本作に登場する人々は、単純に「正しい人」と「間違った人」に二分できる存在ではない。誰もが自らの意思では選び得なかった境遇を背負い、その制約の中で自分なりの選択を重ねていく。しかし、その選択が今度は別の>>続きを読む
タイトルに掲げられた“正体”とは、いったい何を指すのだろうか。人は時に姿を偽り、本性を覆い隠して生きる。その隠された本性こそが“正体”である場合も、確かにあるだろう。しかしその一方で、本人が語る姿こそ>>続きを読む
ザック・クレッガー監督自身が原作ゲーム愛好家であることも手伝ってか、本作はまさしくゲーム『バイオハザード』の映画化と呼ぶにふさわしい。
ただし、それは“ゲームの物語を映像に置き換えた”という意味では>>続きを読む
詳細は追記します。
チカチーロの映画ではなく、あくまで「チカチーロを主なインスピレーションとしながらも別人として描き、当時の国の状況と重ね合わせた作品」として観るべき1作!!!
本作の魅力は、何といってもその予測不能な構造に尽きる。
ここでネタバレは避けるが、皮肉の効いたコメディがしばらく続いたかと思えば、メタ構造のトリックによって「いま何が起きたのか」と観客を戸惑わせ、驚>>続きを読む
数多くのアクション作品に出演し、アウトローも幾度となく演じてきたリーアム・ニーソン。キャリアの終盤に差しかかり、自らの人生を振り返る——そんな本作の主人公の姿は、第一線を駆け抜けてきたニーソン自身の歩>>続きを読む
『チャイルド・プレイ』シリーズや『アナベル』シリーズをはじめ、『ベニー・ラブズ・ユー』、さらには『ドールハウス』に至るまで、人形やおもちゃを恐怖の源泉に据えたホラー映画は数多い。ドラムを叩く猿のおもち>>続きを読む
本作はアンドレイ・チカチーロ事件を大きくフィーチャーしているが、そのまま再現した実録映画ではない。監督はチカチーロをはじめとするソ連・ロシアの複数の連続殺人犯を調査し、それぞれの要素を組み合わせること>>続きを読む
本作において何より恐ろしいのは、人間であるはずの黒人たちが当然のように「商品」として扱われ、その“所有権”の帰属が法廷で争われるという事実そのものだ。彼らはスペイン人の所有物なのか、船を拿捕したアメリ>>続きを読む
アンドレイ・チカチーロを題材、あるいはモデルとした映画は後年にも複数製作されているが、本作は実際の事件とその捜査を真正面から描いた、正真正銘の“チカチーロ映画”と呼ぶべき作品である。チカチーロ本人の異>>続きを読む
15年ぶりくらいに観た。懐かしい。
本作最大の魅力は、やはりノーマン・リーダスとショーン・パトリック・フラナリーが演じるマクマナス兄弟にある。
ふたりはいずれも正統派のヒーロー像からはほど遠く、酒を>>続きを読む
詳細は追記します。
カートゥーンネットワークみたいな絵柄の癖にアダルトでブラックなぶっ飛びコメディ。都市の名前が「秘境クリトポリス」とか、本当に終わってる。
でも皮肉がたくさん効いてて面白い作品で>>続きを読む
「本当」とは、いったい何なのだろうか。
誰もが胸の内に「信じたい本当」を抱えている。しかしそれは、他の誰かに「本当ではない」と告げられた瞬間、「本当」としての地位を失ってしまう。「本当」である以上、>>続きを読む
本作において何より強烈な印象を残すのは、女性を対等な人間として扱わない価値観が、特定の誰かが抱く露骨な悪意としてではなく、社会全体に共有された“常識”として存在している点だ。嫌がらせを訴えても「噂され>>続きを読む
本作は、ロシアの学校現場に浸透していく戦時下の愛国教育を、小学校教師パヴェル・タランキン自身の視点から記録したドキュメンタリーである。国家がプロパガンダ教育を通じて子どもたちを戦争へと導いていく実態を>>続きを読む
レビュー全文記事↓
https://cula.jp/2026/10/01/disclosure-day-review/
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スティーヴン・スピルバーグ、そして脚本家デヴィッド・コープや作曲家ジ>>続きを読む
前作『ザ・コンサルタント』の最大の魅力は、数字を緻密に扱う会計士と、恐るべき戦闘能力を備えた男という、一見まったく結びつかないふたつの顔がひとりの人物のなかに同居している点にあった。しかし、その意外性>>続きを読む
本作の最大の特徴は、やはり「会計士×殺し屋」という異色の組み合わせにある。数字を武器に裏帳簿の不正を見抜く頭脳派の会計士でありながら、ひとたび銃を手にすれば卓越した射撃能力を発揮し、近接戦闘においても>>続きを読む
サバイバル映画というジャンルに属しながらも、本作は迫力あるサバイバル描写を興奮しながら味わわせ、観客をスリルの渦へと没入させ“楽しませる”ような豪快な作品ではない。
むしろ描かれるのは、犬と人間の間に>>続きを読む
劇場版ならではの見どころは、まず背景美術にある。普段はゆるさが愛らしい『ちいかわ』の背景も、本作では美麗な描き込みへと一変した。海や草木の描写を原作と見比べると、その違いに改めて驚かされる。
そうし>>続きを読む
本作において何より強烈な印象を残すのは、少年時代に負わされた傷が、少年院を出たからといって決して終わりを迎えるわけではないという事実だ。
同じ経験を共有した4人は、やがて記者、検事、犯罪者と、それぞ>>続きを読む
本作の面白さは、野球や統計に詳しい人だけのものではない。野球にもデータ分析にもそれほど興味がなかった筆者が、気づけばビリーたちの挑戦を夢中で追ってしまうだけのドラマチックさがある。
描かれるのは、資金>>続きを読む
正義のヒーローが街を守り、悪者が社会の支配を企み、ヒーローに成敗される。本作の面白さは、そんな王道のスーパーヒーロー映画の構図をスタート地点にしながら、その先へと物語を進めていくところにある。宿敵に勝>>続きを読む
(Mark漏れ補完)
本作の最大の功績は、金融危機をめぐる入り組んだビジネスと金儲けの物語を、一本の娯楽映画として見事に成立させた点にある。住宅ローン担保証券、CDO、CDSといった金融用語が飛び交>>続きを読む
最初淡々としてるかと思いきや、加速する面白さ。
詳細は追記編集します。
セックス・ピストルズを語るとき、真っ先に挙がるのはジョニー・ロットンやシド・ヴィシャスの強烈なイメージだろう。フロントマンとして圧倒的な存在感を放ったジョニーはもちろん、パンクというジャンルが語りの中>>続きを読む
(Mark漏れ)
人は、自らが生まれ育つ場所を選ぶことができない。その動かしがたい事実を、本作の主人公バビーほど強烈に突きつけてくる存在はなかなかいない。まともな教育を受けることも、社会との接点を持>>続きを読む
まず圧倒されるのは、自然そのものに神秘性を宿らせるかのような映像美。木々の隙間から差し込む光、水、空、そして炎。こうした自然の姿を捉えたショットの数々は、単なる風景描写の域を超え、生命や“自然”という>>続きを読む
最大の見どころは、リジーを演じるクロエ・セヴィニーと、ブリジットを演じるクリステン・スチュワートによる二人芝居だろう。感情を露骨に爆発させるのではなく、視線や表情、沈黙によって人物の内側に蓄積していく>>続きを読む
本作の核をなすのは、ビリー役のリッキー・シュローダーとジョー役のブラッド・ピットが体現する、兄弟のあいだの微妙な距離感。少年院帰りで劣等感を拭えない弟と、優等生として周囲の期待を一身に背負ってきた兄。>>続きを読む
これまであまり描かれてこなかった愛や家族のかたちを、正面から見据えた一作。不倫や浮気、三角関係をただなぞるだけの物語ではないし、「ジェンダーマイノリティの苦悩に寄り添う話」と一言で片づけられるほど単純>>続きを読む
低予算映画を量産してきたトロマ・エンターテインメントを象徴する一本。演技、編集、音楽の使い方などには明らかな粗さがあり、映画として洗練されているとは言い難い。それでも、くだらなさを徹底して押し通す勢い>>続きを読む
1980年代初頭に大量に製作されたスラッシャーホラーの空気を濃厚に残す一本。卒業式を控えた高校、若者たち、正体不明の殺人鬼、次々と増えていく犠牲者という王道の構成に、低予算映画ならではの粗さが合わさっ>>続きを読む
本作でまず目を引くのは、ヘンリー・カヴィルやルーク・エヴァンスら、まさに“神話らしい”キャスト陣だ。そこへ『ドラキュラ』でアカデミー衣装デザイン賞を受賞した石岡瑛子による大胆な衣装デザインが加わり、神>>続きを読む
低予算らしい粗さも、悪趣味な暴力も、突拍子のないキャラクターも含めて「トロマらしい」と感じられる一本。完成度の高い恐怖映画というより、変な母親とマザコンな息子たちが若者を監禁するという強烈なコンセプト>>続きを読む
本作最大の説得力は、何といってもヘラクレスを演じるドウェイン・ジョンソンそのもの。後に『モアナと伝説の海』で半神半人のマウイまで演じる彼だが、常人離れしたオーラ、豪快さとまっすぐさを併せ持つ人間性、そ>>続きを読む