tanayukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

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(1985年製作の映画)

4.7

楓の方「この城に生まれ育ち、この城を出てあなたさまに妻され、心を許した我が父、我が兄を姑秀虎殿に殺められ、またこの城に住む身となったそのときから、この日をどれほど待ちましたやら。(長い間) 母はこの部>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.1

日本の戦国時代を舞台にシェイクスピアの「マクベス」を描く。三船敏郎の目玉がぐりっと強調された大袈裟な表情や山田五十鈴の能面のような顔は意図したもので、能の様式美を取り入れたものだという。

鷲津武時と
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.8

又七と太平。真壁六郎太。田所兵衛。雪姫。実戦で有効なのは槍と弓、そして種子島というが、六郎太と兵衛の槍による決闘シーンが見もの。槍先は真剣なんじゃなかろうか。

山名の火祭り。
人の命は 火と燃やせ
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生きる(1952年製作の映画)

3.2

悪いけどまったく同情できない。勤勉だったかもしれないけど、自立できない赤ん坊のようなおじさんを生み出した、教育のせいというにはあまりにも幼く無責任なおじさんの、どうしようもない自己憐憫。「死んでいた」>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.4

人の命を軽んじ現実を直視できなかった大日本帝国のお葬式。骨の髄まで信じていたことを変えるのは容易ではないというのは理解できるが、自己の存在を根本から否定する教えをなぜそこまで信じることができるのか。そ>>続きを読む

どん底(1957年製作の映画)

3.6

オンボロ長屋に集い、肩を寄せ合って生きる貧乏人たちに明日への希望はなく、昨日も今日も明日も変わらぬその日暮らしを繰り返すだけ。どん底から這い上がれるかもしれないという気休めは、本当に「いい嘘」なのか。>>続きを読む

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.9

カミーユ、ドミニク・グリーン、ジェネラル・メドラーノ。

原題Quantum of Solaceの意味は「ほんの少しの慰め」で、ボンドとカミーユの復讐では決して癒されない心を指すが、グリーンが属する組
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.2

ジェイムズ・ボンド、M、ヴェスパー・リンド、ルネ・マティス、ル・シッフル、ミスター・ホワイト、フィリックス・ライター。

エヴァ・グリーンの泣き笑いのような微妙な表情が印象的。一瞬出てくるノーメイク(
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

金のためなら平気で身内を裏切り裏切られ、虫けらのように人が殺されるさまを大胆に描き、従来の任侠映画とは一線を画した実録モノの「血風ヤクザオペラ」あるいは「広島弁のシェークスピア」。菅原文太演じる広能は>>続きを読む

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.5

シャーロック&マイクロフト・ホームズ兄弟。ドクター・ジョン・H・ワトスン&メアリー・モースタン夫妻。ミセス・ハドスン。レストレード警部。プロフェッサー・ジェームズ・モリアーティ&射撃の名手セバスチャン>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

1968年から1974年にかけてサンフランシスコを恐怖に陥れたシリアルキラー、ゾディアック(黄道十二星座を意味する)。「This is the Zodiac speaking.」で始まる犯行声明を頻繁>>続きを読む

のだめカンタービレ 最終楽章 後編(2010年製作の映画)

4.3

峰龍太郎と三木清良の再会シーンが大好き。演技だということを忘れるくらい。何度見ても涙があふれる。

峰「あ、ごめんなさい。お、パルドンパルドン」
清良「……っとバカ」
峰「発表まだか?」
清良「三木清
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のだめカンタービレ 最終楽章 前編(2009年製作の映画)

4.1

Powerbeats Proを買ってうれしくなって、久しぶりにドラマ版DVDから通しで見てしまった。ケータイの子どものカトリーヌちゃんのセリフとメンバーの練習風景、バックに流れる「ニムロッド」(エルガ>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.1

須藤「持ってけ」
千早「……これ」
須藤「俺たちが強い北央でいられるのは、先輩たちが積み上げてきたものがきっちり現役に受け継がれているからだ。自分だけでカルタしてると勘違いするのはお前の自由だ。でもお
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