TnTさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

TnT

TnT

映画(670)
ドラマ(5)
アニメ(0)

迷惑帽子/これらのいやな帽子(1909年製作の映画)

3.5

https://twitter.com/jfjrjmsjlg/status/1656531769863340037?s=46&t=qaJWOhD0EPa77U1K0GtGmg
 この動画見てグリフィス
>>続きを読む

1PM-ワン・アメリカン・ムービー(1971年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 そういえばカンヌにて公開されるゴダール未完成の作品の予告編が上がっていた。映し出されるのは生前”脚本”と言っていたものだが、画像や写真、ドローイングなどで構成されているのがわかる(https://t>>続きを読む

カメラマンの復讐(1912年製作の映画)

4.1

 カメラが生まれた世界でもはや安寧の地はない。例えそれは虫の不倫であっても。

 こちらの虫は、ちゃんと虫で裏側とかは気持ち悪いと思ったりしたが、意思を感じると可愛く見えるものである。元祖バグズライフ
>>続きを読む

困った一夜(1896年製作の映画)

3.4

 寝る前に虫を目撃すると自分のテリトリーを侵された気になって気持ち悪くて眠れなくなる。夜は見たくない作品。虫がまた絶妙にキモい、デカい。映画として何を題材にしようとなったときに人間の根源的不安要素に手>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ダンジョンズ&ドラゴンズというアメリカ発祥のテーブルトークRPGの映画化。今まで三部作として映画化されてるが評価を見る限りなかなかのクソ映画らしい。今作はそんな作品にリブートとして恐れ多くも果敢に立>>続きを読む

悪魔の館(1896年製作の映画)

3.4

怪奇の走り。こういったモチーフが、最近見てる初期カートゥーンの世界観に繋がっているのかも。館だと思ったら後半めっちゃ晴れて外みたいになる。ポンと出てくるメリエス印のあの編集、めっちゃ上手くいってるやつ>>続きを読む

雪合戦(1896年製作の映画)

3.5

 誰が誰に投げてるんだ!いや当てればそれでいい、それが雪合戦。途中くる自転車の男は集中砲火されて来た道を戻る。目的の方向を諦めるほどの集中砲火というのも笑えるが、ここにはリュミエールおなじみの画角内に>>続きを読む

カラビニエ(1963年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 戦争という状況に、一切の葛藤もなく染め上げられる人物像は不気味。そうした存在になればなるほど戦争というシステムの理不尽さといとも簡単になびく人間の愚かさが浮かび上がる。鈴木史さん、池田百花さん、上條>>続きを読む

ニューヨーク23番通りで何が起こったか(1901年製作の映画)

3.4

 23 skidooってバンドがいて、バンド名がスラングと知り、その由来を辿ってたらニューヨークの23番街説があって、建物の関係で変な風が起きて女性はよくスカートがめくれて、去ることを余儀なくされると>>続きを読む

ロベール・ウーダン劇場における婦人の雲隠れ(1896年製作の映画)

3.3

 メリエスの手品映画。これ当時どれぐらいの信ぴょう性があったのだろう。リュミエールに衝撃を受け、その驚き、映画のエモーションの部分を彼は別の形で表現していく。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 「ジュラシック・パーク」と製作時期が被っているその作風の対比を見たくて、久々に鑑賞。やっぱりところどころ本当にキツくて泣いたりした。にしてもなぜこの両極端の横断をスムーズに行えてしまうのだろうか。映>>続きを読む

Snow-White(原題)(1933年製作の映画)

4.8

 ベティシリーズで一番好きだけど、単にこれはキャブ・キャロウェイのSt. James Infirmary Bluesが良すぎるだけかもな(この歌もこのアニメバージョンが一番響く)。ナンセンスだが白雪姫>>続きを読む

Minnie the Moocher(原題)(1932年製作の映画)

4.5

 最高!フライシャー作品は怪奇表現に容赦ない。同時期のミッキーマウス作品と比べると断然こっちの方が好き。
 
 キャブ・キャロウェイの歌を知るきっかけにもなった作品。今作で知ったからか、なんだかんだM
>>続きを読む

The Haunted House(原題)(1929年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 似た題材で同時代のアニメーターたちと比較できそうなので、ハウンテッド・ハウスもの比較の場としてレビューする。

「The Haunted House」(1929)ウォルト・ディズニー
「Swing
>>続きを読む

Betty Boop, M.D.(原題)(1932年製作の映画)

4.4

 狂いすぎ注意。ベティ・ブープシリーズはやっぱ狂おしいほど好き。ノリと笑いと変化自在な体と歌と、キュートなキャラクター。ディズニーはクラシカルアニメ感があるけど、フライシャーの手がけたアニメは俗っぽさ>>続きを読む

Bimbo's Initiation(原題)(1931年製作の映画)

4.4

 冒頭のビンボー誘拐の高らかな歌が良いが、組織が何故ビンボーに執着するかは全く無説明笑。
We are the members of do it or die♪
「するか死ぬか」メンバーというネーミン
>>続きを読む

インク壺の外へ(1919年製作の映画)

3.7

 これがアニメの初期衝動だと思うと、発明した人類がイかれてる笑。なんでカートゥーンってこんなぶっ飛んでるのか。しかも、初ロトスコープ作品だ。そして実写と絵の融合が見受けられる。道化師のココは監督のデイ>>続きを読む

ジグザグ(1996年製作の映画)

3.5

 たった45秒の作品なのにいつも入れる10カウント入ってくるから本編爆速笑。普通の景色に見えて変なやつ何人か紛れてるけど早すぎて何も掴みとれないままに終わる。ファーストカットとラストカット、シチュエー>>続きを読む

ジャバウォッキー(1971年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

 次から次へと見たことないイメージすぎて、鑑賞後眠りに落ちる(知恵熱?)。無いものを現出させるその創造性が羨ましい。

 筋は無いが、掲げられた肖像写真が”父”の存在で、監禁されてるかのような閉塞感が
>>続きを読む

絵画の主題(1989年製作の映画)

3.7

 描かれた人物がいろんな絵画世界を縦断する。マネ、マティス、キリコ、ベラスケス、フェルメール、ホッパー、もっと見たい題材ばかり。絵の世界に入り込みたいという欲求を叶えさせてくれると共に、彼らの影響をシ>>続きを読む

フーガ(1999年製作の映画)

4.1

 フーガ、「曲の途中から、前に出た主題や旋律が次々と追いかけるように出る曲。遁走(とんそう)曲」(Oxford Languages引用)という意味だそうで、今作はそれをアニメーションによって表現したも>>続きを読む

M・アーウィンとJ・C・ライスの接吻(1896年製作の映画)

3.4

 情感たっぷりな表情となにかを囁き合う二人、そしてキス。サイレントを利用したもどかしさ、彼らの囁きは彼らだけのものなんだなぁとしみじみ。どうやら劇のワンシーンらしいが、その情報無しに見るとカメラ前でも>>続きを読む

猫の食事/食事をする猫(1895年製作の映画)

3.5

 画角ギリギリからはみ出ない猫を捉える構図の収まりのちょうど良さ。女の子が画面外からやってきてカメラガン見で猫に無理やりご飯食べさせようとするという、無邪気満点が良い。猫も嫌がりつつも黙々と食べてる感>>続きを読む

変化する帽子(1895年製作の映画)

3.5

 ほんとギャグ好きだな。初代仮装大賞である。また一人が色々な役を演じるという、役の概念が言及されたとも言える。普通に今tiktokでやってもバズるんじゃないか。というか、ここ最近のこの数秒のサイレント>>続きを読む

自動ソーセージ屋(1895年製作の映画)

3.3

 一種のギャグとしてだが、史上初のSF映画とも言われてるとか。豚の生首はやはり日本人にはキツイっす。リュミエール、ギャグする時は人物が水平に配置されがちなんだな。動きの面白さを提示するためにか、つまり>>続きを読む

馬芸(1895年製作の映画)

3.6

 ギャグセン高すぎ。尻叩くのリュミエール作品に多いな笑。散々アクロバティックに乗り間違えておいて最後の「スン…」ってなるの可愛い笑。しかしそれもまた間違った乗り方で幕を閉じるというオチ。これはキートン>>続きを読む

写真会議委員の上陸(1895年製作の映画)

3.3

 「工場の出口」とは違って、もう何人かはこちらに挨拶してきている。人物ぞろぞろ、構図の斜めのジグザグ感も心地良い。斜め、大事だ。

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 相変わらず説得力に欠ける脚本と、これでもかと刺して鮮血を見せつけてくるダリオ・アルジェント、82歳で未だ現役の頃ぐらいの感覚で映画を撮ってのける。そんなにアルジェント作品見てるわけでもないので今作の>>続きを読む

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 グラント博士が再び恐竜に出くわすように、自分もまたこの続編を観に来てしまった。一作目には敵わないが、目くるめく展開はやっぱ胸アツ。良いスリル感だから何回観てもいいと思える(子供の頃何遍も繰り返し観て>>続きを読む

海水浴(1895年製作の映画)

3.5

 人生でこんなに海と戯れたことないな(肌弱い)。目とか鼻とかめっちゃ染みないか(鼻も弱い)?よくもまぁ何度も飛び込めるなぁ。奥へとゆく飛び込み台のようなぐらつく橋もまた斜め。それに対し水平線は水平であ>>続きを読む

カード遊び(1896年製作の映画)

3.3

 「優れた芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」というピカソの言葉通り、巨匠のささやかな真似事を見て取れる。今作はまんまリュミエールの「エカルテ遊び」である。

 違いはといえば、まずメリエス本人が中
>>続きを読む

カード遊び/リュミエール家の庭での親睦会/エカルテ遊び(1895年製作の映画)

3.4

 古典は短いし情報量も少ないのでなんぼでも見れるね。「バビロン」のラストシーンを今だに引きずる自分よ。

 左に座るのはリュミエールの父だとか。ちょっとチラッとこちらを見るけど、それは親としての目線な
>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 出てくる人が愚かすぎて気がつけば恐竜を応援してました。前作が如何に焦らしの賜物かよくわかる。今作のポンポン出てくる恐竜への緊張感とかはあまり感じなかったなぁ。やっつけ感あるというか、脚本の粗とか、登>>続きを読む

港を離れる小舟(1895年製作の映画)

3.4

 女子供は陸にいて、男たちは今日も漁に出かけるのだった…。舟が揺らぐのに対し、海の上に据えられたカメラは確固たる意思から揺らがないという。物語を感じる。

壁の破壊(1895年製作の映画)

3.5

 壁破壊からの逆再生。ただ逆再生を提示するんじゃなくて現在形から突然のというのが意表を突いているというか、ここで来るか!という感じ。ノーランの原点というレビュー見て確かになぁと。ノーラン映画の喜びは映>>続きを読む

メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

3.5

リュミエールが牧歌的な赤子とのプライベートフィルムを撮る傍ら、対するエジソン陣営は歴史モノでしかも斬首というグロの走りとなる今作を作る。映像の荒さもあって、最初斬首のギミックに気づかなくて驚く。しかし>>続きを読む