悠さんの映画レビュー・感想・評価

悠

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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.4

前作『X』で殺人鬼として登場した性の悦びおばあちゃんパールの若かりし頃を描いた前日譚。
前作は正直全くハマりませんでしたが、今作は普通に楽しむことができました。1918年が舞台になっており、音楽やトラ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.7

ダミアン出生の謎に迫るオーメンの前日譚。
金字塔的なホラー映画を現代に甦らせるリブートや前日譚というのは個人的に失敗作が多く、正直観る前の期待値は高くなかったです。しかし予想に反して一作目へのオマージ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.3

精神を病んだ作家の女性が、静養のために夫と移住した先の別荘で狂っていくサイコスリラー。
主観的な視点で彼女の精神世界を表現しているためかなりホラー寄りの作品です。音やカメラワークを用いた小細工を弄さな
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.3

金さえ払えば犯した罪を自らのクローンに背負わせることで死刑を免れることができるというトンデモ島を舞台にしたディストピアホラー。
ブランドンはもはやデヴィッド・クローネンバーグの息子という肩書きが必要な
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

人類初の原子爆弾を開発し「原爆の父」と呼ばれた理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記作品。
IMAXで鑑賞しましたが、映像よりも音響の面でIMAXで観てよかったなと思える作品でした。
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10番街の殺人(1971年製作の映画)

3.4

イギリスの死刑廃止のきっかけとなったエヴァンス事件を映画化した作品。
証拠資料に極力照らし合わせたセリフを用いるなど実際の事件を忠実に再現しており、犯人役の見た目も実際の犯人そっくりです。フライシャー
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

渋谷でトイレ清掃員として働く男性のなんでもない日常の変化を描いたドラマ。
役所広司演じる平山はどこにでもいる無口な独身男性。仕事は真面目で余暇は読書を嗜み木を愛でて、仕事終わりや休日のルーティンも持っ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

前作よりも見せ場が多く、これが観たかったんやぁぁぁという迫力の映像とハンス・ジマーの天才的な音楽表現が合わさった壮大な映像体験に血湧き肉躍りました。ストーリーの流れは把握していたものの、この最先端の映>>続きを読む

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.4

家を失い妹の元へと身を寄せた未亡人の女性が破滅していく様を描いた悲劇。
有名な戯曲の映画化作品ですが、冒頭から「欲望という名の電車に乗って、墓場で乗り換え、極楽で降りるんだけど——」なんていう示唆に富
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

チリのドイツ人集落から脱走した少女が逃げ込んだ先の家で2匹の子豚と暮らす様を悪夢的に描く、メルヘンチックなストップモーションアニメ。
アリ・アスターが絶賛していたことで日本でも話題になりましたが、彼の
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キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-(2009年製作の映画)

2.8

妻子に恵まれ幸せ絶頂期の警察学校に通う学生がエグい犯罪の片棒を担がされる一夜もの。
開始30分がマニラでのなんでもない日常で、その後30分はほとんど会話もない車内での移動シーン。やっとエンジンかかって
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恐怖省(1944年製作の映画)

3.8

精神病院を退院したばかりの男がバザーでもらったケーキをきっかけに陰謀に巻き込まれていくフィルム・ノワール。
謎が謎を呼ぶ目まぐるしい展開にすぐに目が離せなくなるとともに、緻密に計算されたことが伺えるス
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虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜(2012年製作の映画)

4.2

昔ダムに沈んだはずの村へとタイムスリップした少年がその村で一夏を過ごすことになるという小説原作のファンタジーアニメ。
設定勝ちみたいなあらすじから想像に難くない蛍、カブトムシ、水遊び、祭り、花火、可愛
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.3

ド直球なタイトル通り刑事がローラという女性を殺害した犯人を探っていくミステリーですが、こちらの女性、あの世界一美しい死体こと『ツイン・ピークス』のローラ・パーマーの元ネタだそう。こちらのローラはローラ>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.5

旅館へアルバイトをしにきた学生達が怪奇現象に見舞われるというネット発祥の同名怪談の映画化。元ネタは戦後最恐の恐怖小説として名高い小松左京著『くだんのはは』だと言われています。
これまでも何本かネット発
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(1960年製作の映画)

4.0

ひたすらに穴を掘って刑務所からの脱獄を試みる男たちを描くサスペンス。非常にシンプルながら、緊張と緩和の波が絶妙で観る者を引き込む力が強烈な作品でした。普通なら退屈なはずのただ穴を掘り続けるだけの長回し>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

3.3

男が遠方の恋人へ会いに行く道中で不幸の渦へと飲み込まれていくフィルムノワール。
主人公の影が薄く魅力にかける一方で、とにかくファムファタールのベラが性格終わりすぎていてインパクト大。短いながらもよくま
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.5

有名長寿シリーズの100作目にして劇場版。当たり外れの多いシリーズですが、節目ということもあり気合い十分でかなり良質なモキュメンタリーホラーに仕上がっていました。ちなみに自分が1番好きなのは71収録の>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

4.2

夫を戦争にとられた女の愛と狂気と孤独。
下卑た村人達の容赦ない侮蔑に晒されながらも夫の帰りを待つお兼。とにかく見ていて胸糞が悪く不憫に思うと同時に、村社会や軍国主義の暗部を克明に描く本作の表現力に脱帽
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.6

可愛くてグロくて笑えて泣ける、子供から大人まで楽しめる良質人形ホラーです。

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