てつじさんの映画レビュー・感想・評価

てつじ

てつじ

令和元年5月以降で鑑賞を条件として、新旧問わず短め(7行以内)の備忘録、続きを読む…にしない。基本褒めます。過去鑑賞済も令和以降で再鑑であれば全て記録します。真面目にやります。

映画(95)
ドラマ(12)

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.1

外国人も観光客もいないパラレルな京都の夜。鴨川の淵に座るカップルが眺める対岸の景色が、まさに鴨川の距離感で描かれていて、京都独特の雰囲気が凄く良く出ていました。偽電気ブランを探してみたくなりました。

卒業(1967年製作の映画)

5.0

10代エレーンに恋した青春映画の金字塔。20代ミセスロビンソンに雌トラの匂いを感じ、30代でベンが羨ましく思え、40代でこの世の地獄であると気付き、50代でニガ笑いしている自分がいた。各年代で、視点も>>続きを読む

曽根崎心中(1978年製作の映画)

5.0

嬉しい…悲しい…有り難い。慙愧の念を道連れに極楽浄土の道行。迷うまい…離れまい…お初と徳兵衛手に手をとって道行く先は曽根崎の森の三途の川。南無阿弥陀…。情念の女郎お初を演じた梶芽衣子が生涯のベスト女優>>続きを読む

ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

4.3

静かにスーパーボウルのスタジアムに接近する飛行船の不気味さ。手に汗握る空中と地上のスリリングな攻防戦は、強烈なダイナミズムと緊張感をはらんだ一級品のサスペンス作品であった。1977年に映画館でみたかっ>>続きを読む

真・女立喰師列伝(2007年製作の映画)

2.4

6編のオムニバス。中でも外界から隔離されたトウモロコシ畑の妖気が漂う耽美的な世界が魅惑的だった"草間のささやき 氷苺の玖実"と、3R5D3S政策を語る"歌謡の天使 クレープのマミ"を興味深く観た。>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

一冊のノートだけで、一本の芳醇なロードムービーを創造する豊穣なイマジネーション。少年の視線で見えた大人の世界、子供と大人と老人の間で流れている時間の差異を瑞々しく描く。なんとも素敵なエンディング。

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

バットポッドを自在に駆り、猛スピードで疾走するキャットウーマン。キャノン砲で瓦礫を爆破するじゃじゃ馬の参戦は、何とも言えない頼もしさがあった。まさにこの作品は、美魔女アン・ハサウェイに尽きた!

ダークナイト(2008年製作の映画)

3.8

ビギンズを十分昇華し、万全を配してジョーカー投入。「深い夜」と「闇の騎士」が呼応した、ゴッサムシティが確立しているから、ジョーカーのキャラクターが屹立する。応えたヒース・レジャーは実に見事。

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

ダークナイト三部作に限らず、全ての時代のバットマンシリーズに共通する基礎知識を徹底解説する。まずは、ここからですね。バートンやジャスティスリーグの前に復習するのも良いですね。バットマンで最重要の作品で>>続きを読む

十三人の刺客(1963年製作の映画)

5.0

何の変哲も無い宿場町に、罠を張り巡らし、必殺の主戦場へと変貌を遂げた時の、ギラギラとした緊張感がたまらない!十三の命を賭けた大博打、狙うは暴君の命ひとつ。集団抗争時代劇、とびきりの大傑作です。

暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.4

エロティシズムが、抑圧されすぎたかな?ルコント作品のように感じなかった。うなじの描写とピアノの音と鍵盤の匂いは微かにルコントだった。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.5

作品の分析など出来る筈もなく、マイヒーロー最後のスクリーンの勇姿、最後のメッセージを、しかと受け止めさせて戴きました。長い間ありがとうございました。寂しいです。

禁じられた恋の島(1962年製作の映画)

3.0

少年の思春期の淡い恋心を、美しい禁断の愛として描くが、実はもうひとつの禁断の愛のカモフラージュになっていて、表裏の二重構造を合わせ持ったメタファー性を感じた作品です。

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.7

ただただ辛く息苦しい、途中断念すら頭をよぎった前半の展開が、このラストシーンに着地するとは予測もつかなかった。吉高由里子の儚さと危うさが見事でした。

東京裁判(1983年製作の映画)

4.0

この記録を、俯瞰した視点で審判して受け入れる事。昭和から令和にいたるまでの、世界情勢の流れの中から、わが国の立ち位置を知り、見極めるべし。刮目せよ!

パピヨン(2017年製作の映画)

3.8

テンポが良いのが仇となり、精神を衰弱させながらも、自由への執念が消えないという物語の根幹が希薄になっている。出来が良いのに、こちらに来ない。おかしな話だが、バランスが良すぎるのだ。あと15分長かったら>>続きを読む

それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲(1990年製作の映画)

2.9

ヤーダ国のヤーダ姫、メコイスの壺。アンパンマンは、仲間たちとのオールスターで子供たちの小さな心を鷲掴み。この頃のアンパンマンは、少し位顔が汚れても、「力が出ない」なんて泣き言は言わない。

パパは、出張中!(1985年製作の映画)

3.5

スターリンの影響下、翻弄されるユーゴスラビア激動の時代。圧政が支配する闇深き状況下で、ずる賢く立ち回り、人生を謳歌する市井の人々のしたたかさ。バイタリティ溢れるシニカルなブラックコメディでしたね。>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.0

10分間、階段から驚異のワンシーンワンカット。銃撃戦飛び散る血飛沫、腫れ上がる顔。愕然のスパイ戦にストリチナヤのロックで乾杯!何度観ても最強!99Luftballons〜Nena、Under Pres>>続きを読む

わんわん忠臣蔵(1963年製作の映画)

5.0

生涯最初の映画であり、他の作品と比べる事などおこがましい、殿堂入り作品です。母の愛、仲間との絆、雪の結晶で遊ぶ子犬ロック、港街の土管の寝ぐら、横長のスコープいっぱいに広がる大虎キラーの恐怖。全てが網膜>>続きを読む

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

5.0

東映動画の全知全能を注ぎこんだ最高峰。村の静止画像と迷いの森の削除は惜しいが、この作品で描かれる無償の勇気と、静謐な魂は永遠に揺るがない。甦らせてくれたNHK朝ドラ"なつぞら"には感謝しかない。ヒルダ>>続きを読む

田舎の日曜日(1984年製作の映画)

3.7

老画家が刻む時間、緩やかで穏やかな老人の日常。残された僅かな時間と絵画に描き出された孤独。毎週のように実家を訪れる息子夫婦は、父親の時間に寄り添うが、娘は合わす事が出来ない、流れている時間が違う。秀作>>続きを読む

ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.2

アラン・ドロン主演作が数多く公開されていた頃の一本。クールな殺し屋でカーチェイスまで披露する。ただ当時の記憶の中で強烈に覚えていたのは、廃車処理場のマルク・ポレルだった。

愛と誠(1974年製作の映画)

2.1

"早乙女愛よ、君のためなら死ねる。"
これは当時の松竹のスローガンでもあったのでは?この後、松竹は早乙女愛で連作する。原作がシュールだから映画もこうなる。若くして鬼籍に入られたお二人に合掌。

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

3.3

外国人記者が見た韓国の惨状、傍観者であった筈のタクシー運転手が戒厳令下光州市で見た自国の風景。光州市の内外で、映画のトーンがガラッと変わる、光州は地獄の戦場だった。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

重苦しい閉塞感と、足掻いても足掻ききれない、救いの無い絶望感に支配された作品。よくぞこのテーマで、作品を撮りあげる事が出来た。人間が生き延びると言う最も重要な、人間の根源に真正面から真摯に斬り込んだ秀>>続きを読む

天河伝説殺人事件(1991年製作の映画)

3.7

市川崑の映像美の魔術に酔いしれる。光線のハレーション、暗闇とのコントラストが見事。真犯人が誰かなんて、さほど市川作品では重要ではない。映像美に浸れる作品であるのは間違いない。『古都』と共に再評価を!

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

2.5

軍事政権下の韓国の闇を白日の下に引き摺り出した意義は大きいが、被害者の一方的な正義で描かれていて、事件の本質には届かない。客観的にジャッジする視点が欲しい。

巨神兵東京に現わる(2012年製作の映画)

3.2

"シン・ゴジラ"と"ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q"のプロトタイプとして巨神兵が在るならば、使徒ゴジラがサードシンパクトを引き起こし、火の七日間で人類補完計画が成されて、地球は腐海の森に覆いつくされる…。>>続きを読む

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

4.3

台詞を排除し、クローズアップを避け、動きのある強い画力だけで、無人島の普遍的な生の営みを描く。男の生命力と赤い亀の神秘的な寓話性を謳いあげる。セリフは一切無い、必要な事は画で語る。何度観ても素晴らしい>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.9

新海誠監督が、あえて停滞して原点回帰を目指したと思われる作品。過去の新海作品で描いてきた世界観を確立して、より強固に固めている印象。進むべき方向性を定め、世間をあっと言わせるのは次の作品になる予感がす>>続きを読む

激しい季節(1959年製作の映画)

3.7

エレオノラ・ロッシ=ドラゴの完璧な美しさ、特に左横顔の神秘性はまさに女神の領域に達した美しさであった。ズルリーニは、今作品で、ドラゴの左を執拗に狙います。お見事!

不連続殺人事件(1977年製作の映画)

3.4

傍役好きにはたまらない傍役オールスター映画。登場人物の多さもあり、推理サスペンスとしては稀薄に感じたが、日活ロマンポルノで活躍する俳優たちの大挙出演は夢の如し。脚本の4人もあり得ない顔ぶれ。夏純子(好>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

2.9

闇社会の掟、ルールが確立している世界。誓約を遵守し、礼節を重んじる殺し屋達の世界観が面白い。どんなガンアクションよりも、殺し御法度の聖域で酒を酌み交わすシーンが良いなぁ。

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

4.0

周囲と一線を画す少女の早口のモノローグは、多感な少女の成長過程のアンバランスなうつろいとして絶妙、少女・趣里の一瞬の変化をカメラは余す事なく瑞々しく撮りあげた。山戸監督のビートとリズムは実に心地よい。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.6

感性を重視して即興で撮っているような感覚に陥るが、重ねたカットはリズミカルに呼吸しファンタジックな世界と現実の風景を融合させた独特の世界観を構築する。『ホットギミック』でぶん殴られた衝撃は、間違いなく>>続きを読む

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