原作を読んでおらず、同性愛テーマという以上の内容を何も知らずに鑑賞。タイトルはそう言う意味だったのか。
ここまで直接「お金と愛」を提示され「愛かエゴか」と問いかけられたことはない気がする。鑑賞後もぐる>>続きを読む
冷戦中の旧ソ連下のエストニア、軍隊内での同性愛を描いた実話に基づく映画。今まで沢山作られてきたこのジャンルにおける、マイルストーン且つ金字塔でもあるブロークバックマウンテンを否が応でも思い出させる内容>>続きを読む
色々見聞きした評判通り、とてもよかった。アフガニスタン難民であり同性愛者のWマイノリティ、アミンの半生を描いたアニメドキュメンタリー。アニメ=フィクションの先入観がなぎ倒さた。
日本で暮らしていると>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何年かおきに、ふと思い出して見たくなる。この映画は表向きは同性愛と無関係だが、巧みに仄めかす形で同性愛を描いた(英語で言うところのQueer codingされた)物語のように思う。
1959年、伝統>>続きを読む
最初からぐいぐい引き込まれて、気がついたら終わってしまった。
18世紀という時代的にも許されなかった女性同士の純愛。女性が主体性を持てない社会の理不尽さ。それに抗う手段としてのシスターフッド。男性はス>>続きを読む
アイルランドのcoming-of-age、coming-out movie ということで、同じくフィン君主演の「ぼくたちのチーム」とか「同級生」をちょっと思い出しながら観ました。
ド定番の「ゲイだけ>>続きを読む
主人公とは違って自分はLA育ちでもスケボー少年でもなかったけど、監督と同世代だからか、ティーンの不安定さとあの時代の空気感への共感とノスタルジーに呑まれて思わず胸が苦しくなってしまった。音楽のチョイス>>続きを読む
「キャシー・ベイツとルパート・エヴェレットが出てるので見たい」というだけの動機で鑑賞したら、ミュージカル/ラブコメ/ヒューマンドラマ/サスペンスとあちこち展開するので若干困惑してしまった。とりあえずキ>>続きを読む
昔見たパゾリーニの生の三部作は監督の感性に自分の感性が追いつかず、とても辛い思いをしながらヘトヘトになって見た記憶があるので不安だったけど、面白かった。初めてパゾリーニで苦痛を感じず最後まで見れた。>>続きを読む
HBOのドラマ「Looking」の作中の会話でメンションされるシーンがあって、気になってた映画。シスターフッドコメディってストーリー通じて感動展開しがちで、そういうのも好きだけど、これは突っ込んだら負>>続きを読む
再視聴。好きな映画はそれなりにあるが、タイトルを聞いただけで条件反射で泣きそうになるほど心を揺さぶられる映画は本当に少ない。
ジュリエッタ・マシーナ演じる主人公の娼婦カビリア。この映画には、同じく娼>>続きを読む
前から見たかった作品。カミングアウト前のルパート・エヴェレットが同性愛者役を演じているのは感慨深い。コリン・ファースの瑞々しい演技もよかった。ただ、自分好みのテーマや設定なので鑑賞前の期待値が高かった>>続きを読む
1980年代のポーランドのゲイコミュニティで起きた殺人事件。捜査結果に納得できない若き刑事ロベルトが独自捜査を続け、事件の真相に迫りつつ自身の内面にも気づいていくお話。
フリードキン監督、アル・パチ>>続きを読む
グザヴィエ・ドランはデビュー以来ずっと気になっている監督だが、正直に言うと少し物足りなかった。
お馴染みのテーマ、母との確執とセクシュアリティがこの作品でも核になる。社会への批判をドランがここまで直>>続きを読む
アラン・ギロディー監督作品。約100分美しい静かな湖畔(ハッテン場)のほぼワンシチュエーション、登場人物全員男、大体裸、きつい性描写、BGMなし、そして殺人事件発生という強烈な映画だった。面食らったが>>続きを読む
年始に石岡瑛子展を訪れた際に会場で流れており、気になっていた映画。ようやく鑑賞。ポール・シュレイダー監督のフィルターを通じて三島の思想と精神を映像化するとこうなるのかと、とても面白かった。遥子夫人の反>>続きを読む
「眺めのいい部屋」「モーリス」に続いてジェームズ・アイヴォリーがE・M・フォースターの小説を映画化した作品。誠実で美しい大作。
20世紀初頭のイギリス。偶然が重なり、シュレーゲル家、ウィルコックス家>>続きを読む
「フェリーニのローマ」監督名を冠したタイトルが作品をこれ以上なく表している。
監督の幼少期から戦時中、戦後のローマが場面ごとに時間を超えて映し出される。特定の主人公を持たず、特定の物語を追わず、散文>>続きを読む
ブロードウェイのミュージカルをボブ・フォッシーが1972年に映画化した本作。ずっと見たいと思いつつ、ようやく初鑑賞。
1931年、台頭するナチスの影が忍び寄るベルリン。スターを夢見てキャバレーで働く>>続きを読む
見よう見ようと思いつつ、ようやく視聴。左右対称の構図と御伽噺のような色彩、時折アニメのようなカメラワーク。独特のリズムを持った、ちょっとクセになる世界観。自分はそこまで同監督のファンと言うわけではない>>続きを読む
1980年代、サッチャー政権下の南ロンドンで暮らすパキスタン移民2世の青年オマール。父の勧めで事業で成功している叔父の元で働くことになり、叔父の所有するコインランドリーの経営を任される。ふと再会した幼>>続きを読む
インドのL(G)BT映画は初めて見た気がする。Netflixのアルゴリズムにおすすめされるがままに視聴。
主人公のサヒル、ジェイ、アレックスと主要な登場人物は少ないのだが、必要最低限と思われるそれぞ>>続きを読む
以前Netflix版を見ており、こちらのオリジナル版を遅れて視聴。オフ・ブロードウェイの舞台をフリードキンが映画化した本作。ストーンウォールの翌年(1970)発表ということで、社会的に相当チャレンジン>>続きを読む
1930年代のイタリアの港町。四季を通じ描かれる、少年チッタとそこに暮らす雑多な人たちの一年間。
一つのストーリーを深追いせず、断片的なストーリーが断続的に重ねられる。フェリーニの散文詩を映像化した>>続きを読む
突然失踪した精神科医について手がかりを知る者として、院長が患者のマイケルに聞き取りを試みるが、人を食うマイケルのペースに乗せられ翻弄されてしまう…。
中心は院長先生とマイケルの会話劇。サスペンスとし>>続きを読む
スロヴェニア版”Beach Rats”とも言われる本作。面白かった。
非行により更生施設送りになったアンドレイ。施設のリーダー的存在のジェルコと出会い、一緒に非行や犯罪を繰り返すうちに恋心を抱くが、>>続きを読む
週末に結婚45周年パーティーを控えた熟年夫婦に、さざなみのように訪れた心のすれ違いを描いた作品。邦題がよい。
映画はパーティーまでの1週間の2人の暮らしを淡々と写す。夫に45年の夫婦の絆を疑う様子は>>続きを読む
ルーカス・ヘッジズ演じる牧師の息子ジャレッド。息子がゲイであることを知った両親は、彼を同性愛矯正プログラムに息子を参加させるが…。原作はガラルド・コンリーによる自叙伝。
宗教的でない自分にはジャレッ>>続きを読む
アメリカにおける同性愛者の性的指向を異性愛に”矯正”するconversion therapy(転向療法)の過去と現在を追ったドキュメンタリー。
一部の教会によるconversion therapyが>>続きを読む
自らの政治的野心の為、大統領の娘アマダと結婚したイグナシオ。実はゲイ。妻の目を盗んで夜な夜なゲイの秘密クラブに足を運ぶが、夫婦生活に満足していない妻は夫の秘密に気づいてしまう。
1900年頃のメキシ>>続きを読む
「自分はゲイじゃない」と言いながら、セクシュアリティに揺れる陸上少年の主人公シーヘル15歳。ストーリーラインはあるあるですが、内容を詰め込みすぎず、78分の中に爽やかさと瑞々しさがシンプルに弾けていて>>続きを読む
ハリス・ディキンソン演じる19歳のフランキー。夜な夜なゲイチャットサイトで出会った男と体を重ねるが、自分をゲイだとは認めていない。愛してもいない彼女を作り、友達とも呼べない悪友たちとドラッグや非行に耽>>続きを読む
予備知識なしで視聴。
30代、自暴自棄な私生活を送るゲイのジョナス。時折フラッシュバックする10代の記憶。次第に明らかになっていくジョナスの心の傷。恋愛ものかと思っていたら、サスペンスでもあった。>>続きを読む
最初から最後までアデルの心の機微が伝わってきて、見てるこちらの心がヒリヒリした。
自らのセクシュアリティをめぐる過程での揺らぎ。エマと運命的に出会ったのに、恋人の才能や交友関係の中で引け目を感じてし>>続きを読む