いずみたつやさんの映画レビュー・感想・評価

いずみたつや

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Shoot them again! Their soul's still dancing!

映画(313)
ドラマ(0)

マッド・ダディ(2017年製作の映画)

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蓋を開けてみれば、
予告編の方が面白かった系の作品でした。

なんで予告編があんな無駄に面白そうなんだ!
ちょっと(実は結構)期待したじゃないか!

オスカー俳優(と付けると味わいが増す)ニコラス刑事
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いま、輝くときに(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

その人を知れば知るほど、
好きと嫌いの境界がどんどん曖昧になっていく豊かなキャラクター造形。

悩みや問題を直視するのが怖く、
”刹那を生きる”ことがニヒルでクールだと自分を信じ込ませて、
思考停止の
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

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綺麗事抜きの立体的な人物描写が素晴らしく、出てくる人が全員好きになりました。

それゆえに終盤は胸が張り裂けそうになりますが、身近な誰かを亡くした時の喪失感を、映画でここまでリアルに体感させられるのか
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

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話自体に新しさはあまりないですが、
監督の得意分野で安定感は抜群でした。
(話は超不安定ですが!)

説得力のある言動とミステリアスな美貌で、
あっという間にマウントを取ってしまうエヴァ・グリーンが素
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

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ウィットに富んだ会話劇のウディ・アレン作品を期待すると、
肩透かしを食らうかもしれません。

かと言って、ゾッとするような毒のあるアレン作品かというと、
そこの部分も弱く、どこか中途半端な印象でした。
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ダークサイド(2018年製作の映画)

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きました!
仕事を選ばず、身を粉にして働く
大量生産型オスカー俳優ニコラス・刑事の
どちらかというとハズレの方の1本!

"どちらかというと"としたのはなぜかと言うと、
序盤は結構おもしろいんですよ。
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ALONE/アローン(2016年製作の映画)

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オチも含めて嫌いじゃないんですが…
おじさんとの禅問答は説教くさすぎるし、
"1歩も動けない"状況で100分はさすがに厳しいなと思いました。

ラストもキレイにはめすぎて(あのラストカットをやりたかっ
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リミット・オブ・アサシン(2017年製作の映画)

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さすがに回想シーンが多すぎて、
テンポが悪くなってしまっているように感じました。
ウェットすぎるのも気になります。

とは言っても、血まみれ&二丁拳銃のイーサン・ホークは
ビジュアル的には最高でした。
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万引き家族(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

普通の親が子どもにサッカーを教えることの"代替物"が
あの父親にとっては万引きだった。

それはもちろん許される行為ではないですが、
彼らが”理想の家族”になるには、その方法しかなかったということです
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

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理不尽に人生を変えられた男たちの傷心の旅は、
国家への静かな怒りを滲ませます。

それでも国への誇りを失わず、彼らが笑っていられるのは、
共に戦う仲間がいるから。

今作はこの3人をキャスティングした
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

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元々ウェス・アンダーソンの作風と相性が悪く、途中で息切れすることがほとんどなんですが、今作はこれまで以上に疲れました。

なんと言っても情報量が圧倒的。細部まで恐ろしく作り込まれた美術の凄さを堪能する
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

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”禁断の愛”や”永遠の愛”というのは、側から見れば異常で滑稽で恐ろしいということを身も蓋もなく描く傑作でした。

完璧な服はあっても、完璧な人間はいない。

ポール・トーマス・アンダーソンはいつだって
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デッドプール2(2018年製作の映画)

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前作が今ひとつハマらなかったのは、”よく出来た作品”だったからか!と目から鱗が落ちました。

今作の壊れっぷりは尋常ではありません。。。
どうせなら、これぐらいやってくれないと!

Xフォースの扱いは
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レディ・バード(2017年製作の映画)

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誰もが経験するであろう、"あの頃"のイタさ、ダサさ、愚かさ。
無知で無謀で無能なあの頃の自分。

それらをノスタルジックに美化するのではなく、当時はバカでごめんね、と飾らない素直な視点と潔さこそが本作
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

暴力に"存在"を奪われた男と女が、現世に留まる唯一の手段もまた暴力なのは、強烈な皮肉。

ジョーが突然画面からフッと消えてしまう不思議なショットは、映画全体をまるで"かげろう"のようにゆらゆらと揺らめ
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

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ジャン・ポール・ゲティの人間性を、他人の痛みが分からない単なる金の亡者、という説明で終わらせなかったことに本作の魅力があると思います。

彼が心の奥底で追い求めていた"バラの蕾"が何か示される場面に滲
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

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細かなエピソードをつぎはぎして、齟齬からの争い、過度な疑心、無意識の不寛容など、無様な人間の姿をひたすら見せていきます。

これが嫌なのは、似たような状況は自分にも心当たりがあるから。

モンキーマン
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

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注※一見作品を揶揄したレビューのように見えてしまうかもしれませんが、決してそんなことはないことをあらかじめお断りしておきます。

これは頭悪い!!!
とにかくデカくしたれマインドが稚拙で最高!しかも本
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

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驚くべき展開はありません。

ただ、主人公がとんでもなく未熟で幼稚で等身大のダメ野郎なのがミソ。

英雄だって最初から強くある必要はなくて、と言うかそんな超人はこの世に存在しなくて、誰かに力をもらって
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

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超負けず嫌いで、どんな状況でも逆転を狙い続ける強靭な精神力の主人公モリー。

彼女をとにかくエネルギッシュに描く脚本の濃さが物凄くて(アーロン・ソーキンならではの情報量も圧倒的です)、全く気が休まりま
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レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

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ミスリードを狙った仕掛けがやや陳腐なのが残念ですが、精神病院ものやロードムービー、アメリカン・ニューシネマ的とも言えそうな、好みの世界観でした。

『悪魔のいけにえ』大好きロブ・ゾンビの『デビルズ・リ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

役所広司が実は裏で…という展開はまあいいんですが、ノートに赤を入れる”泣かせ要素”はさすがにやり過ぎでは…。

ただ、ミステリー部分の推進力もあって娯楽作としてめちゃくちゃ面白かったです。

エロは控
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

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好みの問題かもしれませんが、二部構成ほんとやめて欲しい…。

二部構成ならではのラストで、もちろんあれは好きなんですが、それありきの強引な部分が多いし、単体としてはラスト以外の見せ場も弱い。

後編に
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

おとぎ話の中のようにカラフルなモーテルは、まるで厳しい現実からの避難所。

管理人ボビーは、貧しい住民のため、あらゆる厄介事からこの"パステルカラーの城"を守ろうと奔走します。ボビーが建物のペンキを塗
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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

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信じ難い実話の面白さがあります。彼らの勇気は称賛されるべきだと思うし、アメリカ国民が味わった苦痛は筆舌に尽くし難いものです。

12人対5万人の、まるで西部劇かのような"復讐劇"は、派手なアクションと
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さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

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ある程度、先が想像できてしまうけれど、それでも泣いてしまう系の作品でした。こういう頑固な父親との親子モノに弱いんです。

エド・ハリス演じる、天才カメラマンで渋くてカッコいいけど、超面倒臭いお父さんの
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

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バカな登場人物がとったマヌケな行動が最悪な事態を引き起こす、といういつものコーエン兄弟テイストの作品ですが、社会的なメッセージがより露骨に出ているのはジョージ・クルーニーの色が出たあたりではないでしょ>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

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アホとマヌケとキチガイを並べて、本当の事を言ってるのは誰でしょう?と問うようなヘンテコ映画!

アリソン・ジャネイ演じる母親のトンデモナイ鬼教官ぶりは最高で、最後の最後までブレない凄まじさは痛快です。
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

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ISによって演出され、美化された"殺戮"の映像は背筋が凍るほど恐ろしく、不気味です。

ニュース映像では知ることができない、凄惨な現実をまざまざと見せつけられ、その度に"ペンは剣よりも強し"は本当か?
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

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"We Shall Never Surrender"にピークを持っていくために、周到に練られた作品だと思いました。

それ故、スロースタート気味なのは玉に瑕ですが、それまでゲイリー・オールドマンの素晴
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

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2つの時代をまったく違う演出で見せる手法が面白かったです。

特に1927年を描いたサイレント映画風パートの作り込みは気合が入っていて、演技の仕方にもこだわっていることが感じられました。

ただ、難し
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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すべてにおいて、この上なく美しい映画。素晴らしいロケーションと、主演2人の瑞々しい演技だけでも見応え十分です。

一方で、登場人物が総じて聡明で博学で機知に富み、常に主人公の理解者なのは物足りなく感じ
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ラブレス(2017年製作の映画)

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人間はいかに自分以外に無関心であるか、ということを徹底的に突き詰めた恐ろしい作品でした。

テレビで流れるウクライナ内戦のニュースを無表情で眺め、ひたすらスマホをいじくり回す両親の姿は、まるで自分のこ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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めっちゃゲームして、いろんな映画を観まくってる人がヒーローになれる映画とか最高!スピルバーグ先生、ありがとう!

実は予告編を見た段階では、一様にツルんとした”偽物”のガンダムやチャッキーの活躍を見て
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

見た目、人種、"属性"で全てを決めつける愚行と正面から戦うダイアン・クルーガーがかっこいい。

復讐それ自体の是非より、復讐するか否かの間で揺れ動く感情にこそ、何か新たな答えを見出そうとする映画でした
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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文書を整理する場面のスピルバーグ節!

軽快なセリフのやりとりと的確なカメラワーク、編集、音楽、すべてが見事で、画的には超地味なのに、躍動感と高揚感に満ちた凄いシーンで鳥肌が立ちました。

こういう場
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