いぐあなさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

いぐあな

いぐあな

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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

優しさしかない。
命をかけて映画を愛する人たちを描いた、映画愛が詰まった映画。

第二次世界大戦直後、
まだまだ戦争の傷跡が色濃いシチリアのはずれ、ジャンカルド村。
多くが労働者層である荒っぽい村人た
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.2

ルパンの中でもずば抜けて良い話。
緑ルパンなのに中身が赤ぴんくルパン風なのがまた好きな理由。
宮崎駿推しとしては必ず押さえておきたい一本。

ルパンも銭形警部も、次元も五右衛門も不二子ちゃんもみんなみ
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.2

1984ー1985年イギリス、サッチャー政権下の炭鉱ストライキを行う炭鉱組合へ、ロンドンの同性愛者の若者たちがLGSM(炭鉱夫支援同性愛者の会)という形で、支援した実話を元にしたストーリー。
(映画リ
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.9

白人以外の多様な人種が住むようになった街デトロイトに住み続ける、
1950年代を引きずる元軍人でマッチョで超頑固なポーランド系アメリカ人のおじいちゃん。

朝鮮戦争で心にトゲが刺さった元軍人、というス
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.2

逆シンデレラ!ローマの休日的な要素も!
ヒュー・グラントが素敵♡
ジュリア・ロバーツが可愛い♡
こんなラブストーリーなら何本でも観たい!
大好きな一本。大人のラブコメ。

ラブストーリー部分はもちろん
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.1

映画「シンプル・シモン」のシモン兄弟をみていて、ギルバート&アーニー兄弟がその姿にかぶり何年ぶりかに視聴。

原題はWhat's Eating Gilbert Grape?
何がギルバートを苦しめてい
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.8

囚われの皇帝、清王朝最後の皇帝、愛新覚羅 溥儀の一生を描いた映画。
大学生ぶりに視聴。
英語なのがやはりひっかかる。
難しいとは思うけど、そこはやはり中国語?漢語?でやって欲しかった。

が、この壮大
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スティング(1973年製作の映画)

3.9

Sting=ぼったくる、の通り、
大物ギャング相手に豪快にぼったくる、大掛かりなコンゲーム!
画面に映るのは渋いおじさまばかりだけど、どの方もお茶目で可愛らしいおじさま。
終始流れる軽快な"The E
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大脱走(1963年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下、ドイツの捕虜収容所でおきた大脱走事件を元に描いた脱獄映画。

中学生の時、学校の先生にレーザーディスクで観せて貰い、
あの音楽、とんでもない大脱走劇、緑の丘をバイクで駆け抜けるマック
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

2003年ピューリッツァー賞で公益報道部門で受賞した、ボストン・グローブ「スポットライト」欄のとある記事。
この記事掲載までを元にした実話ストーリー。
硬派なテーマではあるが、テンポよく作ってあり背景
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.3

小学生の春休み、祖母と映画館でみた映画。
実在の医師、ハンター・アダムスさんをモデルに描いたストーリー。
ロビン・ウィリアムズが役ぴったり!

今見ると下ネタだらけで、少しひいてしまう。まあこれも時代
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.9

ともかく映像がカラフルでおしゃれ。
スウェーデンという国を楽しめる映像。

アスペルガーのシモンと、最大の理解者のお兄ちゃん。
ふたりの間にできた溝を埋めるべく、シモンが奔走するお話。

健常者からみ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.6

初タランティーノ。
噂には聞いてたけど、タランティーノワールドってこれなのね。
端から端まで映画オタクが作った映画、って感じだった。

ハリウッドの西部劇スターの栄枯盛衰を描いた話。
ともかく長くて大
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.1

みかんの丘、なんて可愛いタイトルであるが、言葉にならない悲しい問題が描かれている作品。

エストニアとジョージア国の合作。
舞台となるアブハジアが当時、どんな背景にあったのか、事前知識を持ってみるとよ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

もう全部が酷すぎて、辛すぎる。
でも目を逸らしてはならない現実。
レバノンで生まれ育った監督が描いた、中東のスラムを舞台に少年ゼインが両親を相手に起こした哀しい訴訟。
訴訟自体は架空の話だけれど、その
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

現在も米国連邦最高裁にいる女性検事、
ルース・ベイダー・ギンズバーグ。
今や市民のアイコンとなった「RBG」の誕生を描いた物語。
※これから観る方、邦題は是非とも無視ください!

あのアメリカで。まる
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アラジン(2019年製作の映画)

4.2

The 大人ディズニー!

アニメの実写化で唯一良かったと思える作品。
これは大きい画面で観たい。
世界観を崩さずに、より大人好みの映画になっている。
音楽もお馴染みのナンバーがブラッシュアップされて
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.3

北イタリアの避暑地で夏休みを過ごすとある少年の恋物語。

多様化する世界の中で、差別も偏見も特にない方だと思っているけど、
そもそもがずぶずぶな恋愛ものが苦手なので、
個人的に、ストーリーに共感もでき
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.0

奇しくも7月18日はネルソンマンデラ国際デー。
ほぼ実話の本作。
がつんとコブシのある映画。

これこそが、スポーツの持つ力。
商業化は仕方ないとは言え、やはり人々の平和のため、
人々の生きがいとなる
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海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

4.1

エンニオ・モリコーネさんを偲んでの鑑賞。
出てくる人がみんなみんな慈悲深くて優しくて、それだけでぐっとくる。
後から後からじわじわ滲みてくる作品。
サントラ必須!

どの場面の音楽も監督と息ぴったり、
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.5

何十年ぶり、ファルコン見たさに鑑賞。

子供の頃はドキドキハラハラが止まらず、その時間は4時間にも5時間にも感じていたけど、
たったの95分だったことを知って驚愕。
子供は大人より体感時間が長いって、
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

最近ドラマでも映画でも、
ミステリーものの犯人や怪しい人を当てるのが得意になってしまい、
本作も案の定やってしまった。。
がしかし、これは目星がついてもトリック?は思いもしない、というか、
ネタあかし
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

観賞後まず思ったこと。
これは、劇場で観たい!

アスペクト比を活用して、心理表現をしているので、
小さな画面だと演出効果半減。
家でもなるべく大きな画面で観たい映画。
ぐわっっと広がる時、主人公の開
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僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)

3.7

知能指数が高すぎるが故
孤独で期待ばかりを背負った少年が
自ら生きる道を開拓する話。

前半は少し飽きが来るけど、
後半からの展開に、ぐいぐい引き込まれる。
※邦題は本編とそぐわなすぎるので注意。
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

約90分間、年齢も仕事も背景も異なる12人の男たちが冷房もない陪審員室の中、
汗だくになりながらただただ討議をするだけ。
なのに、画面にぐいぐい引き込まれ、
観ている私も同席して傍観しているような気分
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.5

正直前半はふーーーん、、くらいののりで、
宮崎駿推しなんだけどな、、と軽い気持ちで観ていた。

後半、あるシーンからの展開にやられる。
ちょっと、そこしっかり見ていなかったんだけど。
まてまてまてまて
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インセプション(2010年製作の映画)

3.9

インターステラーで初対面したノーラン監督。
あの細密な設定に惹かれ、本作を鑑賞。

専門用語やロジカルな部分に脚を引っ張られ置いてかれそうになった、
インターステラーとはまた違う大変さ。
誰ですかね、
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.8

アメリカの実在の女性、エリン・ブロンコビッチ。
3人の子持ち、無職、バツ2のシングルマザー。貯金はほぼゼロ。まともに職歴もない。
この肩書だけでもパンチが効いているのに、さらに輪をかけたパンキッシュで
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.4

1を超えてさらに面白くなるミラクル、
天使にラブソングを2!!

こんな多幸感ある映画があるだろうか。
これを見てハッピーにならないわけがない。
生徒もシスターも、みんながめちゃくちゃ楽しそうに歌って
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.9

2009年発生、マースク・アラバマ号乗っ取り事件に基づく実話。

ソマリアの海賊に襲われるアラバマ号は、
通常の積荷の他、ソマリアを含むアフリカへの支援物資を積んでいたという皮肉。
ソマリアで海賊に赴
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

繊細なテーマをインドらしく歌ありダンスありで描いた作品。
実話ベース。

とはいえ、前半のラクシュミはあまりにもデリカシーがない。
男性人はともかく、女性陣から忌み嫌われるのも仕方ないことかと。。
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激突!(1971年製作の映画)

3.9

主人公はトラック!と言い切りたい。
理不尽で無慈悲な行動は、後半に行くにつれさらに過激になり、サイコパス感が半端ない。

運転手の顔が一切見えない。
存在はひしひしと感じるのに、顔は一切見せない。
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.1

私たちにとっての狂気は彼らにとっての日常。
身を守るために、誰かを守るためにだけでなく、
権力を誇示するために、生きていくために、銃を持つ世界。
お隣さんも友達も親も子も兄弟も、警察も国も、
誰も信じ
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.5

アニメなんて、、という人に観せると、100%はまるジブリアニメ。
風の谷よりわかりやすく、トトロより大人で。
今日のジブリの基礎を作ったといえる作品。

可愛らしく真っ直ぐな主人公と、貧しく生活は厳し
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フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

黒人、メキシカン、チャイニーズ、カンボジア人をはじめとする難民移民、
人種の坩堝となり全てが混沌としていた1994年ロサンゼルスの公立高校が舞台。実話です。

人種間の争いが絶えず、生きることを戦争と
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.8

説明めいたものよりは、あえて濁してあるというか、
どことなく何となく仄めかす演出が絶妙。
それぞれの感情を観る側に任されており、
それも頭で考えるってよりはフィーリングで感じてと言われているような。
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