紫色部

紫色部

2017上半期新作ベスト

(台北ストーリー)
スプリット
未来よ こんにちは
美しい星
ハクソー・リッジ
バンコクナイツ
海は燃えている イタリア最南端の小さな島
ミューズ・アカデミー
グリーンルーム
人生タクシー
パーソナル・ショッパー

2015.11.28以降鑑賞作品のみ記録 大学生
スコアは2.5で±0 4.0から傑作

セールスマン(2016年製作の映画)

3.0

2017.7.20 ル・シネマ

誰一人悪者はいない(はず)なのに誰もが猜疑心に満ちた悪人に見えてくる感覚、肝心の一点を除き丁寧に紡がれていく物語のサスペンスフルな語り口、音が先行して展開を押し進める
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オオカミ少女と黒王子(2016年製作の映画)

3.0

2017.7.19 BS

カメラと被写体との距離感。カメラは動くし、二階堂ふみもひた走る。ゲリラ撮影っぽい渋谷での長回し、二階堂ふみが門脇麦に抱きついた後にゆっくり浮上するカメラが良い。が、後半はひ
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抱きしめたい 真実の物語(2014年製作の映画)

3.5

2017.7.17 BS

メリーゴーランドの緩やかな上下運動によるつかず離れずなキスシーンと、それを見守る窪田正孝、お茶を淹れる北川景子の動作を心配そうに見つめ、運ぶお盆を支えようと椅子から手を伸ば
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.0

2017.7.17 TOHOシネマズ新宿

鏡を触る、見つめる、といったような鏡を介した一連の演出は良いが、魔法を行使している過程、箒によって重力から解放される瞬間、もしくは箒によって宙を駆け巡る運動
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交歓生活(1971年製作の映画)

1.5

2017.7.16 GYAO!

フラッシュバック演出が狂ってる?オシャンティなOPなのにたまにリンチの『The Alphabet』みたいなところがあったのはちょっとアガった。

ヴェロニカ・ゲリン(2003年製作の映画)

2.0

2017.7.16 BS

テーマがテーマなのにとにかく軽い、薄っぺらい、終いにはナレーション頼りで何とかそれらしく収めようなんて普通にダメでしょ。映像もひたすら状況を説明する情報源としてしか機能して
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

3.5

2017.7.16 DVD

降る雪、積もった雪、止まる車、過ぎ去る車の演出に映画的快楽がある。坂や階段での反復もエモいし、酒の入った場で醸し出される空気感も相変わらず良い。セックスする度に女の服が変
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Mの物語(2003年製作の映画)

4.0

2017.7.15 DVD

最近の黒沢清や『雨月物語』あたりを巧みに止揚させ鮮やかに着地するリヴェットの洗練された筆致に泣いた。傑作。結局は猫と女に収斂する…

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

2.5

2017.7.15 シネマート新宿

15年犯人を追っているという刑事と主人公が自宅で話をするシーンで異様にくっきりと壁に浮かび上がる刑事の影、帰路につく若い女看護師の後をついていく精肉店の男を主人公
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愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

4.0

2017.7.14 DVD

3層にも4層にも重なった人物配置/横移動、煙の立ち込める開けたホールで奥から手前にカップルが先行して駆け抜けた後に群衆がわらわらと逃げ惑うショット、外に降る大雪を精神病院
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愛情は深い海の如く(2011年製作の映画)

2.5

2017.7.13 GYAO!

レイチェル・ワイズの抑えめでインテリな演技にはどうしたって胸打たれるし、バーや地下鉄などでのミュージカルっぽい合唱(?)演出にも目を見張るものがあるが、照明の塩梅が良
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ライフ(2017年製作の映画)

3.0

2017.7.13 MOVIX橋本

ポスト『ゼロ・グラビティ』な『エイリアン』をやろうとしたのだろうけど、フラグたてまくりな話運びは野暮ったいし、せっかくの無重力アクションも『チャイルド44』から相
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.5

2017.7.12 DVD
2017.7.16 DVD('67版) ②

ひたすら最高ではあるのだが、構図や演出がいちいちキマり過ぎていて逆に下品というか、なんというか… 今度また1967年公開版も
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.5

2017.7.11 DVD

「映画では こうするんだよ」というメタ発言後のシーツでのおっぱい隠し、「俺のマフラーは金属で出来た日本製なんだ おふくろの命を賭けるぜ」→母親が倒れるカットなど、本筋から
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あこがれ(1958年製作の映画)

3.0

2017.7.11 DVD

脚フェチトリュフォーの切り取る純真無垢な憧れと憎しみ。ベルナデットとジェラールが森の中を歩くシーンに射す木漏れ日が美しい。

舐める女(2016年製作の映画)

3.5

2017.7.10 テアトル新宿

めっちゃ良い話。七海ななが全力疾走する姿を捉えた横移動の反復、その走るフォームがエモい。

悦楽交差点(2015年製作の映画)

4.0

2017.7.10 テアトル新宿

レオス・カラックスかよ!あまりに鮮やかな主客転倒。古川いおりもひたすら素晴らしい。

砂丘(1970年製作の映画)

3.5

2017.7.9 DVD

エモい。我々は今こそアントニオーニを直視しなければならない…

DEMONLOVER デーモンラヴァー(2002年製作の映画)

4.0

2017.7.9 DVD

画面越しの需要と供給という禍々しいまでに暴力的な資本主義構造が、説明責任に縛られることなく軽やかに国境/物語を越えるオリヴィエ・アサイヤスのメタな語り口と鮮やかに合致してい
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団地(2015年製作の映画)

3.0

2017.7.8 BS

いくら意図的であろうとも、ラスト以外はひたすら間延びしてる感が否めないし、笑いのネタもことごとく笑えないのだが、監督が好き勝手やってる感じは最高だし、何より藤山直美の佇まいが
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(2017年製作の映画)

2.0

2017.7.8 アルテリオ映像館

自分の良いところを自分でぶち壊しにかかる河瀬直美の演出スタイルが最高にロック。見た目や演技だけでなく発声の仕方までひたすら偽善的な水崎綾女のキャスティングも天才的
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.5

2017.7.7 新宿武蔵野館(菊地成孔トークショー)

現代ヨーロッパの搾取構造というダイナミックなテーマを通奏低音としながら、自由になるべく仮面を被っていく父親、逆に脱ぎ捨てていく娘、というプリミ
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沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

3.0

2017.7.6 早稲田松竹

展開ごとの重複による説明臭さや、演技が一辺倒な太郎坊の顔や声はいちいち野暮ったいが、前半で色々とかっさらっていく渥美清の存在感は堪らなく素晴らしいし、キラキラ光る雪のシ
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ざ・鬼太鼓座(1981年製作の映画)

3.5

2017.7.6 早稲田松竹

何より雄弁さを帯びた和楽器の力強い響きと青年たちの逞しい肉体美。突如飛来する電子音や天上から射す神々しい光。ロケーションとセットが入り乱れる中での加藤泰の超次元的な構図
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夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)

4.5

2017.7.5 DVD

光を封じ込む影の造形。音が先行して映像を動かす。静と動との完璧な緩急。理想はやがて現実となる。これでこそ「映画」。空間の切り取り方諸々も卓越し過ぎでもう笑うしかない。大傑作
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ガーゴイル(2001年製作の映画)

3.5

2017.7.4 DVD

ギーガーのエイリアン、もしくはドラキュラともいえるような形状をしたベアトリス・ダルの口の動き、そこから漏れる断末魔の響きがメチャクチャ良い。タイトルバックもやっぱり格好良い
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.0

2017.7.3 DVD

ジョン・ウォーターズによる、去勢された商業映画を生み出す映画業界への警鐘、狂信的な映画愛が駆り立てる映画撮影という行為自体への映画が、最終的には「サンセット大通り」へと帰結
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

3.0

2017.7.3 BS

若干芋くさいが、インテリ童貞が主人公のブラックムービー、という質感が気持ち良いし、中盤のバスのシーンやラストの跳躍も濡れる。

日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.5

2017.7.2 DVD

どうかしてるほど面白い。トリュフォーのヒッチコックとホークス愛に泣く。ファニー・アルダンの歩き方が堪らなく良い。究極の脚フェチ映画。

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.5

2017.6.30 BS

地味ながら怖いし、過去に遡りながら事件を繋ぎ合わせていく散漫なドラマ展開も良いが、「手繰り寄せれば根は同じ」な怪奇現象のディテールをおおかた字幕や台詞などで重複させつつ説明
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

2.5

2017.6.29 BS

台詞や話運びが説明的になった分オリジナルより狂気の度合いは薄れるが、胸糞悪さでは本作の方が上。家の中にある細い渡り廊下みたいなところを覆っているブラインドが作る影が良い。

ギャンブラー(1971年製作の映画)

4.0

2017.6.29 BS

白い西部劇。緩急のついた静と動、ズームインとアウトとのダイナミックな展開や、繊細でセンチメンタルな主人公が漏らす独り言、凍った池でのダンス、橋の反復、終盤の雪の降らせ方に泣
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復活(2016年製作の映画)

1.5

2017.6.28 BS

イエスが何かする度に太陽の光がパーッと明るくなったり、マグダラのマリアを窓辺の光が包み込んでいたりするような演出を真正面から馬鹿正直にさしたる工夫もなくやるなんてホントどう
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愛の解体新書(2010年製作の映画)

2.0

2017.6.27 GYAO!

MRI検査装置内を異次元空間のように切り取った演出や、女を施術する男の表情を女の臓器の視点から捉えたショットなんかは良い。さえないジェシー・アイゼンバーグみたいな風貌
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