個人と社会が混ざり合う前に整理出来た部分もあったが、それらを棚上げしたまま物語は進行する。
ハッシュタグ付きの善悪を飛び越える躍動が欲しいところだが、敢えてチープにして双方に対する皮肉を貫いたその意欲>>続きを読む
蛇足行進
最初の30分間の規模で描いていれば、青いパパイヤの香りに化けたかもね。
鎖
全ての子供達が重荷から解き放たれて、幸せになって欲しい。
ラストの炎が優しく映る演出に感動した。
双子座
同円は存在せず、連なりは同じくしても連帯ではない様に、二人は一人ではなく、離れはしないが、交わりもしない。
一見空虚に映る星々の彼方に光るポエジー。
それらを分解せしめた時、火の粉の上昇や一>>続きを読む
トーナメント
現代の感覚的にまともな人は粛清。
結果、碌でなしばかりが残る新撰組。
幕末の京都はだめんずブートキャンプ。
徳川慶喜の描き方はちょっとどうかと思いますが、日本映画史に刻まれるであろう最>>続きを読む
性悪女
レイアウトが冴えているので美しいが、ドラマはそうではない。
もっとコメディに寄せたら気にならないのに。
臨界
輝きも醜悪さも、土の中水の中に溶けて、掛け値なしの絶望だけが残る。
井の中の解脱
いつものお下劣さは健在だが、この作品に限ってはユーモアもペーソスもある。
ユーモアの無いギャグ
演劇と映画の違いに気付かぬ愚かさが演出のそこここに。
教養と理解と心配りの無さはその背後に。
登り
ヴィルヌーヴ監督にしては、画面の詩情が今ひとつ。
全てはここから、続編が待ち遠しい。
でまかせ
子供に母親が必要であっても、それが映画に当て嵌まる訳ではない。
都会人の描き方をチープにする事でしか自然の美しさを語れないという弱点。
岩の下
抱きすくめた両腕の隙間から零れ落ちる水の中に溶け、再び重なる愛。