穂苅太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

穂苅太郎

穂苅太郎

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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.8

ドラマシリーズ「謗法~運命を変える方法~」から一気通貫して今作にたどり着いた。単体で見るとそれぞれの人間関係がかなり不明な点があるため、半分ぐらいしか楽しむことができないだろうな。最近では珍しい、不親>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

4.0

この話題作をまさか見てないわけないよなと思いつつどこにもマークされてなかったのでやはり見てないんだと思い見始めたらやはり見ていた。それでも見るのをやめなかったのは、とにかく頭からむちゃくちゃ引き込まれ>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

つまりこの世にはマドンソクよりも強いやつは存在しないと言っているわけだな。ソン・ソックのヴィランは一見かなりヤバそうで確かに最強と言えるかもしれないが、タイマン勝負では全く歯が立たず。弱すぎる。

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ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(2018年製作の映画)

3.5

往年の白川和子のように画面に出てくるだけで不幸を纏っている存在感が魅力のイ・ヨンエ。特に髪を振り乱しているところなぞ、どうみてもおかしな人なのでリアリティ、この上ない。この不幸オーラが「調査官ク・ギョ>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.8

なるほど、「ライトハウス」に続くいわば連作として捉えられる作品だな。閉鎖された中でどんどんと極限状態が迫ってきて狂気に追われてしまう構造は作風としては同じといっていいんではないか。
絵作りと音楽と音響
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

いやいや、実にシャマランぽいというか、楽しかったなあ。不満があると言えば、もうちょい長くてくどくどと話を進めてくれても良かったんだが。
余計な解説をつけない不条理が自然に入り込めてしまうところは、今ま
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

もう当然ネタバレになっていることから始めなきゃいけないので、相当前作とはハンデがあると思う。それ故なのか?今回色色要素盛り込み過ぎだ。ドヤ顔で引っ張ってきた、恐らく会心だと思ったであろうツイストもやり>>続きを読む

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)

3.5

やってることはド直球のスラッシャーなのだがなんでだろう?そんなに気持ち悪くならない。それよりも一人であそこまで仕掛け押し込むのメチャクチャ大変だっただろうなと労をねぎらってしまった。なんかサイコがかっ>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

メットとハンマーブロスとハナチャンという推しキャラが3組とも出ていなかったとか、もっとしゃがんで下をくぐり抜けるとか無限マリオとか裏技のネタ使っても良かったねとか、ピーチの表情がいまいちとか文句を言っ>>続きを読む

シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

3.6

前作は選挙そのものの滑稽さを人物に焦点を当てることによって、かえってシリアスな問題を浮き彫りにさせていた。それでも中盤から安倍首相の事件が起こり、事態の大きさに冷やかしや興味や興奮がとても太刀打ちでき>>続きを読む

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

3.5

作り手がものすごく一生懸命に作品に取り組んでるのがわかる映画がある。そうした場合ストーリーとか演出とか演技の稚拙さっていうのが作品への熱量に覆いかぶされてしまってなかなか傑作に思えてしまうこともよくあ>>続きを読む

タチャ イカサマ師(2006年製作の映画)

3.6

今から見ると何というオールスターキャストなんだろう。言ってみたら全員主役級。韓国最悪の顔面凶器キム・ユンソクも出てるので大満足(顔に傷を入れない方が怖かったのに)。本当にちょい役だけど序盤で殴られてこ>>続きを読む

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.8

いやいや本当に面白いよ。アクション特に肉弾戦がおそらく世界でも一番最最先端なんだろうな。なんか色々隙がない感じが鼻についてきたのも確かなんだけどね。

どうも見てる感じがものすごく金のかかったテレビシ
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サイコ2(1983年製作の映画)

3.6

初めて見たけどかなり頑張ったんじゃないのかな。ヒッチコックへのリスペクトもしっかりした上で、ショッカー演出がモダンになっていて、好きだなあ、こういうオリジナルへの愛情の注ぎ方。

柳の下のドジョウなん
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.8

はったりド派手大ぶりの巨匠マイケル・ベイのまたしても真骨頂の新作。話としては一直線もいいところ。ドッタンバッタンのカーチェイスもの。

見た目はギラギラにド派手なルックなのに、どうやっても中身が薄っぺ
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サイコ(1960年製作の映画)

4.2

NHKBSプレミアムで久しぶりに見た。フィルムキズやフィルムらしい揺れとかが一切なく、色調もよりビビットになっていた。これブルーレイよりも全然綺麗なのかもしれない。おかげでアンソニーパーキンスの、笑顔>>続きを読む

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

4.0

おお続編あったんだ。一作目がくそみたいに面白かったんでみかえしてみてから本作に臨んだんだけどこれもまた面白い。

前作は予算のない「死亡遊戯」みたいだったけどね、ヒットしたのかな?やりたい放題やらせて
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

4.0

エイドリアン・ライン監督は「ジェイコブズ・ラダー」「ナインハーフ」は激推しで円盤も持っている。もともとやばい人がやばいこと(恋愛とか戦争とか)によって現実的にやばくなっていくが、それを本人は幸福なこと>>続きを読む

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

2.6

“おしゃべりクソ夫婦”第2弾作るかね。しかもストーリー構造は前作と全く一緒で。こうなるとプロデュースもしているアダム・サンドラーが自分が行きたいロケ地で遊んでるようにしか見えない。

ちょっとやっぱ不
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

2.8

アダム・サンドラーはいわゆる“おしゃべりクソ野郎”がそのまま芸風なわけで、例えば「アンカット・ダイヤモンド」などはその芸風だけで傑作の域に押し上げているわけだが、今回は夫婦でそれをやるもんだからかなり>>続きを読む

サマリタン(2022年製作の映画)

3.8

へえ点数低いんだ。そりゃまあヒーローものとして捉えたらクリシェの連続だし穴はあるし色々雑なんだけど、これはヒーローものとして捉えるべきじゃないと思うな。

え?昔はすごかったんだけど今は人生諦めちゃっ
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とてもよく練られたスラップスティックコメディだ。選挙での罵詈雑言のぶつけ合いは行ってみたらパイ投げに近いもんだからな。その無意味さ無毛さは本当に同じように見える。色々挟み込まれるギャグが一つ一つストー>>続きを読む

渇き(2009年製作の映画)

4.0

7年前ちょうど韓国映画にハマり出しの頃で「オールドボーイ」のあまりの傑作ぶりに勢いでパク・チャヌク作品を追っかけて見て以来。当時はやけにクセの強い監督だなあという感想のみでいわば流してみてしまったわけ>>続きを読む

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.8

これね「アンタッチャブル」をはじめとしていわゆるギャング映画の一種贅沢なパロディというかオマージュ作品なんだよな。撮影のカラーコントロールや音楽の使い方で頭からあーそういうことかと。仲間集めのストーリ>>続きを読む

JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

3.0

別に武器にもロボット工学にも詳しくはないのだが、もし地上専用戦闘ロボットを設計するとしたらヒューマノイドにするメリットって何かあるのだろうか?少なくとも最も大事な脳であるマザーボードがあんなに攻撃され>>続きを読む

刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.8

ロンドンの街並みって解像度が高い映像で見るとやはりかっこいい。300年400年経っている建物がいろいろな時代の変換を経て妙に細部がかっこよくなってしまってるからだ。この意味でネトフリの4Kで見れる映画>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

「悪意のある切り取り」「偏った編集」「些少なことで大義をゆがめる」「木を見て森を見ず」・・・・いくらでも批判が出てくるだろうな。
以上のことはあたかも誤った報道所作としていまだにたびたび語られることだ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

「アベンジャーズ エンドゲーム」以降はマルチ・バースがテーマになってくるっていうことをディズニーのお偉いさんが言っちゃったもんだから、何でもかんでもこんな風になっちゃって。ちょっとというか、かなり食傷>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

こちらも「アベンジャーズ エンドゲーム」繋がりで延長線上にある。ルッソ兄弟がせっかくメタボなソーをガーディアンズに加えるという設定を残したのにジェームズ・ガンは何事もなかったかのようにスルーしてしまっ>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

2020年以降の韓国映画っぽさ満載。ポップさとポリコレといい感じのコメディと世界一のアクションシーン。かつてのお家芸だった陰惨なノワールの方が好みではあるが、これはこれで十分楽しかった。

ファースト
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ビースト(2018年製作の映画)

3.9

渋い。徹底的にいぶし銀。本来ノワールというのはこういうことを言うのだな。久しぶりに骨太の韓国ノワールを堪能した。そういえば2020年代以降どうしてもか必ずイケメン君とアイドル系の美人ちゃんがキャストさ>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.6

すごく真面目なリーダーがいて破滅型のボーカルがいてちゃんと参謀がいて人間味に溢れる奴がいてやんちゃなやつがいてバンドが成功していくんだという奇跡が起きたのがよくわかる。でもこの真面目なリーダーソングラ>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.5

え!これすごいすごい。こんなに本編と内容が違うエクステンデッドバージョンって聞いたことないぞ。本作ノーマルバージョンとはエスケープルームのイベント自体は同じだけどもその外側は全く別物で作られている。何>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦 エクステンデッド・エディション(2021年製作の映画)

3.5

前作を見て妙に勢いが出てしまってポイント使って見てしまった。結局「イカゲーム」みたいに金持ちの悪趣味道楽っていうことは匂わせるんだけどもラスボスがどこなのかというのは結局わからずじまいだな。さらにシリ>>続きを読む

エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.8

暇つぶしにB級のキューブ系2番煎じを見ようかと思ったら、完全に見くびってました。なめてました。

キューブ系はキューブ系なんだけど人種も職業も年齢もバラバラに見える6人が実は共通点があったというところ
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