miwaさんの映画レビュー・感想・評価

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さいはて(2023年製作の映画)

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「逃げましょうか」
「良いですよ。どうせ私、焼け野原なので」

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とあるシーンで吐き気がするほど世界が残酷に見える時間があり、それはオッペンハイマーの強烈な感情にリンクするので、当事者性としての映画の狙いなのだけれど、心地よい体験とは言えない。それをノーラン映画で体>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

時代設定的なところ、なにより浜辺美波の良さがモノクロのスクリーンによって際立つ。東京物語の原節子を彷彿とさせる、尋常じゃ無い佇まい。

それと同じレベルに、モノクロによって、演出とモンタージュの悪さも
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ハウスメイド(2010年製作の映画)

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序盤のショットの積み重ねと、官能に至るまでの流れはとても好きだった。後半はキムギヨンを利用したアントニオーニ的な。

家の構造が分からなさすぎて盛り上がりに着いていけないところはあった。エスタブリッシ
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Salaryman(原題)(2021年製作の映画)

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仕事をすることが悪いのではなく、「仕事をする自分」しか見えていないのが悪いと思う。それは、「仕事をしない自分」も同義。自分が正しいと思い込んだとき、人は人を攻撃する。それが攻撃だという認識に至らないか>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

@tiff

彼女が"市子"として生きていく決意の映画だと思った。そのあとに「だから放っておいて」と続くように、彼女は自分の生きたいように生きると宣言した。それは、映画が完全なる他者としてしか存在し得
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不機嫌な果実(1997年製作の映画)

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自分はたぶん90年代後半の日本映画のショットが好きなんだと思う。

牝猫たち(2016年製作の映画)

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終始動き続けるカメラと、全く支配されていない背景と周辺の映り込みが、ここまで生々しい実感をもたらすとは流石。ともすると"それっぽい"フィクションに興醒めする危うさがあるも、東京の猥雑さが力強すぎて、す>>続きを読む

風に濡れた女(2016年製作の映画)

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動線が最高。画のサイズ感が完璧だと思ってたら、四宮秀俊撮影で納得。
性とエチュードが、登場人物の感情を解放させていくのが気持ちよかった。それがオーガズムに終始していくのは、ロマンポルノとしては見応えが
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サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

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4番さんの音楽が詩的に物語に響き、平波さんのユーモア溢れる演出が光る、とても穏やかな映画だと感じました。悲観で終わりたくなるような内容のなかにも、彼女らを力強く抱擁する熱量と魂が、スクリーンから伝わっ>>続きを読む

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