thecityさんの映画レビュー・感想・評価

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フィーリング スルー(2019年製作の映画)

3.7

普通の一日。ただの1日の出来事。それが人生を変えるかもしれない。変わらないかもしれない。
なのに何でこんなに目頭が熱くなるんだろうな。バスの中で微笑んだお姉さんの表情を見たら。
人生で大切なのは、あな
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

主人公の独りよがり。抱える秘密に自責の念を持つ人間が思い詰めた時の怖さ。敷島さんは子どもに興味なさそうと思ってしまった。
日本にもいい役者さんが沢山いるなと思った。特に吉岡秀隆さん、安藤サクラさん。山
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

忙しい中でも時間を作って映画館に足を運んで良かったなと久しぶりに思えた作品。じぶんにかかっているバイアスにも気が付けた。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンワールド全開。独特な映像美術では右に出るものはいないと思う。
大衆は置き去りで、英語は早口で難しいけれども、大金を得た白人が瞑想にハマるのは分かるな、という感じ。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

「ゴーン・ガール」と同じデヴィッド・フィンチャー監督作とは思えないほど読み取れなかった。
こんなことがあったらどうする?という話を描いているに過ぎないと感じてしまった。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

主題である白人警官による黒人の不当な殺人のメッセージ性が強くありつつ、映画そのものの面白さにも脱帽。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

ママの「素敵なことが起きる時それは全部夢から始まっている」という言葉が好き。
Double huh! とか台詞がいちいち面白い。トランクの中のチョコレート工場や、桜の木になるチェリー、ハッキリとしたグ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

Anya Tailor Joyを観たくなり衝動的に観た。夢のためと割り切れないし何年経っても念は残る…。

母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

子どもを守るためなら悪魔にも魂を売るし、言葉どおり何でもする。
さすがポンジュノという作品だった。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

相変わらずよかった。何年経っても昨日会ったように話せるのが友達。
部屋が中華風で可愛い。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

ビフォア・ミッドナイトを見て大好きになったのはいつだったか。
ようやく本作を見た。
こんなにウィットに富んだ話を何時間も続けられる自信はないが、思えば人の会話を聞くのは好きだ。ポッドキャスト、徹子の部
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裏窓(1954年製作の映画)

3.8

舞台劇のように基本的にアパートの一室だけの芝居。映画批評家がお勧めしているのを聞いて以来見たかった作品。
グレースケリーは全ての瞬間が美しすぎる。イヤミっぽくなくてウィットにとんでチャーミングで違う世
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355(2022年製作の映画)

3.5

映画全体としては自分にはあまり刺さらなかったが…ペネロペ・クルスが可愛すぎる!

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.6

実際に起こったらイギリス王室とアメリカの政党の結びつきが危険視されそうだし、色々大変なこともあるだろうなと。
細切れで見てしまったけど、主人公二人が可愛くて眼福でした。

ガタカ(1997年製作の映画)

3.7

未来を描く過去作の中では、今も違和感なく見られる作品と感じた。
過去に見た人と、今見た人、この作品が描く世界への距離感はどのくらい違うのかな。
これからMaya Hawkeを見るたびにこの作品を思い出
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バービー(2023年製作の映画)

3.6

手放しで評価することはできないけど、いい作品ではあった。原語は風刺が効いているのに、Vaginaとかpenisを直訳しないのは観客を馬鹿にしすぎ。ライアン・ゴズリングが男社会に目覚める時のアホっぽい表>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

ハヤオさんの精神世界と趣味全開(飛行機、和洋折衷、紙、自然、風、おばあさん)。好きなものしか作らないだろうという安心はある。戦争は商売でもあり、日本に階級社会は確かにあったということも描いている。悪い>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

Netflixで配信終了予定。
半藤一利さんは権力は軍事国家になった時に最も牙を剥くと言っていた。国民的熱狂を作り出すことが最も危険で、今は世論が熱狂に向かいやすい。
体制側と少数派それぞれに自分を肯
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

涙が出るほど美しいものを観たいと思っていたら、海のシーンで本当に涙が込み上げそうになった。あまりにも綺麗で純粋で。
人魚姫役の人種という主題でない部分で、なぜあんなに揉めたのか。議論に加わったうち何割
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

-

数年ぶりに鑑賞。今回はジャベールの目線で観ることが多く、彼の再生の物語のようにも思えた。牢屋で生まれた彼が自分自身の存在を肯定するための信念が良心によって揺らぐ時、最後まで捨て切れなかったものとは。

ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.6

アメリカ映画に限っては今では考えられないほど、中国を好意的に描いていて驚いた。お母さんはチャイナドレスを着て中国を楽しんでいるし。映画といえど作り手側のメッセージ以上に、世論や世界情勢が作品作り自体に>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

時事問題を文字だけで知っているより、映画を観て肉付けすると自分ごととして考えられる気がする。アメリカという国を理解する助けになる作品でもあると思う。英雄に対する態度、ある種の冷酷さ、人間味、討論の仕方>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

-

アニャ・テイラージョイが目を引く。コメディに逃げているようで退屈に感じたが、ラストに向けては面白かった。

The Son/息子(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フローリアン・ぜレール監督、一生ついて行きます。まだ気が重いけど、記憶が新鮮なうちにレビューを書いてみる。もし自分の過去の経験がなければ違う見方になったはずで、いくらか自分の思い込みも含まれると思う。>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.8

終戦3年前のインドネシア ジャワ島。
俳優陣は現代とは顔つきが違う。精悍な顔立ちの面々が多いような気がする。日常の中で戦争の話を聞くことがあったであろう世代の人たちの演技だと感じた。
捕虜を裁くは弁護
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

映画マーケットにおける中国語の存在感の高まりを再認識した。娘を心配する気持ちを最悪な形でしか伝えられない母のもどかしさも、酷い言葉を投げかけられた娘の気持ちも痛いほど伝わった。ウエストポーチカンフーに>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.3

この映画から学んだことは一つ、カルトに近づくな。
感想が目に入るので一度は観てみようと思ったが、なんだこの映画は…?もしかしてホラーコメディなのか…?

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.6

ニューシネマパラダイスを期待して観るのは完全なる間違い!電車のシーンなど、完全に意識しているが、まったくの別物。
欧米の映画を観て育ってきた人からすると信仰は違ってもキリスト教的感覚は受け入れやすいと
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

韓国映画は心理描写のカット作りが上手い。KPOPのMV制作に通じるところがあるのでは。ワンシーン毎が絵になり、かつ華がある。
劇中、孔子の言葉(知者楽水、仁者楽山)の引用あり。後々調べてみると、孔子の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.6

あの子がアメリカに行ったって知れるだけで観る価値はある!
ゲームシーンが素晴らしい。漫画の試合を実際のスピード感で見た感じ。コートが何メートルあるんだっていう位に何秒も喋りながら走るリアル感がないもの
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

自然は偉大で、動物虐待は絶対いけないこと。それは勿論分かっているけど英語圏の大作のメッセージが画一的すぎる。
敵が主人公を殺すことにこだわりすぎるのに人間臭さが出ていた。生きるとは恐怖を取り除くことと
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.9

イタリア映画にハズレなし。
イタリア人の人生を見せてもらっているような映画。

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

自分が生まれた以降の日本映画で、ここまで重厚な作品を初めて見た。

テレビでバラエティを見る時、笑えない冗談や差別発言がそれとなく流れてきて、何かしらストレスを受けている。それは映画やドラマも例外では
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.9

映画館で観てよかった。というか、家だったら集中して最後まで観られたか定かではない。

圧倒的E型優位の世界。
この世は地獄で完全に安全な場所や安定なんてないけど、人との信頼とか繋がりを希望に瞬間瞬間を
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