140字プロレス鶴見辰吾ジラさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

140字プロレス鶴見辰吾ジラ

140字プロレス鶴見辰吾ジラ

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ダーティー・コップ(2016年製作の映画)

3.2

名優だからこその”哀愁”

ニコラス・ケイジ
イライジャ・ウッド

ともに名優である。

その2人が挑むクライムサスペンスでありバディムービー。

作品自体を牽引するフラッシュポイントやここぞの大仰は
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PUSH おす(1987年製作の映画)

2.8

”ノゾミのなくならない世界”

手塚治虫の実験的アニメーション。

ボタンひとつで何でも新品に変わる世界。87年当時から今を見るとボタンひとつで、というか今はタッチパネルまで来ている。amazonでポ
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与えられた時間(2015年製作の映画)

3.5

”ショートフィルムの強み”

父と子の物語
時を経て蘇る想い
アイテムの配置
斬新なる悲劇

それぞれのフラッシュポイントの配置が素晴らしいです。ショートフィルムの強みを生かした手早く進める手法は、映
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その女諜報員 アレックス(2015年製作の映画)

2.2

”志村ああああ‼︎ 後ろ、後ろおおおおおおお‼︎”

スタイリッシュフェティズムアクションコメディ巨編、オルガ・キュリレンコを迎えて堂々爆誕‼︎

鋭い美貌のオルガ・キュリレンコ
ゆったりと余裕を持っ
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.5

”何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない”

余命あと僅かの主人公が、世界から大事なものを1つずつ消していくことで1日また1日と生きながらえていく中で、世界の尊
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.9

”すずちゃんは、すずちゃんには、辛くても悲しくても笑顔で、ただ笑顔で、トボけた娘でいて欲しいのにと無垢な願いを送るのに、何で、何でそれを許してくれないのかねぇ”

この夏は「シンゴジラ」「君の名は。」
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

2.7

”キュアトムクルン”

前作「アウトロー」のトムクルーズ萌えに絞った作品から、リーチャーの娘の存在を味付けにドラマ性を増幅したシリーズ2作目。親子のドラマが入った途端に無難なアクション映画としてワンオ
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映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!(2016年製作の映画)

3.1

他人の幸せを純粋に願えるなら。

たったひとつだけ願いが叶うならば、何を願うのか?
金かはたまた愛なのか?
大人になればなるほど抽象的になり、その無垢な感情が失われていく中、やはり彼女たちは無垢である
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二重生活(2016年製作の映画)

4.3

”神の視点も持つ観測者の特権”

大学院の修士論文を書くために”理由なき尾行”を始める主人公。自分の空虚さを他者にて満たそうと試みる陳腐な行動なのかもしれないが、他者の完璧と思われる一面に少しずつヒビ
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バンビの息子、ゴジラに会う(1999年製作の映画)

1.0

”1999というあの日”

一時期フィルマークスを賑わせた「バンビ、ゴジラに会う」の続編があったなんて…

そして1999という制作年を見て気がつく。

そしてオチを見て思う。

そして2016という
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.3

”それ”なのか?
”彼女”なのか?

今作にて
2016年劇場公開作品100本目となります。

社内の抽選にて選ばれたプログラマーが人里離れた社長の施設へと導かれる。そこで待っていたのは人工知能のテス
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JUMPING(1984年製作の映画)

4.0

”夢で見たことのある浮遊感”

手塚治虫の実験的なアニメーション。すべて主観ショットにて描かれ、主人公のジャンプにて紡がれる世界の小ささと大きさ。夢で見たことのあるような浮遊と落下のアンサンブル。その
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.8

”映画製作はつらいよ”

これは意外に良作!
これは意外とハマった!
外向きでなく内向きに内向きになった”お仕事”映画。浮き彫りになる被害者意識とファニーに盛り立てる寓話性。事実ベースに積み上げられ、
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

2.8

”MAD Morning Show”

人気の財テク番組「マネーモンスター」が生放送中にジャックされた。

題材としてはライブ中継という緊迫感の土台があるのですが、番組ジャックされてから推進力を発揮で
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トリプル9 裏切りのコード(2015年製作の映画)

3.4

”その”世界ではプロフェッショナル

本格派としての冠はしっかりと反映しているクライムサスペンス。冒頭の銀行襲撃シーンから、ベン・アフレック監督・主演の「ザ・タウン」が想起されますが、それを比較対象に
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

1.7

”元気を出せニッポン!!”
”元気を出せ進撃の巨人!!”

冒頭のスーパーマーケットのシーンは見ごたえ抜群スリリング!これは?これは?と期待したら急に画面はアットホーム。映像の安っぽさは海外ドラマの域
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Portal: No Escape(原題)(2011年製作の映画)

3.3

”頭がいい奴”

「10 クローバーフィールドレーン」の監督、ダン・トラクテンバーグが放つ、”監禁”×”謎”×”脱出”をテンポ良く加速させるアクティブラーニング型のショートフィルム。「10 クローバー
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カーゴ(2013年製作の映画)

3.2

”トゥモローワールド”

ゾンビ映画という虚構に対しての体温と愛を感じるショートフィルム。

世界はきっと崩壊してしまうだろうと思いつつも、絶望的な状況でたった1つだけ、1つだけ守りたいものがあるから
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RWBY Volume2(2014年製作の映画)

4.5

”Best Day Ever”

超スゲェ!!
超スゲェ!!
超サイコー!!
超サイコー!!

前作のアイツらが、あの娘達にまた会える喜び、そして進化していく、成長していく彼女たちや彼ら、そしてパイセ
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.0

”45年間”

恒久かと思われた時の流れに放たれる一石から生じた波紋、そして、さざなみのように騒つく心模様。

抑制されながら機微を脳裏に刻ませる役者の入り込んだ演技、踏み込んだ演技に感銘を受けながら
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Brutal Relax(原題)(2010年製作の映画)

3.3

社会不適合者が”適合”するとき

エクストリームな高揚感と
下品で下劣なエンターテイメント
このギリギリのラインを攻める作品がまた来ましたよ!

これは好き!
これは好き!

それは、明らかに社会不適
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.0

間の抜けた夢が一番

冴えないボンクラ中年がスーパー宇宙パワーを授かり右手を振るだけで思いのままに世界を変えられる能力を得てしまう”敢えて”言うと陳腐なコメディ。

ただその陳腐さが愛おしいわけで…
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アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)

3.6

背伸びした
”餃子の王将”

日本未公開を嘆くとまではいかないが、未公開というのは少しばかり納得のいかないエネルギーを持った作品。

1人の女性レポーターがアフガニスタンに取材に行くことに…というコメ
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神様メール(2015年製作の映画)

3.6

ジャン=クロード・ヴァン・ダムと言えば…
”ライオンハート”だ!!

イチゴジャムをたっぷりと塗りたくった食パンを顔面にぶつけられたような衝撃的な作品。

神とは何者?
何故、この世界は不条理なのか?
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

4.0

”シーソーゲーム”

恋なんてエゴとエゴのシーソーゲームと言われていたり
予告の段階でネタバレがギンギンだって言われたり
続編が云々と言われたり

それでも楽しいと感じたのは
常に繰り返される
”シー
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.6

”再生”

男は再び生きることを誓う。
背負うことで
守ることで

衝動に身を任せ自己破壊的に生まれる快楽と凶暴性でエモーションをブチまけ支持を得るチャンピオン、ビリー”ザ・グレート”ホープ。その名の
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アノマリサ(2015年製作の映画)

4.2

歪みと崩壊の快楽

たまげた!!
たまげた!!

こりゃ凄い!
こりゃ凄い!

粘土的な質感のある人形を使いストップモーションアニメで描かれる絶対的虚構の世界で描かれる人間臭すぎる不器用さと歪みから溢
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アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

3.6

これは世紀の”ショー”である。

タイトルはあくまで「アイヒマン・ショー」であるため、本人映像や当時のユダヤ人のホロコーストの映像というショッキングな飛び道具を使い、アイヒマンの部分にスポットを当て、
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.4

”愛の形”

もし、独身が許されずパートナーを見つけなければ動物に変えられてしまう世界になったらというファンタジックな物語をホテルでの管理、同調圧力からの解放、天然モノの愛の形と3幕に分けながら展開さ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.6

みんな歪な形をしてやがる。

心の癒しを求めていたハズの萌えキャラたちがゲスな発言、ゲスな振る舞いをするのだから最高だ。ある種、作り手側が本気でコンタクトしてきたディスコミニュケーション。

障害者、
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.8

製作者側の”かまってちゃん”性

仕事場は戦場である!
たった5分で状況は目まぐるしく変わる!
旬を外すな!情報は商品だ!
判断と判断の機銃掃射!
行くぞ!本番5分前!!

今作最大の見どころは、”お
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SCOOP!(2016年製作の映画)

4.0

”日本は平和でよござんす”

戦争もない
紛争もない
ギャング同士の麻薬戦争も
ド派手なテロ事件も
マフィアに家族殺されて殺し屋と身を共にする少女もいない。

冒頭はいきなりの喘ぎ声からくうううううう
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.0

”ベタ”だが”美しい理想”

老夫婦が寄り添っていた家を売りに出そうという話とNYで起きた事件と同時並行で進む”日常”に根ざしながら描いた肩の力を抜いてみられる作品。

老夫婦にはもう階段で5階の部屋
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サンダーバード 劇場版(1966年製作の映画)

3.5

サンダーバードに出会って
”人生”が始まったと思っている。

子供の頃に
戦隊ヒーロー
仮面ライダー
ウルトラマン
そして、ゴジラ
さらにはガメラ
色々なものに夢を、憧れを見たけれども、私のアイデンテ
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ザ・ブリザード(2016年製作の映画)

2.8

国際救助隊応答願います!
国際救助隊応答願います!

今、NHKにてサンダーバードのリブート版を見ている方はどれぐらいいらっしゃいますでしょうか?
「サンダーバード」はウルトラマンや仮面ライダーより早
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KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)

3.2

これは優秀な”車のCM”である。

圧倒的な物量で仕掛ける
圧倒的なグラフィックス
”ファンタジー”であるがゆえに”剣と魔法”が受諾され、”魔物”が承認された世界をグラフィックスのキメ細やかさにてリア
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