tdswordsworksさんの映画レビュー・感想・評価

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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

俺たちのスラムダンク!忘れかけていたかもしれない、このマンガの真骨頂を観た。厳しい現実から這い上がる個人の強さと、友情とは異なる絆で結ばれるチーム。観たかったのはこれだ!

TVアニメシリーズがインタ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.2

この映画のいいところは、脇役全員に見せ場があること。カーターがネックレスを返すとか、ダニエルの七変化とか、そういう細かいところが妙味になってる。ほんとによく練られた脚本。おもしろかった。

反逆児(1961年製作の映画)

2.8

クソババア…あんたのせいやで

セットや化粧や口調がことごとく昭和っぽいのが残念だった

十三人の刺客(1963年製作の映画)

4.4

全編、カットが美しい。時代劇にしては衝撃的な導入から始まり、死の香りを漂わせた物語であることを予感させる。前半のスパイ合戦みたいな展開から、攻めと守りの心理戦、そして長尺の殺陣へ。作中の移動距離もさる>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

日本全国に増え続ける廃墟や廃村、遺構を巡るロードムービーである。作中での草太曰く、人が去って「重し」を失った土地は霊界との境が不安定になる。(なるほど確かに、そういった場所に魑魅魍魎が跋扈するという伝>>続きを読む

わたしのお母さん(2022年製作の映画)

4.0

一点突破。ここまで役者に依存しちゃっていいのかな。こういうテーマだと普通なら、急に強く吹く風とか自然光の色味とか脇役との何気ない会話とかで主人公の心情を比喩的に表現するものだけど、この映画はそれを全然>>続きを読む

やまぶき(2022年製作の映画)

3.6

お金に人生を絡め取られないようにもがき抗おうとする人たちの物語。生きて暮らしているだけで知らぬうちに、誰かにちょっとずつ影響を及ぼしている。要素がかなりごちゃごちゃしていてリズムもあんまりよくないが、>>続きを読む

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.6

A.T.フィールドを破る方法としての取っ組み合い。最初はほほぅとなるも、それが何度も何度も繰り返されるにつれ、そこから先には決して進めない、ヒリヒリとした焦りがスクリーンに見えてくる。
槙の素直でキラ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

市川茂巳というキャラクターに対する観客の共感はもしかするとなかなか得られないのかもしれないけど、稲垣吾郎という誰でも知っているキャラクターを用いて、稲垣吾郎がそのまま自然体で市川茂巳を表現することで、>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

4.8

1970年にニューヨークの映画館1館で公開されたが1週間で打ち切られ、ヴェネツィアで最優秀外国映画賞を受賞するも幻の映画となっていた本作。時が流れ、2003年にフランスで一般上映されたときは、僕も大好>>続きを読む

断絶(1971年製作の映画)

3.0

クルマとオンナの話で盛り上がるオタクとオッサン。盛り上がる方向は徐々にズレていく。

囚われの女(2000年製作の映画)

2.0

この映画好きな人多いのだろうけど僕には無理だった…。ほぼずっと無表情なシモンやアリアーヌの思考や感情がまったくわからないまま長めの間を取ったり次の話題に進んだりするのでほんとにキツかった。視覚的には手>>続きを読む

鬼火(2022年製作の映画)

3.4

この映画で目にする無修正の男根の数は銭湯3回分にも上るので閲覧注意。つーか日本での一般公開ぜったいに無いやろ。映画祭だからこそ許される祝祭。
公式サイトではラブストーリーって紹介されてたし、アルフレッ
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孔雀の嘆き(2022年製作の映画)

4.0

Q&Aセッションでこの作品が好きになった。

Q.シンメトリーを多用したり画面の左右で要素を対比させたりした意図は?
A.構図は絵画に学んだ シスレー、カラバッジョ、レンブラントの影響を受けた
Q.死
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(1971年製作の映画)

4.0

うさぎの毛皮を剥ぐ場面にうっとり。
予想された男の最期はコメディっぽくて笑っちゃった。少女の鮮やかな"最期"にも目を奪われた。

未知との遭遇(1977年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭の空き時間に野外上映で鑑賞。観たのは、ロイという男が狂って土や草木やゴミを家の中に投げ入れ始めたところから、今年の『NOPE』の元ネタとみられる雲が出現するまでの約40分間だけでしたが、>>続きを読む

ルーム・メイド(2022年製作の映画)

3.0

併映の『ラ・ハウリア』が奇をてらわない平易な(犯罪が蔓延する社会を想像する力は求められるが)映画なので、その(少年の清々しい顔を目にした)直後にこれを解釈しろというのは、なかなか高度なことを要求してき>>続きを読む

ラ・ハウリア(2022年製作の映画)

3.0

抑圧されて生きる15歳前後の少年たちは、自分の思いを吐露するための言葉すら奪われている。大人も少年たちも「腐っている」けど、彼らの中に毒味は感じない。腐っていても、美しい木々の世界に煌めいている。
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ライフ(2022年製作の映画)

3.0

アート映画として見れば、恍惚させる画と哲学的なコミュニケーションを材料にして言葉と心理/真理の関係について深い思索を誘う、すばらしいシネマ。映画として観るのには適さない。

突然に(2022年製作の映画)

4.2

今の暮らしをなげうってこれまでとはまったく異なる自分を生きたいという衝動を、実行に移す女性。きっかけは嗅覚の喪失という、ショッキングではあるが絶望するほどではないできごとだった。触れ合いに高揚し、風を>>続きを読む

マンティコア(2022年製作の映画)

4.0

太田胃散をいくら飲んでも、キリキリとする痛みは収まるどころか全身を支配していく。そんなお話。

弱いところを見せ合うことで育まれる共依存関係。その良い面と悪い面とを往来する独創的なストーリーだが、他人
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山女(2022年製作の映画)

3.6

福永監督の『リベリアの白い血』『アイヌモシリ』に続く長編。『遠野物語』にも編まれた岩手県の早池峰山にまつわる民話から山岳信仰を取り上げ、村に居場所のない若い女が山を畏れ、拝み、山に分け入る話。
福永監
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楽日(2003年製作の映画)

4.2

受付の女の想いは映写技師に届かない。男たちを尾け回す日本人は空振り。一方通行のコミュニケーションがひたすら続くけど、よく考えてみたら映画館自体、みんなが同じ方向を見つめながらそれぞれ自分の世界に浸って>>続きを読む

彼方の閃光(2022年製作の映画)

4.0

半野喜弘監督の映画を観るのは「雨にゆれる女」以来でしたが、さすが映画音楽家というか、心地のよい映画空間を作るのに長けていらっしゃる。戦争を知らずに現代を生きる僕らが原爆や沖縄戦を「当事者」として捉える>>続きを読む

セカンド・チャンス(2022年製作の映画)

3.6

根っからの起業家は金儲けではなく情熱で動くもんなんよね。だから周囲の人に慕われ支えられ、困難に遭っても再起できるんやなと感心する。アーロンが今も彼を心の友と呼ぶ理由もわかる。シリアスなテーマを扱いつつ>>続きを読む

ザ・ビースト(2022年製作の映画)

4.4

映画を夢中になって楽しんでいたことを証する指標として「ドリンクに手を伸ばすのをどれほど長い間忘れていたか」が有効だとすれば、スペインの田舎で新規就農したフランス人夫婦の視点で隣人とのトラブルの始終を緊>>続きを読む

コンビニエンスストア(2022年製作の映画)

2.8

古今東西の冒険譚のテーマである「抑圧からの解放」を描く。
本作において象徴的なネオン(コンビニエンスストア店内外のライティングだけでなく、ウズベキスタンの広場にある花のオブジェでも用いられている)から
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ヌズーフ 魂、水、人々の移動(2022年製作の映画)

3.4

終始、少女ゼイナの視点で話が進む。彼女が関わらない場面も(一度だけ例外があるが)彼女は覗いているし耳をたてて聞いている。

抑圧の中で自由を想像し、解放に顔がほころぶ母子がまぶしい。ゼイナの「想像する
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.6

こういう近未来SF系はどうしても設定に無理が残るので入り込めなくて、苦手意識があったけど、Strangerは近所だしってことで鑑賞。
ケイレブくんが魅せる、観てるこっちまで発熱して気持ち悪くなるような
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.2

ジャンクションはシステムの芸術。そんな芸術を毎日眺められる主人公の家が羨ましい。
システムからの逸脱から得る快感。それは狂気を伴うから、ずっとカーチェイスが続くような感覚で、全編見通してどっと疲れた。

mellow(2020年製作の映画)

4.0

多作すぎて追いつかず映画館で観るのを断念したやつ。
おもしろかった…近所の優しいお兄さんがモテまくるっつーファンタジー設定も田中圭なら微笑んで許せる。序盤の青木夫妻の件で笑いに寄せたうえで、女子中学生
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パッション(1982年製作の映画)

3.4

思っていたよりもかなり動く。ウトウトしながら観てた割におもしろかった。

ストーリーを重視せずに映画の各要素を分解してそれぞれの可能性を模索するゴダールの実験映画は、物語の分断と時短の今、意外と受け入
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

4.4

序章のミエヴィルパートがすごく好き。両親が険悪なムードにある食卓で眼球の外科手術の話を始めたり、熊じゃなく豹だったり、クスッとする。ラストカットのバルコニーのダンスが美しかった。少女の知性と躍動を描く>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.4

ようやく初鑑賞のホン・サンス。
時制がいったりきたりする以外はきわめて単調な展開(白黒の画がそれに輪をかける)に、謎のズームが寄せては返す波となってリズムをもたらす。冷静に考えるまでもなく社長がクズす
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