いずみたつやさんの映画レビュー・感想・評価

いずみたつや

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Shoot them again! Their soul's still dancing!

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

面白い!面白すぎる!最低で最高な人々。全登場人物がちゃんと"人として扱われている"ところに優しさを感じるし、そこが1番の見どころにもなっていると思います。

あいつがそいつにそんな行動を!という驚きと
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デトロイト(2017年製作の映画)

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ちょっと言葉では伝えきれない、物凄い緊張感でした!

役者陣の演技は満遍なく素晴らしく、やはり特筆すべきはクソ警官を演じたウィル・ポールター。

誰がどう見てもクソ野郎感満載の面構えはもちろんのこと、
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

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「現実をただ描くことは、観念的な物語を生み出すだけ」という監督の言葉が非常に印象的で、これは言われてみればあの異色作『ホワイト・ゴッド』にも通じる考え方だと膝を打ちました。

確かに今作は寓話的アプロ
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ザ・リング/リバース(2016年製作の映画)

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飛行機内で"映像"が流れるシーンはなかなか新鮮でバカバカしくて良かったんですが、その後はあまり目新しいものはありませんでした。

厳密にいうと"貞子"は登場しないわけで、その分を別の要素で補うことで新
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

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"アルツハイマーの連続殺人犯"という設定は面白いんですが、このキャラが主人公として成立していないのが残念です。

この男は、ある人物のことを「コイツ若い頃なら即殺してたわ」とか平気で考える人である一方
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ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

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何かに取り憑かれ、家庭も顧みずそれに没入していく男の姿を描く、僕の好きなタイプの狂人ドラマでした!

撮影も非常に素晴らしく、ロケで撮ったというアマゾンの圧倒的な美しさ、また人知を超えたものが絶対ある
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ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アルツハイマーの夫と末期ガンの妻という、難病モノのかけ算みたいな設定なんですが、湿っぽくなりすぎないのはドナルド・サザーランドとヘレン・ミレンの老練な演技によるところが大きいかと思います。

特にD・
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

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最初のクレジットでアジャ監督って知ってビックリしました。こんな映画も撮るのか!

映画自体はちょっと技巧に凝りすぎて、じれったく感じてしまいました。前半部分がまどろっこしくて、さすがに退屈な気がします
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

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見た目は赤ちゃん、中身はオヤジ…というアイデアで終わらず、非常に豊かな物語が展開されて感動しました。バディものとしても痛快だし、愛と成長のドラマに心奪われました。

ビートルズの名曲"Black Bi
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ジオストーム(2017年製作の映画)

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THEアメリカンな映画なのは想像してたけど、だいたいその通りな作品でした!

ツッコミどころ満載なのは承知の上で観る映画だと思うので、計画が杜撰だとかそんなくだらない不満は言いませんが、ちょっと既視感
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我輩はカモである(1933年製作の映画)

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1つのギャグが終わらないうちに次のギャグがすでに始まっていたり、展開されるギャグのスピードが異常で本当にビックリしました。

しかも、そのギャグ自体もめちゃくちゃくだらないものから痛烈な社会風刺、サイ
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ワイ・ヒム?(原題)(2016年製作の映画)

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下品でバカなことばっかりやってるけど、超エリートで超超良いやつっていう、ほぼ自分そのもののキャラを演じた(!?)ジェームズ・フランコの魅力全開の作品でした!

ブライアン・クランストンは見た目がクソ真
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レディ・ガイ(2016年製作の映画)

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冒頭から誰も知らない"男優"が主人公として登場する、衝撃の展開が繰り広げられます。

ただこの"出オチ"が結構長いのには驚きました。しかもほとんどが会話劇(それも説明ばかり)なのでかなり退屈でした。
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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2018年1発目はこの映画!とワクワクしていただけに、やや消化不良でした。。

スローモーションを使った長回し風のハイテンションアクションシーンなど、面白い部分はだいたい前作の焼き増しで既視感のあるも
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ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

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"感情を持つことを良しとしない世界"というのはディストピアものによくある設定なんですが、ディテールの部分がすごく面白い作品でした。

例えば感情=疾患と判断され、感情が湧くことを「発症」と表現している
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

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僕はこのシリーズで1番好きです!

「ソナチネ」など初期作はもちろん好きなんですが、それらと近しい味わいであるところを評価しているのではなく、北野武のエンタメ性と芸術性が絶妙なバランスで融合されている
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

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主人公の足が不自由という嫌な予感しかない設定…からの昇降機にはやられました(嫌なことするなあ)。『ライト/オフ』の監督ということもあり、"影"の使い方が良かったですね。

ただ、今回は焦らしの部分はい
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レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー(2016年製作の映画)

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ちょっと今までのレゴ映画シリーズが凄すぎるので、それに比べるとストーリーが弱かったかなと思います。

"実写との組み合わせ"、"バットマン論"ときて、さあ次はどんな工夫が?と思ったらジャッキー・チェン
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ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

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生きるために否応無く黒い世界に染まっていく男の"歪んだサクセスストーリー"なら好みだったんですが、ひとつの悲劇から家族が崩壊していく様を割とストレートに描いたドラマという感じですかね。

ブラッド・ス
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ヴェンジェンス(2017年製作の映画)

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すべてが至って"普通"という、半年もすればさっぱり忘れてしまうような映画でした!登場人物もよくある定型だし、ストーリーも腐る程あるようなもの。

悪役が極悪非道極まりないので、ニコラス刑事が何しようが
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

奇妙奇天烈なアイデアが面白い!OPの死に顔にラドクリフの名前バーン!ってところは思わず吹き出しました。

ただ、中盤(バスのくだりなど)が展開力に欠けて中だるみしてたのが残念です。

この辺りから"イ
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

業界あるあるネタとかサブカルへの目配せに関しては、面白いものもスベってるものもありましたが、何よりブッキー&希子ちゃんの魅力にだいぶ助けられていたように感じました。

ブッキーはコメディパートの軽妙な
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ポルト(2016年製作の映画)

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画作りに安定感があって、2人の演技をどっしりと構えて見届けるような視点は、長編デビュー作とは思えないような"巨匠の風格"を漂わせていました。

本作のキーポイントでもある"視線"を強調するショットが印
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

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バカ映画専門家…と言ったらかわいそうですが、McG(名前からバカっぽい!)監督によるバカスプラッター・コメディです。

エロいベビーシッターが実は悪魔崇拝者だった…!というバカっぽくて面白そうな話で、
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

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確かにモヤモヤしたものが残らなくはないんですが、タイトルとか配役とかこの映画自体の狙いとか諸々込みで、結局答えは1つに絞られているのでは?そこがちょっと窮屈に感じました。

アフターマス(2016年製作の映画)

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これはやられました!
シュワちゃんは大好きなんですが、正直なところお涙頂戴の薄っぺらい作品なんだろうなと思っていたら、全くそんなことはなく、むしろ繊細で丁寧なドラマ描写にカウンターパンチを喰らってしま
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スクランブル(2017年製作の映画)

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冒頭からいきなり"奇跡中の奇跡"みたいな強盗プランで、開いた口が塞がりませんでした。。

じゃあワイスピはどうなんだ!007はどうなんだ!と言われれば返す言葉がないんですが、ひとつだけ言えるのは、やっ
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

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王道バディものとして、期待以上のものはないけど、それ以下でもない作品!…と言うとちょっとネガティブな感想に見えますが、予告編を見てだいたい面白さの想像がついて、その期待には十分応えてくれるという意味で>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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静かに狂っていて、冷静で情熱的。また説明的、類型的でなく、ジャンルすら固定化されておらず、突然のガンアクションとか、とにかく何を見ているのか分からなくなるような雑多な感じが面白かったです。

さっきま
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

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やはり今作もエイリアンというよりはアンドロイドが主人公の話なんですよね。おなじみの成体は登場するものの、やはり"エイリアン・シリーズ"を期待した人には物足りなさが残るのではないでしょうか。

でも僕は
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ダンケルク(2017年製作の映画)

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『ハクソー・リッジ』を観てしまった後では、血は出ないし腕も取れないぬるさはどうしても目についてしまいます。

やっぱり戦場を描くなら残酷な描写は必要だし、それでこそ切迫感も高まるし、命を投げ出してまで
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ザ・ウォール(2017年製作の映画)

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中盤くらいまで(特に最初の被弾まで)は緊張感があったけど、そこからの工夫が足りてないのでだんだん退屈に…。

"伝説の狙撃手"があまりに漫画のキャラ的で人間味がなさすぎるので、命のやり取りの生々しさを
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

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新幹線の構造を活かしつつ、制限された空間でいかに楽しませるかの工夫に満ちていて飽きさせません。車両をステージに見立てたゲーム感もあって、次はどうくる!?とワクワクしました。

ポン・ジュノの『スノーピ
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スキップ・トレース(2015年製作の映画)

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監督、キャストの並びだけで大興奮!衰えはあるものの、まだまだジャッキーアクションは健在だし、『クリフハンガー』よろしく(?)な部分も、定番バディものの部分も、世界旅行的な豪華さも楽しい作品でした。>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

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それぞれの登場人物の立場になった時、自分ならどうするだろうか?と考えずにはいられませんでした。恥の文化と男尊女卑、忌まわしい慣習の根深さは、決して他人事に思えません。

小さな嘘が結果的に事態をより複
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パターソン(2016年製作の映画)

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"何でもない日常"を描くことの難しさは、山程ある退屈な作品のことを思い返せば明らかですが、この映画はいとも簡単にそれをやってのけています。

観客は"何でもない日常"に目を凝らし、昨日とは違う会話、表
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