天パーマンさんの映画レビュー・感想・評価

天パーマン

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Here(2023年製作の映画)

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心が浄化される体験は初めてかもしれない

木のせせらぎ、雨音、そして音楽。
マイナスイオンってこの映画のことでしょってくらい全てが癒される
題材が苔っていうのもすごく合ってる

苔ってレアですよね
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

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90分弱ですか…
こんなに長く感じた90分は初めてです

まずなんといっても長回しが退屈
長回しってやっぱそれ自体は退屈な撮り方でどう魅せるかだと思うんです
タルベーラ然りタルコフスキー然り

コンセ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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裁判って意外にインファイトなんだ

もう少し内面を抉っていけたように思えますが、あくまで法廷劇の作品だったということでしょう

ひたすら会話会話でしたが飽きさせず2時間半持たせたのはさすがの脚本だとい
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聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

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美しい大人の物語

刹那的な出会いが心地良い
話のテンポも小気味良く、音楽も実に素晴らしい
個人的には直接の性描写がないところも良い

お酒は毒にも薬にもなる
飲む際は気をつけましょう

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

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芸術に浸かっている気分だったが、劇場で観たにも関わらず暗すぎてよくわからないシーンがそれなりにあったのが残念だ。

実に絵画的で音楽もショットも幻想的で夢心地な気分だったが、ビジュアルに全振りすぎる。
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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これは凄まじいものを観たな
ちょっと筆舌尽くし難い体験だ

人間の人間による人間のための映画
映画をこよなく愛した者だからこそ撮れた傑作
人間を愛してやまない様子がこれまでの映画やこの映画から伝わって
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

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月の寵児たちの片鱗を感じる

じっとしていられずフラフラと地に足付けず生きているナンパ男で厄介極まりない。しかし男にも女にもモテていてとても魅力的なキャラクターだ。
主演の方の色気のある風貌がこの役に
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落葉(1966年製作の映画)

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こういう損な役回りの人間は可哀想だけどエンタメとして見るとやはり面白いですよね

職人に好かれる人間と経営者に好かれる人間と
男に好かれる男と女に好かれる男と
やはり前者の方が人間として面白いと思いま
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

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コング少佐ァァァァァ!!

この物語の発端が賢者タイムとは実にふざけている
心のヒトラーが抑え切れない博士といい非常事態にも関わらずコカコーラ社を優先しようとする兵士といい最高に皮肉っている
しかし時
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

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「人間の醜さを知っている」
この言葉に集約され補足的な会話が為されるヘンリーとの会話のシーンは作中最も重要なパートだが、そこまでが非常に長く中弛みがあるわけではないがどうしても冗長に感じてしまう

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平穏(1976年製作の映画)

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これは惨い…
板挟みにされて1番キツい役だ

キェシロフスキらしさの出た佳作だけど残酷すぎて見ていられない
現代でも通用する物語で日本では中間管理職の自殺率が高い

エル・スール(1982年製作の映画)

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前作同様に影が印象的で、終わりゆく父とこれから始まっていく娘との対比となっている。両者共に苦悩があり、克服できなかった者とこれから克服していくだろう者という対比でもある。
その影はメタ要素の他に画的に
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

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なんなんですかあの薬品は…

前半は冗長という意見もあるけどロードムービーは好きなのでむしろ前半がいい。普通のロードムービーと違って時代が違うしセットもハリウッドパワーでしっかり作り込んであるので旅の
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1章は想像の範疇を出ない凡庸な内容で、今この時代でも名作と呼ばれるには無理があると感じたが、2章からは展開には変化がないものの、小説が原作になっているように文学的でプラトニズムな話になっていて、良い意>>続きを読む

四月(1962年製作の映画)

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所有することに対しての批判と自然破壊に対する警告がイオセリアーニという監督の至上命題なんだろう。

序盤はこのカップルと家具をせっせと運ぶ人たち、中盤からは対面するアパートに住む人たちとの対比になって
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ジョージアの古い歌(1969年製作の映画)

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「唯一、ゲオルギア」で歌が素敵だと思っていましたが、地域によって歌い方が違うというのは面白いです。
脈々と受け継がれてきたということで、できればその地域の特色について教えてほしかったですね。

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

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これは何を否定したい物語なんだろう。批判的な作りをしている気がするが、肝心の内容が思い浮かばない。
監督はこの物語はハンガリーでは日常的に起こっていることのひとつと発言している。
外界から隔絶された空
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

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アニメは基本、受動的な楽しみ方をしているため特に書くことがありません。しかし、これに関してはどうしても何か書かずにはいられない気持ちになりました。

今作はアニメ1期と前作に比べて少々毛色が違います。
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鋳鉄(1964年製作の映画)

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工業とは自然破壊の最たるものだろうに映像の美しさたるや…
マグマのような地球の根源的な自然、畏怖の念すら感じる映像

言葉は発されずただ淡々と作業する様を記録している
これならいっそのこと音声もそのま
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珍しい花の歌(1959年製作の映画)

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写真集のような作品だった
すなわち映像である意義をあまり感じない
歌とラストの整地のシーンが撮りたいがための作品だろう

水彩画(1958年製作の映画)

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学芸員の機械的で狭量な考えと夫婦を対比させている

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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光の綺麗な映画だった。しかし光のあるところにはやはり闇があるということを再認識させられた。

この作品はこの時代らしく政治批判のメタファーが盛り込まれている。しかし決して政治に対する抵抗を前提に作られ
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スタッフ(1975年製作の映画)

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まさに「下働き」という内容
権力に逆らえず屈してしまう少年

舞台という華やかさの裏で泥臭く頑張っているスタッフという対立した表現
少年の理想と現実も乖離しており二元論的な問いを投げかけられる

メッ
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

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初期の傑作と言われるだけある作品だった。
やはりモノクロだと淡白になりすぎるのでこの人はカラーで撮った方がいいと思った。

今のところこの作品が群を抜いて好きですが、ムショ行きになる展開がいくらカウリ
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ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

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ハムレットは読んだことも観たこともないがカウリスマキが扱う題材にしては上流階級すぎると思う。
この人は労働者階級の人間をドラマチックに描くことの方が遥かに合っている。

往年の古典映画を模倣している辺
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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無法者がこんな一斉になだれ込んで来るのはもはや災害ですな
フランクはこの世に1人で十分なんだよ!と言わんばかりにフランクが退場していく

モノクロっていう強みを活かした映像だった。音楽もハマっていてこ
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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学生時代は仲良かったけどその後疎遠になって昔の知り合いみたいな関係性になった人と久しぶりに会うっていう状況は割と誰にでもある展開だと思います。自分も年一くらいでそんなことが起こりますがこの作品はそれで>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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希薄な人間関係が心地良い。恋愛映画ではあると思うのですがそのジャンル特有のキラキラ感は皆無で盛り上がりこそありませんがリアルな心の浮き沈みがあるといった感じ。

かなり無機質な画ですが時折シュールな笑
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エクソシスト(1973年製作の映画)

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観たことがなくてもなんとなく知ってるシーンが多々ある。CGがない時代ということで今観るとどうしてもB級っぽさがあり最初は笑えたけど悪魔祓いの話が出た辺りから段々笑えなくなった。

怖い映画だと思って観
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

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何も知らないで観る映画ではないですね。
この監督か主題になっているノーベル賞作家が好きなので観に行くという映画だと思う。
どちらでもない私はのどかな雰囲気で嫌いではないけど…という感想しかない。実際こ
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

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民族統一が如何に困難かという。
大陸の小国が身を守るためには大国に身を委ねなくてはいけないというジレンマを感じた。
ただ迎合してきたのに独立しようとすることに対して身勝手さを感じて止めようとするソ連の
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月の寵児たち(1985年製作の映画)

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群像劇だけど散文的で全然集中できなかった。

蝶採りもなかなかだったけどこれは比にならないくらいごちゃごちゃで何回か観ないと関係図が理解できない。しかも理解したところでやってることは変わらないわけで分
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蝶採り(1992年製作の映画)

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どちらかといえば長回しな方だったのに妙に小気味良いテンポで面白かった。

話は大して面白くなかったけども…。
後半の遺産がどうだこうだのくだりはまぁ良かったかな。

初恋(1974年製作の映画)

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出産までの過程を紆余曲折に描いた映像。

フィクションかと思って最後まで観ていたけどドキュメンタリーだった。

この歳で出産というのは周りも本人達も言っているように無計画さはあるけど堕ろさず育てるとい
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地下道(1974年製作の映画)

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チカホにも色んな人がいますね。こういう感じで道行く人を覗き見できたら楽しいかも。

味気ない感じで特に言うことなし。これならドキュメンタリー観るかな。

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