしか現れない、でダメだった。ああ、シン・ゴジラではいまにも切れそうな細い道をなんとかつなご>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

親は選べない。人の偏見も変えられない。そうなると、別の人生を生きたかったら、別人になりすますしかないじゃないか。戸籍交換によって過去と決別したはずの男の過去を暴き、追体験して、本当にそれを知る必要があ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.9

インド総督夫人に連れ去られたマッリを取り戻すために、ムスリムのアクタルと偽ってデリーに潜伏、機会をうかがう水の男ビーム。イギリス軍に家族を殺され、敵を道連れに自爆した父親をみずからの手で殺して以来(彼>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.0

とてつもないスケールの法螺話を聞かされて、最初は笑いながらツッコミを入れまくってるんだけど、やがてそれさえめんどくさくなって、もうどうでもいいや、と思考停止してしまい、それがある種の麻痺(しびれ)とな>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.8

15歳の少年が偶然出会った21歳年上の女性に童貞を奪われ、愛欲に溺れたひと夏の物語。と書くと、出来の悪いポルノ映画のあらすじみたいだが、実際、途中まではそういう青くささがそこかしこに漂っていて、これは>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.4

6歳のときに自らの意志で声を発することをやめたエイダにとって、ピアノと手話の通じる娘フローラだけが外界とのコミュニケーション手段だった。

だが、出戻った実家を厄介払いされ、スコットランドからはるばる
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.7

アメリカが個人の自由に立脚した契約社会だということは頭では理解していても、正規の捜査機関の捜査権が、プライベートカンパニー(舞台は私立病院だと思われる)相手だと、ここまで及ばないことに愕然とする。病院>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

相手のことをよく見ることと、その人に興味をもち、もっと知りたいと思うことは、どちらが先かということは鶏と卵の関係と同じでたいした意味はなくて、興味があるから見るし、見ているうちにますます興味が出てきて>>続きを読む

インベージョン(2007年製作の映画)

3.3

宇宙から飛来した未知のウイルスに感染すると外見はそのままで脳だけ乗っ取られるというのだけど、感染後発症するトリガーとなるのが睡眠というのもよくわからないし、記憶にも脳の器質にも損傷を与えず、思考だけ別>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.6

人間界は天国と地獄にサンドウィッチにされ、両方からハーフブリードを送り込まれて蹂躙される草刈り場で、エクソシスト(悪魔祓い)のジョン・コンスタンティンが仲間の助けを借りながら、かれらの企みを挫くために>>続きを読む

ブロンド(2022年製作の映画)

3.6

ネトフリで配信されるやいなや物議を醸してるらしい本作だが、伝記映画は、たとえそれがドキュメンタリー作品と銘打ってたとしても、何を見せ、何を見せないかを選ぶだけでも、作り手の恣意的な解釈が入る余地がいく>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.8

先日、光文社古典新訳文庫版の『グレート・ギャツビー』を読んだので、あらためて鑑賞(村上春樹訳のレイモンド・チャンドラーの訳者あとがきを読んで、久しぶりに読んでみようと思い立ち、Amazonで検索したら>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.3

Audibleで村上春樹訳の原作を聞き終えた直後に見直したから、余計にそう感じたのかもしれないけれど、両者は同じ器を使ったまったく別の作品だ。チャンドラーの描く、ある種の憧憬と寂寥感が入り混じったフィ>>続きを読む

ペイド・バック(2010年製作の映画)

4.0

裁判にかけるためにビルケナウ(アウシュヴィッツ第二強制収容所)で人体実験をおこなっていた外科医ディーター・フォーゲルを拉致する計画をまかされたイスラエルの諜報機関モサドの工作員レイチェルとデヴィットと>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.8

『恋におちたシェイクスピア』を見直してすっかり幸せな気分になり、監督が同じジョン・マッデンだと気づいて、ジェシカ・チャステインのキレキレの演技が堪能できるこちらの作品も見直してみた。目的のためには手段>>続きを読む

マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.6

いくつになっても変わることを恐れない人になりたいなあ。そのほうがなんか得した気にならない?

△2022:09/24 Apple TV鑑賞。スコア3.6

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.8

与えられた使命から逃げず、おのれの信念にしたがって火中の栗を拾う「不屈の男」ジェイムズ・ドノヴァン弁護士は、第二次大戦中はOSS(戦略情報局。CIAの前身)の顧問弁護士を務めた大物。四面楚歌の状況で敵>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.1

ゆるい、だるい、だらしない。敵も味方も善人も悪人もそんな区別にはたいした意味はなく、出てくる男たちが全員揃いも揃って隙だらけ、というどこまでいってもしまりのない脱力系の物語。だけど、あまりにゆるすぎて>>続きを読む

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.7

こいつはとんでもない傑作だ。怒涛の展開に至る前の前半をざくっとまとめてしまえば、売れない劇作家がホテルに缶詰になって白紙の原稿用紙(タイプライター)と睨めっこするだけなのに、なぜ、こんなにおもろいのか>>続きを読む

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

3.9

いんちきテレビ伝道師ジム・ベイカーとタミー・フェイによる宗教番組「PTLクラブ」が巻き起こした一連の騒動と転落の様子を、タミー・フェイの視点でまとめた作品。同名のドキュメンタリー映画が原作となっている>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.2

スピルバーグ版を見る前に見たかったけど、あのときは配信してなかったよね?今回Apple TVで見つけて、新旧両バージョンを見比べてみた。ちなみにオリジナルを見るのは数十年ぶりだと思う。

コストも役者
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.8

2018年にオーバードーズで亡くなったアイスランド出身の音楽家ヨハン・ヨハンソン。映画ファンには、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とのコラボ(『プリズナーズ』『シカリオ』『アライヴァル』)での印象が強いが、静>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.6

映画を見てからはじめて伊坂幸太郎に興味をもち、殺し屋シリーズ3部作をオーディブルで聴いてみたあと、ふたたび鑑賞。原作ファンには申し訳ないけど、日本で「業界」ができるほど、専業の殺し屋が跋扈するという設>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

やっぱりホラー映画ってどういう顔をして見たらいいのかわからない。ごめんね。ところで、幽霊が見える体質(?)なら、なぜアレックスのことが見えたんだろ。

△2022/09/03 アマプラ鑑賞。スコア3.
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.4

「アネット」の興奮ふたたび!「アネット」見るまでスパークスの存在すら知らなかったにわかですが、あのなんとも言えない独特の「圧」と奇妙な諧謔精神にあふれた世界観は、彼らなくして生み出されなかった、という>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ファイト・クラブ規則:
第一条 ファイト・クラブについて口にしてはならない
第二条 ファイト・クラブについて口にしてはならない
第三条 ファイトは一対一
第四条 一度に一ファイト
第五条 シャツと靴は
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

「アプローズ、アプローズ」でサミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」の存在を知り、いくら待っても姿を見せない桐島ってゴドーそのものじゃんと思い至って再鑑賞。

キャプテン桐島の突然の退部で動揺するバ
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.5

歌う女ナワル・マルワン。彼女が双子の子どもジャンヌとシモンに遺した遺言ーーいままで死んだと信じてきた父と、存在すら知らなかった兄を探して未開封の手紙を手渡せーーは、異国の地で生まれ育ち、封印されてきた>>続きを読む

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

4.3


柳原「1回戦負けだろうね。宗谷と戦った人間にはね、よくあること。自分を一度、バラバラに分解して、再構築が必要になる。また一から。みんなそう」

香子「うちにはまだあんたの地雷が埋まってる」

島田「
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

4.1

この映画をはじめて見たときは、将棋のことはなんにも知らなかったから気づかなかったけど、藤井聡太さんの登場ですっかり「見る将」となったいまとなっては、いろいろ粗が見えてしまうのはしかたないよね。ただ、藤>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

「竜とそばかすの姫」を見てがっかりしたあと、その理由を探るべく、久しぶりにこちらも見てみた。「竜とそばかすの姫」のところにも書いたが、現実世界の仮想空間(という言い方も妙なんだけど)で3Dアバターが当>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.1

既視感だらけで見続けるのに苦労してしまった。メタバースの描き方が10年以上前からほとんど変わってないのは、サマーウォーズがそれだけ先進的だったのか、それとも何度目かのVRブームもまた尻すぼみに終わって>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.4

うん、知ってた。こういう箱庭的な世界観。内気なコミュ障なのに行動は大胆な不思議ちゃんアメリの妄想恋愛ファンタジー。こういうのが好きな人がいるのはわかるし、とやかく言うつもりはまったくないけど、not >>続きを読む

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