てっぺいさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

てっぺい

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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.0

【匂わせる映画】
人物の心情を言葉でなく、漫画の台詞や映像表現で匂わせる映画。穏やかな映画のペースに反して、1秒も見逃せない。ラストのどんでん返しや、節々のコミカルさ、現実と妄想が錯綜する面白さも。
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

【ドラゴンボールな映画】
“かめはめ波”打ちまくりの“気”のバトル。巨大なアレも登場しもはやドラゴンボールなド迫力バトルに心臓バクバク。“サーカスにようこそ”マーベルに新しいヒーローが加わるラストは心
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

【ビーチに行けなくなる映画】
もし急速に歳を取る空間に隔離されたら?人間の狂気と絶望がむき出しになるスリラー映画。極上リゾートにいるような優雅な気分が、恐怖で地の底に叩きつけられる。原作に説得力を加え
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

【2倍楽しめる映画】
ラスト30分の転換から一気に怒涛のラストへ。前作と似て非なる脚本の妙に加え、主役を凌ぐ鈴木亮平の演技力と存在感。賞総なめの前作を巧みに繋いで拡げた世界観で、前作を想起しながら、頭
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

【格差映画】
悪党集結を謳うも、悪党内の活躍の差が激しい格差映画笑。そんな意表を突く脚本に終始笑いっぱなしだし、ハーレイ・クインを愛でるに十分なピカイチの活躍ぶり。見終わると、楽しい映画を見た時の純粋
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.0

【500台破壊映画】
500台の車が撮影で破壊された映画。磁力による見たこともない車の破壊の数々にも圧倒されっぱなし。もはや不死身の男達による“そんなわけアクション”も堪能。過去作の監督による、シリー
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

【スペアリブ映画】
150分延々と歌い踊り続けるミュージカルの徹底ぶり。群舞から変重力まで、バラエティに飛んだダンスで否応なしに気分がアガる。移民問題という映画の骨をそんな霜降り歌舞お肉で包む、スペア
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

【SNSが好きになる映画】
自分のSNSと重ねて見てしまう仮想世界。その無限大な世界観と美しさに、否応なしに想像力が掻き立てられ、見終わると不思議とSNSがしたくなる。眼福&耳福のアガるOPに、文句な
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

【上演前から興奮する映画】
上演前、マーベル各キャラ映画の怒涛の公開ラッシュ告知が入りテンションMAX。そのままその世界にドップリ浸れる2時間で夢うつつ。エンドゲームのあの末路に想いを馳せ、ド派手アク
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

【音が止まない映画】
街が崩壊する破壊神の放射熱線に、守護神の巨大な鉄拳、重なる雄叫び、咆哮、威嚇、音の止むことのない2時間で、その大乱闘にもう劇場でガッツポーズしたくなる程興奮する。見え隠れする日本
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.5

【音が豊かな映画】
前作がより理解できる前日譚に始まり、そして一気に広がる世界観。呼吸も止まるほどの静寂の恐怖は前作そのまま、爆裂音や心の機微まで、音の表現がとにかく豊か。家族の絆で繋がるラストに映画
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

【文化を作る映画】
裏の裏をついてくる脚本の妙。幾重にも張り巡らされた伏線回収もあり、重々しく問いかけてくるラストの響きもいい。日本の文化である漫画を起点に広がるこの映画の世界観。もはやこの映画も文化
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.5

【見返したくなる映画】
愛する人を殺める結末が分かっているからこそ、感情移入し続ける2時間。逆刃刀で戦う主人公の想いを再認識するラストは、どうしようもなくシリーズを始めから見たくなる。アクションや役者
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

【白黒つけられない映画】
命懸けのファッションバトル。その意味で斬新だし、そのバトルにクルエラの生い立ちを巧みに掛け合わせた脚本が素晴らしい。悪に染まるも真っ直ぐで“白黒つけられない”クルエラや、愛ら
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

【綾野剛を愛でる映画】
家族とは何か。1人の男の人生を軸に、様々な家族の形が描かれ、見終わってみれば心にずっしり残る重厚感。緻密な脚本力も光り、綾野剛の多彩な演技力を愛でる意味でも見応えのある一本。
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

【斬らない殺陣映画】
シリーズ通してのスピード感溢れる殺陣の迫力。最終章ならではのアベンジャーズなワクワク感。“不殺”を貫く、本シリーズならではの一本気。魅力がたくさん詰まった映画。
◆概要
和月伸宏
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

4.0

【逆転の発想映画】
オリンピックと新技術という今の日本ならではの要素を組み合わせた、自由でワクワクな脚本。こと前に進む発想しかないリニアと銃弾が、逆転の発想で繋がる描写は鳥肌モノ。個々のキャラがコナン
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

【エンドロールから顧みる映画】
エンドロールで気づかされる、劇中のノマド達が全員実物だという衝撃。ノンフィクションをノンフィクションのまま映画化したピカイチの作品力で、どの作品よりも、登場人物の悲哀や
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

【卒業する映画】
人物像掘り下げまくり。過去映像も要所で使い、当然ながらの作品愛に溢れてる。ストーリーそのものも抜かりなく、全ての要素を使った伏線回収で、この途方もない25年のシリーズを見事に完結、卒
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

【くすぐる映画】
趣味や思考が徹底的にかぶる男女。その奇跡の連続に否応なしに恋に落ちていく描写が胸キュンの嵐。迎える結末もどこか穏やかでほっこり。ウィットに富んだ表現満載で、脳や心が
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

【輝く映画】
山場のシーンで、人生の素晴らしさを全力で伝えてくれる。まるで自分の生き方まで輝かせてくれるような強烈なメッセージを持った映画。独創的な“ソウル”の世界も、キラキラ輝く素敵な映像美。
◆概
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.5

【救う映画】
ワンダーウーマンが世界を救う!飛んで蹴散らす縄投げ爽快アクション、王道のヒーローもので、メッセージも伝わりやすい。大作が次々と延期になる映画界の年の瀬も救う一本。
◆概要
「ワンダーウー
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

4.0

【ドラ泣き映画】
前作に続き、今作でもボロボロに泣ける、ドラ泣き顕在。そんなラストのために全編があると思えるほど。幼少ののび太やしずかちゃんが可愛すぎる別の楽しみ方もあり、往年の
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

【主役が食われる映画】
主人公が鬼に…ではなく他のキャラに取って食われる映画。でもその分ラストで号泣、人物像掘り下げまくりで、主人公達の事ももっと好きになる。映像美も抜かりなし。話題作として然るべき映
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

【家族に会いたくなる映画】
コスプレで家族写真を撮っちゃう仲良し家族。そんな写真家の次男の成功物語と、東日本大震災が家族のキーワードで見事に繋がる脚本力。様々な角度から描かれる家族愛の雨に打たれ続けて
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

【挟み撃ち映画】
大破した車が元に戻り、弾丸が銃口に戻る不思議な“逆行”アクション、そして本物のジェット機が突っ込むど迫力の映像美。伏線回収で過去と未来が繋がる脚本力。劇中で何度も出る言葉の通り、そん
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

【レス映画】
人種も性別も、マイノリティーがマイノリティーとして描かれず普通に存在する、偏見もジェンダーもレスなイマドキ映画。友情物語もオシャレ感も、本気で笑わせにくるコメディ要素も、映
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.5

【足映画】
“男版アナ雪”と称される、魔法で繋がる兄弟の絆。監督の実体験に基づくラストは、そんな兄弟愛の本質を見るよう。個人的には下半身だけ蘇る父との“足でとるコミュニケーション”の表現が
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

【視覚的殺意映画】
見えない何かに襲われ続ける恐怖。錯乱を助長する音の効果も手伝い、何もない空間の映像が、“視覚的な”殺意に満ちた恐怖の絶頂に変わる不思議。どんでん返しや衝撃のラストも含め、脚本
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

【地引き網映画】
映画中に大量に散りばめられた伏線が一気に回収されるラストは、まるで映画の地引き網。そんな網の中に、隠れキャストが見つかる宝探し要素もあり、絶景を楽しむ眼福要素もある。映画の漁獲高は大
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劇場(2020年製作の映画)

3.5

【観劇と作劇をしたくなる映画】
のめり込んで劇を見るような観劇のワクワク感と、本が一つの劇に変わっていく作劇のワクワク感。一つの恋物語も、又吉らしい言葉選びのナレーションで、奥深い心の機微の物語に変わ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

【プレイリストムービー】
本作のビジュアルのような、美しい色使いが多用される眼福映画。各シーンには歌詞の和訳がつくほど意味が合致したBGMが選曲され、まるで音楽のプレイリストを映
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

【毒母映画】
男にだらしなく、育児放棄する胸糞毒母。それでもその母に応えようとする息子が迎える衝撃的な結末とその訳。事実に基づく骨太映画で、長澤まさみの怪演にも注目。
◆概要
実際に起きた事件に着想を
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.5

【逆殺人鬼映画】
勧善懲悪なのか、見る側の気持ちが揺らぐ映画。それほど主人公に降りかかる無慈悲さと、それにより発する彼の狂気が突出している。昔のシリーズだとナメてたら、気持ちをえぐられ持
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.5

【無限のワクワク映画】
動物に限らず、巨大なクリーチャーから小さな昆虫まで、生きとし生けるものと会話ができる無限のワクワク感。個性爆発のそんな動物達が延々と笑わせにくる笑、王道のファミリーコ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

【何気に眼福映画】
「若草物語」の映画化。それぞれキャラが違う四姉妹の物語が、小説を書く次女の目線で一つの小説になり映画になっていく芸術的な脚本。衣装や景色が何気に美しすぎる眼福映画。
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