てくのすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

てくのすけ

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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

とても良いです。脚本が整理されてるのでかなり密度の高い話なのにそう感じさせない軽やかさがある。あらゆるキャラへの気配りが細やか。仕事に頑張るアン・ハサウェイを冷静かつ包容力満点でサポートするデ・ニーロ>>続きを読む

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.0

迷路という特異な設定と謎に満ちた面白さの前作とはほとんど別物。舞台は広大となりキャラも増えたものの、ほとんどの謎は明かされちゃってるしちょっと既視感は多いしで、翻弄されながらも戦う若者たちがメインだと>>続きを読む

ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

1.5

これって人生の性的な部分を抽出した話なのかなと思った。恋愛から繋がる性交渉、行為の結果としての出産。舌舐め挨拶、寝取られ、買春、関係の強要。バーガー屋という食欲を満たす場所に、肉食系元カノと清楚系妻、>>続きを読む

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.5

出張でも人生でも持つ荷物を軽くする生き方をしてきた男は、リストラ勧告をシステム化し人間相手であることを軽んじる部下と行動するうち、孤独というものに気付く。人生の喜びとはマイルを貯めることなのか?その答>>続きを読む

キング・アーサー(2004年製作の映画)

3.5

アーサー王と円卓の騎士の元になった話。七人の騎士たちがV字で駆けてくるなど無条件にカッコいいショットも多く、滑らかなカメラワークと激しいブレ映像が混在するフークワ節もたまらん。馬車を守る戦い、氷上の戦>>続きを読む

空気人形(2009年製作の映画)

3.5

心を持ってしまった空気人形のお話。空気人形というのはぶっちゃけ「アレ」なわけですが、純粋であるが故に感じる些細な自然の美しさ、空っぽであるが故にその目を通して浮かび上がる人々の空虚さ、といった描写が鋭>>続きを読む

トランスポーター イグニション(2015年製作の映画)

3.5

あの運び屋フランク・マーティンが帰って来た(別人になって)!いやステイサムじゃないトランスポーターなんて、と言うのも分かりますが、主役刷新のこれはこれでフレッシュで良いですよ。工夫を凝らした無双格闘&>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

怖え!ちょっと笑えるけどむっちゃ怖え!超常現象に頼らず人間ドラマだけで組み立てたシャマラン本気の(あるいは肩の力を抜いての)極上スリラー!イヤミスと思わせて泣かせまで入れてくるし、シャマランが今更PO>>続きを読む

全力スマッシュ(2015年製作の映画)

4.0

大好き。もっとふざけた感じかと思ったら(ふざけてるけど)負け犬たちの再起を賭けたドラマが熱い(ババア以外)!負けていても流れをつかめば逆転できるという競技バドミントンにうまく重なってるし、予測する展開>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

4.0

楽しかったです。前作から3年後、またもや冒頭からやらかすし舞台はスケールアップしてるし新しいメンバーも増えてるし相変わらず首の皮一枚の綱渡りだし、期待通りの出来。ただこれは、逆に言えばやってることが前>>続きを読む

マジック・マイクXXL(2015年製作の映画)

4.0

なんだこれすげー面白かったよ!ステージの自分と本当の自分の間で悩む若者の話、というソダーバーグの前作は何だったんだというくらいバカで陽気で爽やか。ほろ苦い現実は置いといて有終の美を飾ろうとする男たちに>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

5.0

最高オブ最高!アクションはもちろん、映像がとにかくカッコよく彼らを取り巻く設定も超クール。確かに話は複雑じゃない、でもそれは単純だということではないのです。行間から滲み出る過去や関係性が絶品。カッチリ>>続きを読む

リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(2015年製作の映画)

4.5

前作大好きでかなり上がってた期待値をしっかり越える面白さ。カラフルな世界、ワクワクの魔法、スラップスティックな笑い。コミカルながら泣ける友情、努力、勝利。テンポの良い疾走感とアニメの気持ちよさに満ちた>>続きを読む

リトル ウィッチ アカデミア(2013年製作の映画)

5.0

世界観の確立、キャラの個性や関係性、主人公のルーツ、魔法学校らしいエピソード、クライマックスの大活劇、意外な人物の正体。これらをわずか30分で表現しながらバランス抜群、しかも超面白いというとんでもない>>続きを読む

カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

4.0

ドニー・イェン主演で刑事ものの一種ながら、カンフーそのものを描いたと言える見事なカンフー映画。次々死んでゆく武術の達人というミステリー仕立ての序盤からやがて手技、蹴技、武器と特色ある怒濤のバトル尽くし>>続きを読む

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

3.5

酷評の嵐だったけどそこまで酷くないよ?ヒーローものとして観るよりは異能力バトルものとして観た方がいいかも(そこが問題だというのはおいといて)。評判だけで観るに値しないと思うのは性急だと思う。チームの始>>続きを読む

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](2005年製作の映画)

4.0

背負った運命は重くとも、受け入れてしまえば何とかなるという、ヒーロー映画としてはかなり陽性の部類。

必要な関係性は冒頭で手短にまとめ、すぐさま超人化。調子ぶっこきなジョニーと哀愁を開き直りに変えるベ
>>続きを読む

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

3.5

イヤな感じをとことん貫くオーストラリア産ホラー。どこか陰気な家でやんちゃの過ぎる息子と疲れきったシングルマザーを襲う謎の化物ババドックの恐怖……と思いきや、ちょっと方向性の違う怖さを味わえて面白い。結>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

5.0

「マヤ文明の人々を描く」程度の知識で観たけど、ここまで凄いと思わなかった。極限の生と死を同時に描くセンスに震えが走る。カット割の妙から少ない台詞で表現する心情に加え、エンターテイメントとしての見せ場も>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.0

すごく面白かった。中島かずき脚本はのっけから全開、まさかのドリルネタに『パシフィック・リム』などのロボネタまで入れてロボット尽くし。「ちちゆれ」には爆笑。こぶしウェーブ(ここ湯浅正明だな?)も狂ってて>>続きを読む

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス(2009年製作の映画)

1.0

まあね、アサイラム製作だから覚悟はしてたけどね。予想以上でしたね。『アトランティック・リム』よりはマシだろうと思ったけど大して変わりませんね。つまんないコントみたいな映画を90分見せられ続けるのは拷問>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

これは面白い!原作は2巻までしか読んでないので比較はできないけど、漫画を描くという地味な作業を映画として見せる工夫が山のようにあるのが素晴らしい。余計な関係は全て切り捨て主役二人と漫画関係者しか出さな>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

3.5

原作は読むのに非常に時間かかったけど、映画版はフライデーとの関係の変更やシーンの取捨選択によりかなり取っ付きやすい気が。ビジュアル化すると映えるシーンも多くクオリティもかなりのもの。伊藤計劃は元々コン>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.0

『あの花』は観てないけど、いやあ良かったです。とてもよくできてる。人物の立ち位置、関係の推移、音楽の使い方も効果的。青春ものとしての痛さとそれを突き抜けた先の希望もあってイイ。実写だとちょっと仰々しい>>続きを読む

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

4.0

面白い!違う映画が始まったのかと思うほど意表を突く冒頭。謎のメッセージや不穏な闇の深さ、主犯の見た目など猟奇殺人もののような薄気味悪さ。警官が主役なのもあって不可解な事件的ミステリと怨霊系ホラーが無理>>続きを読む

ポール・ヴァーホーヴェン トリック(2012年製作の映画)

3.0

あのバーホーベンが冒頭4分の脚本を公開し残りの話は一般公募して映画を撮ろうという企画を、前半はその制作過程ドキュメンタリー、後半は完成した本編という構成の異色作。これは……どう捉えればいいんだろう。い>>続きを読む

MI5 消された機密ファイル(2011年製作の映画)

3.5

優秀ながら時代に取り残されかけたMI5の老諜報員が政府を揺るがすレベルの機密に迫る。非常に高度な会話劇が続くのがたまらなくスリリング。かくしゃくとしたビル・ナイが渋くて、女性関係の豊富さは年を取ったボ>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.5

原作がどうか分からないけど、黒沢清演出により彼岸と此岸の境界線を渡り歩いてる感が凄まじい。闇に飲まれるこの感覚!生死の狭間は柱を挟んだ空間のように曖昧だけど決定的に異なる。常に付きまとう緊張感、でも「>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

3.0

あれ?ちょっと待って、結構楽しかったんだけど…?酷評の嵐でハードルが地面スレスレまで下がってたとは言え。いや正確には「酷すぎて笑ってるうちに楽しくなった」だ。歪んだ楽しみ方ではあるんだろうけど。

>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

5.0

愛する者を守りたい兄と愛する者を失った弟、生活や人間関係から格闘スタイルまで徹底して真逆に描きながら、試合の観客と同様どちらも応援したくなる構成が凄い。尋常じゃない後半の盛上り、思わず体が動くファイト>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

4.0

5年の行方不明の後発見された幼い姉妹がママと呼ぶ存在の恐怖を描く。デル・トロ製作ホラーという信頼もさることながらこれは監督の手腕が凄い。冒頭の『死霊のはらわた』的キャビンから、子供の絵で表現する経緯、>>続きを読む

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

3.5

コンサート中に演奏を間違えたら殺すという脅迫を受けるピアニスト。ほぼリアルタイムで展開するワンシチュエーション・サスペンスで一気に見せる。冒頭のテンポよい背景説明から大勢の客の前での必死の抵抗、ダイナ>>続きを読む

ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング(2004年製作の映画)

3.5

若きスティーヴン・ホーキングをベネディクト・カンバーバッチが演じるテレビ映画版。結婚前までの主に学術的な探求の方がメインなので『博士と彼女のセオリー』とは少し異なる。父親や教授、ペンローズとの関係、二>>続きを読む

レポゼッション・メン(2010年製作の映画)

3.5

臓器回収屋を描く近未来SF。高い臓器を売り付け、ローン払えなければ体かっさばいて回収という凄い設定。その設定だけが膨らみすぎではあるけど、立場の逆転から来るサスペンスをジュード・ロウとフォレスト・ウィ>>続きを読む

キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー(2013年製作の映画)

4.0

キアヌ・リーブス初監督作がまさかのカンフーアクション!マジか!と若干ナメて観たら、とんでもない、面白いよ!闇社会の格闘試合にスカウトされた男とそれを追う警察の話。主演のタイガー・チェンが見事な体術で最>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

橋から落ちた女性は本当に兄が突き飛ばしたのか、弟はその時何を見たのか。予想外の方向に転がる法廷劇に最後まで目が離せない。自由奔放な弟と生真面目な兄が見せる兄弟模様は信頼か憎しみか。繊細かつ雄弁な語り口>>続きを読む