シミステツさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

3.8

YAZAWA信者のおじい。
広島カープファンのおばあ。

病院の屋上から吹奏楽の指揮を振るシーン。

音楽室に偉人と共に飾られた矢沢永吉。
永吉が指揮する吹奏楽の魂感が半端なくいい。

「お前にやさし
>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.6

幻の滝を見にいくツアー。
マイナスイオンについて延々と話すバスガイド。
一切興味を示さない7人のおばちゃんたち。

バスガイドが行方不明になり、山の中に取り残され、キャラの強くバラバラなおばちゃんたち
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

夢を愛する少年だった。
誰もが特別で、主人公で、輝いているはず。
そう信じてやまなかった男の、
人生を照らす物語。

ミュージカルは基本的に退屈で苦手なんだけど(本筋との気持ちの切り替えも難しくて)、
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「わたしは光をにぎっている」は、おばあちゃんの大好きな詩。

詩人・山村暮鳥(やまむらぼちょう)の詩
『自分は光をにぎつてゐる(詩集『梢の巣にて』より)』

自分は光をにぎつてゐる
いまもいまとてにぎ
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

爆破、SFXもない、
作られた世界でも、作り物の役ではない。
トゥルーマンのリアルな世界。
シナリオがない、本物の人生。

(と監督キャストが言っている)
…だとしても人生を誰かに仕向けられる、
舞台
>>続きを読む

転々(2007年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

西武多摩川線の新小金井駅出てきた。

思い出の場所ってなんだろう。自分にはどんな場所が思い出の場所かなって考えた。思い出嫌いの竹村、思い出を巡る福原。84万の借金を抱える竹村。借金取りの福原からは借金
>>続きを読む

スイートリトルライズ(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

煙草を吸う中谷美紀、ガラス窓にはぁっと息を吹きかけ窓拭きする中谷美紀、窓の外から「おはよう」と言う中谷美紀、卵を溶く中谷美紀、テディベアを作る中谷美紀、毛クズをふうっと飛ばしたり、毛並みを整える中谷美>>続きを読む

Daughters(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

中目黒住んでファッションのプレス、空間デザイン系?とかの仕事でそれなりに優秀な友達も抱え、適度な派手さで遊び、「夢見る少女じゃいられない」歌ったり、自宅ではパッソ・デル・ソルのチリワイン(白)飲んでた>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対王者への挑戦。エンジニアのシェルビーと破天荒なレーサーのマイルズ。限られた資金、時間の中で数々の壁を乗り越えて、ル・マン24時間耐久レースでフェラーリに挑む。

デイトナではドライバー、速度、戦略
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

下北沢の古着屋で働く青の、
確かにあった、平凡な日常。

珉亭でラーメンを食べたり。
彼女には浮気されて別れを告げられたり。
働く古着屋では、まだ好きだけど好きな人に告白しに行く時は服を選んであげると
>>続きを読む

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

城南時代、熱血指導でならし「赤鬼先生」と呼ばれ野球に打ち込んでいた小渕。
見込みのあるやつには厳しく接する赤鬼。一方のゴルゴは野球の才能は目を見張るものがあったが、忍耐がなく気が小さくて臆病。格好つけ
>>続きを読む

恋愛寫眞 Collage of Our Life(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

Collage of Our Life
里中静流という名前で写真家をやっている。
その理由は。

心を閉ざす誠人のモノローグは英語。
死んだはずの彼女から手紙が届いた。
里中静流。ニューヨークからのエ
>>続きを読む

獣道(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

信仰マニアの母親、母親に愛されたい愛衣。
人には愛と居場所が必要だ。それがどんな場所であろうと。時にはどこへ向かうのかも分からず、向かう場所さえない。そんな愛衣はゆかちゃんのような育ちの良い家庭に手を
>>続きを読む

タロウのバカ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「名前がない奴はタロウだ」
名前がない、戸籍すらない、学校に通ったこともない、何者でもない存在のタロウ。
タロウにはスギオとエージという高校生の仲間がいる。
スポーツ推薦で入学するも故障し存在価値を否
>>続きを読む

下鴨ボーイズドントクライ(2018年製作の映画)

3.0

タイムリープの力で彼女の浮気を止める物語。
人は変わっていってしまうし、変化することを受け入れていかないとね。

「もうすぐ終わるって感覚と、今が永遠に続く感覚って同じだと思わない?」

ギターのリフ
>>続きを読む

サッドティー(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

二股してる映画監督。その行きつけの喫茶店のアルバイトの女の子とマスター。旦那がいるのに若い男とデートしてるその妻。彼女が通うネイルサロンではDVを受けてるネイリスト。ネイリストの友人は映画監督に二股さ>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ひとりの同級生の死をきっかけに、クラスメイトからハブられたり、人間関係に波紋が広がる。

仲良くなかろうが自殺だろうが家庭事情がどうだろうが同級生・人の死に対してこうも道徳心もない不健全な高校生の世界
>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

お山のお城。ラブホ。
言葉もそうだけど、行動もだよね。
毒親に見えてしまうな。

お喋りを封印されて心を閉ざす成瀬。お喋りするとお腹痛くなる。ある日任命された「地域ふれあい交流会」。その実行委員として
>>続きを読む

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

読モ界隈にありがちな目力強くて距離感近いすぐタメ口になれるあざとい女子。コケティッシュやな〜という感じ。
こんなすぐ出会いたてのカメラマンと飯食ったり家行ったりするんか。って思うけど気になったら意外と
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

高校の夏、人はみな、成長を感じ取る。

アルプススタンドのはしの方で繰り広げられる人間模様。「はしの方」だからこそ見えない試合シーン、展開。いわゆる「青春」=野球の陰でくすぶる彼女らの青春。

演劇の
>>続きを読む

片桐はいり4倍速(2009年製作の映画)

3.5

日常の中で見かけるちょっと謎めいている存在として生かしたり、癖のあるキャラとして粒立てたり、悍ましさや狂気を演出して裏切ってみたり、不可解な現象や人に巻き込まれて激昂させてみたり、片桐はいりはとにかく>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

名門音楽学校、シェイファー音楽院に入学したアンドリューと伝説の鬼教師とのレッスン。

メッツはズレてなくて、エリクソンかい!ってなったし、罵声や暴力で叩きのめしてくる鬼教師。ズレていると思うか、テンポ
>>続きを読む

走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

青春時代の親友、薫が死んだ。薫の死という現実から目を背ける漣。薫の遺した一枚の絵。そこに描かれた「斉木環奈」。彼の大切な存在とは。残した想いとは。漣の知らない薫とは。縋りたい希望とは。

クラブでナン
>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

兄弟とも慕う仲間ビグルスが敵のスナイパーに撃たれ、のちに死亡する。
愛する仲間たちを想う復讐心、助けられなかったことの後悔、一方で本国で家族が待っていること、穏やかな生活が始まること、さまざまな葛藤を
>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.7

見返りなくギブするときちんと返ってくる。

「前から好きだったけど今愛に変わった」

本心のイエスか、セミナーのイエスか。
義務じゃなく、心からのイエスを。

「積極的に他人と関わってもいずれ相手は失
>>続きを読む

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

両目がないラウラ、口と肛門の位置が逆転しているサマンサ、恋焦がれる輪郭が歪んでいる女性でオナニーをする男性、自らの脚の存在に違和感を感じてカッターで傷つけるクリスティアン…。望んだ道を生きる人たちの愛>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.7

不気味で不協和な音楽と共にクローズアップしたり気配を感じさせるカメラワークが印象的。イキきったジャック・ニコルソンも気味が悪く狂気だが妻のシェリー・デュヴァルの怯えた演技も迫真だった。斧のシーンはエグ>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

理解する人もない中、誰よりもひとの痛みを感じとり、ひとの傷を癒すことのできるコーフィのような存在になりたいと思った。死の訪れ、贖罪。それぞれのグリーンマイル。


グリーンマイルと呼ばれる死刑囚の最後
>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

1944年6月6日ノルマンディ上陸作戦の後、マット・デイモン演じるライアン二等兵の救出を命じられたトム・ハンクス演じるミラー大尉以下8人。

オマハビーチのシーン。
作戦当日だけで15万人、オーヴァー
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

音楽がめちゃくちゃハマってる映画。
序盤でジョジョが駆け出すシーンでビートルズが流れるのはヒトラーは当時の子どもからしたらビートルズ的なポップスターだから、というのはありそう。

キャンプのシーンで流
>>続きを読む