ケムール人さんの映画レビュー・感想・評価

ケムール人

ケムール人

色々見ます。
今まで見てきた作品の中で気に入った作品の感想を書いていきます。なので見た順番とレビューの順番は異なっている場合があります。
S…4.5~5.0
A…4.0~4.4
B+…3.5~3.9
B-…3.0~3.4
3.0未満は基本的にレビューしません。

映画(165)
ドラマ(0)

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.8

マイケル・ダグラスがブチギレる映画。

「ムカつくやつを映画の中で成敗したところで面白くはならない」
これは小林勇貴監督が自著『実録・不良映画術』で言っていたことだ。ムカつく奴には現実で殴り倒せば良い
>>続きを読む

へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.5

映画秘宝で「ホンモノの幽霊が出ている!」と話題の、おそらく今年一番の恐さをもつであろう恐怖映画。

というイメージで見た本作だが、実際のところは「鬱映画」という印象の方が強い。あるいは、この映画のジャ
>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

塚本晋也監督最新作。

一応、幕末期を舞台にした時代劇という体裁を取っているが、あくまでもそれは作品のテーマをよりわかりやすくするための体裁に過ぎない。幕末期を舞台としてセッティングしたのは、泰平の世
>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

3.6

ダリオ・アルジェント監督のホラー映画の金字塔的作品。リメイク版の予習です。

全編にわたってひたすら不穏。不穏で不穏でものすごく不気味。気でも狂って何か怖い幻覚でも見てるんじゃないかと惑わされ続ける。
>>続きを読む

(2018年製作の映画)

5.0

村上虹郎主演作。

そもそも映画の世界とは、一貫して「対岸の火事」でしかない。「スクリーン」という向こう岸で起こる「火事」の諸々が、「(平和な)日常」というこちら側で起こる確率は極めて低い。これはどん
>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『ボーダー・ライン』続編。

当然ながら、「狼」としての資質を持ち合わせていなかった前作の主人公ケイトは、本作では登場しない。つまり、本作に登場する人間は、1作目の「正義」のフィルターを越えた者たちで
>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.3

『ソルジャーズ・デイ』二本立て上映にて。

非常に恐い。見終えた直後に抱く感慨はまさにそれだ。どこまでがシロでどこからがクロなのか。この映画で描かれる全てはグレーでしかない。そして、そんなグレーがどこ
>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

『イット・フォローズ』のロバート・ミッチェル監督最新作。

「何もしない」は最高の何かにつながる…はずだった?

「今」はどうしてこんなんなんだ?
でも今更普通に仕事したりなんて絶対嫌だ。行き先はどこ
>>続きを読む

くまのプーさん(2011年製作の映画)

4.0

実写プーさん見に行く前に見ました。
もはや薬中か、というくらいのハチミツ中毒プーさんが見られます笑。
プーさんの世界ってこんなんなんだ、って思えるので予習に最適です。

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.5

T3トレインスポッティング、と思わず言いたくなるけど実写版プーさんです。

今回のこの実写プーさん、色んなところで涙腺を刺激されました。
77年の『くまのプーさん 完全保存版』のラストシーンから、その
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

キャスリン・ビグロー監督作。

カオスがカオスを呼び、誰も信用できなくなる。果てしない疑心暗鬼の渦と「正義」のための暴力。だから、仕方ない。誰も自分が犯人でないと証明できないのだから。リスクは徹底的か
>>続きを読む

ムカデ人間2(2011年製作の映画)

5.0

意外と多くあるハイブリッド人間モノの代表作第二弾。

もうここまで見せつけられると5.0というスコア以外は考えられない。残虐度マックスの邪悪なエネルギーは文字通り見る者の度肝を抜き、神経を逆撫で、水分
>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

3.5

人気漫画『進撃の巨人』の実写版。
僕もかれこれ26巻まで全巻揃えてます。

原作の世界観を継承しながらも、映画作品としてその世界観を如何に再構築しているのかという点に目を向けるべきなのか。あるいは圧倒
>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.0

色々とデフォルメされすぎてて、かつ演出、脚本も上っ面だけに感じてしまうところがあって(会社辞めるシーンは笑ってしまいました、でもそれはそれで爽快だったのでよし!)、そこが好き嫌い分かれるところだと思い>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・フィンチャー監督の言わずもがなの超名作。

と言われる本作だが、正直なところどんでん返しサスペンスとしてはそこまで驚いたものは感じなかった。人格分裂、それに伴う擬似的で内省的な人格同士のぶ
>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.1

デンゼル・ワシントン主演のバイオレンスアクション1作目。

まず見て思ったのが、このジャンルにしては異様に格式が高いな~ということ。前半の合間に挟まれる文学の引用や、やはり序盤に重厚かつ丁寧に描かれる
>>続きを読む

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)

3.7

監督、脚本、出演の三役を奥田庸介が務めたインディーズバイオレンス。

まず一つ思ったのが、フィーリングで撮っているな~ということ。フィーリングに任せていて実は意味はそこまで込められていないように思える
>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

4.0

ステイサムvs巨大サメ!
中国資本の力を感じた映画でもありました!

メガロドンのサイズのでかさはさることながら、そのサイズだけに頼る訳ではなく、しっかりとサメ映画的にヒヤヒヤと怖がらせてくる。そうし
>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

4.7

監督ニコラス・ウィンディング・レフン×主演マッツ・ミケルセンのバイオレンスであり、かつ恋愛モノであるという異色作。

レフン監督の作品に通ずるのは、描く世界が全て「日常的」であることだ。たとえ描く世界
>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.7

Jホラーチャレンジ第二弾(第一弾は三池崇史監督の『喰女 クイメ』でしたが未レビューです)。

いやあ、Jホラーってほんっっとうに恐ろしい、怖いぃぃ。特に本作になるとその怖さはJホラーの中でも抜きん出て
>>続きを読む

ヘドローバ(2017年製作の映画)

3.6

小林勇貴監督の商業作第二弾。

なーんじゃこりゃ笑。
そもそも予告編を見ただけでどんな話なのかもあまり知らないで見たら、とんでもないことになってた笑。全方位にぶっとんだ映画。小林勇貴が恋愛を描くとこう
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

2018年の間違いなく大目玉。2018公開作暫定ベスト1は『RAW』でしたが、『カメラを止めるな!』に変わりました。

最後の最後まで(エンドロールまで)息切れすることが全くなく、特に三幕目はジェット
>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

4.8

小林勇貴監督の商業映画デビュー作。
福岡県の大牟田一家殺人事件が題材になっている。

自分よりも絶大な権威から降りかかってくる絶対に拒否不可能で理不尽な要請の押し付け。そして、その押し付けは名ばかりの
>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.3

インディーズ出身の真利子哲也監督のバイオレンス映画。

不気味なイントロをバックに、歩く男の背中をカメラが追っていく。振り返ったその姿、表情、佇まいがもう既に独特のオーラを放っている。次の瞬間、「獲物
>>続きを読む

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

4.0

全くもって子ども向けとは言えないアニメ作品ベスト1かもしれない笑。

と言うのも、言うまでもなく下ネタがオーバーすぎるから笑。ソーセージならまだ万国共通語として理解されやすいメタファーだろうが、食料品
>>続きを読む

孤高の遠吠(2015年製作の映画)

5.0

友人宅のホームシアターにて。小林勇貴監督による不良映画。

役者の多くを、演劇経験ゼロの不良青年が務めているようだが、違和感を殆ど感じない。実録のドキュメンタリーと言われても納得してしまいそうなレベル
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.2

『フォールアウト』を劇場で見たいのでなんとか未見の3、4、5をそれまでに見ようと思っています。

という訳でまずはJJ・エイブラムス監督の『m:i-3』を。
史上最悪レベルの絶望的なシーンから始まり、
>>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

4.3

ホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェントが脚本を書いた、イタリアンホラー。

テンポよく進み、劇中劇のホラー映画と、この『デモンズ』という作品自体が一点でシンクロし、またさらなるダイナミックな展開を準備す
>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.6

デヴィッド・リンチ特集第3弾。
以前に見た『ロスト・ハイウェイ』よりは比較的にストレートでわかりやすいミステリーとなっている。

「表裏一体」
きっかけさえあれば、その裏側へのアクセスは簡単である。意
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

『ボーダー・ライン』のテイラー・シェリダン監督の社会派クライムサスペンス。

やたらと意識だけは高い自称「社会派」作品は多くあるが、本作が他の「社会派」作品と一線を画しているのは、題材となる現実の社会
>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.4

スターリン死去後のソ連内部の政治闘争を描く、コメディ史劇。

非常に滑稽笑。権力や地位に囚われた政治家たちの愚かしさ、可笑しさを本作は俯瞰的な視点で見せる。彼ら自身は大真面目に顔色を伺い、互いに裏をか
>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

金曜ロードショーでやっていたのですが、個人的に洋画を地上波で見るのはあまり好きじゃないのでブルーレイを借りてきました。

「火星に1人で取り残されたらどうするか?」この問いを前にした時、僕が感じたもの
>>続きを読む

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『ドライヴ』『ネオン・デーモン』のニコラス・ウィンディング・レフン監督の長編デビュー作。マッツ・ミケルセンも出演している。

手持ちのカメラ特有の、グラグラ揺れるカメラワークが全体的に多いので、薬物デ
>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.5

デヴィッド・リンチ特集2作目。

謎。全くもって謎な世界。つながりそうでつながらず、解けそうで解けない謎の世界。どこからが夢でどこからが現実なのか。あるいは、「現実」はこの映画の外部のどこかに存在して
>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.3

初デヴィッド・リンチ作品。

難解でシュールレアリズムな作品ばかり撮ってる印象が強かったけど、本作に関しては比較的わかりやすいストーリーだった。とは言え、一筋縄ではいかない作品である。何が一筋縄ではい
>>続きを読む