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いんやぁ面白かったというか味わい深いというか。大傑作とは違うが、大作でクオリティも高い。エンタメ的でもあるが、今までの「アウトレイジ」的ノリとも違う。味わいとしか表現できない。「キラーズ・オブ・ザ〜>>続きを読む
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ビートルズが今作るとしたらこうした曲調のこういった歌詞になるだろうなと思わされる最新曲。しかし元はジョンがポールに宛てた曲の一つだし、それをビートルズとして作るプロジェクトはジョージが生きてる頃にあ>>続きを読む
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「マルホランド・ドライブ」は、他人の夢物語だったが今作は武自身の夢物語なので「8 1/2」的。ほぼ感覚的で時折雑味もあるが、こんな作品を作れてしまうのはやっぱり凄いと思うのだ。そして、こんな強迫観念>>続きを読む
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今ガザの攻撃に対してイスラエル内で、一部だがガザの負傷した人らの傷をメイクで真似してバカにする映像が流行っている。この後に及んでそのレベルの揶揄が存在するのかと呆れるが、これが実情なのだ。そしてその>>続きを読む
髭剃って、血が出過ぎる。単にそれだけだが、男の平然さと一定のBGMが流れる中、異常な行為のみが足されるだけで全て異化してしまう面白さ。スコセッシ映画にかかせない音楽と暴力のマリアージュを堪能できる。>>続きを読む
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今作のディカプリオは支えず、しがみつく(「タイタニック」爆笑オマージュ!)。
本当に、スコセッシは食わせ者だなと。いつも判断できない。早い話「で、肯定否定どっちなの?」となる。表層の生き生きぶり>>続きを読む
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カウリスマキ映画のような、厳しい現実とささやかな優しさを持つ人らという題材で、ハートフルなのかと思いきや怒涛の苦難のたたみかけに、「ジョーカー」になってしまうんじゃないかという危惧さえ生まれた。>>続きを読む
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アイルランド歴史勉強第二弾として鑑賞。前回観た「フールズ・オブ・フォーチュン」のその後、第二次世界大戦禍が時代背景となっている。アイルランドは中立を図り戦火を免れるも、国内での独立派(アイルランド共>>続きを読む
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映画始まっての「RELOAD」の文字に、自分はまた”再鑑賞”してしまっているのだとハッとさせられて、嫌悪した。とはいえ観返して良かった、この中に没入していた自分がもういないことが確認できたので。>>続きを読む
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1920年、アイルランドによるイギリスからの独立戦争に苛まれる幸福なアイルランド一家。ハンス・ジマーの音楽がこれでもかと悲劇を強調せんとし、過去と現実のカットバックのしつこさが時折鼻についたが、アイ>>続きを読む
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危険、怪電波を発するヤバ映画であった。しかとその電波受け取った(洗脳済)。
そもそもThrobbing Gristleの過激派担当ジェネシスPオルドリッジや、薬物中毒且つ若者文化の象徴クリスチー>>続きを読む
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「プラン9・フロム・アウタースペース」というトンデモクソ映画を観て以降、映画を見る気が若干起きなかった笑。映画への考え方が一時的瓦解を起こしたので、脳内整理するために同じく映画の革新者であるゴダール>>続きを読む
エド・ウッドは茶目っ気でなんとかなってるな。ティム・バートンが制作した伝記で描かれていたのもまさにお茶目さだ。酷いけど、やろうとしてることはわかるし、それができない時の理想と現実の差異が笑える。>>続きを読む
Q.これは、別の世界線のエクソシストか?
A.トルコ版「エクソシスト」です。
ほぼ丸パクリかつ全てチープに変換されている。フリードキンが本編でも撮影裏でも強いたあの緊張感をゼロにすることで、かな>>続きを読む
「もし創造者が空を飛ぶようにするなら、生まれつき羽を与えたであろう」
しかし、人は飛行機を作ったではないか。人は生まれたままではない!そういうエド・ウッドの情熱が炸裂してて、最低監督と言うにはなかな>>続きを読む
以前観た「精霊のささやき」の監督、植岡喜晴の作品。なんだこの初期の鈴木清順とエド・ウッドを足したような作品は。映画がギリギリ映画であれるような作り物感が良いので、棒読みもチープ演出も"あり"である。>>続きを読む
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水辺に行く口実は何も果たさず、車に乗り込んではなかなか発進せず。声をかけては別の人を愛し…を繰り返す、そんな220分(長い)。
ゴダールについての本なんかを読んでいると、よく「et(〜と)」とい>>続きを読む
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午前十時の映画祭にて。劇場で見ると凍てつく。「宇宙で死ぬわ」と言って失禁するリーガンを見て気まずくなる来客陣とスクリーンの外でこちら観客席も同様に居心地が悪くなる。久しぶりに見ると、こんなにじっとり>>続きを読む
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精神が終わっていたので、あんまりにも青春してて輝かしくて羨ましくて、既に一人で劇場に赴いてるわけで寂しさと孤独で死にそうだった。映画館という場所で一人であることの居心地の悪さを一番感じたし、そのせい>>続きを読む
こちらはドキュメントだが、そこまでの情報量はない。というか「軽蔑」見てない!「このショットは使われないだろう」と言われたカットが実際どうだったか知りたいな。あと「アデュー・フィリピーヌ」ってゴダール>>続きを読む
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ザ・ヌーヴェルバーグ調なドキュメンタリー短編。というか、ドキュメントというのは素材であり構成は劇映画に近い(音は後付けでアフレコっぽいし、演出らしい箇所もいくつか)。長編「アデュー・フィリピーヌ」を>>続きを読む
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あまりにもセンチというかリリシズムというか、ピュアな映画だった。雪景色に反射する太陽光が印象的な今作は、そういう目も眩むような輝きを持っていて時折直視するのも躊躇われる、そういう純なるものを感じた。>>続きを読む
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今回、新文芸坐のマッドハウス50周年記念上映にて鑑賞、席はきっとお初じゃないであろう人々の熱気を感じた。満席、終映後は拍手もあり。
「最近、私の夢を見ていない」
劇場環境の没入感が半端ない、これ>>続きを読む
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全てのくだりがワンテンポ以上長い。ゆったりではなく間延び。同じ下りを繰り返したりもそう。それでもなんか、可愛い瞬間とか画だけ異様に強度があったりして最後まで見てしまう魅力があった。
保たれるのは>>続きを読む
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日本映画いちの複雑怪奇。虚構と現実、過去と現在、構成も時制もなかなかに入り組んでいる。「8 1/2」のような、寺山作品の中でも中間的で混沌とした作品。マニエリスム的極致。そして土着。勝手ながら自分の>>続きを読む
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見ている最中に飲み込まれるような感覚。映像はワンカットでシームレスに繋がりしかも部屋という空間からは脱することは無く、音は触覚的で神経質な感じ。期待したし、それを全く裏切らない作品だった。
同時>>続きを読む
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フェイク・ドキュメント調。発掘された程というのが、ややもすると学生映画のようなお遊戯ぽさもあり微笑ましいいのだが、その無邪気さが後半で牙を剥くわけで、これには製作者に完全に謀られたとしか言えない。>>続きを読む
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不気味で不安、ビデオという媒体とどこから発掘されたんだかみたいな低予算感が怖い。あとお面が怖い。シシリア・コンデイットはyoutubeにて未だ作品を作り続けアップしている。他も見てみようと思う。>>続きを読む
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少年の主題、これの行き着く先はもう完全なる再現なのだなと。ノスタルジーという美化の伴わないダイレクトな幼少期をこうも目撃できるとは思わなかった。
懺悔というか、自分の中で消えかけてた記憶があった>>続きを読む
映画黎明期の漲る想像力と制限知らずな技術力には敵わない。数々のストップモーション作家が影響を受けたであろう、起源であり頂点!可愛くもグロテスク、スラップスティックなギャグまであり、世界観はディズニー>>続きを読む
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再鑑賞。短編小説を読んだような、コンパクトな満足感。深く考えることは特に無いのだが、何せ空気感と演者の美しさに惚れ惚れするというか。ガロ系の漫画のような陰影に美男美女、そして夢野久作原作、最高である>>続きを読む
「四次元」についての教材的な作品。わかりやすいし、知覚できない次元を視覚化する特撮技術が富んでいる。時間もまた一次元と捉えられるそうで、これ見るとリプチンスキーの「四次元」が四次元たる所以が若干わか>>続きを読む
好きな世界観すぎ。窓とその向こうに抜けるような青空というマグリットのようなモチーフと、岩や人々が同列に配置される。これがまた合成でもCGでも無いというのがすごい。音楽やモチーフのせいか、Vaporw>>続きを読む
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すごい良かったし、すごい寂しい気分になった。圧倒的ノスタルジア。明るすぎるイメージをいくら持とうとも、ラストで少年を見送るたけし演じる菊次郎の棒立ち無表情が、どれだけの寂寥感を作品に持たせてしまうこ>>続きを読む
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かわいい世界。新しいおもちゃをクリスマスに貰って、古いおもちゃを投げ捨てる少女。しかし、夢では罪悪感からなのか、生き生きと古いおもちゃが踊り出す。「トイ・ストーリー」もそうだが、おもちゃたちのあくま>>続きを読む
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カレル・ゼマンによる切り絵によるアニメーション。所々実写が合成で入ったりと(運ぶ荷物が歩き出す実写合成は「ファンタジア」っぽかった)、緩やかに他の表現技法も取り入れている(実写とアニメを合体させてき>>続きを読む