いずみたつやさんの映画レビュー・感想・評価

いずみたつや

いずみたつや

Shoot them again! Their soul's still dancing!

  • List view
  • Grid view

パターソン(2016年製作の映画)

-

"何でもない日常"を描くことの難しさは、山程ある退屈な作品のことを思い返せば明らかですが、この映画はいとも簡単にそれをやってのけています。

観客は"何でもない日常"に目を凝らし、昨日とは違う会話、表
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

風呂の水面に滲んだ真っ赤な血をさっと手でかき消すあの仕草。
外面から、内面から、彼女の平穏を脅かすあらゆる面倒事を払いのける冷静さと、その裏にわずかな動揺(本当に気にしていないならかき消すこともしない
>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

-

トム・クルーズの力だけでは押し切れなかった、というところでしょうか…。

表面上の情報だけを塗り重ねた、薄っぺらい登場人物たちが多すぎるのが残念です。主人公も、ジキル博士も、今ひとつなんですよね。ダー
>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

-

ガル・ガドットのかっこよさ、可愛さ(初めてアイス食べて「イッツワンダフル」って最高かよ!)が炸裂していました!

元イスラエル兵士ということもあり華麗な身のこなしは勿論のこと、DCが苦手としていたコメ
>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

-

子供も観るアニメで、ほとんど完全大人向けといってもいいテーマをやるってすごいなあ。

誰かが通った轍が道しるべになり、そこから若者が新たな道を切り拓く。そして、その若者もいつの日か後続する者たちに道を
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

"トラウマの箱"に閉じこもった男の子の苦悩と成長を音楽とスピードに乗せて描いた快作!リズミカルな編集と抜群の選曲が光るエドガー・ライトの到達点。この気持ち良さはただ事ではありません!

映像はスタイリ
>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

-

トム・ホランドはスパイダーマンをやる為に生まれてきたと思えるほどはまり役でした。早口で調子が良くてフレッシュなそのキャラクターの魅力だけでも楽しめる作品になっています。

また、イーライ・ロスをリスペ
>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

-

原作のTV映画(後に劇場公開もされました)からの改変がことごとくスベっている印象です。

最大のミスは設定を小学生から中学生に変えてしまった点で、これによって原作の瑞々しさは一気に失われてしまったよう
>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

-

世にも恐ろしい(けどちょっとやってみたい)、リア充たちの度胸試し(?)こと「シャーク・ケージ・ダイビング」で、檻が海底に落下してさあ大変!というあらすじを聞いただけでも足元がゾクゾクしてしまう本作。>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

-

死へと突き進めば進むほど、"生"への執着が強くなる様を丁寧に描写しているため、緊迫感は尋常ではありません。

任務を遂行する者、裏切った者、全てに生きたいという思いが滲み、堪え難い痛みや恐怖が強烈に迫
>>続きを読む

ローサは密告された(2016年製作の映画)

-

白と黒の真ん中を命がけで綱渡りせざるを得ない残酷な環境。フィクションとはいえ、その強烈な"現実"に圧倒されました。

俳優にはシナリオを渡さず、監督の指示のみで撮影したそう。手持ちカメラの迫力の撮影と
>>続きを読む

君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

-

限りなく現実主義でありながら、説明不能の要素をほんの少し加えることで、異質な魅力を放つ不思議な作品になっていました。

また、重い題材を扱いながらコメディでもあり、正反対の2つを絶妙にブレンドすること
>>続きを読む

ハンズ・オブ・ストーン(2016年製作の映画)

-

スロー多用でボクシングシーンの迫力がありませんでした。スコセッシ風の編集と演出も単なるコピーでしかなく全然乗れません。

同時期に観た『ビニー』が、淡白でありながら堅実な演出テクニックで魅せてくれたの
>>続きを読む

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)

-

王道の安定感もありつつ、しかしお涙頂戴ではなく、過剰なドラマで煽らない淡白な作りが好印象でした。

壁にぶち当たって人生に迷っても、大抵のことは意外にシンプルなものだというメッセージに胸を打たれました
>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

-

他人なら良いパパ…とも言い難い、度を超えた"うざパパ"が推進力となり、登場人物たちの裏の顔が明かされる面白さ。

人と関わることは難しく、また幸せであることを同時に示す"最低で最高のホームパーティー"
>>続きを読む

静かなる復讐(2016年製作の映画)

-

オープニングこそ車を使った派手めな演出があるものの、全体的に絵面は地味かもしれません。しかし、前情報をほとんど入れてなかったこともあって、思い切ったストーリー展開に虚を衝かれました。

また、復讐シー
>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

-

まず徹底的に調べ抜いた調査力に感心するし、監督が元々短編で美術監督を経験していたとあって、美術を含めたその再現度にも圧倒されます。

まるで本当に17世紀のニューイングランドに投げ込まれたかのようで、
>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

-

僕はこのシリーズがずっと合わなかったというのもあり(でもまだ観てるという)、さすがに見飽きたものばかりを見せられてうんざりしました。

ストーリー的には1番手際が良く感じましたが、新しい風を吹かせるべ
>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

-

今回もやかましくて、ごちゃごちゃしていて、カラフルで楽しかったです(小学生の感想みたいですみません)。

特に刑務所のシーンがファレルの曲もあいまって最高で、刑務所だけで映画化して欲しいレベルです。
>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

-

未知なる生物(しかも一見知的生物とは思えない!)と遭遇した人類が、地球では"王様"であるがゆえに思わず上から目線で「かわいいね〜」と差し出した手が、"死の握手"になるという悲劇!

人間も宇宙に出れば
>>続きを読む

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

-

前半は適度に隠された謎が興味をそそるし、隔離された子供たちとゾンビという組み合わせがなかなか新鮮味があって良かったです。

巨大な胞子ゾンビたちの塊が現れた時には、思わず声が出そうになりました(胞子ゾ
>>続きを読む

バイバイマン(2016年製作の映画)

-

名前を口にしたら…というのはあまり新鮮味がないですが、手堅いホラー演出で普通に楽しめる作品でした。

物理的にというよりも、精神的に主人公たちを追い込んでいく様はスリリングですし、幻覚を使う展開も怖い
>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

-

高速ダブルタップ、豪快リロード、投げ技多用の接近戦、そしてえんぴつ(!)。

前作以上の派手さ、かっこよさ、アイデアに満ちた楽しすぎる作品でした!監督がスタントマンということもあり、アクションシーンの
>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

-

食に関する話にとどまらず、巨大な力の前に命あるものが"物"として扱われるという構造は、そのまま人間にも置き換え可能です。

ホロコーストを思わせるショッキングな光景が最もそれを強く示しているし、この場
>>続きを読む

地獄愛(2014年製作の映画)

-

"バツイチ子持ちで見た目も美人"という主人公の設定は、この話に合ってないのでは…。単なるメンヘラというレッテル貼りに繋がり、キャラクターを単純化してしまっているように感じます。

壮絶なバイオレンス描
>>続きを読む

ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

-

どこか滑稽でかわいらしい2人が犯す凄惨な殺人のギャップが強烈。

シャーリー・ストーラーの演技が最高で、"やっと掴んだ恋"という感じが切なさを増大させます。彼女の存在が、表面上は理解しがたい異常性にも
>>続きを読む

レイルロード・タイガー(2016年製作の映画)

-

サイレント映画のような動きで魅せたい…という志は感じましたが、テンポが悪いし、編集や撮り方が上手くいっていない印象で、肝心のアクションシーンがどこで誰がどう頑張ってるのか見えづらかったです。

日本人
>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

-

怪物が出てきてお話をする→現実世界にちょっと変化が表れる→また怪物が出てきてお話をする→やっぱり現実世界にちょっと変化が表れる→また怪物が…という工夫のない単調な構造で「夢」と「現実」がはっきりと区別>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

-

日常が一瞬で壊れ去ってしまった、目を背けたくなるような惨状。そこから怒涛の展開で犯人を追い詰めていく、手に汗握る緊張感!

この捜査の光景は、極限状態でのプロの活躍を描くことを得意とするピーター・バー
>>続きを読む

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)

-

オープニングから"ビョーキ"としか思えない悪趣味な光景に、ガツンと喰らいました。登場人物もラストの演出も、すべてが狂ってる!

非常にユニークで、実験的で、独創的で、ポール・シュレイダーが『ラスト・リ
>>続きを読む

アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

-

いやいや、そんな話なんですか!と誰もが思ったのでは。←もちろんこれは嬉しい驚きです。まだ未見で興味ある方は、以下の文も予告編も何も見ないことをオススメします。

思春期の孤独や葛藤、社会からの疎外感、
>>続きを読む

ある決闘 セントヘレナの掟(2016年製作の映画)

-

暑苦しく、気怠く、不穏な空気感が切り取られている点は、"荒野モノ"(西部劇ではなく荒野が舞台のもの全般)が好きな僕にとっては嫌いにはなれないものがあります。

というのもこの作品は「西部劇」とは少し違
>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

-

傷だらけの体が語る罪と罰。

西部劇をモチーフにしたことで、アメリカが根源的に持つ贖罪の物語も浮かび上がってきます。少女がスペイン語を話すことも象徴的。

大作の上に、マーベルシリーズが現在進行中とい
>>続きを読む

ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

-

バイクと銃を手に不良マッチョ親父が荒野で大暴れする、一見、超アメリカ映画ですが、実は仏監督による仏映画。そこがこの映画が面白い点です。

例えばオープニングは銃社会への皮肉で始まるし、メル・ギブソンへ
>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

-

アート作家らしい色設計とトリッキーな映像表現、音楽の使い方がよかったです。

また、服装や振る舞いなど、役者たちの活き活きとした"自然なかっこよさ"はため息が出そうになるほどでした。

話は監督の前作
>>続きを読む

ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

-

ビジネス寄りの話かと思っていたら、かなりエンタメ寄りの作品でとても観やすかったです。

マコノヒーは自ら製作を務めたのもあってか、いつも以上に活き活き演じているような気がしました。

「カネよりもロマ
>>続きを読む

>|