うばらとりさんの映画レビュー・感想・評価

うばらとり

うばらとり

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メインストリーム(2021年製作の映画)

3.3

試写にて。
消費されるSNSで画面の向こうにいるのは、血の通った自分と同じ人間なのだと常に意識できているだろうか?そして向こうも、私達消費する側が数字ではなく人間だと思えているのか?ラストまで不気味な
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

試写にて。
パンクでロックで最高に狂った(褒めている)ラブストーリーでした。少しのエロスがまたいい感じ。こんな青春が自分にもあったら、いやついていけないかと少し寂しくもあり。いいなぁ。世間よりも自分、
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.4

題名通りのシンプルな構成ですが、主人公の耳が聴こえないという設定が要所要所でスリルを倍増させていたり、もどかしさを演出していて見事!コンジアムから観ていますがウィ・ハジュンのモンスター感、良かったです>>続きを読む

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

ブックスマートよりもパワーアップしたビーニー・フェルドスタインがとにかく良かった。イケてない感じがありつつも、チャーミングでパワフル。題名の通り、自分の人生を作るのは自分なんだと強く思わせてくれる作品>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.6

「そこに、神はいなかった」
ボスニア紛争から発生した戦後最大の虐殺を知らぬまま観ましたが、押し潰されそうな光景がありました。安全なところなどあるのか?
アフガニスタンの惨状も生々しい今だからこそ、観る
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忘れたフリをして(2020年製作の映画)

4.0

働く人は美しいです。
原作の漫画のテンポがそのまま映像に落とし込まれ、ゆったりとしながら淡々とした13分。日記の中で繰り返し出てくる言葉に思いを馳せます。これが商業施設のPRということが凄い。いつか行
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

試写にて。
「青春とはなんだ?一つの夢だ。恋とはなんだ?夢の内容だ」キルケゴール
アルコールがもたらすのは成功か、破滅か。コメディのような実験は不穏な雰囲気を纏い、マッツ・ミケルセン最高の演技とダンス
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

原作単行本派。
原作への深い愛情が感じられる展開と、何よりも原作へ寄せたという各キャストの再現度が素晴らしかったです。ドラケンは言うまでもなく、個人的には三ツ谷がエモかった。アクションシーンの表情好き
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

試写にて。
「君の物語じゃない」
冒頭に二人の結末が語られ、現在と過去は交差しつつあの夏を描いていく。アレクシの危うく透明な瞳へ映るダヴィドは魅力的に輝いている。最高に美しい夜に始まり、墓場の夜に終わ
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.7

試写にて。韓国SFは初めてでしたが予想以上のアクションとスケールの壮大さに圧倒されました。命、ひいては生きること。難題に対し、死にゆく人間と永遠を生きるクローンという正反対の二人が翻弄されながらも魅せ>>続きを読む

ポラロイド(2018年製作の映画)

3.4

そのカメラで撮影されると死んでしまう、発想は珍しくないですが78分の短さで起承転結全て盛り込めたところが良い。気になる部分(核心に関わる箇所で正誤がはっきりしないなど)もありますが、青春×ホラーとして>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.4

CNNが選出した世界7大心霊スポットである精神病院での動画撮影。何故?に答えはなく、ラスト30分、それまでが嘘のように畳み掛けてくる心霊現象に圧倒されました。最後の配信画面が物悲しい。謎解き系ではない>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.7

試写にて。
自分が自分であるうちに別れを選びたい。全てを理解した上で最後まで傍にいたい。どちらの想いに間違いもないし、正解もない。二人で過ごす間、ピアノの旋律、星空。静謐な美しさが輝くふたりの物語でし
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

期待以上のどんでん返し!Fukaseの言葉少なでいながら滲む狂気と、言葉少なに漫画へのめり込む菅田将暉が正反対のようでいて重なるようにも見え、特にラストは最高でした。菅田将暉の目が本当に凄かった。冒頭>>続きを読む

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

3.7

試写にて。実在するゲイの水球チームメンバーが監督のひとりを努めた映画。自由で力強く、何よりも人生を楽しむ姿に音楽と共に心躍りました。人は中身を見ないと判らない。所属するカテゴリだけで図ることは「バカな>>続きを読む

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

3.4

試写にて。
伝説の義賊は、ひとりの怒れる若者だった。どこかの弱き者の為ではなく奪われたものを取り戻すために。家族という愛と呪いのために身を捧げたケリーの怒りと、哀しみが迸る。
何が?どこで?間違いだっ
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.3

試写にて。ホン・サンス監督作品は初めてだったのですが、独特のカットが印象に残る不思議な雰囲気でした。
当たり前だと信じること、それは誰にでもあって、でも誰とも共有できるものではないのかもしれない。何か
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.5

バレンタインカードを贈り、コルセットを締め合い、純白のドレスで踊る少女達は幻想の中へ消えていく。どこへ?に答えるのは、百万年前から彼女達を待っていた岩山だけ。蟻がはい廻るサンドイッチ、詩集や画集を読み>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

Fan's voiceシークレット試写にて。事前情報なしなことがこんなにも幸せとは、と思える騙し合いが爽快な作品でした。愛か、復讐か。不倫が物語の中心にありながらもコミカルもあり重すぎない展開がいい。>>続きを読む

ベルリン・アレクサンダープラッツ(2020年製作の映画)

3.5

試写にて。繰り返し登場するネオンの輝きが増すにつれ、フランシスの人生は悪化の一途を辿る。寝食以上を求めることがそんなにも悪なのか?人扱いされない者が善人に、それさえも、むしろそれこそが最も難しいことな>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

試写にて。夢物語上等で最高!アニメだからこそ出来る独創的なシーン(ポンポさんの紹介やジーンの編集など)が尖った音楽に合わせて繰り広げられ、あっという間。語られる映画理論に基づいているところも素敵です。>>続きを読む

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

4.0

試写にて。家政学校という檻で出会い、時代の風で少しずつ変化していく物語。求められる私じゃなくても、私は私で幸せになる。ポーレットとジルベルトが特にチャーミング。冒頭の主婦の鉄則7箇条が悪い冗談になり、>>続きを読む

藍に響け(2021年製作の映画)

3.6

試写にて。原作よりも繊細な心理描写が印象的でした。ミッション系の女子高生と和太鼓、意外過ぎる組み合わせがこれ以上なく噛み合って心地好い。和太鼓の力強い響きを感じるためにこれは劇場へ足を運びたいと思いま>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

試写にて。とにかく熱く青い、勢いに満ちた映画でした。青春というには楽しすぎて青夏と呼びたい、夏に相応しい雰囲気。伊藤さんの演技がとても素敵でした。そして金子大地さん!爽やかな演技が格好良かった。SFで>>続きを読む

きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

4.0

静かに静かに全てがゆっくりと確実に流れていく、可笑しくもあり苦しくもある映画でした。淡々と何も変わらないようでいて、気付けば取り返しがつかない恐ろしさ。でも面白味もある不思議さ。ラスト、演奏が終わる瞬>>続きを読む

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.4

見えないはずのものを無理矢理見たとして、それが他人に見えないのなら真実だとして意味はあるのか。そもそも真実なのか?オープニングが格好良く、綾野剛と成田凌の演技が冴え渡っていました。繰り返し現れる円がわ>>続きを読む

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.3

試写にて。
「普通の出張とは訳が違うのよ、地球を離れるんだから」
壮大な宇宙への夢を叶えること、娘の母親として傍にいること。どちらも大切だからこそ選択は難しい。ステラ、ライカなど細部も光る、様々な愛が
>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.4

遠くも近くもない団地ヨンダーは整然と永遠。パステルグリーンの悪夢は淡々と進行し驚く程後味が悪い。家庭、子供、家、多くの人が当たり前に望むもの、いつか手に入ると夢見るもの。全てあるのに幸せになれない皮肉>>続きを読む

ドリームランド(2019年製作の映画)

3.0

オンライン試写にて。
閉塞感溢れる街から美しい楽園を目指すふたりの物語。砂嵐、荒涼とした土地、自分を見下す義父など息が詰まりそうになっていた少年の前に現れた非日常的で危険な女性。互いに揺れ動く心が印象
>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.5

最悪な人と最悪な出会い方をした、最悪な家族といる最悪な自分。会う度最悪を更新するのに、輝きは増していく。ベイビーティースのあるミラにとって初恋は特別だから。
「恋してる。生きている。」
全てが本当は最
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

タイミングを逃していてやっと鑑賞。原作が好きなのですが、斬新でした。間取りがメイン。流石。最後の物件での出来事はここが見せ場です!と判りやすく面白い。線香のあの使い方は知らなかったな。エンドロールまで>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.5

人生は勝ち負けではない。どちらになっても明日は来てしまうし、勝っても変えられないものがある一方、負けたことで変わるものもある。青は挑戦者、ブルーコーナーの色。挑み続ける青い者に花束を。松山さんの姿が物>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

試写会にて。豪華キャストによる騙し合いバトルに偽りなしの二転三転する爽快な展開と、疾走感ある音楽が噛み合ってあっという間でした。これは面白かった!原作を読んでいても新しい発見があるはず。真っ直ぐに前を>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.2

陰鬱な海、泥に埋もれたメアリーをシャーロットが白く柔らかな手で掘り起こす。身分差を表す手、目線、瞬きで見過ごす仕草が言葉よりも繊細に心を語る。呼び覚ましたのはあなたなのに。あなただから。かなりあからさ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

アーカンソーの牧歌的光景は夢見る者には美しく、現実に疲れた者には悪夢でしかない。韓国からやって来た破天荒な祖母と幼い弟の交流が続く不幸の中でも、光っていました。ミナリ(セリ)は細くとも逞しく次の世代の>>続きを読む

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.2

住居は生活、人生の基盤となる大切なもの。それを「自分で造る」ことは真の自立と新しい人生に繋がる。暴力的な現実も、メハルの精神と諦めない心で少しずつ変化していく。そう、信じられる。
国際女性デーでの試写
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