あるぱかさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あるぱか

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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.9

映像の詩人、タルコフスキー初鑑賞作品。

「ソラリスの海は我々の頭脳から記憶の一部を選び物質化する」

“地球”、“人類”から離れた孤独な宇宙ステーションで1人罪悪感と愛に悩む心理学者の、儚くも美しい
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.2

原始的な人類の“知”の覚醒に始まり、宇宙開発が進んだ現代において、極秘の木星調査へと旅立つ、SF映画の金字塔。

難解な作品らしいが、キューブリックの非凡な映像表現に酔いしれたので満足。
台詞は少なく
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画の名作。
第二次世界大戦下のユダヤ迫害を受ける親子の愛の物語。

監督・主演をロベルト・ベニーニ。
タイトルも秀逸です。


前半のコメディはひたっすらに面白いんだけど、だんだんユダヤ迫害
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.9

デンマークの超低予算映画。わずか90分。
緊急通報のオペレーターである主人公が色んなところに電話しながら事件解明に尽力するスリラー。
ロッテントマト高評価らしい。


オペレーター室での電話だけで話が
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

ドゥニ・ヴィルヌーブのブレラン愛が凄まじく、ロジャー・ディーキンスの映像とハンス・ジマーの重低音が見事にマッチしててエンタメの延長としての芸術作品として完成している…。

「感情」が罪に問われるレプリ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.7

冴えない主人公が棚ぼたで一躍大スターになり、金・名声と愛を天秤にかけて、最後は……という王道プロットではあるけれど、なんだかこの作品からはお金の匂いがぷんぷんします。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

3.8

初見に全く不親切なくらい置いてけぼりにする勢いで突っ走って急に終わるんだけど、圧倒的な映像の力にぐいぐい引っ張られて鑑賞後はなかなか良い意味で疲れた。

草薙素子のキャラクター設定が魅力的過ぎて、『マ
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DRAGON ドラゴン(2015年製作の映画)

3.9

いつからかずっと気になってた作品。

ロシア民謡?から始まる序盤のダークなテイストから、中盤以降は美しくてロマンチックな御伽話になってて完全に引きこまれた。
ベタに良い世界観で、ほんまに色々美しいんだ
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

マイケルBジョーダンの「Justice」の響きがこれでもかって耳に残る司法映画の傑作。

キャストからしてめちゃくちゃ面白そうで、ジェイミー・フォックスはしっかり役果たしてましたね…。似せすぎちゃうっ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

はまらなかった。
ミステリーの雰囲気としては抜群に良くて、豪華な俳優陣にはテンション上がったんだけどいくつか好みに合わなかったから個人的には消化不良となってしまった。

ダニエルクレイグのキャラが探偵
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.6

ドストエフスキーの『罪と罰』にインスパイアされたブレッソンのスリ。

実際のスリ師による指導の入ったスリの手捌きは鮮やかながら、それを追うカメラワークがめちゃくちゃ自然でかつ淡々としていて気付けば没入
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劇場(2020年製作の映画)

3.9

才能を信じたくても現実との乖離に悩み、先の見えない不安に押し潰される、そんな儚い上京ストーリーは色んな所で起こってるんだろうなぁ。
それを知ってても自分だけはと夢見て上京するんだろうなぁ。

どこまで
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何者(2016年製作の映画)

3.6

結局行動し続ける
無駄だと思ってもダサいと思っても、語ってる理想と違うくても…

山田孝之学生はさすがになぁ、、

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

主演2人の魅力が半端ないけれど、せっかくのいいシーンを台無しにするかのようにシーンが雑に切り替わってその度に虚無だった

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

こういう、キャストが全力で楽しんでそうな作品がほんまに好きでドンピシャ楽しめた。長澤まさみ好演でした。控えめに最高。

展開としては元を辿ればどっかにオリジナルがありそうだけど、うまいこと練られてて、
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

5.0

久しぶりに観たくなって引っ張り出してきた。

「戦いを忘れるくらいなら死んだ方がマシだ」アポロの心の叫びが虚しい。

わけのわからん最新技術?をみせられてもこの映画が色褪せないのは、やはりロッキーとい
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

-

お勧めされ鑑賞。
三島由紀夫の作家としての側面も、当時の主張も全く知らない不届き者でも食い入るようにみれた。

作品の構成としては、
世界各地で革命運動が盛んだった60年代後半、反体制派の東大全共闘が
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モテキ(2011年製作の映画)

3.7

原作もドラマも知らないから展開とかよくわからないんだけど、
主演の森山未來と長澤まさみが輝きすぎて予想以上に良かった。
最初4人くらいから引っ張りだこにされるんかと思ったら違った。
生々しくて胸をえぐ
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独裁者(1940年製作の映画)

4.0

チャップリン初のトーキーをこの作品にした意義ってのが熱い。
役を捨て去り、チャップリン自身の想いを全世界の遠く離れた地にまで届けるかのように語るシーンは訴えかけるものがある。

惜しむらくは一拍遅れの
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

オススメしていただいた作品。
人種差別をテーマにした超シンプルで無駄のない衝撃作。20分なので一瞬。
ゴリゴリの黒人集団が何をするかと思えば…


子供はどう育つんやろなぁ。
制裁を求めて知らない世界
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

-

無機質なコンクリの上で目を背けたくなるほど生々しく這い上がろうとする切羽詰まった演技をみせた女優さんは10分弱でも凄い存在感だったけど、一回さらっと見ただけではなんのメタファーなのかわからなかった…>>続きを読む

キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

3.7

サウジアラビアのリヤドで起こった銃乱射、爆破テロ事件にアメリカFBIが独断で介入、事件の調査に乗り出し、難航の末アジトを突き止める。

ゲリラ的に発生する戦闘に息を飲み、一気にほとばしる緊張が、これか
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.7

タイトルは軽いし的外れ感あるけど内容は重厚感あってド直球。
ハリウッド屈指の最強俳優達がみせた熱い友情、ロマン…カッコ良すぎた…。

偏屈で頑固だけど純粋で愛情深いマイルズを完璧に再現してるクリスチャ
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画の傑作。

初めてミュージカル映画見た時はなんでこんなタイミングで歌うの?みたいな感じで一人歩きしてる印象を受けたけど、流石は傑作と名高いだけあって、音楽から強引にスタートせずに、スト
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.4

良くも悪くも誰にもフォーカスが当たらなくてどうなるんだ?!って思ってたら終わってしまった。

もうちょいジェシー出るかなって思ったけど微妙やった。
モーガン・フリーマンがやたらとおじさまの色気はなって
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.7

韓国のオリジナルは未見。大根仁監督作品。

人生色々あるし楽しかったあの頃の記憶は歳を取るにつれて鮮明さを増し美化されていくんだよなぁ。

現在が輝くというよりはあの頃を思い出してるだけっちゃそうだけ
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

リーワネルの作品ってストーリーが緻密に練られてるからざっとあらすじを話してしまうだけで面白い、それ故にネタバレになってしまうからストーリーに言及できないっていうもどかしさもある。

展開としても、序盤
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

お決まりのスパイクリーの皮肉爆発してる。映画化権を譲り受けてしっかりと爪痕残した。

緊迫感とかは潜入捜査系の作品には劣っていたけど随所に散りばめられた社会的メッセージは流石で、ただの白人至上主義の批
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

3.9

フェリーニの作品のラストシーンにハズレなし…

ぼちぼちフェリーニ作品の雰囲気も掴み始めました。


生意気だけどピュアな心を持ったカビリアを相変わらず表情豊かでキュートなジュリエッタ・マシーナが演じ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

前知識ゼロ、観賞後も調べずに自分なりに事細かにまとめあげるまで夢中でメモに残しちゃったけど、控えめに言って最高、頭ん中ぐちゃぐちゃにしてくれてありがとう。桁違いの想像力の結晶を作品として残してくれて感>>続きを読む

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.9

ガス・ヴァン・サントらしい繊細なタッチと軽快で穏やかな音楽は今作でも感じられた。

四季によって彩り豊かに表情を変える景色と、どんだけお洒落なんってくらい2人とも色んな服で登場して絵的にもいわゆる“映
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