リテーシュ・バトラ監督『めぐり逢わせのお弁当』(2013)
会えねど恋ー
何百万人もの人間が暮らしているムンバイという巨大都市では誰もがお互いを知らない。
その巨大な匿名性のなかで、間違った弁当>>続きを読む
エリザベス・サンキー監督『Wiches』(2024)
不安定な精神を支え合うことー
サンキー自身が、息子を出産した後に経験した産後うつ・産後精神病を出発点に、「なぜ歴史上、精神的に追い詰められた女>>続きを読む
リジー・ボーデン監督『WORKING GIRLS』(1986)
愚痴と労働と日常と、
私たちの愛おしき日々。
マンハッタンの高級娼館で働く女性たちのそれぞれの1日を、観察的な視点で冷静に描いた作品>>続きを読む
Mohammad Reza Aslani監督『The Chess Game of the Wind』(1976)
静謐に続行するそれぞれの陰謀ー
20世紀初頭のイラン。裕福な家の女主人が亡くなり、>>続きを読む
カリン・アイヌーズ監督『Mariner of the Mountains』(2021)
私が生まれる前の記憶を辿ってー
父親の故郷であるアルジェリアにSuper 8のフィルムカメラを持って訪ねてい>>続きを読む
カリン・アイヌーズ監督『見えざる人生』(2019)
見えなくされた人生にも、確かに愛は生きている。
姉妹の人生が引き裂かれていく過程を通して、女性の存在や欲望が社会によって「見えなくされる」残酷さ>>続きを読む
アリーチェ・ロルヴァケル監督『天空のからだ』(2011)
生きていることそれ自体が信仰であるー
時代を越えてさまざまな解釈によって、形骸化したキリスト教の一端を少女の視点から愛らしくも批評的に描い>>続きを読む
ウスマン・センベーヌ監督『Black Girl』(1966)
植民地主義への抵抗の縮図ー
セネガルから白人夫妻に誘われて憧れのフランスへとやってきたはずだったが、そこにあったのは経済的支配で、家事>>続きを読む
チュオン・ミン・クイ監督『ベトとナム』(2024)
暗闇の中で営む詩作的日常ー
炭鉱労働者同士の暗闇で営まれる同性愛から、土地や家族の記憶へと、緻密なショットが重なっていく。
アピチャッポン、ツ>>続きを読む
メド・オンド監督『OH,SUN』(1970)
真の明るさを志してー
フランスに暮らすアフリカ系移民の青年の経験を通して、植民地主義と人種差別を描いた一作。
実験映画的手法が一般的なフィクション映>>続きを読む
タチアナ・ウエソ監督『Players for the Stolen』(2021)
日常に潜む暴力の影ー
メキシコ山間部で、麻薬カルテルの支配と女性の誘拐が横行する村で生活する少女たちに誠実な眼差し>>続きを読む
サミラ・マフマルバフ監督『りんご』(1998)
隣人愛による子供の解放運動ー
父親に監禁された双子を隣人たちが署名したり、父親を説得したり、隔離したりで、何とか外に出す。彼女たちは外界と関わる中で>>続きを読む
ジャン・ルーシュ監督
エドガール・モラン監督
『ある夏の記録』(1961)
人はカメラの前で何者になるかー
カメラを向けられた瞬間に人は演じる。しかし、それは「演じた」というリアリティであり、それ>>続きを読む
ユーセフ・シャヒーン監督『The Blazhng Sun』(1954)
渇いた大地に情熱の魂たちー
農村の青年と地主の娘の階級を越えた大恋愛、利害関係の衝突もあり、父にかけられる嫌疑。それを晴らす>>続きを読む
マハマト=サレ・ハルーン監督『僕らの父さん』(2002)
いなくなっても、いまいることー
父親の失踪があって寂しいけれど目の前には、楽しい暮らしもある。恋もある。
兄が恋に落ちていく瞬間の女性と>>続きを読む
アブデラマン・シサコ監督『Bamako』(2006)
今日も今日とて、明日のために主張するー
世界銀行と国際通貨基金を相手に、アフリカの歴史的経済的に抑圧されてきた不正義にはまだ決着がついていない>>続きを読む
ペーター・チャーカスキー監督『Outer Space』(1999)
密閉された空間に逃げ惑うこと、またそれ自体の破滅と創造ー
家の中で何かから逃げ惑う女性を描写するとともに、いわゆる映画的なモンタ>>続きを読む
セルゲイ・ロズニツァ監督『Letter』(2013)
牧歌的な農村の暮らしのさまざまー
タルコフスキー『ノスタルジア』を思い出すようなフレームの中に点在する人々。
ドキュメントと夢幻の狭間で撮ら>>続きを読む
カミラ・アンディニ監督『ディアナを見つめて』(2015)
夫の不誠実と家庭の狭間でー
「浮気」をし、さらには"公認"して欲しいというどうしようもない夫と、育てていかなければならない愛する子供の狭間>>続きを読む
ラシェル・ラング監督『For You I Will Fight』(2010)
規律や秩序を知り、私を知る。
「私」と何者かを掴むために、軍の予備軍へと加入する。そこで交われない「私」こそが「私」で>>続きを読む
ラシェル・ラング監督『White Turnips Make it Hard to Sleep』(2011)
お別れの理由を探してー
"恋愛の終わり"について、決定的なことを探すが、相手のことはそれ>>続きを読む
アントネータ・アラマット・クシヤノヴィッチ監督『ムリナ』(2021)
この封建的世界(≒洞窟)からの脱出ー
支配的な父親から脱出しようともがく少女・ユリアの心情の機微がいたいほどに伝わってくる。>>続きを読む
ウルリヒ・ケーラー監督『In My Room』(2018)
ポストアポカリプ、それは人類の原点回帰ー
全く何も説明されないまま主人公以外の生きている人間が世界から消える。そして、たった1人の女性が>>続きを読む
ペーター・チャーカスキー監督『Dream Work』(2001)
シュルレアリスムの鮮やかな夢のようにー
既存の映像を"操作"して"再編集"し、人工物としての映画を意識的につくりあげる。
メタな>>続きを読む
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『アモーレス・ペロス』(1999)
都会に隠された感情の噴出ー
暴力が蔓延るメキシコ・シティで全く関係のない3つの物語が交錯する。
どの登場人物にも人生>>続きを読む
ヘルケ・サンダー監督『From the Reports of Security Guards & Patrol Services Part 1』(1985)
最後の交渉手段ー
若いシングルマザーの>>続きを読む
ペーター・チャーカスキー監督『Manufraktur』(1985)
スクラップされるコマーシャリズムー
「綺麗に」「かっこよく」「美しく」消費させようとする商業主義的なショットを全て分解して、映像>>続きを読む
ヤン・ゴンザレス監督『Land of My Dreams』(2012)
失った時を共に修復するー
ストリップショーで街を練り歩く再会した母娘の物語。
身体的にも精神的にも再接続されていく母娘の関>>続きを読む
ベルトラン・マンディコ監督『Boro in the Box』(2011)
「箱」として産まれた生についてー
『箱男』を想起させるが、それと違うのは箱そのものが受肉しているということ。「箱」として生>>続きを読む
デイヴ・フライシャー監督『ポパイと船乗りシンドバッド』(1936)
偉大さを証明するたたかいー
1933年に登場した「ポパイ」初のカラー長編スペシャル作品。『シンドバッドの冒険』をモチーフに、宿敵>>続きを読む
Laura Huertas Milla'n監督『Sol negro』(2016)
過去から現在へと語り紡ぐー
トラウマ的な出来事を、
対話やワークショップ形式で融解していく。
暗闇の作り方はペド>>続きを読む
ペーター・チャーカスキー監督『列車、再び』(2021)
映画史を物質的な動きの渦に閉じ込めるー
列車がくる、という映像を1フレームレベルに細分化したクロスカッティングで切ってスクラップさせながらも>>続きを読む
ホン・サンス監督『小川のほとりで/スユチョン』(2024)
過去も未来も現在に流れるー
あー、ホン・サンス映画の個人的ベストが更新されてしまった。
学生と創り上げた舞台が観客にあまり受けなくて、>>続きを読む
ホン・サンス監督『旅人の必需品』(2024)
早稲田松竹にて鑑賞。
旅には詩と楽器とマッコリをたずさえてー
イザベル・ユペール氏の愛らしさにずっと釘付けになった。講師として相手にすごく思いやりが>>続きを読む
ジョアンナ・ホッグ監督『CAPRICE』(1986)
広告の有害性から逃れろ女性たちー
ジョアンナ・ホッグの卒業制作。
世に知れ渡る前のティルダ・スウィントン氏の姿があって、既に演技に聡明さを湛え>>続きを読む
Francisco Lezama監督『An Odd Turn』(2024)
労働としての性についてー
性的欲望とドルの価値が独創的に組み合わされていく。
フレームの外側を意識させるようなショット>>続きを読む