tipsy806さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.1

原子爆弾の製造に力を注ぐ若き科学者たち。お国のためにと戦争に出向く若者。それを見守る人達。 それぞれの立場から戦時中の複雑な思いが描かれ苦悩が伝わる。

悍ましい破壊力の兵器の開発を止めようではなく、
>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.2

タナダユキ監督オリジナル脚本。映画愛に溢れた映画というと、最近では「キネマの神様」とか「サマーフィルムにのって」などがあった。この映画が2作品と違う所は、実在の映画館が使われているところ(今は不定期上>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

3.9

佐藤泰志原作5本目の映画化。まず出だしの朝方のスケボーシーンが良い。
精神を病んだ男が走ることで自分を取り戻す話を想定していたら、意外な所に連れて行かれた。人は皆、何かしらバランスの悪いものの上に心を
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.3

Netflix映画。ディザスタームービーと見せかけた現代社会を見事に皮肉ったブラックコメディ。
豪華俳優陣の大量起用ですね。よくこれだけのキャストを揃えられたなと思っていると、あらゆる災難を都合よく利
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.4

原作なしで、オリジナルのサイコサスペンス。小栗旬がまさかそういう展開になるとはおもわなかったが、次々と発生する事件のに夢中になった前半。凄惨な描写が多い。
さすがにちょっと不死身過ぎるところはあるもの
>>続きを読む

お盆の弟(2015年製作の映画)

3.6

主人公の人物像が渋川清彦にぴったり。しみじみするけど可笑しみもあり、深刻な内容になるのかと思えば軽妙な喜劇、であった。この先も相変わらずダメな奴だなーって感じで生きて行きそうだけど、でもこの人はきっと>>続きを読む

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)

4.0

春先に見たいと常々思っていたところ、配信をありがとうございますアマゾンプライム様。
東京の大学に通うためアパートを捜す父と娘。二人の関係がほのぼのしく描かれ、心があたたかくなる作品だった。柳家喬太郎と
>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.7

昔この手の海外物をみて驚きDVDまで購入した私です。
とにかくほぼほぼ一人で何年もかけてつくる監督にリスペクト。完璧に作り込まれた世界観とシュールでキモカワキモなキャラクター達。
自主制作とは思えない
>>続きを読む

つぐみ(1990年製作の映画)

3.0

原作は良かったように記憶しているがあまり覚えていないな。
ラストカットの「よう、ブス」の牧瀬里穂がイイ。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

素晴らしい俳優達の共演で繰り広げられる楽しい喧嘩は最後まで飽きない。 
やや話について行けてない部分はあるがそれすら気にならない一流の紳士たち。キャラもたってて面白くちょこちょこ挿入されるコメディ展開
>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.5

家族再生が世界の危機を救うみたいなのはもはや王道になりつつあるな。
かなり映えが意識されていてポップで元気いっぱいのテンコ盛り。AIの反乱は見応えがあり、IT依存の現代への皮肉を含めつつユーモアも交え
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.7

津村記久子の太宰治賞受賞小説の映画化。観賞後しばらくあれやこれやと感情が交差していた。
不意に苦しみが溢れ出す自分でもよくわからない感覚を私も知っている。人の死により物事の見方が少し変わってしまう感覚
>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.5

ウエストサイドストーリーを見たので、遅ればせながら初めて観賞。こちらもキレッキレのダンスである。指パッチン好き。本作もラストはやりきれないし、ロミジュリが下敷きの物語と言えど、切ないな。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.7

スピルバーグ監督がミュージカルの古典的名作といわれている作品にかなりのリスペクトを込め映画へアップデートしている。特にダンスシーンはキレッキレの上に色鮮やかに素敵で、衣装にカメラワーク含めて目が釘付け>>続きを読む

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.0

アンジェリーナ・ジョリーの見た目から、結構前の映画だろうと思い込んで見ていたら最近のやつじゃん!っていう驚き笑。今まで観た映画の中で最強の妊婦登場。だが…映画的にはいまいちでした。
山火事とスナイパー
>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.8

映画仲間が薦めていたのをやっと鑑賞。でたこれびっくりなやつ。主演家族含め基本全出演者が本人役というやつ。馬の扱いがとてもうまいなと思っていたが、まさかの本人とはなー。
大怪我を負ったカウボーイが復活を
>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.4

たぶん再鑑賞。「ピアニスト」と「ピアノレッスン」のジャケがごちゃまぜになっていたなと思ったついでに見てみた。
主人公はピアノの演奏家であり大学の教授。魅力的な若い生徒を前に湧き上がる性衝動や、母親に対
>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

パワー・オブ・ザ・ドッグを見た流れで再鑑賞。言葉を話すことができない女性。ピアノは最初自分の声だったのに、気づけば彼女の孤独や肉体、そして死へも変貌していく。ラストのあの行動は、共にあるということか、>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

3.4

優等生と不良が恋に落ちるありがちな青春映画かと思っていたが濃くて重い。甘々なラブストーリーの皮を被ったどぎつい社会派映画でした。
受験競争と出稼ぎで親が不在という中国ならではの事情の中、何とか希望ある
>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.2

あなたのこと書いたネット小説がバズってるのだけど、この作者、あなたの親友なんでしょう?いいえ違うわ、私達もうずっと疎遠ですから、っていうはじまり。
全部で30巻くらいの、まるで一心同体の様な仲良し2人
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.3

ダウン症を扱った作品の中でも、これは温かさを感じる作品だった。実際の患者であるザック・ゴッツァーゲンの存在感たるや。
メイン3人は他人なのに家族の様に見えるシーンもあって温かい。

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

広大な海で人が迷うのを助ける灯台が、二人の男を路頭に迷わせる。これぞ映画の深みであると、ひたすらに苦悩が満ちるこの薄気味悪い画面に面白さを感じるのです。
モノクロの閉鎖空間に二人の登場人物。神話的でも
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

主人公は聾唖家族の中でただ1人の健聴者。音楽、青春、家族、愛、めちゃくちゃに沢山詰まっている。健聴者のルビーにしかわからない葛藤と、家族からの彼女への愛情と、なんとも、色々な気持ちがこみ上げすぎて泣い>>続きを読む

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.7

1972年に教会で行われたアレサ・フランクリンのライブ。アレサの自らのルーツであるゴスペルを感動的に歌い上げている。観客達と一体で作り上げる音楽は本物だなーって思うし、やはり生の歌声はいい!キリスト教>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.9

度重なる緊急事態宣言で出来上がった社会的ルールに振り回され、果てしない世のあらゆる理不尽に曖昧な笑顔でまあ頑張りましょうとやり過ごす母。最後まで見て、彼女はこういう気持ちだったのかーみたいな納得にちょ>>続きを読む

ばるぼら(2019年製作の映画)

2.7

人気小説家が怪しいミューズと出会い破滅していく退廃的ストーリー。原作がどのような漫画か知らないのだが、映画より文字で読んでみたいなと思ってしまった。二人とも力強い演技です。二階堂ふみが演じる役、他の女>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

やっと見ました。
車上生活しながら出会う仲間との友情や考え方にはっとさせられる所もあったのだが(特にこの生活にはさよならがなくまたどこかで会おうという別れだというところ)、日雇労働を転々とする姿に、い
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

実話というとこに驚き。14世紀末の常識には絶句しかない。主要人物3人の視点で3部構成にし描くことで、ひとつの出来事が三者三様の見方となりいろんな思いが込み上げてくる面白さだった。
しかしながら、この結
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

フレンチディスパッチを見た流れで再鑑賞。
このホテルの見た目がまず好きすぎる。
どこを切り取っても美しく規則的で芸術性に富んだ映像美。毎回すごいの連続。ストーリーの展開は強引なところもあるけど、登場人
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

これは映画じゃなく雑誌なんですね。体感する雑誌。
ありえないような出来事の連続ではあるのだけど、それはどこかおかしくそしてシュールで、でもまるでアートのような面白さもあって絵本みたい。細部まで作り込ま
>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.1

てっきり日常から水曜が消えた話だと思っていたらなるほど。火曜日の視点で多重人格の青年の日々を繊細に描いているという訳か。
曜日ごとに人格が入れ替わり、それぞれ他の曜日へ引き継ぎとかまでしたりしてる。唯
>>続きを読む

まぼろし(2001年製作の映画)

3.3

さっきまでそこにいたのに忽然と消えてしまった愛する夫。夫が存在しているという思考が彼女には現実のため、その立ち振る舞いに驚かされる。ずっとまぼろしと共に暮らしているんだ。
怖さと辛さのバランスが絶妙で
>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.4

再鑑賞。
救世主へ覚醒したネオの更なる戦い第二章。アクション、カーチェイス、スケールアップ。前作よクオリティは上がったが小難しい用語が増え、なんだか内容がすんなり入ってこなかった私。
スミスが超ふえる
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.1

多次元世界の融合からのサプライズでやばいの連続。まさかこんな展開になるとは!あの助けるシーン最高でしかなくて気持ちがぶわっとなった。ストレンジの絡ませ方も良く(ストレンジかっこよかった)、20年の歴史>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.3

20年連れ添ったカップルに起こった辛い現実。愛しているがゆえに深い深い葛藤と衝突。自分を失うことを恐れるタスカーと、最後まで面倒を見るつもりのサム。もう仕方ないでは片付けられないとこまできた愛の深さが>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

3.5

再鑑賞。
キアヌ・リーブスの名を不動のものにし、映画界にスローモーションを根付かせた作品。公開当時騒がれていたけれど、20年前にこれを作成したとなるとそりゃ革命的であったろうし凄いと思う。実はこの世は
>>続きを読む