tk33220さんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

2.9

プロとしての行為が正しかったか否かを検証している様を律儀に撮らなければいけないのが残酷だしショッキング。100分以内に収まっていようが関係ない。着水後のテキトーな画面ももう少しなんとかならなかったのか>>続きを読む

やくたたず(2010年製作の映画)

4.7

傑作。冒頭、無意味に走り出す高校生3人を映す感覚が素晴らしい。極端に寄りで撮るところや、移動の場面などを引きで捕らえるセンスも抜群。車を盗まれたあとに各々が探しに行く、限定された画面内で最大限運動感を>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.1

この蒼井優はスクリューボールコメディで見たかった。体を擦るように洗う、大工道具の手入れをする、それぞれの動作が重たい。言い争いをする前に冷蔵庫を開けっぱなしにしてオレンジの光を出したり、綱を引き寄せる>>続きを読む

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.5

序盤で高倉健とすれ違い、藤純子が振り返るところでカメラが寄っていく繋ぎが凄い。

怒り(2016年製作の映画)

2.8

ニュース映像をバックに説明的なショットを挿入したり、妙なフラッシュバックを入れてきたりと終始チグハグな印象を受ける。説明したくて、物語を順番に撮りたくて堪らないといった感じなので細部がない。役者の顔に>>続きを読む

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.5

言葉を排して、原始的な描写を積み重ねているのが面白い。夢の中や海中での浮遊感も堪らない。最初に音から来る。

ザ・ホスト 美しき侵略者(2013年製作の映画)

2.8

逃げることで映画が始まってはいるものの、その後は徹底的に運動を放棄しているため退屈になる。昔の仲間に会うたびに、仲間が今から殴りますみたいな感じで近付いてきて、実際に殴られるのには笑った。シアーシャ・>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

4.4

先生が夜に階上からの物音に気付き、ロウソク片手に部屋を出て行く。園長が扉を開けて先生が歩いて行く様子を盗み見る。この一連の流れなど全編にサスペンスが溢れている。ロウソクや暖炉の炎などが物凄く質の高い暗>>続きを読む

旅するパオジャンフー(1995年製作の映画)

4.7

傑作。芸をする様子を捕らえた長回しがどれも緊張感があり素晴らしい。月琴を弾きながら道を歩いてくる老人、海ではしゃぎ回る家族、バイクを二人乗りしブランコでじゃれるカップル、机に蛇を並べ威嚇する蛇使い、口>>続きを読む

密輸業者たち(1967年製作の映画)

4.7

傑作。冒頭の突発的な殴り合いからバカバカしさが漂い、無謀な登山撮影には感動してしまう。突然ブラジャーを釣竿で取られ、胸を押さえ前かがみになりながら登山する女性や、ボートを漕ぐ二人の女性を狂ったように追>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

手を繋いだり、抱擁することによって家族が形成されていく。

ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

3.5

籠城を築くこととか、銃を投げることとかホークスオマージュは散見するけれど、警察署の内部を全面に生かしきれていない感じはある。あの得体の知れない人々に取り囲まれる不気味な感覚は見事。アイスクリーム屋の件>>続きを読む

キートンの強盗騒動/悪太郎(1920年製作の映画)

4.5

エレベーターや階段を使った追いかけっこのサスペンス。正面からの切り返しも。

任侠ヘルパー(2012年製作の映画)

3.7

うみねこの家のジャンパーへと着替えることや、食事をかけられ服を脱ぎ刺青が露わになることなど演出が一貫している。相変わらず運動で撮っていて感心してしまうけれどスローモーションなどで失速するところも多々。>>続きを読む

Wの悲劇(1984年製作の映画)

4.1

冒頭ホテルの一室の場面から全編通して照明が繊細。長回しに、ここぞと言うタイミングでの切り返しや俯瞰ショットなど見せ方も充実している。二階の窓と地上、舞台と客席、階段など上下の位置関係も効いてくる。

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.5

冒頭に映し出されるアンナ・カリーナの輪郭、ルネ・ファルコネッティとの切り返し、壁によしかかるアンナ・カリーナ。

鍵を奪おうとするアンナ・カリーナを捕らえた俯瞰ショットや、ラストの銃撃シーンなどワンカ
>>続きを読む

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.3

冒頭の披露宴から終始うじゃうじゃ人が映っている。それぞれが思い思いに動き回り、映画に躍動感が生まれる。若尾文子がフリーという噂が流れてからの出社までの一連の流れも、次から次へと人が登場し楽しい。終盤の>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

2.5

綺麗でリアルな絵を描くことにしか興味がないからかカットの繋ぎが杜撰。宮水家で御神体を目指すまでの数カットも全く動き出さない。もっと二人がすれ違い、近付き、出会って正面から切り返すってのをサスペンスフル>>続きを読む

ルームメイト(2013年製作の映画)

3.3

タイトルが出るまでのシークエンス、高良健吾が手首を掴むアクション、ビーズで出来たのれん、ラストで無意味に浮かぶ風船とか細部は充実しているので、サスペンス映画になりきれていないのが残念。

スプラッシュ(1984年製作の映画)

4.2

ニューヨークの街中ではしゃぎ回るダリル・ハンナが素晴らしい。捕らえられた彼女を奪還するために研究所に浸入する場面のバカバカしさも最高。

インシディアス(2010年製作の映画)

2.5

階段で遊ぶ子供の後ろで扉がひとりでに開くところでわざわざカットを割っていることに驚く。画角をいじってドンと不気味な表情を浮かべた人物のクローズアップを挟んでも怖くはない。部屋の隅に誰かが立っている描写>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

ジャン=ピエール・レオーが殺し屋にビビって自宅から逃げる場面での夜のロンドンの艶っぽさなど撮影が光る。カウリスマキの映画では酒場とかレストランが出会いの場となる。ガス会社のストを知らせる新聞の使い方は>>続きを読む

勝手にしやがれ!! 英雄計画(1996年製作の映画)

3.7

その後の黒沢映画に通底する物語。ラストの洞口依子のショットに漂う『叫』のような終末感。前田耕陽が町を出ていく時にデモとぶつかる所から始まる長回しには否が応でもノセられる。