田島屋君さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

3.2

そうきたか!ってぐらいガッツリCG使ってきた。
開始早々のホラー展開にも少し疲れる。
基になった怪奇事件には興味が湧いた。
90年代の台湾において社会現象になったほどだというから相当なインパクトだった
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

長いことサボってしまったので最近観たものから。
冒頭から堪らない!
じっとしてはいられないぐらいの素晴らしさ。この作品の中で一番良いシーンではと思ってしまうぐらいには。
作品の至る所にキラキラした要素
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.6

フィンチャーだと思って自分の中で勝手に期待値を上げ過ぎた。
展開もかなり雑な印象。。。
分かるけど、、!といった感じ。
本当に"ゲームみたいな"映画。

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.7

独創的かつ鮮烈な映像や音楽による演出が、ここまで作品において効果的な役割を果たしていると感じたのは久し振りかもしれない。
観客の心情をコントロールすることに長けた監督と言えるのではないだろうか。
ベジ
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.7

"If Anything Happens I Love You."が誰の言葉か分かったときには震えた。
短編だからこそメッセージも明確。
良質な作品だと思う。
観ながらガス・ヴァン・サントの『エレファ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

ジャケを見て、ハネケにしては珍しくシンプルなラブロマンスなのか?と思ったが、当然そんなことはなかった。
しかも相当強烈なシーンがジャケになっていることに気付いた。
ハネケは想像を容易に超えてくるところ
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反撥(1964年製作の映画)

3.8

カトリーヌ・ドヌーブが見事なまでに心ここにあらずなキャロルという女性を演じ切っている。
明らかに彼女は様子はおかしいが、この作品では男性が醜く嫌悪感を抱かせるような存在として描かれているため、自然と彼
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

本当に素直なところを言うと、心動かされる部分は間違いなくあった。
恐らく、自分の環境と重なり合う部分があったからだろう。
映画の構成も、綺麗だったように思う。
固有名詞の出し方は露骨ではあるが、フック
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(1974年製作の映画)

4.0

叙情的な自然描写に心洗われ、火や水を巧みに用いた象徴的な演出に息を呑む。
まるでイメージの断片を掻き集めたような映像。
それでも、間違いなく作品として成り立っている。
映像の詩人たる所以が、この作品に
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

IMAXとの相性抜群。
迫力満点の映像と、分かりやすく洗練された脚本。飛行船の扉の開き方とかにいちいち興奮した記憶がある。
2049しかり、さすが失敗のないヴィルヌーヴ監督といった感じ。
続編が来年公
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.1

ロマンの塊みたいな映画。
ホドロフスキーの芸術・映画に対する執念を感じる。
『周りを照らす者は、自らを燃やす必要がある』っていうコメントにも彼のプロ意識に裏付けられた力強さを感じた。
まだホドロフスキ
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

4.6

いつになったら全ての演出の意味を理解できるか分からない。
現実と虚構の境界の消滅。
自己肯定なのか自己破壊なのか。
主人公にとってのリアルを投影しているはずの"舞台"というフィクションの世界の中で繰り
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.2

駄作だと思う。
脚本も演出も決して良いとは言えなかった。
所々カメラワークがダサいし、グロを無駄遣いしてるように思えてならない。
その上怒涛の展開をみせるため、もう混乱してしまう。
今シリーズのブギー
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勝手に逃げろ/人生(1980年製作の映画)

3.7

商業映画の復帰作とされているらしいが、それは抜きにしてもそれまでのゴダールの作品とはどこか毛色が違う。
彼の思想や感情が、『WEEK END』ほどではないが攻撃的に表現されている。
ストップモーション
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

3.8

100分の中にこれだけの内容が盛り込まれていることに驚いた。
ガッチガチの脚本。演出が演劇的というか、特有のドタバタ感があると思った。
ハムレットのことをもっと知っていたらより面白かったりするんだろう
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.7

親孝行ものであるし、良い話であるのは間違いない。最後の30分はかなり右肩上がりで良かったような印象もある。
ただ、そこまで絶賛される理由は分からなかった。
映画的に質が高いかと言われると。。

逢びき(1945年製作の映画)

3.8

ストーリーや映画の構成、そしてラストに至るまでの流れは素晴らしい。
不倫であるのに美しく、胸を打たれてしまうというのが面白い。
妙に心の声や愚痴の描写が多いところなど、気になる点も少々あった。

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

子どもの頃、自宅にあったナウシカのVHSを観た記憶がある。今はどこにあるのやら。。
色んな映画を観るようになって、改めて観たけれどしっかり面白かった。
少し感じたのは説明的なセリフが多いこと。
原作の
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.9

"神の死"や"出産"というテーマは当時の社会に蔓延っていた不安要素に違いない。
そういった社会性もありつつ、ファッション性に富んでいたり、物語のつくりが巧妙であったり、魅力の多い作品だった。
『水の中
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