tdswordsworksさんの映画レビュー・感想・評価

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年間150本前後を映画館で観ています。
採点基準は以下のとおり。
☆☆☆☆☆ 5.0-4.5 生涯忘れられない名作
☆☆☆☆ 4.5-4.0 今年を代表する傑作
☆☆☆ 4.0-3.5 特筆すべき佳作
☆☆ 3.5-2.5 標準
☆ 2.5-1.5 駄作

兵士A 七尾旅人(2016年製作の映画)

3.8

高崎滞在中の爆音映画祭にて。
「赤とんぼ」をここまで自分の持ち歌にしてみせた歌手いねーよ。

何度も泣いた。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.4

黒沢清監督の「怖がらせ方」がピンとこない僕にとっては、これまでに観た監督作のなかでいちばんおもしろかった。
厚生労働省は宇宙人の存在についてどうやって確証を得たのか?天野とアキラは人間の身体的脆弱性に
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草原に黄色い花を見つける(2015年製作の映画)

3.0

映像詩。

兄ちゃん酷すぎる。
俺なら絶対に怒って口きかなくなる。

セブンティーン、北杜 夏(2017年製作の映画)

2.2

校門で拉致られそうになる場面、普通に考えれば校舎内に逃げ込むが勝ちなのに、なぜかお決まりの自転車逃走劇が始まって爆笑してしまいました。…みんななんで笑わないの?

途中からはコメディだと割り切って観て
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

刑事裁判ドラマを観るときはどうしても「真実」を追ってしまうけど、本作においてはそれをいかに早く諦められるかで、楽しめるかどうか決まる気がします。

そういう点で、唯一無二の表情演技を見せる役所広司・広
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パターソン(2016年製作の映画)

4.6

うぉ…なんだこれ

バスの運転手、窓ガラスに映る街並み、滝、肩に落ちる雨、ロミオとジュリエット、チーズと芽キャベツのパイ、カップケーキ、大きさの異なるのいくつもの円を描いたカーテン、ハーレクイン柄のギ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

ゾンビ映画って、もう新しいことできないだろうと思っても想像を超える新設定で映画ファンを楽しませてくれる、ほんとうに優れたフォーマットだよね。

逃げるヤツらモタモタしすぎだし、あんな悪どいバス会社の常
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.4

陸・海・空で異なる時制で、それぞれの主人公を軸に、取り残された兵士たちと、それを救おうとする兵士たちあるいは民間人たちを描く。ヒーロー映画でありつつも人間の無力さを表現する。「救出作戦」を描く戦争映画>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.4

ララランドmeetsとかゆーよりも、携帯ミュージックプレーヤーを愛用するすべての現代人meetsカーチェイスなんよな!最高!

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

1.5

実写の設定が小学生だったのを中学生に変えたことは、例えるならばシステムの全面改修。本来なら全部書き換えないといけないレベルなのに、元からあるコードをそのまま使ったためにいろんな箇所でバグが生まれてしま>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

3.6

悔しいけれど、おもしろい。

僕は映画を撮ろうと思ったことも映画研究会に入ったこともないから、「映画を撮る」ことをストーリーの柱に据える映画のあまりの多さに辟易している。映画を撮る人にとっては身近で熱
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十年(2015年製作の映画)

3.0

ポスト雨傘運動の香港における、中国寄りの政治や風潮に対する危機感を、「近い未来、こんなことが起きるかも」と不安を煽るように強い筆致で描く5篇のオムニバス。
絵空事と切り捨ててもいいかもしれかいけれど、
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リベリアの白い血(2015年製作の映画)

4.0

シスコという一人の男の言動や心情が、いろいろな出来事や周囲とのコミュニケーションによって、揺らぎを見せる。アフリカに暮らす黒人のそういった繊細さを描く映画は稀有だろうし、その繊細がラストシーンの光に照>>続きを読む

アリーキャット(2016年製作の映画)

2.2

日本の単館系映画は安易に拳銃を登場させて失敗するものが多いなか、この作品の拳銃の使い方は素晴らしかった。拳銃が出てくる以上誰かが死ぬのは確実だけど、拳銃によって死ぬのが誰なのか終盤まで考えさせる余地が>>続きを読む

海辺の生と死 (2017年製作の映画)

4.4

終戦間際の奄美大島における一組の若い男女の恋愛ドラマ、と説明するのは正確ではないでしょう。あんなに強く求めていたのに、いざ戦争が終わって笑顔になれるならば、欲していたものは果たして愛だったのか?物語が>>続きを読む

君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

3.2

とてもいいのだけれど、どこか僕には受け付けられないところがある。たぶん2回観ればいろいろと納得できるんだろうけど、2回観なきゃ納得できないような映画にあまり高得点をつけたくはない。

密使と番人(2017年製作の映画)

4.2

江戸時代末期、日本地図を無断で持ち出したことで幕府から追われる身となった若き蘭学者道庵とその追っ手たち、そして巻き込まれる若い夫婦を巡る、約60分の時代劇。

監督の過去作を踏まえれば、有名な「Pla
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銀魂(2017年製作の映画)

2.8

平凡な実写化に陥ってない点は評価できるし、評判がなかなかいいのもそれが理由でしょう。役者がキャラクターを忠実に再現しているらしいけれど、映画ファンにとってはむしろ彼ら各々のこれまでのキャリアの粋を脱し>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.0

恍惚のなかでエンドロールを迎え、それが終わったとき、僕の胸に去来する満足感は、ドキュメンタリーを観終えたときのそれではなく、優れたドラマを観終えたときのものでした。十分すぎるほどドラマチックだし、バレ>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.4

凄い。
普通に撮ったら激しく退屈な映画になりそうなのに、飽きなかった。

瀧内公美の抑制された演技と、めずらしく準主役を張る光石研の堰を切った感情表現が対照的で、ドラマが自然に生まれ、被災地を舞台にし
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きみは海(2016年製作の映画)

3.8

難しいテーマをメロドラマにうまくまとめている。

快人が部屋で泣き崩れる場面が特にすばらしいが、透子の葛藤や迷いをひとり自省する場面がもうちょっと欲しかった。快人側には友人や元カノとのコミュニケーショ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.6

脚本も演技も演出も完璧。

25歳の若手監督がゾンビ映画を嫌々撮るという設定の違和感を最後まで拭えなかったのでマイナス0.2。
小栗旬の筋肉にマイナス0.2。

(2014年製作の映画)

2.0

なぜタイトルが「球」ではなく「丸」なのか、観ている間ずっと気になっていたのだが、「球」という言葉に具象的イメージが強すぎてこの映画の主題がぼやけてしまうからかもしれない。僕の解釈では、球体を目にした者>>続きを読む

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

4.0

「バスジャックに居合わせた若者たち」を描くとすればちょっと薄味か。
特徴的な色遣いは印象に残るけど浮いてる感じもある。なにより、予想外にたくさんの人が死ぬ映画で、置いてきぼり感があまりに強いのが難点。
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誘拐(1997年製作の映画)

4.6

中学生のときにテレビ放映で観ました。それまで刑事ドラマなんてまったく興味がなかったけれど、身代金を担いで大手企業の重役たちに都心を駆けずり回らせるという展開がおもしろすぎて食い入るように見ていたら、唖>>続きを読む

僕の世界の中心は(2016年製作の映画)

3.6

「ヒトラーの忘れもの」主演のルイス・ホフマンがオープンゲイの少年役。先の読みにくい目まぐるしい展開が、10代の多感さと不安を浮かび上がらせている、なかなかに楽しい作品。

カラフルな色遣いがちょっとド
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裁き(2014年製作の映画)

4.2

社会は差別や偏見であふれているけれど、裁判という枠組みにおいてだけは、老若男女も階級も貴賤も関係なく、人間性が立ち現れる。そんなことを考えた。
裁判の構成要素をひとつずつ丁寧に描くことで、裁きの手が届
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ごめん(2002年製作の映画)

4.2

前半の飛ばし気味なテンションが最高に楽しいので、そこからありきたりなラブコメに落ち着いちゃったらもったいないなと思いながら観ましたが、杞憂でした。

ひとつ言えるのは、この映画に関西弁はマストだという
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転校生(1982年製作の映画)

4.0

君の名は。まで連綿と受け継がれる男女入れ替わりものの元祖だと聞いて、観てきました。小林聡美が主演だとは存じませんでした。
ひょっとすると、男女入れ替わりものが定着したのは、小林聡美の功績が大きいのかも
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TAP THE LAST SHOW(2017年製作の映画)

3.2

如何せん脚本がテンプレで退屈。ラスト24分まで我慢してください。

ベテラン俳優たちによるドラマは安定して見ていられるし、色彩もカメラワークもクールで楽しめるので、あとはダンサーがダンスに専念して話を
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トータスの旅 (2016年製作の映画)

3.6

島に渡るまではすっげえイライラさせられるんだけど、終盤はマジカルファンタジー。甲羅を脱ぎ捨てた次郎を、兄の新太郎も息子の登も僕ら観客も、アッパレ!と見守っていた。

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