ベンジャミンサムナーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ベンジャミンサムナー

ベンジャミンサムナー

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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

2.5

 今年の夏休み映画のシメとして3D吹き替えで鑑賞。
 
 後半からはメグ以外の深海生物もワラワラ出てきて愉快になってくるけど(それでも捕食シーンは物足りないが)、前半の『ダイ・ハード』みたいなテロリス
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.5

 この主人公、中々に身につまされる。

 元映画好きで、映画の主人公になり切って追い込まれてる(というか自分から逃げ出してる)状況を「面白くなってきやがった…」とポジティブに捉え、自己陶酔するところと
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.0

 イギリスにもトーカイテイオーみたいな復活劇を果たした競走馬がいたんだな。

 途中でブエナビスタって馬が出てくるけど、あの日本の最強牝馬と同名の馬もイギリスにいたんだな。

 内容は世界仰天ニュース
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バナナ・スプリッツ・ホラー(2019年製作の映画)

2.5

 子供向け番組のAIマスコットが暴走する話だけど、暴走する前も後もマスコットがほとんど喋らないのが致命的すぎる。

 こういうのは、フレディ・クルーガーやチャッキーみたいにハイテンションの悪ノリ全開で
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

2.5

 この内容で131分は長い!
100分くらいで十分でしょ。

 千葉真一の無駄遣い。

 松田優作のライダースーツ姿めっちゃ格好いいからもっと観たかった。

 成田三樹夫の「金子がねえ↑↑」が好き。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

2.5

 例えば、アメリカが舞台のスクールシューティングのトラウマを抱えた学生の話ならともかく、日本で銃を用いたバスジャック事件のトラウマを抱えた子供の話されても設定が特殊すぎてピンとこない。

 それに、あ
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SAND LAND(2023年製作の映画)

2.5

 「冒険活劇として、いまいちパッとしないなあ」という原作を読んだ時と同じ印象だった。

 まず、国王が隠蔽してる世界の真相やらラオの過去やらを、冒険の中でその痕跡を発見していくというよりも、全て会話の
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春のめざめ(2006年製作の映画)

3.5

 16歳の少年のリビドーを、輪郭線を持たない油絵の流動的なアニメーションで荒々しく描いている。

時の支配者(1982年製作の映画)

3.0

 『ファンタスティック・プラネット』のルネ・ラルー監督とメビウスのコラボ。

 宇宙船のデザインは良いが、移動が基本的に横スクロールなので画面が平面的で、″アニメーション″としての面白味は希薄。

 
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ニーベルンゲン/クリームヒルトの復讐(1924年製作の映画)

3.0

 第一部とは逆に後半にスペクタクルを持ってきてるから多少は見やすくなっている。

 ハゲネはドラゴンの血を浴びたジークフリートよりも不死身じゃないか?(笑)

ニーベルンゲン/ジークフリート(1924年製作の映画)

3.0

 合成ではない実寸大のドラゴンとの格闘シーンは今観ても圧巻。

 羽根の付いた兜、クリームヒルトの腰まで伸びてる両サイドの三つ編み、刺刺しい王冠など、衣装やヘアメイクも印象的。

 序盤のドラゴン討伐
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

 ホラー映画の評価が辛いフィルマークスにおいて、(自分が確認した時点では)平均スコア☆4.0という高評価を叩き出してる清水崇監督の最新Jホラー。

 ノーマークだったけどあまりの評価の高さに半信半疑で
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

 監督がグレタ・ガーウィグだから普通の映画にはならないと思ってたけど、『サウスパーク』ぐらい毒っ気とパロディ満載な内容とは思わなかった(笑)

 男だけでなく、バービー自身やバービーのメーカーのマテル
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幕末残酷物語(1964年製作の映画)

3.5

 新選組という組織のブラックさを描いた作品。

 五人の新入りに間者の嫌疑がかけられる場面での山崎丞が部屋に出入りする毎に空気が張り詰める緩急、江南が自分の正体を明かす場面でカメラがグ〜っと回り込むと
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アタメ(1989年製作の映画)

2.5

 タイトルが「私を縛って!」という意味で、ヒロインはヘロインやってるせいで鎮痛剤が効かずに歯痛が治まらない設定だから、別の痛みで歯痛を紛らわすために拘束SMプレイにのめり込んで行く話だと思ってたのに…>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

3.5

 数ある「アウトロー刑事モノ」の中でも、本作のハーヴェイ・カイテルはトップクラスにクズすぎる!

 刑事が主人公だけど、銃撃戦や事件の捜査はなく、ひたすら一人の刑事の堕落した様を見せていく。

 特に
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

3.5

 「背中から始めて、脳でイク。」は名キャッチコピー。

 へその緒のようなケーブルで接続する腫瘍のようなゲームポッド、骨と歯でできた銃など、クローネンバーグ印の有機的で気持ち悪いガジェットが魅力的。
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暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

4.5

 たった86分でこの密度!
改めてフリッツ・ラング監督スゴすぎる!!
 
 80年以上前の映画なのに、「前科者に対する世間の加害性」という現代でも全く古びてないテーマを描いている。
 襲撃されたガソリ
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

 このシリーズの課題は「機械生命体同士の闘いに人間をどう介入させるのか問題」があるが、本作は主人公とヒロインにオートボット達が入れない屋内や洞窟でトランスワープキー探しをする役割を担わせている。

 
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.5

 ひっっさびさにディズニー、ピクサーのアニメ映画で面白いと思える作品だった。

 序盤のエンバーがウェイドを追いかけるシークエンスが良い。
 エレメントシティの世界観を見せながら、傘で上昇気流を発生さ
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カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

3.0

 『マイエレメント』の同時上映短編。

 『カールじいさんの空飛ぶ家』から「空飛ぶ家」の要素を抜いたら、そりゃ地味になっちゃうよね。

しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

2.0

 CGのしんちゃんがどうこう以前に、内容が『オトナ帝国』の劣化版すぎる。

 まず、非理谷の親が離婚して推しのアイドルに裏切られたことはこの国の社会がダメになってることは別問題だろうが。

 社会不適
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トイ・ソルジャー(1991年製作の映画)

3.0

 まさに学園を舞台にした『ダイ・ハード』

 一見面白そうな設定だが、実のところ食い合わせが悪い。

 いくらワルガキグループとはいえ、武装したテロリスト相手に、FBIや大人達が問題を解決してくれる余
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.5

『死霊のはらわた』の続編というかリブート?

 舞台が山小屋からマンションに移ったことで、部屋→エレベーター→駐車場とフィールドのバリエーションが豊かになった。

 欲を言えば『死霊のはらわた2』のコ
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マクナイーマ(1969年製作の映画)

3.0

 どう見てもオッサンの老婆が、どう見てもオッサンの赤子をウ○コでもひり出すかのごとくブリっと産み落とす始まり方からして、良くも悪くもマトモな映画ではないことが早々に察せられる。

 本作の制作時、ブラ
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.5

 「運が悪かったら数回死んでます」
 「成功率50%なら…いや、30%でもやる」

 ゴールデン・ハーベストの設立から香港アクション映画の繁栄と衰退、そして現在の香港スタント業界までを92分でサラッと
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回転(1961年製作の映画)

3.0

 亡くなったギデンズの前任者と雑用係に関する情報といい、クライマックスのマイルズとの対峙といい、台詞に頼る部分が多くない?

 そもそも、そのクライマックス前に妹のフローラが途中退場するなら、最初から
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 『2001年宇宙の旅』の赤いランプ(HAL9000)のように、それ単体ではなんでもないものを不穏なものに見せるのが映画の演出。

 本作における天井からの水漏れ、床を滴ってくる水で、何かに侵食されて
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.0

 ニック・ファッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・ワォ!ケイジ!!!!

 ニコラス・ケイジが相変わらずのオーバーアクトで本人役を演じてる
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妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク(2022年製作の映画)

2.0

 サメ要素が2割くらいしかねえ!

 キャストの殺陣はキレがあるけど、アクションの表現として新しいものはない。

 グロ描写にしても、吐血かCGの血糊か首チョンパぐらいで単調。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 同じ朝井リョウ原作の『桐島、部活やめるってよ』と比べると、随分青臭い話になっちゃったなあ。

 『桐島、部活やめるってよ』は学校生活の息苦しさを描いた作品だからとても共感できたのに、学校生活に馴染め
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暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ(1973年製作の映画)

2.5

 主人公が施設から脱出したかと思ったら、出会った夫婦にいきなり「殺してくれ」って言うからどういうモチベーションでこの逃避行を観たらいいのか分からん。

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.0

 映画の物語や映像ではなく、映写する"メカニズム"に惹かれてそこを追及していくのは「映画が題材の映画」としては新しい。

 ただ、映画を"撮る"というストレートなクリエイティビディとは違うし、ましてや
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

 もう冒頭の役所広司の「…はい?」の天丼で笑える。

 小栗旬演じる映画監督と息子の名前を同じにすることで、沖田修一監督の一貫したテーマである"人生のサイクル(円環構造)"が強調されている。

 若手
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.0

 世界遺産の安全管理がこんなに杜撰で、逆に今まで(約800年間)無事だったことがすげぇよ!
  
 …っていう驚きはあるけど、そもそもの事件が死傷者ゼロ(消防隊員がちょっと危うくなる場面はあるけど)、
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