自分の理解を超えたものに遭遇したとき何かにすがろうとするのは当然のこと。そうしてとった行動が誰かを苦しめるかなんて、きっとわからない。このドラマの登場人物に悪人はいない。
そう思えた家族会議のシーンと>>続きを読む
数年前に東京国際映画祭で上映された「マリアンヌ」と比較して考えたくなる。主人公のオトナじゃない部分が発露することで物語が展開していくのは、共感に欠けるものもあるけど、そのぶん驚きと羨望を呼び起こされ、>>続きを読む
彼らは、敵方も含めて、「秩序」を求めて戦っていた。
軍部を動かす論理として描かれるものが「正義」ではなかったことに好感を持てた。そのおかげか、ロシア大統領がヘッポコすぎたり基地の警備が甘すぎたりする無>>続きを読む
ウメちゃんの攻撃力が抜群すぎる。その立ち居振る舞いから、つかみどころなくいつの間にか手が届かなくなる系ガールであることは納得がいくのが、とてもツラい。
モニター室でひとりで映像見てるシュンの顔とかすご>>続きを読む
これまでに観たワイズマンの中で予測不能性が断トツに高い作品。呆れて笑ってしまったあとに、そうかそんなに辛かったんだね…と慰めたくなる、判事と同様に振り回されるのを楽しみましょう。
忙しい年度末の平日に休みとって観に行ったのに、期待外れだった…。
まず施設の撮り方が(ワイズマンに慣れすぎたせいかもしれないけど)平凡に思えた。
企画展の広報宣伝や展示室の設営・解体の様子なら、「よ>>続きを読む
冒頭の教会の場面、それぞれの参列者の顔立ちと姿勢に個性がありすぎて、あまりにドキュメンタリーっぽくなくてびっくりした。
スキーリゾートの滞在者コミュニティの真面目さゆえの可笑しみ。それに対するきわめて>>続きを読む
Filmarksの作品概要に「脚本: 二宮健」と書かれていることに対して小村昌士はどうツッコミを入れるだろうか。本作は何よりも小村昌士の技量を堪能するための映画。二宮監督の作品を鑑賞するのは4本目だけ>>続きを読む
痛快な批判が楽しい。
エンドロールでの各キャラクターが表現するマニフェストの種明かしを押さえたうえで、また観たくなる。
ほんとうによくできている。新たなロードムービーの秀作が誕生した。
ひとつひとつの台詞に、やさしい気持ちになり、勇気づけられ、ほっとする。お互いがお互いを理解しようとする態度こそが、友情を育む秘訣なん>>続きを読む
事件が起きている現場にいない人が事件を解決する系のドラマは、特に珍しいわけではない。シャーロック・ホームズも古畑任三郎もやってる。本作の展開はそこまで意表を突かれるものではなかった。
けれどこのドラ>>続きを読む
アメコミをアニメ映画化したくらいでアカデミー賞もらえるのか…贔屓なのかな…と思ってスルーするつもりだったのだけど、複数の知人から猛プッシュされて…観てみました。(ちなみに僕は過去のスパイダーマンシリー>>続きを読む
埼玉をディスる映画かと思ったら、千葉も茨城も群馬もだいぶディスられていて、むしろディスられたまま回収されなかった田無と八王子と西○○のほうが可愛そうかもしれません。
僕は春日部市出身で、終盤に春日部>>続きを読む
「ムーンライト」のカメラワーク、光の当て方、音楽の使い方を引き継いだ、若き男女の純粋な愛がその障害に挑むお話。
純粋すぎて乗り切れなかったのと、この差別と偏見の話にはそろそろ慣れてきてしまったのとで>>続きを読む
エンドロールがとにかく読みづらい😁
海老と鹿に比べたら人間はわかりやすいな。
人間関係は複雑ではないし、舞台も9割は王宮の中だけで進むので、展開に混乱することはない。コメディとして大いに楽しめるし、>>続きを読む
秀作。ラーシャの立場が目まぐるしく変わるため、展開として飽きさせない。昨年は「僕の帰る場所」がおもしろかったし、移民二世の自己認識と他者認識のギャップがとても映画向きなことに気づく。
中盤までは鋭くてよかった
コメディ要素は効果的ではあったが、ありきたり過ぎて徐々に飽きてしまったから、もう少し尺短くしたほうがいいかも
爆睡系かと一抹の不安があったけど、幕が開けてみれば傑作でした。みすぼらしい爺さんが主人公の映画で4.5以上つけるの初めてです。
絶対悪さえも必要悪に呼び替えてしまえる、人間の自己正当化の性質が顔を出>>続きを読む
池井戸潤さんの作風って、事実は小説より奇なりを真摯に受け止めて、心情描写に挑んで無理にヒューマンドラマを仕立てようとはせずに、歌舞伎的なエンターテインメントを志向してるんですね。彼の作品の映像化を観た>>続きを読む
壮大なスケール、とかいうのはこの映画の評には似つかわしくないんだよな。
アポロ計画の話ではなく、執拗に内省的に、一人の宇宙飛行士が体験する出来事と迷いや覚悟を丁寧に描こうとした野心作。音楽の使い方は監>>続きを読む
見入ってしまう
そこにあったのは、意味を見つけようとすると耐えられないような無秩序ではなく、私たちの多くが想像の中で経験したことのある、けれどどの教科書にも載っていない、まだ見ぬ秩序だった
空気読めない系の男子による冒険活劇的なやつがほんとうにインド映画の王道なのかどうはわからない。「きっと、うまくいく」のヒットで日本公開しやすくなっているだけのような気もするし、空気読めない系なら僕は「>>続きを読む
凄すぎた
めちゃくちゃ疲れた
序盤のトラウマ確実なダンスシーンが最高で、陶酔確実なカメラワークも大好物で、人物たちの憔悴を丁寧に紡ぐBGMも大満足
実は、ホラー大好きな僕の恋人を初めて誘った映画館>>続きを読む
村上春樹節とも言える、調子に乗った小話の披露の畳み掛けが正直苦手で、序盤にパントマイムの話がきたときには「まただー」と思ったけど、中盤以降はまったく気にならなくなった。長いなー長いなー眠いなーと思いな>>続きを読む
邦題が「シュガー・ラッシュ」であるせいでヴァネロペが主人公だと勘違いされがちな「壊し屋ラルフ」の物語の続編。
今作のテーマには、僕がかつて親友との間でラルフとヴァネロペのような境遇に置かれたこともあ>>続きを読む
2013年の公開時に観たときは、まったく理解できなかったやつ。ユーロスペースがクリスマス・イブに上映するという粋な計らいをしてくれたので再挑戦。二度目はむちゃくちゃおもしろかった!
江戸行く行く詐欺(笑)
人斬りの葛藤を描く他のドラマと違って、その理由がクソカッコ悪いのが新鮮で興味深かった
野蛮な連中と仲良くやれる一方でシコって喚いて逃げ回る都筑の落差も、誰でも斬って解決するし>>続きを読む
窓の修理やったことあるの?
飛んでる鳥は止まってるの?
学校はどう?
屋根の上と下、
高架の上と下、
ひとりでいるときのほうが本当の自分でいられて、でも、誰かといるときに本当の自分でいられると感>>続きを読む
紀子が老夫婦に優しくできたのは、語られていないけれど、会社勤めであることと、独り身であること、この2点に拠るところが大きいと思うのです。自営は仕事を休めば稼げる日銭が減るわけだし、息子/娘である前に夫>>続きを読む
東京国際映画祭 Japan Nowにて鑑賞。
サイモンのキャラクターに不思議と説得力がある。突拍子もないコメディではあるけれど、するっと受け流すわけにもいかない芯の強い映画になっている。サイモンって>>続きを読む