ベンジャミンサムナーさんの映画レビュー・感想・評価

ベンジャミンサムナー

ベンジャミンサムナー

映画(2865)
ドラマ(1)
アニメ(0)

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 2回目の鑑賞で「あ、そういうことだったのか!」と気付かされる。

 主人公が記憶を失って救急車で搬送されるまでの冒頭で既に伏線が張られまくっている(壁に頭を打ち付ける主人公、壁に掛かった女物の服、マ
>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.5

 肉体と精神が侵食されていく話は監督の父、デヴィッド・クローネンバーグと同じテーマ。

 だが、所謂"二世監督"の立場でそれを描くことでより当事者性が増してると思う。

 この映画はブランドン・クロー
>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

 戦争を背景にした悲恋だけど、ユーモラスな場面も随所にあってメリハリが効いてるのが良い。

 テンポが良いのに越したことはないけど、この題材だともっと尺取っても良かったかもしれない。

 特に、アント
>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

3.0

 ジェームズ・キャメロンの海洋オタクっぷりが炸裂しまくってる。

 これほどまでに水中撮影のシーンづくしの映画もなかなか拝めないけど、やっぱ長いわ。

 序盤の潜水艦探索の下りと、後半のヒロインが死に
>>続きを読む

殺人魚フライングキラー(1981年製作の映画)

2.5

 『アバター』の3Dリマスターを観た流れでジェームズ・キャメロンの監督デビュー作を鑑賞。

 …と言っても、数日で監督をクビになった上に、作品をアメリカ市場に出すために名前だけ利用された完全なる黒歴史
>>続きを読む

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

3.5

 IMAX3D字幕で鑑賞。

 何年かぶりにIMAXで映画を観たけど、この形式って字幕の位置が安定しないんだな。人物の顔に字幕が被ったりしてるし。
 あと、中央に近い席で鑑賞したのに所々字幕がブレて観
>>続きを読む

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.5

 人情喜劇かと思ったら、結構シニカルというか、不憫な話だった。

 高峰秀子演じるストリッパーは自分たちのやってることを"芸術"と信じて疑わないが、村人にはただ搾取されるだけで、そうと知らず帰っていく
>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.0

 悪名高い本作をついに鑑賞。

 低予算映画なのに、ヘリの墜落シーン迫力あるなーと思ってたらあれガチの事故なんか(笑)

 あと、本作は「クソ映画」と評されているが、実写版『デビルマン』みたいにシリア
>>続きを読む

ヴァイラス(1998年製作の映画)

3.0

 ああーっ!これ子供の頃テレビで放送されてたのを観たきりタイトルが思い出せないやつだった!

 やっと再会できたあ!!

 改めて観てみるとモンスターパニック映画として惜しい出来といった感じ。

 序
>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

 きちんと伏線回収する話を"良い脚本"と言うが、ほぼ全編が伏線回収すること"だけ"に終始する話がはたして"良い脚本"といえるだろうか?

 登場人物が多い割に誰にも魅力を感じず、ただただ全員が話の辻褄
>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

4.0

 台詞も情緒も極限まで排した、ドライでソリッドな作劇にシビれる。

 アラン・ドロンの飼ってる鳥が、盗聴器が作動してることを暗に示す為に機能してるのが何気に上手い。

 ジョン・ウー作品をはじめ色んな
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

 色々個性的なキャラが出てくるけど、一番好きなのはやっぱウィノナ・ライダー演じるタクシー運転手。

 当時の彼女の可愛らしさにガテン系の要素が合わさってより魅力的に。

 パリの盲目の女性と黒人運転手
>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.0

 作中でイドリス・エルバ演じるネイトの娘が『ジュラシック・パーク』のシャツを着てるから、その辺の映画を意識してることが伺える。

 だが、主人公以外の人間がモンスターに惨たらしく殺される描写を直接的に
>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.0

 深田晃司監督の新作ということで期待していたが、『淵に立つ』や『よこがお』には及ばすといった感じ。

 まず、砂田アトム演じるパクが妙子と敬太の元から離れた理由が語られないから、パクを守ろうとする妙子
>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.0

 無差別殺人を犯した青年の、そこに至る過程を描いた作品。

 こういうのって、いかに「殺人鬼」と「一般人」の垣根を壊して観客に当事者意識を持たせるかが重要になってくると思う。

 本作の主人公ニトラム
>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.5

 前作は2017年にネットフリックスで配信されたのを一度観たきりなので、内容はほとんど覚えていないが、「面白かった」のは覚えている。

 軽薄に人が死んだり下ネタもありで、デップー要素が漏れ出してる?
>>続きを読む

ピノキオ(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 アニメ版と違うのは、ラストでゼペットがピノキオに「そのまま(人形)のお前が良いんだ。何も変わってほしくない」という台詞を言うところだが、その直後に「この後、ピノキオは正真正銘の人間の子供になったと言>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

 元ネタの『ラ・ジュテ』を観た流れでこっちも鑑賞。

 当然だけど、短編の『ラ・ジュテ』では省かれてた主人公とヒロインの関係性の構築過程や、主人公が過去に行って何をするのかのディティールが詰められてて
>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.0

 わずか29分で、且つほぼ全編静止画の短編でありながら、『12モンキーズ』をはじめあらゆるSF作品に影響を与えた作品だとか。

 静止画をスライドショー的に見せていく演出が、過去の記憶を辿って行く感覚
>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

2.5

 99分でアンネの半生を振り返りながら、現代の難民問題にかつてのユダヤ人を重ねて描いた内容。

 そのせいか、どちらの要素も中途半端に感じてしまう。

 全体的に台詞による説明が多いから、アンネら戦時
>>続きを読む

電柱小僧の冒険(1995年製作の映画)

3.0

 監督が塚本晋也だから『鉄男』みたいな話かな?と思ったら、「背中から電柱が生えた男が25年後の未来にタイムスリップして吸血鬼と戦う話」って設定盛りすぎぃ!

 ただでさえ設定がカオスなのに、カット割り
>>続きを読む

血煙高田の馬場(1937年製作の映画)

4.0

 「ほれ、一番星、消えたぁ」

 阪東妻三郎の軽妙洒脱な語り口とラストの二刀流の立ち回りは80年以上経っても色褪せない魅力を放っている。

 阪東妻三郎演じる安兵衛が叔父の遺言状を読んで走り出す場面と
>>続きを読む

サマリタン(2022年製作の映画)

2.5

 スタローンが子供に人生訓を説くのは『オーバー・ザ・トップ』味を感じる。
 
 サマリタンとネメシスが争ってる理由がフワッとしてるから、ネメシスだった彼の心情の変化が分からんし、発電所を襲ってどうした
>>続きを読む

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ロシアが国策で「我が国ではかつてこんな暗部があったんだよ」ということを描きながら、現在進行系でウクライナに侵攻して暗部を更新してんじゃん。

 KGBの男がリューダの娘探しを手伝ったり、殺されたと思
>>続きを読む

声もなく(2020年製作の映画)

3.0

 主人公が口がきけない設定が活かせてなくないか?(せいぜい手拍子の反復ぐらい)

 主人公には妹がいるから、その分誘拐された少女との関係性が薄くなっちゃう。
 少女と口の聴けない男だけだと間が持たない
>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

 沖田監督らしい「変わり者」をやさしく肯定する作品になっている。

 高校生のミー坊(さかなクン)とヤンキーのやりとりはクロマティ高校味を感じる(笑)

 前半の幼少期のミー坊は子役が演じている。
>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

 終始新幹線の中で展開されるワンシチュエーションものだが、タランティーノやガイ・リッチー映画のように頻繁に回想シーンを挟んで時系列をいじくって行くから、初見じゃ登場人物の相関図が把握し辛い。

 ワン
>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.0

 少年の友情よりも、自転車の荷台で竹原ピストル演じる親父の背中にもたれかかってる画がエモかった。

 だが、幼少期にクレしんの『オトナ帝国』を観てノスタルジーに耽溺する危険性を学んだ身としては、これほ
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

 もしかして、金田のバイクスライドブレーキを実写でやったのって本作が初?

 ジョーダン・ピールの作品で一番好き!

 UFOの接近に伴って電気が付いたり消えたりするのはモロに『未知との遭遇』だが、そ
>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.5

 自分は音楽には疎いけど、兄弟が元々映画好きでジャック・タチやティム・バートンの映画に携わる予定だったのが興味深い(しかも、ティム・バートンは日本の漫画『舞』を映画化しようとしてたからなおさら)

 
>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.0

 原作は小説だけど、物語に添って当時の子役たちの10代〜20代への肉体的な変化をリアルタイムに描き出せたのは実写映画にしかできない表現だな。

 …と、102分でハリポタシリーズを1から振り返っていく
>>続きを読む

ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.0

 青春映画として可もなく不可もなくといった感じ。

 93分とタイトなのは良いが、なら本作で描かれる父親との関係、スケート仲間との関係、ガールフレンドとの関係の要素をもっと絞ってもいいんじゃない?

ジュゼップ 戦場の画家(2020年製作の映画)

3.0

 何の前情報も入れずに観たから、理解が追いついてない部分が結構ある。

 スペインからの難民とそれを虐げるフランス人の構図は分かるけど、あの黒人たちはどういう立ち位置なんだろう。

 歴史的背景を踏ま
>>続きを読む

エースをねらえ! 劇場版(1979年製作の映画)

3.0

 「雨の日はゴエモン蹴っ飛ばす!」

 出崎演出はともかく、ストーリーにノれなかった。

 物語を追っていく上での各キャラの"モチベーション"が不明瞭。

 ヒロインである岡ひろみの自主性は薄く、ひた
>>続きを読む

劇場版 あしたのジョー2(1981年製作の映画)

4.0

 キラキラのゲロってコレが元ネタだったのか!

 本作は、最初から最後まで「勝利のカタルシス」がほとんどないのがスポ根作品として異質だなと改めて思った。

 チャンピオンの名声という客観的な栄誉ではな
>>続きを読む

あしたのジョー 劇場版(1980年製作の映画)

3.5

 「お前は俺の"明日"なんだあ!!」

 ジョーが少年院上がりなのは知ってたけど、段平や力石も人間性に問題ありな人物で、誰もそれを改めようとしないのが意外だった。(力石は物腰が柔らかくなってる感あるけ
>>続きを読む

>|