これは原作自体の問題でもあるけれど渡部篤郎が退場して山田裕貴にバトンタッチしてからが退屈すぎる。あそこまでお膳立てしておいてプロVS愉快犯の構図にならずに、頭抱えながら動揺する様子と種明かしの映像が連>>続きを読む
稲の収穫をする人物を捉えたショットや、クロテンのような動物を猟銃で仕留めるショットなど、勿論大半の繋ぎが富裕層らしき人物の踊りと工場の機械を対立させるようになっているものの、所々で連続性を意識した繋ぎ>>続きを読む
シム・ウンギョンが明かりのついていない部屋で寝転がると部屋の手前側にカメラ位置が移り、そこからさも当然かのように窓越しに明かりが灯った部屋が捉えられているのが感動的。凍てつくような寒さがひしひしと伝わ>>続きを読む
窓越しの男女の視線での交錯や突然入ってくるトランプを持った手元のクローズアップなどがサスペンスフルに挿入されてはくるけれど、もはや見得を切っていると表現して良いくらいなイワン・モジューヒンが心理に傾き>>続きを読む
スタッフクレジットで小川紳介が演出と記されていることから、色々な立場の思惑や振る舞いに、事実として画面に映される事柄などが演出され提示されている。この作品を観たあとに『日本解放戦線 三里塚』で描かれる>>続きを読む
奥行きのある廊下で役者の心理に寄り添う形でさりげなくカメラが後退していくところや、同じセットでの悪夢の場面での怪しげに立っている人影のイメージが良い。序盤のヴェラ・カラーリィが男にちょっかいをかける場>>続きを読む
東大合格発表に人々が押し寄せる都会的な描写から始まりつつも、最終的に海へとカメラが向かっていく感覚が土本典昭的。
公団側ののっぺらぼうのようにただ立っているだけという感覚から一歩先に行って、寝返ったとされる人物たちが出てくる対話の場面なども撮り続けているところに凄みがある。
2月革命以前のロシア映画で後に見られるのとは異なる退廃的な展開やセットの豪華絢爛さが堪能できる。
冒頭の電車で法事の相談をする場面での横並びから、温泉地でのほとんどラブコメのような告白場面でのベンチへ座る際の横並び、嫁入りした山田五十鈴と大川平八郎との横並びなどの人物配置から(序盤に芸事に関しての>>続きを読む
部屋の奥にカメラを据えて日本兵たちが入ってきて上官へ向けて報告などをする場面などで明らかに演出を付けているし、やっぱりこの辺りのドキュメンタリーを観ているとそもそも劇映画とドキュメンタリーの隔たりなん>>続きを読む
単純なエピソードの羅列に結局真相が何だったのか触れずに終わらせる強引さ、役者の力で不思議な空間が浮かび上がっている。トミーズ雅が何度か松田龍平に話しかけようとするくだりのコメディ感覚などは堪らなく良い>>続きを読む
向こうから武装した機動隊がワラワラと向かってくる場面の恐ろしさ。
カメラが走り回ってたり、疲れて寝ている子供たちの様子もフレームの端で捉えているのが素晴らしい。
劇映画をドキュメンタリーとして撮ってるような生々しさがある。密告者を始末する際のオフで鳴り響く銃声などが良い。
映像があり音と時間が流れ、そこに人が存在するという映画。
急にショットガンが登場して場が凍りつくサスペンスや、車の屋根に都合良く飛び乗ってきてから凱旋する涙無くして語れないシークエンス(その後の生活を暗示させるラストの切り返しを含めて)が素晴らしい。
サスペンスが皆無なので人が扉を開けて現れたり、急に奥にすーっと消えていったりが盛り上がらなくて退屈。画面で色々な物事が起きてるってこういうことなのだろうか。
『口裂け女』より少し面白い。
ボリス・バルネットのアクションと編集の映画。
ソ連で映画を学んでたらしさが全開に出ている。1ショットだけどう見てもレールを敷いてそうな安定した移動撮影が出てきて驚く。
アンゲロプロス的な切り取り方は最早ゲームとかそちらの感覚に近い気がする。