新海誠の震災三部作として作られた最後の作品が『すずめの戸締り』。東日本大震災からもう11年が経過したことを実感させられた。
新海誠作品は色々と思うことはあるけど、ラストでボロ泣きしてしまったのでこれ>>続きを読む
『オッペンハイマー』を見るにあたって、オッペンハイマーという人物と当時の歴史、それから原爆の作り方までを勉強してから映画を見に行った。普段は映画の予習はしないけど、史実の作品として前提を得てから臨むべ>>続きを読む
浅野いにおの新連載だ〜!と夜明けのコンビニにスピリッツを買いに行ったあの日から10年。買い集めてたはずの単行本は生き別れに散り散りになり、手元に残りそこから物語が進むことのなかった4巻だけが今も本棚で>>続きを読む
"壊れたらまた直せばいい"
この言葉を合言葉に2021年のコロナ禍に公開された作品は強いメッセージを持っていたような気がする。
南米コロンビアを舞台に魔法を持つ家系の話が描かれる。1人だけ魔法を持たな>>続きを読む
「夢の後始末をしよう」
何もかも支配してやろう、自分でコントロールしようとする人間の浅はかさに今日も絶望する。自然発生的に現れてしまう自己のトラウマと向き合いながら日々をやっていくしかないのだよ。>>続きを読む
子供の頃に『レスキューレンジャー』を一生懸命に観ていた身としては始まりから衝撃の展開すぎたけど、この斜めをいく展開と『ロジャーラビット』を彷彿とさせるアニメと実写の融合加減と、ちょっとブラックなユーモ>>続きを読む
『時をかけるな、恋人たち』を観ていたらオマージュされてたセリフが出てきたので久しぶりに観た。
『アバウトタイム』や『エターナルサンシャイン』、『ブラッシュアップライフ』もそうだけど、様々な作品でオマー>>続きを読む
バッチバチに最高。映像の質感、画角、ユーモア、アニメーションのワクワク感がぎっしり詰まってる。
"自分を信じて跳べ"
この言葉を胸にマスクを被れば誰にだってなれる。待つんじゃない、跳ぶんだ。同じよう>>続きを読む
超大作。バンバン人を殺していくのは昔の映画を観ているようで、おいおい!となりつつも嬉しかったりした。
過去作のオマージュだったり、インディジョーンズとしての辻褄はちゃんと合わせたような作品になってて満>>続きを読む
こういう作品を見ると「豊かだ…」と思ってしまう。時間の流れがゆったりで…などと思ってしまう。東京で生まれた人間なので。
生きていると長い時間の向こう側にある大きな問題につい頭を抱えてしまうけど、今こ>>続きを読む
もう10年以上放置していた映画。やっと見た。手品は左手に人々の耳目を集めておいて、右手で咄嗟に刺す。人を騙すときは嘘に少しの真実を混ぜる。
へ〜、と思ってボーッと見てたら、ふ〜んって終わった。ずっと舞>>続きを読む
生きるって感じだ。生きていくって感じだ。生活は、今日の自分の責任を持ちながら暮らしを続けていくことだな。
育て、収穫、食べて、植える。命のサイクルの中で人は生きる。美味しく食べて、毎日を繰り返す。
自>>続きを読む
好きに勝るものなしでギョざいます!
なんて素敵で愉快な映画なんだろう…。好きだという気持ち、面白そう!楽しそう!と思う気持ちが連鎖して、まっすぐまっすぐ生きることの豊かさを感じる作品。観ていて『フォ>>続きを読む
仕事で貰った試写会のチケットを紛失し、悔やんでいたら映画館での公開も見逃して配信されても観ずにいたのは今日このタイミングで観るためだったのかもしれない。
理解できないことと、理解されないこと、どちら>>続きを読む
トムハンクスの声を聞くと子供の頃から心が落ち着く。きっとそれはトイ・ストーリーのウッディの声だからかな。きっとMr.ロジャースもそういう存在なのだろうと思う。
人の心というのは複雑で、様々な感情と記憶>>続きを読む
公開のタイミングで見逃していて、ずっと我慢してようやくグランドシネマサンシャインでIMAXで観れた喜び。
ホラーかと思ってたらガッツリSF作品で、あれ?となりつつ終始なんだかフワッとした仕上がり。『>>続きを読む
本当にタイトル通りの『ちょっと思い出しただけ』の映画だった。人それぞれ育ててきた人生の余白は、なんの意味もなくてちょっと思い出すくらいのものでしかない。作品の良し悪しとか、物語の意味から受け取り方は人>>続きを読む
渋谷の映画館で見た。目の前の席に映画が始まるギリギリになって座席に座ったブランド物に包まれた夫婦。香水を頭からかけたような匂いを劇場に撒き散らして、映画途中で来た連絡には調光MAXのデカいiPhone>>続きを読む
ラブストーリーと殺人ミステリーがポップに複雑にごちゃっと混ざり合った上で、単純にミステリーでもラブストーリーでもなく坂元裕二が綴る言葉を介して自分の人生を見出していく物語でもあるなと思った。物語に軸が>>続きを読む
「俺たちは上に上がるだけ。」
その言葉を胸に"一度失敗する"とかありきたりなパターンではなく、とにかく上にひたすら駆け上がっていくストーリーで最高だった。U2が大好きな人間にとってはこれ以上ないほどお>>続きを読む
人は何を持ってその人であると判断するのだろう。SNSでなりすましたり、誰かの名を語ったり、何者かになる方法はいくらでもあって、自分が誰であるのかを定義することっていうのは本当は難しい。自分で自分のこと>>続きを読む
『マイ・エレメント』、原題は"Elemental"。日本語に訳すと「元素」という意味と「剥き出しの感情」という2つの意味を重ねたタイトル。アメリカなどの様々な人種の人が暮らす国家における、移民・人種間>>続きを読む
めっちゃ『ローグワン』だし、これまで擦られ続けてきたAIモノのSF映画のいいとこどりみたいな作品だったから『デトロイト』とか、『ブレードランナー』を思い出しながら観てた。
とにかく『ローグワン』。ギャ>>続きを読む
ホラーの具合もちょうどよくて、子供向けに作り過ぎないで、ちょうどいい塩梅で楽しめるハロウィンパーティームービーの仕上がり。ディズニーランドのアトラクションを思い出させる演出に盛り上がったり、それぞれの>>続きを読む
75分、サクッと終わるPOVなのに客席を置いていく絶叫アトラクションホラー。説明がないのがホラーとしてはいいのだろうけど、とにかくワッショイワッショイしているだけなので登場人物への感情移入も、そこに自>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
オープニングから過剰ウェスアンダーソン120%な演出に心躍りながら、あまりに作り込まれすぎていると感じた違和感は的中して、ここが舞台の中であることに気付かされる。メタ的な視点で舞台の"手前側"を描きな>>続きを読む
割と前半で物語の結末が読めてしまったけど、それが少しずつ答え合わせのように分かってくる展開が矛盾なく、スッキリとしていてとても最高だった。ホラーとコメディの塩梅も絶妙で、ちゃんと楽しく仕上がってる作品>>続きを読む
筆圧の濃い映画だなと思った。楽曲の楽しさ、バービーの世界観の華やかさで誤魔化している本音の部分がペンが折れるほどの筆圧で感じた。これまでのグレタの作品で描かれていたものとはニュアンスが大きく異なり、そ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これまで『となりのトトロ』や、『崖の上のポニョ』などタイトルとアイコンひとつでどんな作品かをハッキリと前面に押し出してきた宮﨑駿作品がここにきて最終作で予告や宣材なしの『君たちはどう生きるか』。これだ>>続きを読む
軽口叩きながら戦ってる最中がダントツお喋りなアンドリューのスパイダーマンが改めて好きだなと思った。
全体の空気感としては大集合スペシャルで"ファンムービー"の体をしていたけど、最終的にはマーベルが散々>>続きを読む
想像していたよりもずっとずっと良かった!何より楽しかった!カリブ海を舞台に描いた今作は、劇中の音楽も新曲含め、カリプソをベースにした愉快な楽曲が多かった。カリプソはそもそもアフリカから奴隷として連れて>>続きを読む