てつこてつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

てつこてつ

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カサノバ(1976年製作の映画)

4.3

希代の性豪ジャコモ・カサノバの数奇な生涯をフェリーニ監督ならではの解釈で描かれた大作。

元々フェリーニ監督最盛期の作品群は好き嫌いが分かれる中で、特に本作は「サテリコン」「8 1/2」と並んで“問題
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シャイニング(1997年製作の映画)

3.6

あれ?これは本来はTVドラマなのに、何故に映画版に??

鬼才キューブリック監督作「シャイニング」の換骨奪胎具合に原作者のスティーブン・キングが怒り心頭で、彼自身が脚本を手掛けた、ある意味、当時話題に
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愛のメモリー(1976年製作の映画)

4.0

ずっと鑑賞したかったデ・パルマ監督の初期の代表作。ゲオ宅配レンタルで半年間ずっとチェックしていたんだけど、置いてある店舗が少ないのか常に貸し出し中で6ヶ月越しでやっとレンタル。DVDならではの特別版で>>続きを読む

高速道路家族(2022年製作の映画)

4.3

ぶっちゃけ、これはスリラーではないだろ。

中盤まではほっこりするシーンも多いヒューマンドラマで、どことなく是枝裕和監督作品っぽいテイストもある。

が、終盤の展開は容赦がなく、やはり韓国映画らしいス
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.5

本作の謳い文句にもある通り、原作者のアガサ・クリスティーが生前のインタビューで数々の自著の作品群でも「無実はさいなむ」と並んで最も満足がいっている作品だとか・・。

クリスティーのミステリーは異国情緒
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.7

シャラマン監督作品は自分の中でも合う合わないがハッキリするが、本作はかなり上位にランキングした。

全く先が読めないオリジナリティ溢れるストーリー展開は、久々のシャラマン監督の本領発揮と言える。

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あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)

2.3

この作品がDVDレンタル開始された時期は、TSUTAYAディスカスとGEO定額レンタルコースの二本建てで、新作はもちろん旧作の名作などをこぞって借りて週末に8本鑑賞するほど韓国映画にハマり始めた頃。>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.8

基本、映画を鑑賞する時には、なるべく公式サイトなどは見ないようにしているのだが、本作はたまたまトップページの謳い文句に惹かれてしまい劇場鑑賞。

公式サイトの文言は絶妙にネタバレしない程度になっており
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

伊坂幸太郎の原作は未読・・ってか、これ、大分、原作から改変されているかと思われ。

とにかく、コメディとアクションの融合が見事で、良い意味で思いっきり吹っ切っていて痛快。

ブラッド・ピットは、こうい
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バレンタイン(2001年製作の映画)

2.5

U-NEXTで「ラストサマー」の関連作品として出て来て、キャストの豪華さに驚き興味を持ったので鑑賞。

「スクリーム」「ラストサマー」のようなホラー映画ファンなら誰もが知っているシリーズに名を連ねるこ
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人面魚 THE DEVIL FISH(2018年製作の映画)

2.8

「紅い服の少女」の関連作品としてU-NEXTで出てきたのと、ビビアン・スーが出演しているのが気になったので一応鑑賞。

ん?すっごく設定が「紅い服の少女」と似てる。山に潜む魔神と闘う虎を信仰する祈祷師
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紅い服の少女 第二章 真実(2017年製作の映画)

3.2

せっかく第一章を見たので・・。

前作のヒロインが重要な役どころで途中から登場してくるので、鑑賞しておいたほうがいい。

この続編では、サブタイ通りに紅い服の少女の正体の真実も明らかになるし、一応キレ
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紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

3.2

最近では「僕と幽霊が家族になった件」や、サスペンススリラーの秀作「目撃者 闇の中の瞳」の指揮を執ったチェン・ウェイハオ監督作品であったので鑑賞。

台湾ホラーは、一番最近で鑑賞したのは「返校 言葉が消
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ラストサマー3(2006年製作の映画)

3.0

「ラストサマー2」がそこそこつまらなかっただけに、そのままハードルを下げて本作を視聴。

おや、クライマックスまでの過程は思ったよりも面白い。前2作からキャストも一新され、鉤爪を武器とするフィッシャー
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ラストサマー2(1998年製作の映画)

2.8

せっかく前作を見たので・・。ちなみにこの続編の存在は知らなかった。

前作からはヒロイン役のジェニファー・ラヴ・ヒューイット、その恋人役のフレディ・プリンゼ・Jr.が続投。

本作の舞台はバハマのリゾ
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ラストサマー(1997年製作の映画)

3.5

ハロウィンも間近なのでホラー映画強化中。

この作品は劇場公開時にアメリカの映画館で鑑賞して以来。同時期に流行った「スクリーム」シリーズ同様、スピーディーな展開、ゴアやスプラッター描写を売り物にはして
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.8

タイトル通りに「死霊館のシスター」の後日談となるので、前作を見ておいたほうが良いが、前作からの繋がりで登場する主人公キャラ2名については、本作内でご丁寧にも説明がされるので、本作の視聴のみでも問題無い>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.0

ジェームズ・ワン製作&リー・ワネル脚本のこのシリーズは安定感があって第一作からかなり好き。

今回、オリジナルキャストが再結集した最終章ってことで、かなり期待しての鑑賞。

そこまで複雑なストーリー設
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.2

Netflixオリジナル製作作品らしくキャスティングは良いし、しっかり金がかかっているのは見てとれるのだが、残念ながら、最後まで作品の世界観には入り込めず。

オープニングの薪能から作品タイトルが出る
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プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.0

1970年代終わりに実際に起こった南アフリカのアパルトヘイト政策への反対運動で投獄された人権運動家3名の脱獄劇。

事実を基にした映像化作品なだけに、話を盛ったり何かドラマチックな展開を演出する必要は
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

原作漫画も未読だし、NHKのドラマ版も未鑑賞。

失礼ながら決して大作ではないが、制作陣の熱量や作品への愛情が感じられる良作。

高橋一生が出演している作品をそれほど沢山見ている訳ではないが、本作で演
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.2

「ウディ・アレンVSミア・ファロー」もそうだが、U-NEXTにはなかなか上質のドキュメンタリー作品が揃っている。

本作もかなり見応え有り。但し、ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」の象徴的キャラクタ
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奴が嘲笑う(2015年製作の映画)

4.0

久しぶりの再鑑賞。やっぱり、イ・ソンギュン主演作品では「最後まで行く」に次いで好きかも。

女子学生殺人事件、薬害問題を扱ったシリアスな内容ながらも、どこか飄々としてとぼけた雰囲気の主人公の優秀な弁護
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見知らぬ隣人(2022年製作の映画)

2.8

う~ん、イマイチというかイマ二というか・・。

タイトルとジャケット写真からは「ソウ」やベルギーサスペンスの佳作「ロフト」のような展開を期待して鑑賞したら見事に裏切られた。

主人公を演じたオン・ドン
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天河伝説殺人事件(1991年製作の映画)

3.0

横溝正史シリーズの監督を務めた市川崑が、まさか内田康夫物の映像化でもメガホン取っていたとは・・。

原作は未読。でも、市川崑監督が好みのキャスティングが随所に見られるね。石坂浩二もチラリと登場するし、
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ホワイトデー:壊れた結界(2019年製作の映画)

3.0

軽めの学園物のアクションホラーとしてなら、まあ有りなんじゃないかな。

韓国映画の舞台としては珍しく仏教系の高校の校舎。仏教(道教?)の呪術師や祈祷師・・出てくる怪物や霊の造形もそこそこ凝っていてちゃ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.0

ケネス・ブラナーのポアロ役やこのシリーズでの監督としての仕事ぶりが好きなので。「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くのは、ピーター・ユスティノフがポアロを務めた映画版同様、やはり、ロケ地が>>続きを読む

ヨガ学院:死のクンダリニー(2019年製作の映画)

3.0

U-NEXT。タイトルからしてB級感プンプンで、ずっと見ようかどうか迷っていたが、ポアロの新作を見に出かけるまでに丁度いい上映時間だったので一応鑑賞。

B級ホラーなら初めからその心構えで見るので、ま
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

やっと鑑賞できた。
控えめに言っても最高の作品!

どこからこんな突拍子もないアイディアが浮かぶんだと心底思う斬新なストーリーでありながら、「テネット」までもは複雑化しない絶妙で心地よい程度の難解さ。
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チリ33人 希望の軌跡(2015年製作の映画)

3.2

事故当時、日本でも大きく報道されていたなあ。

チリの鉱山で起こった事故の映画化なので、勝手にチリ映画だと思い込んでおり、失礼ながらチリ映画の出来映えとかどうなんだろう?とずっと見る機会を延ばしていた
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.3

アクション物かと思いきや、まさかのゴアゴアなスプラッターホラーとは・・。

フィリピンから韓国に向かうタンカー船と密室密室シチュエーションは大いに有り。囚人たちが船を乗っ取ろうとする展開までは想定範囲
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.5

3Dではないバージョンで鑑賞したが、迫力十分。

1996年に発生したエベレストでの大量遭難事故は、日本人の女性の登山家も犠牲者に含まれていたため、当時のニュースはハッキリと覚えている。

ジョシュ・
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マーシー・ブラック(2019年製作の映画)

2.3

ブラムハウスプロダクション製作だからと、そこまで期待値上げていた訳ではないけど、にしても、ハズレだったなあ。

都市伝説の怪物・・という、結構、出尽くした感があるテーマで、どんな捻りがあるのかと楽しみ
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ノー・エスケープ 自由への国境(2015年製作の映画)

3.4

「ゼロ・グラビティ」「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロンが製作を手掛け、ご子息のホナス・キュアロンが監督、主演がガエル・ガルシア・ベルナルだったので気になって・・。

単純明快なストーリー、
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下妻物語(2004年製作の映画)

3.2

「嫌われ松子の一生」を見た直後の鑑賞だったので、どうしても比べてしまうと、同じ中島哲也監督作品でも自分にはそこまで響かなかった。自分がそこそこオジサンで、いわゆる“Kawaii”文化に全く馴染みが無い>>続きを読む

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.7

不覚にも泣いた。映画で涙が出たなんて、本当に久しぶり。

原作は未読・・だったからこそ、多少ヒロインの生き様に自業自得的なところがあっても役者さんの演技力で押し通し、カラフルな映像の美しさ、所々でミュ
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