いずみたつやさんの映画レビュー・感想・評価

いずみたつや

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Shoot them again! Their soul's still dancing!

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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.3

飾らず、真摯に、きれいごと抜きで描く姿勢にとても好感を持ちました。

愛は挫かれ、一瞬見えた光明も幻と気づかされる絶望。

何度も何度も闇に引きずり戻される感覚に、映画には必ず終わりが訪れる、という甘
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

4.5

うわっ!なんだこの映画!

冒頭からいきなりのバイオレンス描写に驚かされました。
物語は静かに進むものの、突然の暴力にギョッとさせられる、何とも気が休まらない映画です。

また、冷静沈着なリーダーと、
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.8

「これはマジで超ヤバい実話だぜ!」

というかっこいいテロップから始まる、マジで超ヤバい映画でした!!!!

脇役に至るまで、役者陣の魅力が詰まったファンキーでコミカルな作品ですが、その裏に激烈な怒り
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.1

アナ・ケンドリックとブレイク・ライヴリーが主演ってことしか前情報を入れてなかったので(ポール・フェイグ監督なのも観て知りました)、どんな映画なのかまったく読めない感じがめちゃくちゃ面白かったです!>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

うわっ90年代ってもうこんなに古臭く感じるものなのか…と小さなショックを受けました。

それはいいとして、もろに『ターミネーター2』だったり、『フレンチ・コネクション』『リーサル・ウエポン』などのバデ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.4

コミックの世界にそのまま突入していくような新感覚の映像表現、豊富なアイデアがとにかく楽しい!

まったくタッチの違うキャラたちが躍動する姿を見るだけでもワクワクが止まりません。スパイダーマン・ノワール
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

最高!「説教臭くて」「優等生的な」「泣ける」作品と思われているとしたら、それは本作で徹底的に否定される偏見や決めつけに他なりません。

どうやっても「道徳のお勉強」にならざるを得ないような題材を、驚く
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

人間は常に先入観にとらわれながら他者を残酷に分類し、身勝手な思い込みで世の中に向き合っている。

という恐ろしい真実を突きつけられて、背筋が凍りました。

オペレーターとの電話越しで物語が展開されてい
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.3

人体の一部が機械の人や、顔以外は全部機械のアンドロイドなどなど、そこら中にギラギラとした金属が使われているSF的な世界観は、ありがちなようでいてかなり斬新に見えます。

その理由としては、やはり主人公
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

キング牧師が殺害された後のニューヨーク。希望を失った時代でも、街角には幸せが確かに存在していることが、一級品の撮影や演技で瑞々しく描かれていました。

家族に妊娠を告げる場面の、嫉妬するほどの多幸感。
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

音で演出された凄まじい緊迫感と閉塞感の先にある圧倒的な光景は、思わず息を止めて見入ってしまいました。

特撮など細かい演出に熱量を感じる一方、ドラマ自体は感傷的になりすぎず、抑制が効いているところに好
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

豪華絢爛な衣装と美術でも隠せない情念が溢れ出す、愛と謀略の話。

「時代物」でありながら、時代を超越した独創的な脚本と演出のスタイリッシュさに驚きます。

最後はエルトン・ジョン。しかもこれが見事にハ
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.2

歌も踊りも前作の足元にも…と言うのは、めんどくさい映画好き的な視点かもしれないし、そこを比べるのは可哀想だよなぁと思うところもありますが、やはりミュージカル部分が魅力的に仕上げられなかった(役者の歌や>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.4

2時間20分ひたすら見せ場の連続で、音楽は鳴り止まず、アクションは止まらない!

文字通り「ノンストップ」で、この記録的な詰め込み具合は完全に常軌を逸しています。

しかし、やり過ぎ(苦笑)という点も
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フロントランナー(2018年製作の映画)

2.8

プライベートの過ちを煽るメディアと、それに乗せられて、あたかも自分が正義を見定める審判者であるかのような気分になる大衆。

どちらも気持ち悪いな…と思いながらも、気づけばそちら側に立っていたという状況
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.3

子どもは大人に比べて力もなければ経験も耐性もなく、コミュニティも限られていて逃げ場がない。

11歳の目から見ると、これはほぼホラー的な状況といっても過言ではないなと思いながら観ていると、終盤はまさに
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天才作家の妻 -40 年目の真実-(2017年製作の映画)

3.7

非常に複雑で、様々な葛藤の上に成り立つ2人の関係性を表現したジョナサン・プライスとグレン・クローズの演技の素晴らしさに尽きます。

特にグレン・クローズの二重三重に折り重なった感情表現の凄さには圧倒さ
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ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​(2019年製作の映画)

3.1

拝金主義を痛烈に皮肉った作品です。

芸術界隈のみならず、そこら中に山ほど居そうな、何の才能もないくせに偉そうないけ好かないクズたちが、みんなバカみたいに殺されていく様子は非常に胸のすく思いでした!
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.8

ハイドリヒの視点から全編描くものだとばかり思っていたら、後半は傑作『ハイドリヒを撃て!』と同じくレジスタンス側からのエンスラポイド作戦を描いていました。

その結果、満遍なく網羅したやや薄味な作品にな
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トゥ・ヘル(2018年製作の映画)

3.0

御多分に洩れず、狂ったニコラス刑事が怒ったり泣いたり笑ったりする映画。

またしても「うわ!駄作だ!」と思いながらも、オスカー俳優のニコラス刑事による、「ケイジプロイテーション映画」が年に数本のペース
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マイル22(2018年製作の映画)

3.8

マッチョ精神で思い上がったアメリカへの皮肉が効いていますが、高尚ぶった感じがしないのが最高!

アクション描写も台詞も非常に下品でキメッキメなのがまた最高。
イコさんのアクションが見事なのはもちろんで
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MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

3.3

終盤までの不穏な空気の作り込みは見事で、リアルで息がつまるような緊張感がありました。

いきなり店の横の床が開いて、地下へと続く道が現れるあそこのゾッとする感じと、なんか引き下がれない雰囲気が漂うイヤ
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迫り来る嵐(2017年製作の映画)

4.2

見せかけの栄光は雨と共に流れ落ち、身体にじっとりと深い闇がこびり付いていたことに気づいた時には、もう手遅れ。

同じ場所を亡霊のように彷徨う男と、急速に変化する時代の流れの対比が残酷でした。

何度も
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テリファイド(2017年製作の映画)

3.4

粗削りだけど、冒頭からまったく心休まらない緩急のなさ(!)が面白かったです。

SF的な切り口も斬新でしたし、『プロメテウス』なアレの姿もよかったです(場内は思わず笑い声があがりましたw)。

「いる
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.6

うわーこれはちょっと忘れがたい作品です!

夢はあるが、金も才能もない。
とにかく未来が光り輝いては見えないし、ただボンヤリとその日暮らしをする日々。

昔感じた(今も時々感じる)ヒリヒリとしたあの感
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

おぉぉぉぉ!傑作じゃないですか!これだからシャマランはやめられない。

もうね、マーベルとかDCは、一生オオサカタワーで戦ってろよ!

すみません、違うんです、マーベルもDCも好きです。すみません(情
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.8

重厚で奥深く、オリジナルからは想像もつかないアクロバティックな変容を遂げていて、そこはとても楽しみました。

ただその反面、冗長だし硬いなぁ、確かに感動するけど、すべてに意味を持たせようとした結果、説
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.1

(ちょいネタバレ注意)


ドラゴが帰ってきた!

国に見放され、妻に逃げられ、灰色の人生を背負った男が、33年前の屈辱を晴らすべく…。

その時間の重さを描く場面は、観ていて本当につらいです。

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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.9

ユーモアたっぷりに擬人化されたネット世界が、画面の隅々まで楽しかったです!

現実ではウザいポップアップ広告も、擬人化されるとなんだか愛おしく見えてきます(笑)

今回は、リスクを負ってでも自分の世界
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

ブラッドリー・クーパーは俳優なだけに、演者が輝く瞬間を映し出すのが上手いのかなーと思いました。

ガガは確かな演技力があることに間違いないと思いますが、出会いのシーンをはじめ、非常に活き活きとした姿を
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マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

2.9

ロサンゼルス暴動に向けて、町中がじわじわと怒りを溜め込んで行く緊張感からは目が離せませんでした。

しかし、暴動勃発後の展開が急に生ぬるく、まったく薄っぺらくて残念でした。

『デトロイト』を観た人で
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グリンチ(2018年製作の映画)

2.0

ご丁寧すぎるナレーションに、意外性のない物語…。

家族で楽しく観るための配慮なのかもしれませんが、あくまで子ども向けの印象を出ず、とてもじゃないけど大人が満足できる作品ではなかったです。

作品とは
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.4

凶暴で残酷だけど展開はベタでもあり、しかし無駄な説明は排した超絶クールな仕上がり、という独特のバランス。

刑務所に並ぶ恐ろしく印象的なツラ構えの人たちが本当に最高です。

顔中に刻まれたタトゥーが本
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来る(2018年製作の映画)

1.5

もともと中島哲也監督とは相性は良くないようなんですが、これはここ数作の中では1番キツかったです。

何より、ホラーなのに怖がらせようというサービスがゼロなのは最悪でした。

工夫もなく、”動”から突然
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キックス(2016年製作の映画)

3.4

ギャングに奪われた靴を取り返す話って…と侮ってはいけません!

不健康な意味での「マッチョ的思考」は、映画で描かれるようなブラックコミュニティの中だけでなく、世界の至る所で跋扈しています。

”弱者”
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.3

うわぁーー冷酷かつ非情すぎる!

この上なく殺伐としていて、血の臭いだけが立ち込める異様な緊迫感が映画全体を貫いています。

狂気が画面から溢れ出す圧倒的なシーンの連続には神々しさすら感じ、鳥肌が立ち
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