らすかるさんの映画レビュー・感想・評価

らすかる

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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・心に傷を抱えたティーンエイジャー二人(FinchとViolette)が、地理の授業で、インディアナ州の素晴らしい場所(wonders of Indiana)についてレポートする課題に取り組む。Fin>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ナッシュ均衡でノーベル経済学賞を受賞した、ジョン・ナッシュの半生を描いた作品。
映画はどこからが統合失調症による幻覚であったが後半で明らかになり、ドラマ仕立てに仕上がっている印象。
前半はいかに数学の
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.3

生まれた瞬間から遺伝子で全ての価値(valid/invalid)が決められてしまう世界で、一人の男が、自らの夢のため、遺伝子の定めに抗い、そして乗り越えていく様を描いた、素晴らしい作品だった。時にハラ>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.9

3回目?かな。昔過ぎて前回の感想を覚えてないけど、人生最後に何があれば幸せかな、一度きりの人生(最後まで)謳歌しなきゃという気持ちになる。
やっぱりカーターみたいな愛してくれる奥さんがいて、温かい家庭
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.3

堕落した/異常な人間の姿を描きつつも、嫌悪感を抱かせるような描写ではなく、時にコミカルな笑いを誘い、時に狂気的な空気を醸す、独特の雰囲気の映画だった。クライマックスに向けて徐々に盛り上げていくという流>>続きを読む

深夜食堂(2015年製作の映画)

3.5

ナポリタン編、とろろご飯編、カレーライス編の3部で中心的に描かれる人物が変わる。
大きなクライマックスはないが、それが故に人々の日常をリアルに描いているように感じる。
例えば、カレーライス編では、福島
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.0

「電気」というたった一つのものがなくなるだけで、生活が、家族がここまで変わるのか、という「気づき」のある映画だった。
個人的な所感としては、要すれば日々漫然と生きてしまってはいないかということを感じつ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

迫力と笑い。無音エンドロールの余韻。くせになる面白さだった。一部界隈?で旋風が起きてるのも頷ける。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

そもそもの設定が独特なことに加えて、暴力的なシーンがあるかと思えば、クスッとさせるシーンもあり、描写の幅が広くて評価の難しい映画だなあと思ったけれど、全体としては音楽もタッチも柔らかくて、レイトショー>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.9

ほんわかとした日常を描いていく中で、突然のように戦火に包まれ大事なものをあっという間に奪い去っていく…そのギャップがズシリと響いた。
すずが号泣し地面を叩きながら「何も考えてないままがよかった」と絞り
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.0

あらすじから、謎の解き明かしに期待して観たけれど、確かに映画の構成(章立てと見せる順)への工夫や、推察・駆け引きの語り方、登場人物の醸すミステリアスさなどは面白かったものの、バイオレントな描写などの不>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

「夢を追い続けることは美しい」と感じさせる作品だったと思う。
夢を追いかけるのは困難で苦悩も多く愚かかもしれない。現実と向き合わなくなり、いつしか夢をすり替えて自分を納得させていたり(それを”大人にな
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいているというのがズシンと来る映画。
重度の神経病患者専門の病院に赴任してきたレイヤー医師。他の医師は、患者は脳の機能も停止し、ただ生きてはいるが回復の見込みなんてない、「ここは庭。水と栄養
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アメリカを売った男(2007年製作の映画)

3.2

スパイが題材ということで、スリリングな展開を想像していたが、どちらかと言うとヒューマンドラマな印象。

実話に基づくということも大きい気がするし、もちろん本音と建前の交錯や、上司に疑われた時の緊迫感も
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

バリバリ働く若い女性社長とリタイアした70歳の男性という異色の組み合わせだが、徐々に深まっていく二人の絆に心温まる作品。
アン・ハサウェイとロバート・デニーロはさすがの一言に尽きる。
色々な困難はあれ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

2時間半でもまったく飽きがこない面白さ。ラストは少し切ないが、単純に謎を解き明かして終わらず、男女関係のストーリー性もあるところは面白い。
ただ個人的には、答えにたどり着いた根拠がそれだけ?という感じ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

三回目(2016年12月中旬現在)。何度も観たくなる魅力がある作品。
ストーリーも、マチルダとレオンの愛も、ストレートに伝わってくる。殺し屋という特殊性がありながら、派手なシーンや展開によってというよ
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

4.4

まず音楽の素晴らしさ。幼少期に何気なく聞いていたそのリズムにはノスタルジーを感じる。

そしてストーリー後半の美しさには感動を禁じ得ない。知られざる母の優しさ、エレナとのすれ違い、そしてアルフレードの
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.9

何気ない会話、登場人物の発言に、物事の本質が隠れているような、そんな映画だった。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

思ったのは、国の中枢を担っている職業に対して、①人の上に立つということの自覚、②責任が伴うという重さ、③くだらない慣習をどれだけ変えていけるか、の三つかな。

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.8

メッセージ性がどうのとかそういうのではなくて、ただただホーキンス博士の弱っていく姿と、それを必死に支える妻の姿とに胸が痛んで目が離せないという感じだった。
演じきったエディレッドメインはすごいなと思っ
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

目まぐるしい展開に目が離せない。設定などを丁寧に示すような作りになっていないので、見続けていないとついていけない。しかしまったく飽きさせない。
不器用な人間たちがもがいている姿は人間味に溢れているし、
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.8

期待以上に良かった。感じた魅力は主に3つ。
①まず設定の面白さ。実際に頭の中はこうなってるかもしれないと思わせる。空想とか潜在意識とか抽象化とか、ユーモアもありつつ現実を捉えている感じが良い。
②次に
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キャロル(2015年製作の映画)

3.6

ケイトブランシェット美しい、ルーニーマーラかわいい。
表情の変化や間の取り方が作り出すミステリアスな雰囲気には引き込まれるものがあった。
そしてその雰囲気を支えるカメラワーク。水滴や光の写し方が美しく
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.9

全体を通して不思議と引き込まれる感覚がある。フェルメールがグリートに雲は何色かと尋ねるシーンや、グリートがフェルメールの絵をじっと見つめるシーンなど。ゆったりとした動作や細やかな表情の変化、目の動き、>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.2

三回目?かな。さすがローワンアトキンソン、序盤から最後、エンドロールに至るまで思わず笑ってしまう。
一応スパイ設定だけど、緊張感やドキドキ感を味わうというより、ひたすらジョニーの挙動を楽しむ感じ。
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.3

観たのは二回目。やっぱり何を中心に描いているのかはイマイチ掴めない印象。
9.11で父親を失った悲しみを嘆くオスカー。何の理由もなく自分から父親を奪った理不尽を受け入れられずにいた。
一年後、ひょんな
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.9

恋愛系の映画あんま好きじゃないし…と思って食わず嫌いしてたけど、蓋を開けてみれば家族愛を描いた作品で、美しいストーリーだった。
一日一日を大切に、些細な幸せに気づけるように、一生懸命に生きて、そしてそ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.2

終始飽きさせない緊張感、ボンドガールズとの美しいロマンス、カジノロワイヤル以降の総まとめ的なストーリー展開。
ダニエル・クレイグ主演4作品では一番良かった。
映画館で観てよかった。

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