坂口拓也さんの映画レビュー・感想・評価

坂口拓也

坂口拓也

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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.4

ダークナイトトリロジーの2作目。ジョーカー役のヒース・レジャーの演技が圧巻。ぜひ続編にも出演して欲しかったが本当に残念である。ここまでヴィランの方に注目して観てしまった映画は初めてであった。

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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.1

クリストファーノーラン監督のダークナイトトリロジー一作目。何度目かの鑑賞。

武術を取り入れたアクションシーンの迫力、壮大なスケールの救出劇、ヒーローの葛藤。やはりザ・ハリウッドという出来栄え。
バッ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

素晴らしい映画。
トランスジェンダーの凪沙の優しさとプライドを絶妙な人間像で演じた草彅剛と、人と関わるのが苦手で心を閉ざしている少女を演じた服部樹咲の空気感がとても良かった。
特に服部樹咲はバレエの腕
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色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

3.7

まっすぐ青春の映画。
渡辺大知の冴えない感が堪らない。
愛おしい三人組と家族、ヤンキー、島の人達。
悩みがないことが悩みって言うのが意外とパンチライン。

ファンシー(2019年製作の映画)

3.8

いい意味で裏切られた。
ファンシーというタイトルとは裏腹に、人間とはどんな見た目であれ元来獣でそれはある日爆発する訳でもなくて静かに遂行されるということを淡々と描いていた。

しかしストーリーに反して
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

子供のために父親を殺した母親とその子供たちの確執を描いた作品。
田中裕子も松岡茉優も鈴木亮平も佐藤健も素晴らしい演技で掛け合いの見応えが凄い。
一番好きなのは兄妹三人ででタバコを吸うラストに近いシーン
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー、映像、演技どれにおいても覚悟を感じた。
ここまで悲惨な状況は目を背けたくなるが、その中で生きていく兄妹を逃げることなく正面から映し出している。
皮肉なのが彼らは人間の尊厳を一つ失った時にそ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

元々はNHKで放送されたドラマということを観る直前まで知らなかった。
確かにセットの雰囲気から分かる。

この映画で黒沢清監督はヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を獲得。
日本の負の歴史に触れながらその時
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.1

佐藤快磨監督の商業映画デビュー作。
企画には是枝裕和。

太賀のどうしようも無い夫っぷりも良かったが本当に器用だと思った。細かい笑いの仕草もできるし大きく爆発させる演技もできてメジャー、インディーズ共
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.9

手塚治虫原作の漫画を実の息子手塚眞が実写化したもの。
二階堂ふみの存在感が素晴らしい。

部屋のカットやゴミ捨て場のカット、後半の小屋での映像は美しかったが、前半の新宿のような場所でのばるぼらのカット
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

4.1

オダギリジョーの長編映画監督デビュー作。
あれだけ豪華な制作陣でただただ一人の船頭の話を、ずっと同じ川を舞台に描いたというのは本当に潔いし撮りたいものを撮るという意思が見える。
そしてなにより映像美が
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.7

CMプランナーの長久允監督の長編初監督作品。
独特のテンポ感と映像で駆け抜ける新しい映画体験。映画というかMVに近い。
ただそれを映画の中でアクセント的に使っているのが新鮮で面白い。
言い回しや劇伴の
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.1

浅野忠信の不気味さが際立っていた。
脚本の先が読めなく秀逸。
娘がああいう状態になってから僕達は本物の夫婦になったんだよ、という利雄のセリフがとても皮肉。
不条理で不気味で、でも人間らしさもある八坂に
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.2

仲野太賀と若葉竜也のラストシーンは圧巻。
ぶつかり合いと言うか殴り合い。だけど相手を思っての言葉だったり態度だったり、それが自分に返ってきたり。熱くなった。

大島優子の演技も素晴らしかった。
全体的
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

4.0

202分とかなり長かったが飽きずに観ることが出来た。
オープニングからナパーム爆撃のスロー映像をバックにドアーズのThe Endが流れ揺さぶられる。

かなり多くのシークエンスがあり特別完全版以外では
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自殺サークル(2002年製作の映画)

3.6

あなたはあなたの関係者ですか?という台詞がやたら頭に残る。
グロいが演出のセンスがいい。
今じゃ出来ないと思うが自殺というものを対してここまでいい意味で軽く扱った作品はそうないと思う。でも実態はこうい
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影裏(2020年製作の映画)

4.1

松田龍平と綾野剛はやはり得体の知れない人物を演じる能力に優れている。
全体を通してトーンは均一だが、人間性が垣間見えるシーンでは一変する。だがそれがちゃんと同じ人間に見える。
日常を時間をかけて描いて
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海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.2

ジュゼッペ・トルナトーレ監督と劇伴エンニオ・モリコーネというニューシネマパラダイスのタッグ。
映像も音楽もとても美しい。
特にピアノの演奏シーンの臨場感は凄まじい。タバコのシーンは本当に名シーン。
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

豊田利晃監督と松田龍平のコンビはやはり最高。
実際の棋士の話を元に制作された今作だが、かなりドラマチックで王道な展開。それでもしっかり楽しめるのは松田龍平の醸し出す独特な雰囲気と、配役のセンスの良さだ
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.6

自分の中では、松田龍平が出演しているバディもので言うとやはりまほろ駅前シリーズには勝てない。
大泉洋の熱血な探偵と冷静というかどこか冷めてる高田のやりとりは観ていて面白かったが、ストーリーがカチッとし
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.9

ニューヨークが舞台でとても綺麗な画、特にオープニングのシーンは素晴らしい。
だがストーリーやホリーの言動にはあまり賛同できなかった。
オードリー・ヘップバーンの女優としての魅力が詰まっている作品。

I’M FLASH!(2012年製作の映画)

4.4

「青い春」「ナインソウルズ」と自分的にハズレの無い豊田利晃監督と松田龍平のコンビ。
今回も素晴らしかった。
今までの作品より画面を切り取った時の1枚の画としての完成度が非常に高かった。絵画を見ているか
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.1

様々な映画人が影響を受け、中でも孤狼の血やタランティーノが色濃く影響を受けていることでも有名で気になったので鑑賞。
菅原文太ももちろんのことながら脇役の迫力も凄まじい。
俳優陣がとても豪華。
有名なテ
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.9

ラスベガスをやっつけろのテリーギリアム監督作品。
ブラッド・ピットはそれまでのイケメン俳優のイメージを払拭しイカれた役どころ、ブルース・ウィリスもジョン・マクレーンから抜け出し悲哀に満ちた役を演じ新境
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

村田が本当に狂ってる。
いわゆるサイコパスキャラとかではなく本当に身近にいるような人柄でこの狂いようだからより恐怖を掻き立てられる。
でんでんの演技は狂気じみている。
そして惨殺シーンはもはやスプラッ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.1

役所広司の渋い演技が素晴らしい。
ヤクザ映画の中でも完成度がかなり高い。
脚本も演出も伏線の回収も。
大上に振り回されながら徐々に変貌していく松坂桃李も上手い。
にしても役者陣が豪華、、

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.2

演出が特に面白い。
前半は敢えてゆっくりと、岡田と安藤の絶妙なやり取り等の大きな芝居を、日常をフィックスしたカメラで比較的ポップに。そして中盤から突然入るスイッチ。

後半は急展開してシリアス。森田の
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麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

3.7

何となく気になっていたので鑑賞。
原作を知っていたらもっと楽しめたのかも。
設定のルーズさはやはり目立つがたまにはこう言う映画もいいなという感想が勝った。
一昔前の未来像で描かれていたり、無駄に壮大だ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.4

北野武の処女監督作品。
当初は深作欣二が監督予定だったらしい。

ラストシーンは思わず凄い…って言ってしまった。日本版アメリカンニューシネマな感じ。
映画のセオリーみたいなものを嘲笑うかのごとく繰り出
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

新しい感覚だった。
劇伴がほとんどなく迫り来る恐怖が助長される。
ハビエル・バルデム演じるシガーの何を考えているかわからない不気味さ、残忍さ、サイコパス加減が本当に怖かった。
トミー・リー・ジョーンズ
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凶気の桜(2002年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

窪塚洋介の魅力が溢れ出ている。
しかしそれだけではなく他のキャストもかなりハマり役。小菅や市川、高橋マリ子演じる女子高生もとても存在感があった。

右翼グループに属する若者の、暴力が正義だと言い張る様
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

王道の家族ものだが、その中の登場人物一人一人にフォーカスがあたり細部まで描かれ、家族とは何か、愛とは何かが嫌味なく丹念に描かれていた。
引くところは引く、押すところは押すがとても良く出来ている映画だと
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.3

園子温監督作品。
好き嫌いが分かれると思うが自分は好きだった。
一見センスのない演出や不気味さや不自然さが他の映画にはない魅力。
また不自然なまでの血飛沫や血溜まり。切られていく首や腕。
タランティー
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

4.3

北野作品の中でも、ラブストーリーで赤を基調としているなど異色の作品。
オムニバス形式なのだが一貫しているのは自分の愛する人に対する感情や後悔、そこと向き合った時に訪れる微妙なバランスの崩壊、死の匂い。
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御法度(1999年製作の映画)

3.7

大島渚の遺作にして松田龍平初出演の映画。
新撰組を男色という目線で描いた司馬遼太郎の作品が元となっている。
松田龍平の妖艶な魅力が映画初出演ながら出ている。
大島監督は役者じゃない人を起用することに定
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楽園(2019年製作の映画)

3.6

吉田修一原作「犯罪小説集」の映画化。
原作は読んでないけどかなり端折られて作られてる気がした。
集団心理でみんなが殺したんだって言うところは分かるし、村八分にあって、って言うのもわかるんだけど、奥行き
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